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- GM苗が入室しました
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- ジャンヌが入室しました
- ジャンヌ
- お待たせしました。
- GM苗
- では始めていきましょう
- ジャンヌ
- よろしくお願いします
- GM苗
- 宜しくお願いします
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- "青薔薇の双輪"を討滅した後、休息に入った君たち
- 屋敷のホールで見張りを立てながらの休息にはなったのだが、
- 狩猟者達が見張りに立った時のこと、少し諍う様な声が聞こえて ジャンヌは偶然、目を覚ます
- 見張りに立つ狩猟者の一人の静止を振り切るようにして、ニオ……イオンがホールから出ていく所だった
- ジャンヌ
- 「――……」 眠っているとはいっても、警戒した状態での浅い眠りだ。微睡みの中に聞こえた声にふと目を開いた。 「……イオン?」
-
- 狩猟者はすぐに追いかけようとして 何事か言われたのか、足を止める
- ジャンヌ
- 「こんな時に何処へ……」 慌てて立ち上がり、最低限だった装備をいつも通りのものに急いで整える。
- 「すみません、彼女は何処へ」 整えると彼女と話していた一人のところへ駆け、慌てた様子で問いかける。
-
- どうしたものかと君たちの方を見ると、ジャンヌが鎧を整えて来た所だ 彼ら曰く 1人になりたい、ついてくれば殺す とのことだった
- ジャンヌ
- 「……こんな時に一人に?」 その危険性は彼女が誰よりも理解しているはずだ。
- 「私が追いかけます。皆さんは引き続きこちらで警戒をお願いします」
-
- 狩猟者達はジャンヌに後を託すと 見張りに戻る 仲間だろうに、なんだってまた…というぼやきを耳にしながら、ジャンヌはイオンを追いかける
- 追跡はジャンヌの予想よりもすぐに終わる
- ジャンヌ
- ホールを出れば、周囲を見回しつつ彼女の気配を辿る。
-
- ホールから少し離れた部屋。──そこに何があるかは分からないが そこに入っていくとイオンは扉を閉めたのだ
- ジャンヌ
- 「……」 その部屋の前までやってくると、扉をノックする。 「――イオン、私です」
- イオン
- 「──、」 ジャラ、という鎖の音が聞こえて 「……、来ないで頂けますか、ジャンヌ・ダルク」
- ジャンヌ
- 「理由も聞かず、今一人にするわけにはいきません」
- イオン
- ただ、音はかなり近い。扉に寄りかかっているようだ そして声音は、何処か息苦しげなものになっている
- ジャンヌ
- 「……まして、そのような状態の貴方を放っておけるはずがないでしょう」
- イオン
- 「……──、」 息をつく 「見られたくないのです、誰にも」
- ジャンヌ
- 「では、扉越しでも構いません。傍に居させてください」
- イオン
- 「──……、強情ですね、ジャンヌ・ダルク」
- ジャンヌ
- 「それは貴方もよくご存知でしょう?」 小さく笑って答えると、扉を背に腰を下ろした。
- イオン
- 「──、もう少し遅いと思っていましたが、一次症状が出始めてきました」 淡々と、報告する様に告げて
- 「わたしで良かった。影響を受けにくい、わたしでこうなのですから、ニオであれば…」
- ジャンヌ
- 「……はい」 扉越しの息遣いと言葉遣いから、それは分かっていると頷く。 「……同じ身体でも、影響力に違いがあるのですね」
- イオン
- 「──理由はお話することになると思います。地下を行くなら、尚更」
- ジャンヌ
- 「ええ、貴方が話すべきだと思った時に聞かせてください」
- イオン
- 「──、そうですね…ではこれは今だからお話しておきましょう」
- 「二つあります…、」 と前置いて
- 「一つ目、これはわたし達のことではありません」
- ジャンヌ
- 「……」 姿勢を整えて、返事の代わりに背中がもう一度こつんと扉に触れた。
- イオン
- 「貴女の事です。ジャンヌ・ダルク」
- ジャンヌ
- 「……私?」
- イオン
- 「わたしとニオは、ある"根"の秘する遺跡に足を踏み入れました」
- ジャンヌ
- 「“匙”ではなく、別の幹部の……」
- イオン
- 「それは、ある魔域についての調査依頼でした」
- 「その折に立ち寄ったのは、貴女の出身とされる村」
- ジャンヌ
- 「……」 遺跡や魔域が、自分にどう関わって来るのだろうと思っていると、次の言葉が聞こえて。 「え……?」
- イオン
- 「そこから離れてない森の中に、遺跡はありました…まあ周囲には人型のガーディアンが居たわけですが」
- 「遺跡の内部にもガーディアンが居て、──」
- ジャンヌ
- ……と、ごめんなさい。急な腹痛でしばらく離席します……
- GM苗
- あ、いってらっしゃい
