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サヤノウタ 幕間

20210208_0

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GMが入室しました
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フランシアが入室しました
フランシア
ではでは
宜しくお願いします
 
 
 
 
 
 
 
神子の少女、サヤから引き受けた、教団に残る神子達を救う手立てを探す旅に出た一行
その旅の果てで、サヤ自身に対する疑いを口にしてしまい、軋轢を生んでしまったフランシアは、
フローラと共に、街に向かい、気分を変えてきたはずだったのだが──
 
 
 
先程まで、仲間たちと共に、サヤ自身についてそして、これまでのことについて共有し
騎士の装いの少女は、離れていたシリカを探しに、1人で暗い中を歩いていた
 
フランシア
「──、」 確か、こっちだったと思う。でもそれも今は、何処かどうでもよくて
1人になる時間が少し欲しくて、離れる口実に使っただけだった
GM
大丈夫になったら入るぞ。
フランシア
頭が少し、重たい感じがする 鎧が、いつも以上に重く感じる
足取りをどんどんと重くしながら、少女は暗い中を進んでいた
フランシア
どうぞどうぞ
シリカ
――おい」 少女の横合いの暗がりから、静かな声が投げられた。
「何処へ行く。私を無視するとは良い度胸だな」
フランシア
「──あ」 きょろきょろと周囲を見渡して 「シリカ…、」 声の方を見ると 少し視線を逸らして 
「探して、いたんですよ。ご飯が準備できてます」 それから改めてシリカを見て 笑みを作った
シリカ
「……ふん」 取り繕ったように笑顔を浮かべたフランシアを見ると、不機嫌そうに鼻を鳴らした。 「呼びに来ずとも、そろそろ向かうつもりだった」
フランシア
「そうでしたか」 頷いて 「それなら向かいましょうか」
シリカ
「そう言っている割には、あまり気が乗らない様子だが」
フランシア
「……実は、少し」 間をおいてから、首肯する 「……」 しばし、沈黙を保って 息をつく
シリカ
「……」 言葉は口にせず、手頃な樹を背にして座った。
フランシア
「……聞かねば良かったことを、」 静かに溢して 「聞いてしまったんです……予想が外れてる、なら……いいのですが」 声に湿り気が帯びる
シリカ
「サヤの話か。それとも、別の話しか」
フランシア
「別の話、ですね」
シリカ
「座れ。話す気があるのならな」 自分の隣の地面をばん、と叩いた。
フランシア
「……」 素直にシリカの隣に座って
シリカ
「それで」 短く言って、話を促す。
フランシア
「皆に話したりするわけには行かなくて……」 「こんな状況でなければ…もっと、受け止められると思ったんですが…」
「……ディニスで、西で、大きな動乱があったんです」
シリカ
「聞いた事はある」
フランシア
膝を抱えながら ポツポツと語りだして
「星の標の冒険者達が参加して、奇跡的に死者は1名で済んだ、反乱のような大規模な事件…と伺ってます」
「ただ……その1名が…」
シリカ
「親しい人間だった、か」
フランシア
「‥‥もしかしたら、知ってる方じゃないかって……」
シリカに首肯して
「……アルベルト・クニヒディラ中尉…いえ、大尉になっておいでで…もしかすると中佐です」
シリカ
「まあ、死んでいれば特進のひとつやふたつはあるかもしれんな」
「で、その“もしかしたら”程度の話を聞いて、そこまで落ち込んでいるのか」
フランシア
「……他に…アルベルトと言う方を知らなくて。それに、シグネ先輩が…私に話さなかったのはそういう事情があったんじゃないかって、思ったんです」
「…在学中、先輩のお兄様共々、お話をさせていただいたり交流があった方でしたから」
シリカ
「誰からその話を聞いた」
フランシア
「フローラさんです。色々と、ご存知だったので…聞けなかった事を、聞いてしまって」
シリカ
「奴は直接ディニスの動乱に関わっていたのか?」
フランシア
「いえ…、直接は関わって無いと思います。近い時期に、私と一緒にイーラにいたはずなので」
シリカ
「ならば、その程度の情報に踊らされないことだ。今はたしか目ようもない」
確かめようもない、だ。
フランシア
「……、はい」
シリカ
「死を悼むのは貴様ら人族の性だ。好きにすればいい」
