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- アンフィスが入室しました
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- ベスティアが入室しました
- アンフィス
- こんにちは
- ベスティア
- うむ
- アンフィス
- よろしくお願いいたします。
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- イルスファール王国 星の標。
- 数多くの冒険者が所属するこの宿では多くの依頼が舞い込んでくる。
- 宿の冒険者は確かな実力を有していると評判であり、高位のランクを取得申請する冒険者も少なくはない。
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- 雨の日:フリーBGM70%
- ガルバ
- 「今回も申請は見送り、でいいんだな」少しため息をついたのは気のせいではない
- アンフィス
- 「…ありがたいお話ですが、まだ若輩者ですし」困ったような笑みを浮かべるのは修道服を纏う一人の少女である
- ガルバ
- 目の前の少女もランクの利点等について知らぬものでもないだろうとは思う。どこぞの月神神官やどこぞのミアキスやどこぞの剣士とは違い、人格も実績も問題ない部分である。申請をすれば長剣クラスならばすぐ通る人材である、が。
- いかんせん、本人の意思を無視してことを進めるわけにもいかない。
- アンフィス
- 「私は…英雄と呼ばれて憧れを抱かれる方々のような器ではありませんから」
- この宿に所属する冒険者の実力…特に魔剣・宝剣クラスの冒険者の勇名は耳によく入ってくる。
- であるからこそ、余計に自分におきかえたときそのような器ではない、と思うのである。
- ガルバ
- 「…そうか。気が変わったらいつでも言え、それと」手元にある資料に目を落とす。そこに書かれているのは今はもうない街についての資料である。
- ランクをとらないのはコレが関わっているのも察せられることもあるのだろう、と察せられる。
- よくある話、ではあるが、それでいったい幾人の冒険者が…
- 「頼まれていたあの事件の資料だ。役に立つかはわからんが…」
- アンフィス
- 「…ありがとうございます、十分です」紙束を受け取り。店主には登録の時にコレについては話してある。
- ランクについて困らせてしまうのは申し訳ないところであるが…コレのこともある
- アンフィス
- (ロールどうぞ)
- ベスティア
- では
- ちょいためしたいことあるので
- BGMやってみるね
- アンフィス
- どうぞ
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- Suspicion100%
- ベスティア
- さて、店主とアンフィスが中。〈星の標〉に入ってくる男が見えた。
- 話す中
- 高身長で白髪の男。どこか不愛想な印象を感じさせる彼はベスティアという。今日も緑のコートを羽織っていたが……周囲を一旦見渡して店主のところまでくると
- ベスティア
- 「──依頼を終わらせてきた。こういう力仕事もたまにはわるくない」と、報告書を出してから「アンフィスか」と、店主と交互に見やって
- アンフィス
- 「ベスティア君」こんにちは、といつも通りに挨拶を
- ガルバ
- 「問題はない」報告書の中身をざっと目を通し >ベスティア
- ベスティア
- 「ああ」と、返事をしてから「……ふむ。さしずめランクの申請の話か何かか。以前聞いたときははぐらかされたが」
- とガルバにはうなずき
- 「〈小剣〉あたりは取るつもりなのか」と、腕をくんでアンフィスを見る
- アンフィス
- 「………ええ、っと」少し返事の歯切れが悪い
- ベスティア
- 「……」ガルバをちらと見て
- ガルバ
- ガルバは息をついた。それで意味は伝わるだろう。
- ベスティア
- 「そうか」
- 「だが、お前が英雄や名誉に興味がないのは分かる。そういうものに興味がない性質なのも、昔と変わらんなら理解しているつもりだ」
- 「しかし、ランクを取ることがある種、仕事の有利になることはお前なら理解しているはずだと思うが……」
- 「何か理由でもあるのか?」と、アンフィスの顔を見て。険しい表情ではあるが、攻めているわけではないのは彼女なら何となく分かるだろう。
- アンフィス
- 「…それは、わかってはいるわ。けど」紙束を抱える腕に少し力がこもる
- 「………自信がないだけよ」少し目をそらした。彼の目は真直ぐである。だから、今は余計に見れない、いや
- 見る資格がない
- ベスティア
