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告白と初めての"喧嘩"

20210110_0

!SYSTEM
アルモニカが入室しました
アルモニカ
100年ぶりに来た気がする
!SYSTEM
オディールが入室しました
オディール
おまたせシてしまってごめんなさい
アルモニカ
オディール
おまたせしてしまってごめんなさい
アルモニカ
どんな感じでやろう
オディール
と、ちょっとだけ待ってくださいね
アルモニカ
うん
オディール
お待たせしました
アルモニカ
おかえり
オディール
私の話をする、とかでも良いですし
また、モニカの部屋にお邪魔になりましょうか
アルモニカ
オッケー
オディール
描写はどうしましょうか
アルモニカ
もう部屋に居る所か来る所どっちからがいい?
オディール
来るところから殺ってみましょうか
やってみましょうか
アルモニカ
こわい
オッケー
オディール
アマングアスめ
アルモニカ
じゃあ最初はオディールからどうぞ
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方、イルスファール王国 "星の標"
此処は国内でも有数の冒険者ギルド支店としてその名を輝かしいものとしてる
黒髪をポニーテールにした少女もまた、その宿に半ば所属していて
"友達"と呼んでくれる唯一の人物が来ていない事を知ると、普段であれば帰るのだが
その日はなんとなく、神殿の方ではなく、彼女の部屋に足が向かった
迷った挙げ句に、焼き立てのパン──食べ物であれば、自分でも消費出来るし──という手土産を持って
彼女が不在でも良いように予防線を張りながら、彼女の部屋へと向かっていく
オディール
こんなところでパスしてみてもいいでしょうか
アルモニカ
おっけー
オディール
(正確な場所をそう言えば知らなかったのです
アルモニカ
私もどこに泊まってるんだったかうろ覚えになってるけどあんまり気にしないことにした
オディール
標ではなかったはずなのですよね
アルモニカ
そんな気がする
彼女が泊まっている宿の廊下は、外の冷えた空気に呼応するようにしんとしていた。
あちこちの部屋に人の気配はあるのだが、それぞれ部屋の中で静かに過ごしているのだろう。廊下にまで漏れ出てくる音はほとんどない。
そんな静かな宿の一部屋が、オディールの友人である少女の住む部屋だ。
部屋の中からは微かに人の気配がする。
オディール
「──…‥」 此処まで来たのにも関わらず、少女は緊張してノックをすることを躊躇っていた
アルモニカ
ノックとかされたら反応するね
オディール
「………」 他の部屋の住人が出てきても大変だし、戻るなら直ぐに、ノックするなら早くするべきだ
「……、」 三度、拳を作っては戻してから
「……よし」 意を決して、ノックする
ノックをすれば、すぐに「はーい」と聞き慣れた明るい声が返ってくる。
オディール
「わ、……私です…」
それからまもなく、ぱたぱたと部屋を歩いてくる音がして、扉が開かれる。
アルモニカ
「オディール? どうしたの?」 少し驚いたような顔で出迎えてから、表情を明るいものに変えて。 「うん、とにかく入って入って」
オディール
「あ、ええと・・・」 背中に紙袋を隠しながら 「……はい…お邪魔、します」
アルモニカ
「良かった、今朝丁度掃除したところで」 苦笑しながら部屋の中にオディールを案内すると、テーブルの傍の椅子を引いて着席を促した。
オディール
部屋に入り、小さく息をついた
「……」 促されるように、椅子に着席すると、おずおずと紙袋をテーブルに載せる
アルモニカ
部屋の中はきちんと片付いていて、女の子らしい小物はあるものの、華美だったり派手だったりするようなものはなく、別の机の上にやや多めの本が置かれていたり、積まれていたりする。
「えっと、宿の人にお茶を淹れてもらえるようにお願いしてこようかな――って、それは?」
対面に座る前に部屋の外にいこうとしたところで、置かれた紙袋に目がいった。
オディール
「あ…」 前に比べてまた本が増えましたね、と当たり障りのない事を言おうとしたら機先を制されて
「‥‥ええと、パンです」
アルモニカ
「わざわざ買ってきてくれたの?」
オディール
「……」
「……ええと、その」 間を置いて 視線を泳がせながら 「……友達の所に、遊びに行くときは…」
「手土産は、持っていったほうが…良いと…聞いたことが…あって」
