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- レイヴンが入室しました
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- マリーが入室しました
- マリー
- こんばんは
- よろしくお願いいたします。
- レイヴン
- よろしくたのむ
- では、描写は請け負おう
- PM 11:50Place└イルスファール商業区:近隣:レイヴン宅
- レイヴン
- PMは不要だ
- マリー
- OK
- リテイク
- Place└イルスファール:商業区近隣:レイヴン宅
- さて、脅威度15という魔域の任務を終え。そして、友人たちとの食事会もを終え、しばらく休暇が続いていた日である。
- 恋人と一緒に購入した邸宅の中で、レイヴンは夕食を作っていた。本日のメニューはシチューだ。冬野菜や特売などで仕入れた食品を、彼らしくしたごしらえして。料理を作っている。厨房には、優しくも食欲をそそる匂いが漂っていた。
- 外からは夕焼けの光が注いでる。何だかんだで、忙しかった休暇ではあったがようやく落ち着きを取り戻してきていた。
- レイヴン
- 「──少し甘すぎるか……。いや、これでいいのかもしれないが。どうなのだろうか」
- マリー
- おかあさんだ…
- レイヴン
- と、美味ではあるが、味見して首をかしげてみる。どうせなら、恋人に喜んでほしい一心で味の調整を行う。
- 彼女はピーマン。及び、どちらかといえば苦いものがやや苦手な傾向にあることがわかってきた。とはいえ、食べてもらいたいときは食べてもらえるようにアレンジするのであるが。
- 今日は彼女に合わせた味付けにしようと、色々と考えているところであった。
- レイヴン
- というわけで、長くなりました。
- いつでもどうぞ
- マリー
- OK
- 色々と考えていると、外から聞きなれた足音が聞こえるかもしれない。
- レイヴン
- 「うん、これでいこう。あれこれして、元のコンセプトを曲げてはいけない」
- と、ちょうどその時に足音が聞こえてくる。
- 「──そうだな。月神様もそういっているのかもしれない」と、微笑を浮かべ、玄関先に行こう。
- 足音がいったん止まり、玄関のドアが開き…
- マリー
- 「あら、いいにおいね?」君の予想通りの人物だっただろう。
- レイヴン
- 「ああ、そういってくれると嬉しいよ。マリー」といって「おかえり」
- 「家の中は暖かくしてあるが──外は冷え込んでいるだろうからな。体の芯が温まる料理にしてみた」
- マリー
- 「…ただいま、レイヴン」先ほど思っていたことを思い出して、少し反応が遅れてしまう。
- 「ふふ…ありがとう」楽しみにしているわ?
- レイヴン
- 「──と、荷物もとうか」
- と、何か手提げかばんとか、ものをもっていたら、預かろう。
- マリー
- 「大丈夫よ、そうたいしたものは入っていないわ?」
- 「貴方も興味ありそうなのはそうねぇ…森羅魔法に関する本かしら?」
- レイヴン
- 「そうか──なら、色々済んだら、そう。ソファでゆっくりしていて──」と、最近買った高級ソファ。座るだけで寝てしまいそうな大きなものだ。レイヴンがどうせなら、二人で座れる場所が欲しいなと、今回の報酬で買ったものだが。それを示そうとしたが──
- 「ああ、ちょうど読みたいと思っていたんだ。といっても、マリーが読む本なら何でも興味はあるけどな……女性誌に関しては流石に、分からないことは多いが……」ははと笑って見せて
- 「うん、後で読ませてくれ。以外にも戦時に役に立つ魔法が多いと聞いて、気になっていたところなんだ」
- マリー
- 「あら、興味があるなら読んでみるといいわ?」などと日常的な会話をしつつ、中へ。
- レイヴン
- 「──ああ、勉強だからな。食事はどうする? すぐに準備もできるし、落ち着いてからでもいい」と、中に入り、日常的な会話をしながら
- マリー
- 「せっかく作ってくれているなら、あたたかいうちに食べたいわ」と言いつつ
- レイヴン
- 「ああ、なら準備してくるよ。待っていてくれ」
- と、厨房に戻っていこう
- マリー
- 自分は荷物を自室におきにいこう。
- すっかりとなれたやりとりである。
- レイヴン
- その間にこちらは配膳をする
- マリー
- もしかしたら、………とはこのような感じなのだろうか。
- などと思いつつ。配膳された食事を見て、笑みが浮かぶ。
- レイヴン