- ちらと、その紙束を見て「自信がない……か」
- そして少し間をおいて
- アンフィス
- 「だから、この前も伝えた通り、実績を積んでから…と」
- ベスティア
- 「俺は昔のアンフィス・ノワールという人間に関しては知っている。だが、再会したお前は、どうやら少し違うところがあるようだ」
- 「いや──違うな、アンフィスであることは間違っていないが」
- 「何を焦っている そして 何に追い詰められている」
- アンフィス
- 「っ………」言葉が出なかった。
- ベスティア
- 「俺はお前でないから、わからん。だが──少なくとも旧友とは思っているつもりでな」と、いって息を吐いた。
- そこでちらと店主を見て
- アンフィス
- なんでもないわ、と言って微笑んで返せばいいのに
- ガルバ
- くい、と指で階段の上を示した。結論、彼女が抱えてる内容について話すならば、その方がいいだろうとは思う。
- ベスティア
- ガルバの様子に頷き
- 「話したくないなら、無理に聞かん。だが、冒険者としてではなく、ベスティア・ブランシュとしてきこう」
- 「どうしても話せないか?」
- アンフィス
- 昔と違い自分よりも背が高くなった青年を少し見上げるように見る。浮かぶ表情は戸惑いと迷いではある、が。
- 「…ここでは、ちょっと」
- ベスティア
- 「分かった。ならば、上で話すか」
- アンフィス
- 少し迷ったそぶりをみせたが、こくり、と頷いた。
- ベスティア
- 「ついてこい」
- といって、部屋に移動しよう
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- ベスティア
Place└〈星の標〉:ベスティアの部屋
- さて、アンフィスが案内されたのはベスティアの借りている部屋だ。
- 男と女が同じ部屋に入るのはという抵抗はお互いにないのだろう。おそらくそういった発想もないはずだ。
- 部屋に入ればその部屋はまさしく殺風景だった。
- ベッドが1つ。一応の本棚が一つ。テーブルが一つ。以上だ。部屋は整理されているというより……
- アンフィス
- 簡素な部屋の様子にそういえば孤児院の部屋もこんな風にしてたわね、となつかしさに少しだけ笑みがこぼれた
- 冒険者に必要な道具以外は何もないといった方が正しいか。
- 少しだけ、彼らしさを語るならば本棚に「虫図鑑」などはあったかもしれない。
- ベスティア
- 「適当にかけてくれ。ベッドを使ってもらっても構わん」
- アンフィス
- 本棚においてある野草や虫の図鑑に彼は変わってないのだなと改めて思う。のと同時に
- 変わってしまった自分についても考える。
- ベスティア
- といって、その間にホットココアをいれていた「これでいいか?」
- アンフィス
- 「ありがとう、ベスティア君」
- ベスティア
- 「なら、落ち着いてからでいい。全く。そういう顔をしているときは昔の節介焼のお前と変わらんのにな」
- と、腕を組んで、彼女が話し出すのをまっていた
- アンフィス
- 「覚えててくれたのね」その飲み物は自分達にとっては懐かしいものであった。
- ベスティア
- 「甘いものは嫌いではない」
- アンフィス
- ココアを一口飲んで、その甘さに少し落ち着きを取り戻した。
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- 雨音の静か:フリーBGM100%
- アンフィス
- [
- 「貴方とあの日、孤児院の前で別れてから…貴方と同じように、ある街の冒険者の支部で冒険者として登録をしたわ」
- ベスティア
- ぽつぽつと話し始めたら、彼女の話を黙って聞いていよう
- アンフィス
- 「そこで冒険者として仕事をして…実力もつけて、信頼できる仲間も友人もいた」
- 「でも…ある日、私達が仕事から戻ってきたら……街が魔物に襲われていたわ」ギュッ、とカップを持つ手に力が少しこめられる
- 「その時はどうしてそうなってるかもわからなくて、ただ誰かひとりでも助けたくて、他のPTのメンバーと一緒に動いたわ」
- 「でも、襲撃の主犯は高位の魔物で…私も、彼らも必死に戦ったけれど…アイツにはかなわなかった」
- ベスティア
- 「魔物……か」
- アンフィス
- 「立ち向かったけれども全く歯が立たなくて、私以外は全員殺されて…剣も折られて、私も死ぬのだと思ったわ」
- 「…でも」
- 「アイツは私がまだ生きているのを知っていたのに、ただ横を通り過ぎた」
- ベスティア
- 「ほう……」腕を組む。少し表情が険しくなった
- アンフィス
- 「取るに足らないと思われたのか、ただの気まぐれか…何か目的があったのか、コトが大きくなって増援がくるのを警戒したのか」