- ジャンヌ
- すみません、お待たせしました
- GM苗
- おかえりなさい
- ジャンヌ
- 「……そこで、何があったのですか?」
- イオン
- 「───それは、いえ、」 「彼女たちは貴女と同じ顔をしていました」
- ジャンヌ
- 「……? 私と、同じ顔?」 理解がすぐには追いつかない。しかし、話に出てきた存在はそのガーディアンしかいない。 「遺跡の守護者が、ですか……?」
- イオン
- 「はい……そしてガーディアン達を突破した、先」
- 「大きな傷を負い、蹲るようにして眠る、貴女に似た少女が保管されていました」
- 「あれは恐らく遺体ですから…。眠る…という表現は適切ではないですね…」
- ジャンヌ
- 「ど、どういう……。ごめんなさい、まったく話が……」 彼女がこの場面で、いたずらにそんなウソを吐くはずもない。事実だということは分かるが、だとすると、もっと訳が分からない。
- イオン
- 「わたしとニオだけが見たわけではありませんから。カレンもその時、同行してました」
- 「彼女からも証言は取れるでしょう。ただし、"根"については伏せておいて下さいね」
- 「それが、お互いのためです」
- ジャンヌ
- 「それは……ええ。そもそも、こんな話を私からカレンさんにしたとしても、余計な混乱を招いてしまうだけでしょう……」
- イオン
- 「わたしからすれば、貴女は何なのか、という問いをしたくなります──まあ、それが、ここでしか話せない一つ目の話題」
- ジャンヌ
- 「……私は、そんな遺跡のことはまったく知りません。何なのかと言われても、私はただあの村で生まれ、育っただけの――」 ふと、頭の中を先程剣を交えた少女の言葉が過ぎる。
- イオン
- 「…‥」 話そうとして、咳き込む音が響く
- ジャンヌ
- 「…………」 しばらく考えた後、首を横に振る。 「やめましょう。今は分からないことよりも――……大丈夫ですか!?」
- 思わず立ち上がり扉を振り向き、ノブに手をかける。
- イオン
- 「……ええ、大丈夫。これでも自分の限界は──、」 ノブは抵抗なく回って 寄りかかっていたイオンが倒れ込むようにして部屋から出てくる
- ジャンヌ
- 「……これの何処が大丈夫なのですか」 その身体を受け止め、部屋に入ると後ろ手に扉を静かに閉めた。
- イオン
- 「……まったく、だから見られたくないといったのに…」 咳き込んだであろう口元には血糊がついていて それを手で拭ってみせた
- 「……」 ジャンヌの腕の中で身体を動かして 「二つ目です、ジャンヌ・ダルク」
- ジャンヌ
- 「……」 ハンカチを取り出して、口元とそれを拭った手の血を拭き取る。 「我慢してください。貴方の身体が一番大事です」
- 「……はい」
- イオン
- 「貴女は、ニオを受け止める覚悟はありますか?」
- 「より正確に…言いましょう」
- ジャンヌ
- 「受け止める、覚悟……」
- 繰り返し、反芻してみる。
- イオン
- 「ニオの"匙"への執着を断った上で、尚もわたし達を引き受ける覚悟はありますか」
- 「貴女を信用してはいます。ただ、それは戦力的な意味でのこと。──貴女の人間性だけでは、ニオは引き戻せない」
- ジャンヌ
- 「……勿論です。“匙”の人形で居ることよりも、私たちと共に在る方が、貴方らしく在れると信じています」
- 「…………」 言われて、表情に少しばかりの陰が差す。
- イオン
- 「‥‥そこです、ジャンヌ・ダルク」 苦笑するように口元を僅かに歪めて 「私たち、私、ではない」
- 「──、貴女とフェル、その二人に賭けるしか無いんです。わたしの命は、もう賭け台の上に乗っている」
- ジャンヌ
- 「貴方の言いたいことは、分かります。……ですが、」
- イオン
- 「あの子の、執着はそれ程強くて……──、厄介なのです」
- ジャンヌ
- イオンを抱きしめる腕に少しだけ力を込めて。 「……貴方の言った通り、フェルもまた貴方の事を想っています」
- 「私には、騎士神の信徒として、ジャンヌ・ダルク個人として、皆の幸福を守る義務があり、望みがあります」
- 「……私が貴方たちに、ただ守りたいという以外の感情を抱くことで、フェルは不幸になってしまうかもしれない」
- 「分からないんです。私が、そんな事を望んでもいいのか……。それを望んでしまった私は、私なのか」
- 「――小さい頃からずっと見続けている夢の中の私が、皆が、それを赦さないのです」
- イオン
- 「──、"皆"はそれで救えるでしょう」 やや乾いた笑いの波動が声に漏れる
- 「強情で、強欲で、傲慢な貴女。──、最後の鍵は、やはり貴女だ」
- 「──、」 ゆっくりとジャンヌの肩に触れて両足を地に付けるように立ち上がる
- ジャンヌ
- 「……イオン?」 俯いていた視界の中に、彼女の香りがふわりと近付いてきた。
- イオン
- 「──飾ったり、お為ごかしは結構です。わたしは、生きたい」 間近でジャンヌを見つめて