- 「──鶏肉と冬野菜のクリームシチューなんだが……。ブロッコリーを省いてみた。少し甘味重視の味にしたくてな」
- マリー
- 「貴方本当に料理上手よねぇ…」ずっと前に基礎を教えたのは自分である、が。いつのまにやらめきめきち自分以上に上達をしている。
- レイヴン
- 「といってもバターはいれすぎず……。野菜の甘味で調整しながらという感じだな。気に入ってくれればいいが……」
- 「それと、カブが旬だと、店の人に教えてもらってな。柔らかくなるようにしてみた……ごほん。すまん、話が長くなってしまった」
- 「はは、アッシャーやジャックにまた怒られるな」と、笑顔を浮かべて着席しよう。
- マリー
- 「ふふ…いいのよ、貴方がお料理好きなのは知っているし、楽しいわ?」
- レイヴン
- 「ありがとう。さあ、冷めないうちに頂こうか──頂きます」
- マリー
- 同じように祈りを簡単に捧げて
- 熱いシチューを火傷しないように慎重に口に運べば
- クリームと、レイヴンが言っていたように野菜の自然な甘さが引き立つ優しい味がするだろう。
- 「本当…食べやすいわね」野菜は形が残っているがすぐに崩れる
- レイヴン
- 自分も口へ運ぶ。悪くないできだとおもうが──実際に恋人がそれを食べる瞬間は
- 緊張する
- マリー
- 美味しいわ?と微笑んで
- レイヴン
- 「──ほっ」と、思わず声にだしてしまぅた。
- マリー
- 「…ふふっ」思わず笑みがこぼれて
- レイヴン
- 「ああ。それなら俺のレシピに加えよう」
- マリー
- 「そんなに緊張しなくてもいいのよ?」
- レイヴン
- 「──レシピだけでいずれ、書棚が埋まるんじゃないか?」といいつつ
- 「いや、マリーならきっと喜んでくれると思ってはいるんだがな。その、いざ口にしてもらうと、嬉しくて」
- マリー
- 「お料理の先生もいいかもしれないわね?」ね?レイヴンセンセイ?
- レイヴン
- 「この前の教師のネタを……恥ずかしいな」と、顔を赤くして
- 「ただ、マリーにそう呼ばれるのはなんだか、悪くないな……」と、取り繕うように水を飲んで
- 「一応。林檎もきってある。食べ終えたらもってくるよ」
- マリー
- 「ありがとう、レイヴン」
- レイヴン
- 「林檎好きみたいだからな。林檎を使った料理のレシピも増やしてみるか……」
- むむむって、うなりつつ
- 食事を勧めよう
- マリー
- 「ふふ…研究熱心ね?センセイ」
- 「ならまた森羅魔法について貴方の意見も聞こうかしらね?」
- 「さすがに未知の領域なのよねぇ…まだ」
- レイヴン
- 「……その言い方気に入ったのか……全く」と、満更な顔つきで
- 「と、そうだな。ちらほらと森羅導師も見えてはきているが」
- 「やはり杖を媒介にするというところが、難しいようだな。魔術師ならまだしも、俺のような魔法剣士には扱い代物なのかもしれんし。そもそも、精霊体とのやり取りと、厳粛な修行。自然そのものと一体化する心の在り方」
- 「理論で構築された、真語魔法、操霊魔法。そしてさらに汎用化された魔動機術とは一線を画しているものだな」
- マリー
- 「どちらかといえば妖精魔法や神聖魔法に近いわね?」
- レイヴン
- 「かもしれないな」
- マリー
- 「元々の素養があれば習得はできるかもしれないけれど」
- 「それを伸ばすのは長い年月をかけることが多いと聞くわ?」
- レイヴン
- 「森の奥で修行することも必要らしい。まるで求道者のようだな」
- といいつつ、席をたつ。ちょうどお互いに食事を終えたところだろう。
- 林檎と紅茶をもってこよう。
- マリー
- ごちそうさま、といって食器の片づけは受けもとう
- レイヴン
- そして、適当に食後のデザートを二人で食べ。今度はこっちが食器を片付ける。
- そういえば、今日の夜は何をするかは決まっていない。というより
- ふと思えば、夜。こうして落ち着いて二人で喋られるのは、あの事件以来初めてではないだろうか。何だかんだ、お互いに仕事や後処理や、マリーの回復や、後はレイヴンが男どもと付き合ったり、マリーの用事やトレークとの話し合いがあったりと
- 色々忙しかったのだろう。
- むしろ、まだレイヴンは暇な方だったのかもしれない。おかげで、家の改装がいくらか終わっている。
- 「──さて、折角。マリーが買ってくれた本があるし。読まない方を読ませてもらうか」
- と、ソファに座る。
- 「家の方も住みやすくアレンジはしているが──残りは明日でいいだろうしな」と、今日はもう趣味や読書に没頭する気らしい。