- 「理由も私にはわからないわ…結果、生き残ったほんの僅かな人々と一緒に、別の街の冒険者に救助された」
- 息をついた。カップを持つ手は力がこもり、少し震えていた。
- ベスティア
- 「だが、真面目なお前なら。いや、お前でなかったにせよ。そういう光景を目の当たりにして──そして、自分が無力だったことを痛感させられれば……なるほどな」と、頷き
- 「自信がない。そして、焦っている、追い詰められているように思えるのは確かに道理だ」
- 「優しくて、節介焼なお前なら猶更な」と、いってから
- 「だが」
- と、少し間を置く
- 「冒険者としては当然想定されることでもある。現に俺たちは働いてきたら犠牲者はみてきたはずだ。それがたまたま自分にふりかかっただけ。としか、いえん。冒険者としては、な」
- 「だから、俺はこういおう」
- アンフィス
- 少しだけベスティアに目を向けた。
- ベスティア
- 「馴染みとしてこうして再会できたことには感謝せねばならんな」
- 「そして、どうせお前のことだ。今までためて吐き出すこともなかったんだろう」
- 「孤児院でお姉さんだったお前にはな」
- 「だから、吐き出すなら今、吐き出してしまえ」
- アンフィス
- その言葉に、ああ、彼は変わっていないと改めて痛感する。
- ベスティア
- 「現実的なことを考えるのはそれからで構わんだろう」
- アンフィス
- だからこそ、猶更。
- 「…がう」
- 「ちがうの、わたし…」
- 「わたし、そんなふうに、べすてぃあくんがほめてくれるようなひとじゃないの…!」
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- 雨雫100%
- アンフィス
- 「なにもまもれなくて、みんなしんでしまって、あげく…わたしだけがいきのこって」
- 頬には涙が流れているだろう。自分でもはっきりとわかる。
- ベスティア
- 「褒めてなぞいない。事実を言っているだけだ。現に、お前の節介に助けられた奴らもいるだろう。孤児院のあいつらもしかり。お前が今まで依頼で助けてきた者たちもしかりだ」
- 「お前が今まで歩んできた道は全て無駄だったのか?」
- アンフィス
- 「うぬぼれてたのよ、なんとかしてみせるって」
- 「なんとかできるって…!」
- ベスティア
- 「甘えるな。今でもお前はなんとかしてみせると思っているだろう。それは──実にお前らしい。そうでなければアンフィスではない」
- アンフィス
- 「…そうよ、だから、私はまた剣をとったわ」
- ベスティア
- 「ああ」
- 「それは間違いではない。俺が知っているアンフィスならばそうするだろう」
- アンフィス
- 「…まだおぼえてるの。あの日、あの街で、何が起こったのか」
- ベスティア
- 「覚えているならばなおさらだ。大切な人たちの犠牲を無駄にするな」
- アンフィス
- 「知っている人も、知らなかった人も、大人も…小さな子どももいたわ」
- ベスティア
- と、街のことを語り始めたら彼女の言葉に耳を傾けよう
- アンフィス
- 「私の手の中で冷たくなっていくのも、まだ、覚えてるの…忘れた方がいいと言ってくれた人もいたわ、でも」
- 「…わすれられないの」
- ベスティア
- 「忘れられない、か」
- アンフィス
- 「…わかったでしょう、ベスティア君、私は」
- ベスティア
- 「なぜ、忘れる必要がある」
- と、遮る
- 「もし、忘れていたら俺はお前を軽蔑していたな」と、どこか少しほっとしたような顔を見せた。
- アンフィス
- 「…?」濡れた目をベスティアに向ける。
- ベスティア
- 「一つ聞こう。犠牲者たちはお前を責めたか? お前が見えた範囲でいい」
- 「そして、お前の仲間は、アンフィスを責めたか?」
- アンフィス
- 「……」首を横に振った
- ベスティア
- と、アンフィスの様子に頷き
- 「なら余計に忘れる必要などない。犠牲者の分まで、そして生き残った分だけ、次にするべきことは分かっているだろう。生き残らなければならない。──そして、可能であれば、もう一度その元凶と相対して、向き合うこと」
- 「皆が好きだったアンフィス・ノワールとして、冒険者として再び歩むこと」
- 「それが犠牲者にとって最も望む道だろうな」
- アンフィス
- 「…貴方は変わってないわね、ベスティア君」
- ベスティア
- 「自分を責めたければ責めればいい。否定せん。だが、責めるのは取り返しがつかないことではなく。改善できることにした方がいい」
- 「──三つ子の魂百までというだろう。お前も変わってなどいない」
- 「お姉さんとして今もできることをやろうとしているだけだ」
- 変わったといってすまなかったな。と頭を下げた