「初めてなので……その、」
「変だったら、ごめんなさい…」
アルモニカ
言葉を聞くとぱあっと顔に満面の笑みが浮かぶ。
オディール
「……」 微笑まれて、見惚れるように硬直する
アルモニカ
「うん、ありがとう、オディール。私もお返しに、すっごく美味しいお茶を淹れて来るね」 宿の人に頼むんだけどとはにかんで付け加えて
「ちょっと待ってて!」 嬉しそうな表情のまま、意気揚々と部屋を出ていった。
オディール
「あ、は、‥‥はい」 はっとして頷き 首ふり人形のような動きになる
「……」 モニカが居なくなってから、そっと嬉しそうな表情を僅かに浮かべて
「…‥えへへ…」 小さく笑みを零した
アルモニカ
それからしばらくして、ティーポットやカップを載せたトレイを手に部屋へと戻ってきた。
オディール
どんな本を読んでいるんだろうという余裕を取り戻して机を眺めているとモニカが戻ってきた
アルモニカ
顔にはまだ嬉しそうな表情を浮かべたままで、鼻歌を歌いながら楽しげにテーブルの上で紅茶を用意し始めた。
オディール
「おかえりなさい、モニカ」 部屋に入ってきたときより、表情は柔らかなものになっている
アルモニカ
「ふふ、今日はちょっと退屈な日を過ごすことになるかなって思ってたけど、オディールのおかげですっごく幸せな一日になりそう」
「うん、ただいま」 にっこりと微笑んで返し、オディールの前に紅茶を淹れたカップを差し出した。 「はい、どうぞ」
オディール
「そ、そんな…」 目線を逸して 「…大げさ、ですよ」 もじもじとする
「…ありがとうございます」
アルモニカ
「大げさじゃないよ。本を読んで過ごすのもつまらないわけじゃないけど、友達と一緒に居られる方がずっと楽しいもの」
オディール
「……そうですか…」 
アルモニカ
「オディールもそう思ったから来てくれたんじゃないの?」
オディール
「……私は、その、こういうのが初めてなので…ぁぅ」
「……」 ええと、ええと 「……モニカが嬉しいなら私も嬉しいです」ごにょにょ
アルモニカ
「ふふ、普段の格好いいオディールとはまるで別人だね」 楽しそうに笑うと、紙袋に目を移して。 「せっかく買ってきてくれたんだし、早めに食べないと勿体ないね」
オディール
「ぁぅ…」
「そ、そうして下さい…」
アルモニカ
じっとオディールを見て、開けてと訴える。
オディール
耳まで赤くなってしまって 少女は俯きかけて
「……あ、」 目で訴えられてあわあわと頷き
紙袋を開くと、クリームパンと思しき形状のパンが2つ
アルモニカ
「ふふ、美味しそうだね」
オディール
「…その、モニカが居なくても大丈夫なように…数はたくさん買ってきたわけじゃないので…」
アルモニカ
「そんなの気にしなくていいよ。すっごく嬉しいから」
「それじゃあ、食べてもいい?」
オディール
「ええ…どうぞ」 ようやく、再びモニカの方を直視すると ぎこちなく笑って見せて
アルモニカ
「いただきます」 手をあわせて言うとパンをひとつ手に取り、小さく口をあけて齧る。
オディール
自分も手にとって 一つちぎると口に運ぶ
アルモニカ
「……」 むぐむぐと口を動かしていると、段々と顔が更に明るいものになって。 「美味しい! すっごく美味しいよ、これ」
オディール
「王都で評判のパン屋さんのものだそうなので、」 呑み込んでから頷いて 薄く笑う 「味は間違いないと思います」
アルモニカ
「えへへ」 わざわざそれを買ってきてくれたことが嬉しくて、パンを手に持ったままはにかんだ。 「あ、お茶も飲んで飲んで」
オディール
「…いただきます」 カップを持ち上げると 口をつけて 一口すする
「……いい香りですね」
アルモニカ
「うん、本に載ってたのを買って、宿に置いてもらってるんだ」
オディール
「……」 もう一口啜ると 「……暖かいです」 小さく微笑んで
アルモニカ
「淹れたてだからね」 えへんと胸を張って、自分も一口紅茶を啜る。
オディール
「……あの」
カップを置いて、少女は切り出して
アルモニカ
「うん?」 パンを食べる手を止めてきょとんとオディールを見た。
オディール
「……ルシェンカでの事、覚えていますか」
アルモニカ
「……うん、覚えてるよ」
オディール
「…いつか、また時間が出来たら、お話したいことがあります、と」
「……それで、友達を止めてくださってもいいと、言ったこと」
アルモニカ
「うん。簡単にはやめてあげないよって返した」
オディール