- 「そのためなら、何だってします…それは口にしたはずです」
- ジャンヌ
- 「……はい。だから私は、貴方のその望みを叶えたい。そう思っているんです……本当に、心から」
- イオン
- 「──、それはわたしの望みです」
- 「──貴女の望みはなんですか?」
- ジャンヌ
- 「私の、望み……」
- イオン
- 「──、戻りましょう」 身体を離して 「落ち着いてきました。だいぶ」
- ジャンヌ
- 「……本当に、望んでいるんです。皆の幸せを守ることを。それが私の幸福だと」
- 「でも――」
- 「私は、私が欲しい。……他の誰とも違う、私だけの心が欲しいんです」
- 「……教えてください、イオン。私は……ジャンヌ・ダルクは、それを望んでも、いいのでしょうか」
- イオン
- 「──、わたしはわたしに従います。貴女がそうするかは、貴女次第です」
- 「ただ、そうですね」
- 「──、貴女が貴女を手に入れる時はきっと、貴女自身にわかるはずです」
- 「わたしが、そうだったように」
- ジャンヌ
- 「……貴方が、貴方を手に入れた時は、いつだったのですか」
- イオン
- 「それは、またお話しましょう……きっと、この後皆に話す時に、触れることですから」
- ジャンヌ
- 「……今では、ダメですか」 離れたイオンの体を、もう一度引き寄せて。 「もう一度皆に話すとしても、今、私だけに聞かせて欲しいのです」
- イオン
- 「──仕方ないですね」
- 「──、とても強く、想ったのです、死にたくない、生きていたい、と」
「自分の中にある、望み、死への拒否感、そういったものでしょうが」
- 「──、燃え上がるようなその気持ちの先に、わたしは居ました」
- 「死なない、と生きる、と。それが、わたしがわたしを手にれた瞬間でした」
- ジャンヌ
- 「……」 燃え上がるような気持ち、衝動。憤りを覚えることがあっても、大多数の幸福を目指す自分にはないもの。いや、見てはいけないと思っていたもの。
- イオン
- 「そのためなら、何でもする…何を犠牲にしても、何を放り出そうとも…と」
- 「……それがわたしです」
- ジャンヌ
- 夢の中で望まれた自分の姿。耐え忍び、欲望を抑制し、皆に奉仕することを望まれた哀れな魔女。
- 自分の欲望に負けることは、決して赦されない。そう思って、心の奥底にしまい、蓋をして、見て見ぬ振りをしてきたもの。
- 「――イオン、生きるためなら何だってするという言葉に、偽りはありませんね」
- イオン
- 「はい」
- ジャンヌ
- 「……では、これから起こる事も我慢してください」
- イオン
- 「──……?」
- ジャンヌ
- そう言うと、イオンに扉を背にさせて片腕を掴むと、それを上げさせて扉に押し付けた。
- 「――……」 恐らく状況が理解出来ないであろうイオンの唇へと、そのまま自分の唇をほんの一瞬だけ重ねた。
- イオン
- 「──」
- ジャンヌ
- 「…………」 唇を離した後、平静を装いながらも、とんでもないことをしたと紅くなった顔を隠すように、口元を手で覆う。
- イオン
- 「──…‥まったく」 そのまま自分の唇を撫でて
- ジャンヌ
- 「……一度、こういう形で、誰かに触れて見たかったのです」
- イオン
- 「安くないですよ。ジャンヌ・ダルク」
- ジャンヌ
- 「……それは、貴方の望みを叶えることで支払います」
- イオン
- 「──、十分です」 小さく笑って見せて
- 「ニオを、わたしを・・・頼みます」
- ジャンヌ
- 「はい、責任を以て引き受けます。――今だけでなく、これからも」
- イオン
- 「──、」 小さく頷きを返して 「戻りましょう」
- ジャンヌ
- 「……ええ。戻ったら、ちゃんと狩猟者の方々に心配を掛けてしまったことを、謝ってくださいね」
- イオン
- 「……細かいですね」 不満そうにしつつも それにも頷きを返した
- ジャンヌ
- 「何だってするのでしょう?」 ふふ、といたずらっぽく笑って。
- イオン
- 「ええ、まだ味方です」 と憎まれ口を叩きながら部屋を出ていった
- ジャンヌ
- 「ここから逃げ出して生きるのなら、彼らのような相手とはずっと味方なのですよ」 もう、と律儀に返しながら、一緒に部屋を出ていった。
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-
- GM苗
- こんな所でしょう
- ジャンヌ
- はい、お疲れ様でした。
- GM苗
- お疲れさまでした。では金曜日はよろしくお願いします
- ジャンヌ
- こちらこそよろしくお願いします。
- GM苗
- 20210303_0 ログ番号です
- では撤退どうぞ
- ジャンヌ
- ありがとうございます。
- ではまた。
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- ジャンヌが退室しました