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家探しⅡ

20210315_0

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ルトヴィークが入室しました
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アウラが入室しました
アウラ
ごきげんよう
ルトヴィーク
お待たせ
アウラ
いいえ、いま来た所です
ルトヴィーク
嘘ばっかり
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方、イルスファール王国 王都イルスファール
列国の王都と同じく、この街にも大小様々な神殿がある
古代神の神殿などは、その中でも目立つ部類だ
特徴的なものとして、自然公園としても機能しているアステリア神殿は、市民の憩いの場としても知られている
そのため、参拝客も比較的多いわけだが…裏口ともなると、関係者以外は居ない
ルトヴィーク
――……」 その裏口へと、ひとりの青年が入っていく。
ふらふらと歩きながらも、目線はまっすぐ前に向いていて 迷いなく、知った場所へと歩いていく。
こん、と扉をノックして 中で待つローラへと合図を送ると ゆっくりと扉を開く。
子犬
ぱたぱた、と尻尾を振りながら 扉の隙間から子犬が現れる
ルトヴィークの周りをぐるぐると回りながら 時折飛び跳ねるようにしてじゃれつく
拾ってきた当初と比べると、だいぶなついた様子を見せていた
ルトヴィーク
「ローラ」 子犬へと声をかけながら、すぐに腰を下ろす――と、驚かせてしまう。
子犬
一瞬距離を取りながらも 鳴き声を一つあげると 開けた距離のまま座り込む
ルトヴィーク
ゆっくりと、ぎこちなく 壊れものが傍にある様にしながら静かに膝をつくと、座り込んだローラへと手を伸ばす。
「ただいま」 どこか違和感のある言葉を呟きながら、下から、視界に突然入らない様に 無骨な手を伸ばしていく。
子犬
ぱたぱたと尻尾を振って 噛み付く事無くルトヴィークに撫でられる
ルトヴィーク
薄く微笑みを漏らしながら、顎をうりうりと撫でてやって その様子に頬を緩めて行く。
一つ一つの所作を、ローラに合わせて 怯えさせない様、刺激しない様に触れて
先日教えられた、ピアノの運指を真似るようにあやす。
子犬
目を細める様にごろごろ、とルトヴィークにじゃれついて
ぴく、と反応を変える
扉の方に、視線を向けて尻尾を振り始める
ルトヴィーク
――……」 ああ、と 手を止めて、邪魔にならない様に手を引いてやる。
この反応だけで、誰がいるのか 何があるのか、もう見なくても解る。
「いいよ」 軽く腹を撫でてやって ローラから手を離す
 
少し間をあけて、足跡が一つ 扉の隙間から聞こえてくる
ゆっくりと近づいてくると 扉の隙間に頭を入れてそのまま身体を押し込んだ子犬の様子に驚いた女性の声がして それが笑い声に変わる
アウラ
「──、ごきげんようルトヴィーク」 子犬を抱えた姿で 扉から出てきたのは金色の髪に空色の瞳の少女だ
ルトヴィーク
腰を上げて、踵を返して その声の方へと歩を進め
「……アウローラ」 挨拶には、頷いて答えて 彼女にしかわからない程度に頬を緩めて視線を合わせた。
アウラ
「先日ぶりですわね」 ローラを下ろしてやると ルトヴィークに視線を向けて 「約束通り来てくださり、ありがとうございます」
ルトヴィーク
「先日、」 小首を傾げて 「ああ、用事があった日」 
アウラ
「ええ、なんとか間に合いました」 頷き 「ただその覚え方よりは、演奏会の日、としてくださったほうが嬉しいですわ」
ルトヴィーク