「……はい」
アルモニカ
「……話してくれるの?」
オディール
「はい」
アルモニカ
――うん、じゃあ、聞かせて」
オディール
「……私は、"穢れ"を持ったものを嫌悪しています」
「それは、"不死殺し(エクソシスト)"だからじゃなくて、個人の感覚として、そうなのです」
アルモニカ
「…………うん」 パンを置いて、膝の上で両の手を小さく握りしめた。
「個人、として……」
オディール
「……モニカが、かっこいいと行ってくださっている、黒い翼が、起因しています」
言って
アルモニカ
「あの光の翼が? ……どうして? 全然関係ないのに」
オディール
「私は、祝福された子でした、その筈でした…、ただ、ご存知ではないかもしれませんが」
「ヴァルキリーの魂が濁る…穢れると、その翼は黒くなっていくのです」
「私の翼は……生まれついて黒いんです」
アルモニカ
「それは知らなかったけど……でも、オディールは穢れなんて持ってないんでしょ? だったら、そんなこと言われるのはおかしいじゃない」
オディール
「黒い翼だと、選ばれているのに不吉だと、指を刺されました」
アルモニカ
「そんな勝手なこと……」
オディール
「この色でなければ…穢れさえ無ければ…と、そう思うようになったんです」
「だから私は……穢れが嫌いです。消し去りたくなるくらいに憎くて憎くて仕方がない」
「…だから、ティダン神殿から、声をかけられた時、司教様にお声をかけてもらった時、それは福音でした」
「不浄を狩り続けていけば、(ティダン)は認めてくださると。主が認めてくだされば、人々も見る目を改めると」
「…だから私は、"不死殺し"になりました」
「順序が、違うのです……"穢れ"が憎いから、私は不死殺しになったんです」
アルモニカ
「……そっか」 視線を膝の上に落として。 「オディールがあんなに穢れを嫌ってる理由は、分かったよ」
「……でも、やっぱりおかしいよ。周りの人も、オディールも」
オディール
「……」
アルモニカ
「もちろん、不死殺しっていうのは大事な仕事だと思うし、誰かに迷惑を掛けちゃうアンデッドや蛮族を倒すのは、人を守るために必要なことだと思う」
「でも、穢れを憎んで復讐みたいなことをしても、生まれ持った翼の色が変わるわけじゃない。……それに、それだけ頑張ってるオディールのことを翼が黒いからっていうだけで認めない周りの人たちもおかしい」
「……周りの人たちだけじゃない。こんなことを言うと、怒られちゃうかもしれないけど」
「……そんなに頑張ってるのに、神様だって認めてくれてないなら、神様だっておかしいよ」
オディール
「……、それは」
「私の…頑張りが足りないだけで…」
アルモニカ
「弱き者に力を、驕れる者に戒めを、死せる者には安らぎを」
「……ティダン様の格言に、確かそういうのがあったよね」
オディール
「…ええ」
アルモニカ
「穢れのある人の中には、弱い人……周りから虐げられてる人もたくさんいるんだよ」
「死にたくないのに死んじゃって、迷ってアンデッドになっちゃった人が、謂れのない憎しみで暴力を向けられたら、安らいで眠ることなんてできないよ」
「……オディールは私から見ればちゃんと頑張ってる。でも、その頑張り方がちょっと違ってて、無理をしちゃってるように見えるの」
オディール
「……"穢れ"がすべて、悪いではありませんか」耳元の二重十字の聖印に指先が伸びる 「"穢れ"ているから、……生まれ持って穢れているから、それは仕方ないんです。アンデッドになったものを、生者に戻せるわけでもないです」
「……」
アルモニカ
「……その人たちが、望んで穢れを持って生まれてきたと思うの?」
オディール
「……私だって」
「望んで、この色の羽根を持って産まれた訳じゃない…望んでヴァルキリーになったわけでもない…」
「それでもそこに在るからと、言われるならば……自分はそうじゃないと認めさせなければ…ずっと変わらないではありませんか」
「……私は、私は…」 
アルモニカ
「……周りに認められなきゃダメなの?」
オディール
「……っ」
「ヴァルキリーで無ければ……良かったのに……」
アルモニカ
「そんな人たちに認められるために、無理して戦わなくたっていいじゃない。そんなところから逃げて、認めてくれる人を探したっていいでしょ」
オディール
「……逃げてどうなるのですか」
アルモニカ
「悪く言う人たちのことなんて忘れて、遠くで過ごせばいいでしょ」
オディール