「だが、その者が本当に死んだのか、あるいはどのように死んだのかを確かめぬ内から、不確かな情報に踊らされて悲嘆に暮れるのは愚かだ」
フランシア
「──、」小さく息を吐いて 「…その通りです」
「…案外、元気でいらっしゃるかもしれません」
シリカ
「この仕事が終われば、しばらくは暇だ。それからなら付き合ってやる」
フランシア
「シリカにも声をかけて、それで・・・ちょっと困ったことになって、キヴァリ少佐が、生真面目にコメントを下さって、それで‥」
「‥きっと、お元気です」
「はい。終わったら、ディニスに行きましょう」
シリカ
「さあな。生きているか死んでいるかは、私の知る所ではない」
「知りもしない人間の死を悼んだり、嘆いたりする程、人の好い性格でもない」
フランシア
「では知り合いになれるように、この仕事をなんとかしないといけませんね」
ようやく、いつもの調子が戻ってきたように ふふ、と笑って
シリカ
「死んだ人間とは知り合うことは出来んぞ」
フランシア
「それはそうです。ですが、知り合いになれる人は、1人だけではありませんから」
シリカ
「勘違いはするなよ。私は、『そやつが死んだとは限らない。だから元気を出せ』などと言っているのではない」
「きっと元気だ、などと逃避するのは、不確かな情報を聞いて嘆いているのと何も変わらない」
フランシア
「──、目の前のものを見ろ、ということですね」
シリカ
「それだけでもないがな」
「魔剣の迷宮の中にあったハロルドの手記の一節を覚えているか」 まあ、お前たちは剣や教団の情報にばかり目が行っていたかもしれないが、と付け加えて。
「奴の考えなど大半はどうでも良いが、一部には同意出来るものもあった」
「知らなければよかったと思ったこともある。しかし、知ってしまった。ならばそれを悔いても何も始まらない。確か、そのように書いてあったはずだ」
フランシア
「──……」
シリカ
「まあ、まったく悔いるなとは言わん。私にも後悔や無力感を覚える時はある」
「ただ、悲しみや後悔だけに支配されるのは下らないことだ。お前の場合には、目の前に私も居る」
フランシア
「『より多くの智を以て、それを悔いる必要のないことに変えれば良い』──、ですね」
「私の場合だと…力、になるのかも知れませんが」
シリカ
「……」 言ってから視線を外して。 「ここまで言わねば伝わらん程、フランは愚鈍ではないと思っていたがな」
「手段など、なんだって構うまい」
フランシア
「──、抱え込もうとするのは、悪い癖ですね、本当に」
シリカ
「まったくだ。人には散々言いそうなくせに」
フランシア
「前より、素直に成れたと、思うのですが…まだまだです」
シリカ
「ふん、まだまだ子供だな」
フランシア
「…‥頼りにしています」 首を傾けて頭をシリカの肩に当てて
シリカ
「……手間の掛かる奴だ」 手を回して軽く頭を撫でた。
フランシア
「サヤさんのことは、皆で話しましたが、結論は出ませんでした」
「ただ、彼女に協力すること。これは変わりません」
シリカ
「答えが出せる程、まだ情報も揃っていまい」
「協力するつもりならば、真っ先にしておくべきことがあるのではないか?」
フランシア
「謝罪、ですね……、久しぶりに気が重たいです」
シリカ
「……ふ」 その様子を見ると、何故か目を伏せて小さく笑う。
フランシア
「…‥」シリカの方を見て 「…おかしかったですか?」
シリカ
「いや?」 楽しげな笑みは崩さないまま、フランシアの手を引いて立ち上がった。
「そろそろ腹が減った。私は戻るが、お前はどうする」
フランシア
一緒に立ちがって 「私も戻ります。…シリカのおかげで、気分もよくなりましたから」
シリカ
「では行くか。お嬢様は、このまま手を引かれて戻った方が嬉しいか?」
フランシア
「いいえ」 ふふ、と笑って 「こういうのは2人きりだから、ありがたみがあると思います」 手をそっと離す
シリカと肩を並べて
「行きましょう」
シリカ
「ああ」 先程の悪戯っぽい笑みとは別の笑みを浮かべて頷くと、一緒に歩き始めた。
GM
私はこれで大丈夫だ。
フランシア
私も大丈夫です
お付き合いありがとうございました
GM
うむ。
謝罪をがんばれよ;;;
フランシア
では本編で 頑張ります……
GM
うむ。
ではまた。
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GMが退室しました
フランシア
はーい
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フランシアが退室しました
背景
BGM