「演奏会? ……それって、もっと大きな所でやるんじゃないの」 沢山集まるところで、と。
アウラ
「あの人数でも、演奏するものが複数居れば演奏会ですわ」 
「勿論、貴方の言うようなものも演奏会ですが」
ルトヴィーク
「そう。色々あるな」 頷いて アウラの傍まで歩いて行くと
小さく屈んで アウラの胸に抱かれているローラの頭を、アウラの手に触れつつ下から撫でる。
アウラ
「──だいぶ懐いて来ましたわね」 撫でやすいように腕を動かして
ルトヴィーク
「うん。アウローラに言われた事、やってみたから」 
指を引いた所で、鼻先をちょんと当てられ 笑みを少し深めて
「許して貰えたかな」
アウラ
「この子に貴方の想いが伝わったのですわ」
「許す?」
ルトヴィーク
「想い……」 小さく曇った声は、彼には難しい事を言われた時に漏れるものに近い。
「うん。……怖がらせたのを」
アウラ
「ええ、それは勿論。だからこうして、態度に出ているのですわ」
頷いて微笑んで見せて
ルトヴィーク
「そっか。……ありがとう、ローラ」
子犬
ちろ、とルトヴィークの指先を舐めて
ルトヴィーク
舐められると、好きにしていいとばかりにその場に留めて ローラを抱く腕に置く様に手を載せる
アウラ
「……」 ローラのことを撫でてやりながら
「──、それで、その」
ルトヴィーク
舐めている姿をじっと見つめていたが、アウラへと視線を上げて
「?」 じっと見上げながら、首を傾げて見せる
アウラ
「──先日言っていた、家探しですが……、あまり人前で言うのは止めてほしいのです」
ルトヴィーク
「……? 何で?」
「見つかったら一緒に住むんだし、いつか解ることだろ」
アウラ
「…‥‥あまり、その、口にするべきことではありませんわ」
「──、そうではなく」
ルトヴィーク
「……?」
じっと見上げて 揺らがずに視線を送る
アウラ
「──、一度しかいいませんのでよく聞いて下さい」
「恥ずかしいので言って欲しくないのです」
ルトヴィーク
「? 何で恥ずかしいの?」
アウラ
「恥ずかしいのに理由がいりますか?」
ルトヴィーク
「うん」
アウラ
「恥ずかしいから恥ずかしいのです」
ルトヴィーク
「何も無いのに恥ずかしくはならないでしょ」
アウラ
「──、次にその話題を人前で口にした場合は、その話をなかったことにします」
「よろしいですわね」
ルトヴィーク
「……」 珍しく、驚いた様な顔をして
「……わかった」 ぎこちなく頷いて ローラに視線を落とすと、ゆっくりと撫で始める
アウラ
「──、」小さく息をついて 「…‥それで、候補地は見つかったのですか?」
ルトヴィーク
「……うん」
肩を落としながら、視線はローラに落としたまま
小さく頷いて ローラを撫でる
アウラ
「……見つかったのですか?」 思わず聞き直した
ルトヴィーク
「うん」 小さく呟いて、視線を上げる。
アウラ
「………ええと」
「楽器が弾けて、ローラの預け先が近くで、身の回りの世話もある程度お願いできそうな部屋、ですわよ?」
ルトヴィーク
「……なに」 じと。
「うん。音を外に出しづらくて、ローラを預けられて、そういうのも付いてる部屋」
アウラ
「‥…」 呆気にとられて 「──、ええと……、それは、どちらに?」 
ルトヴィーク
「魔術師ギルドの南側」
アウラ
「……」 頭の中の地図では、そこは高級住宅街を示していた
ルトヴィーク
「でも、音は加工したら、って話で」
「地下の部屋でなら、って」 「……良い?」
アウラ
「地下まであるのですね……、」 小さな驚きは表情をゆっくりと満たしていって
「……今度、下見に行きましょうか」 小さく息をついて 僅かに微笑んだ
ルトヴィーク
「うん。……ローラは、近くの店に頼めて」
「家の事は、誰か雇えばいいって」 そういう案内を受けた、と