- アンフィス
- 「…そうね、私がこの王都に来たのも、この宿に来たのも」
- 「…アイツを探すためよ」
- 「…もしかしたら、もう誰かに討伐されているかもしれないし、生きているともわからない、けど」
- ベスティア
- 「ああ、だから一つ言おう。手段を誤るな」と、少しだけ厳しい視線をアンフィスに向けた。敵意ではない。彼女のことを真剣に見つめる。
- アンフィス
- 私が倒すわ、という言葉は出せなかった。
- 「…ベスティア君、でも」
- ベスティア
- 「何だ」
- アンフィス
- 「…これは、私の過去の話、で」
- 彼が言わんとしていることは察せられる、が。
- これは私の問題である。彼らを巻き込むわけにはいかない。
- ベスティア
- 「何をいおうとしているか、分からんが──知りたくなければわざわざ聞かん」
- 「そういえば、自分のことは後回しだったな。お前は。皆のことだけ考えて──」
- 「『私はこれだけで大丈夫』なぞよくいっていたな」
- 「全く。頼るのが下手くそすぎる。自分がうぬぼれていたと、自分で言ったばかりだろう「
- 」
- と、ため息ついて
- 「力を貸してやる。だが、それがいつになるかはよめん」
- と、簡潔にこういった
- アンフィス
- 「人のこと言えないわ、ベスティア君」こん、と隣に座ってた彼の肩に頭を
- ベスティア
- 「……少しは落ち着いたようだな」
- 「今までお前は託してきた側なのだろう。だからこそ、託された時に焦りが生まれていると俺は感じる」
- 「私がなんとかしなきゃ」
- 「早くたどり着かなきゃ」
- 「だが、焦りが生むのは破滅だけだ。そして、お前の破滅など、俺も、犠牲者も誰も望んではいない」
- アンフィス
- 「…うん」
- ベスティア
- 「しいていうならば、その主導者か? ふん、笑わせてくれるな。だからこそ、今は静かに、その時に向けて力を蓄えろ」
- 「無為自然。森羅の教えだ。来るべき時は変わらず来る。俺が言えることはそれだけだ」
- といってからは黙っている。アンフィスが何をしてもしたいがままにさせていよう。
- アンフィス
- 「ありがとう、ベスティア君。……貴方が私の友でよかった」
- ベスティアは変わった部分もあるのだろうが、変わらない部分もあって、それがとても嬉しかった。
- ベスティア
- 「──今なら以前の任務でダニエルに言われたことも理解できるだろう。ゴミカスという発言はさておき、な」
- アンフィス
- 言葉が足りなくて皮肉屋なところはあるけれども、誰かの事を考えて最善手を打つというやさしさは
- とても安心させてくれる。
- ベスティア
- 必ず来る、だわ
- アンフィス
- 「…そうね、彼にもまた会ったら、謝らないと」前者についてである。
- ベスティア
- 「ふん、そういう律義な所も変わらんな。結果で見せればいい。それで十分だ」
- 「まあ、そういっても謝るのがアンフィスだろうがな」
- くくっと、皮肉っぽく笑って
- アンフィス
- 少し横を向いて表情を見る。背も高くなって、随分と大人になったとは思う、が。
- こういう時の表情は少年らしさがまだ見え隠れしている、というのは内緒だ
- 少し笑みがこぼれた。気づいたら、涙も止まっていた。
- ベスティア
- そして、しばらくして、アンフィスが泣き止んだ頃に……
- アンフィス
- …問題は山積みであるが、ただ、気持ちは楽になれた。
- ベスティア
- 「しかしなんだ──くくっ、孤児院を出てよい物でも食べたか」
- アンフィス
- お礼もそうであるが…きちんと行動で返さなければ。
- ベスティア
- 「重くなったな」
- アンフィス
- 「…?」
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- BGMを削除 by アンフィス
- アンフィス
- 「…………」
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- その後、ごん、という鈍い音が部屋に響いたかもしれない。
- それが真実であるかどうかは、しばらくして部屋から出てくるであろう、どこかむくれた少女と
- 額の当たりを押さえた青年のみが知る話である。
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- アンフィス
- おつかれさまでした
- ベスティア
- 「ぐぉぉぉお……」と呻いている声が聞こえていたかもしれない。
- アンフィス
- お付き合い感謝ですー
- ベスティア
- おつおつー
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- ベスティアが退室しました