「それでは……ただの傷の舐め合いにしかならないじゃないですか……今までやってきたことが、間違いだと認めるようなものじゃないですか」
「……私は、……」 口を結んで 小さく頭を振る
アルモニカ
「……分かった」
「オディールが憎んでるのは、穢れなんかじゃないよ」
オディール
「……え」
アルモニカ
「……勝手なことばかり言った、周りの人たちのことが嫌なんだよ、オディールは。だから、その人たちを見返したいって思ってるんだ」
オディール
「……、そんな…事は…」
アルモニカ
「……だったら、今までオディールが会った穢れのある人たち、全員が全員、嫌な人だった?」
「あなたのことを頭ごなしに否定するような、ひどい人たちばっかりだった?」
「……あなたの翼を不吉なものだって決めつけて来るような人たちばっかりだった?」
オディール
「……」 青ざめて、そして震えだす
「……オディールは…オディールは悪くない……司祭様が…みんなが…‥そう言って…」
アルモニカ
「……」 立ち上がって、オディールの傍で少し屈んで顔を覗き込む。 「オディールは悪くないよ。……でも、ちゃんと考えないのはダメ」
オディール
「…‥見ないで……オディールを見ないで…」
アルモニカ
「……ううん、見るよ。オディールにも、ちゃんと私を見て欲しいから」
オディール
顔を隠すように両手で頭を抱えて
アルモニカ
「私もね、オディールに言わなきゃいけないことがあるんだ」
オディール
「‥…」 息を荒くしながら、指の隙間からモニカを眺めて
アルモニカ
「……嫌われちゃうかもしれないけど、大切な友達にこれ以上隠すのは嫌だから、言うね」
カチューシャを外して手で前髪をそっと持ち上げる。
額の右側には、角のような小さなこぶ。 「……私、ナイトメアなんだ」
オディール
「……っ」 がたんと、椅子ごと後ろに倒れる
尻もちをつく瞬間に、黒い翼がふわりと展開して痛みなどはなさそうだ
アルモニカ
「……お、オディール!」 慌てて抱き起こすようにして。
オディール
「…な…ぁ…」
「触らないで!!」
「触らないで……」
アルモニカ
「……っ」
「……ご、ごめん」 ぴたりと手を止めると、ゆっくりとそれを引いて胸元に抱えた。
オディール
「……、ふ、ぅ…」
「……信じてたのに……」
「……自分が穢れてるから…そう言ったんですね…」
「私を‥騙して…」
アルモニカ
「……違う!」
オディール
涙を零しながら立ち上がって後ずさる
アルモニカ
「私はオディールが大事だから、友達だから……嫌って欲しくないから……」
オディール
「嘘つき!」
アルモニカ
――、私は、嘘なんて……」
オディール
静かな宿に、ヒステリックな声が響く
「………もう、いい……」
「……さようなら…」 ふらり、と背を向けて、よろめきながら歩き出す
アルモニカ
「何で、分かってくれないの……」
「オディールの馬鹿……!」 縋るような声で、その背中に罵倒を投げつけた。
オディール
「………‥」 扉にたどり着くと開いて 目元をこすりながら走り出した 何度か転んだ音が、廊下から響いて
アルモニカ
「……」 その音を聞きながら、その場にぺたんとへたり込んで。
「……馬鹿なのは、私も、だよね」
しばらくその場で、小さく嗚咽を漏らし続けた。
オディール
ちょっと描写入れさせてもらってもいいですか?
アルモニカ
うん
 
 
 
 
 
信じてた、大好きだった、初めての"友達"
辞めてくれて構わないといったのは自分の方なのに、とてもとても痛くて辛くて 涙が止まらない
どうして、言ってくれなかったんだろう。どうして、隠していたんだろう
答えは、もう出ていて、それを認めたくなかった
──自分の、せいだと
そんな事はない、彼女が私を騙していた
──騙す目的は何?仲良くなりたかったからじゃないの?
違う、違う
違う違う違う
何処かの屋根、煙突の裏、誰も来れないところでしゃがみこんで少女は嗚咽が止まるまで羽を休めることにした
オディール
「……モニ…カぁ…‥」 初めての"喧嘩"の収め方を、彼女はまだ知らない
 
 
オディール
こんな感じで大丈夫です
アルモニカ
うん、お疲れ様。
オディール
お疲れ様でした
お付き合いありがとうございました
アルモニカ
ありがとうございました。
オディール
大変な事になってます
アルモニカ
次で頑張って仲直りするしかありません;;
オディール
そうしましょう;;
アルモニカ
)))
!SYSTEM
アルモニカが退室しました
背景
BGM