「他も探してるけど、金の事は大丈夫。……多分」
ルトヴィーク
※2万ガメル/維持費4000ガメル想定です
アウラ
2.0の中規模程度の邸宅の購入費と維持費、それに近いですわね
※中規模程度の邸宅:購入費2万G、維持費5000G/月
アウラ
「──、分かりました」
ルトヴィーク
うんうん
ルトヴィーク
「……アウローラは」
「外でも、いい?」
アウラ
「外でも、というのは?」
ルトヴィーク
「弾くのは、外でもいいのかなって」
「地下だと、気持ち良くはないかもしれないって」
アウラ
「外で弾くのは、迷惑になりますから」
「地下があるなら、それに越した事はありませんわ」
ルトヴィーク
「……提案されたんだけど」
「そことは別に、壁の外にも一つ買えばどうだって」
アウラ
「別の場所があるのもいいですが……管理が大変ではなくて?」
「一つの方がいいと思います」
「行き来するのも大変ですし、それに」
ルトヴィーク
「歩くことになるけど、……行くときはローラも連れて行けばいいし」 訥々と語りながら、上手い事乗せられたのだろう よくよく考えればありもしない利点を語り
「……うん
アウラ
「そういう場所は治安もあまり良くはありませんから」
「1人で気ままにというのは難しくなってしまいますわ」
「だから、地下で大丈夫です」
ルトヴィーク
「解った。……なら、そうするけど」
「恥ずかしいのは、いいの」
アウラ
「まだ決まってなかったことを人前で言うのが気に入りませんでしたの」
「恥ずかしいのはそうですが、先程も申し上げましたわ」
ルトヴィーク
「……ごめん」 また視線をローラに落とし
「じゃあ、ちゃんと決まったら」
「あいつら、――……」 思い出すように、瞬いて
アウラ
「──、ジル様とベアトリス様ですか?」
ルトヴィーク
「……えっと。ジルベルト、と ベアトリスにも、言うよ」 覚える事を選んだ名前(おと)を口にして アウラへ視線を上げる。
「うん、それ」
アウラ
「……、分かりました」 観念するように小さく肩が落ちる
ルトヴィーク
「……」 「嫌?」
アウラ
「……あまり、明け透けにするのが好ましくないだけです」
ルトヴィーク
「……なら、言わないようにする」
アウラ
「──、それが嬉しいですわね」
ルトヴィーク
「うん。……アウローラの嬉しいが、俺も嬉しい」
アウラ
「……ありがとうございます、ルトヴィーク」
一歩、青年に近寄って
僅かに頭を傾けると 青年の胸板に頭を預けた
ルトヴィーク
「……、……アウローラ?」 預けられた頭に、困ったように眉を顰めて
ゆっくりと、両手を腰に回す。
アウラ
少しの間、そうした後
ルトヴィーク
いつか触れた細い身体を、今度は大事そうに抱き留めて 様子を伺う
アウラ
「……失礼しました」 青年の腕から逃れるように 身体を離す
ルトヴィーク
「あ、」 確かに、残念そうな声と 留めようとする手を動かしながら 
アウラ
「神殿の仕事がありますので、私はこれで」
ルトヴィーク
「……うん」 ぎこちなく頷いた。
アウラ
「下見は、また予定を合わせましょう」
「近日中に」
ルトヴィーク
「わかった。いってらっしゃい、アウローラ」
ローラを受け取るべく、両手を差し出して
アウラ
「はい。それではごきげんよう」 ローラを預けて
ルトヴィーク
受け取って、アウラが去って行くのを見届けて
暫くローラに構った後、宿へと戻って行った。
アウラ
こんな所でよろしいでしょうか
ルトヴィーク
うん ありがとう
アウラ
では後は
待っています。とだけ残させて頂きましょう
ルトヴィーク
うん 待ってて
アウラ
それとは別にソロで描写はしますが
ごきげんよう。ルトヴィーク
ルトヴィーク
ごきげんよう、アウローラ
!SYSTEM
アウラが退室しました
背景
BGM