- マリー
- 「いいわよ、終わったらこっちも読んでみるといいわ?」あとでお話聞かせて頂戴?と微笑んで
- レイヴン
- 「ああ、多分、同じくらいの時間に読み終わるだろうから──なんだか、いいなこういうの。お互いに本を読んで、お互いに本の感想や考察を言い合って──」
- 「そういう相手がいるって、本当に幸せだな」といって、ページめくり始めよう。「リリカルセイラ……?」と、一瞬別の本に視線がいってしまったが
- マリー
- 「…ふふ、そうね」
- レイヴン
- 一度、読書に入ればお互いに静かなものだろう。ソファで隣り合い、本をそれぞれ読み進めていく。
- ページをめくる音が家の中に響くだけ。だけど、その感覚は二人にとっては心地よいのだろう。
- たまに「……ほう」と、いうレイヴンの声は聞こえるかもしれないが……。
- マリー
- お互いにそこにいるのが当たり前になっているのだろう。
- レイヴン
- 「──ふう」と、読み終えたらしい。その本をテーブルに置いた。
- 「やはり体験してみないとわからない事象が多いな……」と、いつもの考えるポーズしていた
- マリー
- 「ふふ…集中してたわね?」いつのまにやら、ハーブティーのカップを以って後ろに立っている
- @持って
- レイヴン
- 「──と」
- 「流石、マリー早いな。もう読み終えていたか」
- 「ありがとう。ちょうど喉が渇いていたところなんだ」
- マリー
- 「興味深い論文だったわ?」
- レイヴン
- 「ああ、また読ませてもらうよ。こちらは、現代の森羅導師についてや、実際の魔法の扱いについての本だった。実践向けのものだな」
- といいつつ、ハーブティ貰おう
- マリー
- 熱すぎず冷たすぎず。飲みやすい温度になっているだろう
- レイヴン
- 「──やはりマリーの淹れたハーブティはいいな……心が温まる」
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- マリー
- 「貴方昔からコレ好きね?」自分もカップを持ってソファの、彼の隣に座り
- 気にいってくれて嬉しいわ、と微笑んで
- レイヴン
- 「そうだな──おいしいし、安心する」
- 「こんな素敵な飲み物を作ってくれて、教えてくれて、ありがとう。マリー」
- マリー
- 「どういたしまして」
- 「…お礼を言いたいのは私の方よ」
- レイヴン
- 「……」と、マリーの顔を見よう
- マリー
- 「私が今もこうしていられるのは、みんなや…あなたのおかげよ」
- 「言ったでしょう?貴方が教えてくれたって」
- レイヴン
- 「……それを言うなら俺もそうさ。マリーや、みんながいてくれたから、俺もこうしていられるんだ」
- 「ああ──」貴方が教えてくれたにはうなずき
- マリー
- 「…今もそうよ、貴方は私に当たり前のことを教えてくれてるわ」
- その微笑みはとても幸せそうなものである。
- レイヴン
- 「──……」マリーの言葉に耳を澄ましつつ
- マリー
- マリー、という一人の女性でもあるのだが、もしかしたら、どこか
- レイヴン
- その本当のほほえみを見ると、心が温かくなる
- マリー
- あの魔域で出会った少女を思わせる微笑みかもしれない
- レイヴン
- この女性と出会えてよかった。手を差し伸べてくれたのが、一途に愛してくれたのがこの女性でよかった。掬えてよかった。愛したのがこの人でよかった。そんな感情が胸から湧き上がってくる。
- マリー
- 「家に帰ることも、誰かが迎えてくれることも、誰かと食事をとることも、一緒に過ごすことも…それがとてもあたたかいことも」
- レイヴン
- そして、マリーとマルグリット。同一人物でありながら違う存在である彼女たちが手に入れることがかなわなかったものを。こうして、今、自分や自分たちがつないだことを思うと……。少し目じりが潤んだ。
- マリー
- 「…貴方は私にいつもたくさんの言葉をくれるわ?だから、これが私の応えよ」
- レイヴン
- 「──」と、マリーの目を見つめて。彼女の言葉を待つ。
- マリー
- ひとつめ、とまるで小さな子どものように何やら紙を広げて見せた
- レイヴンにとって…いや、この国にいる冒険者ならば一度は見たことがあるだろう、その用紙。
- レイヴン
- 「──これは」
- 目を丸くする。それはおそらくは一生彼女にとって無縁だとおもっていたもの。
- マリー
- 「…私、ずっと渡り鳥みたいなものだと思ってたのよ、自分の事」
- レイヴン
- 渡り鳥を自ら名乗る彼女にとっては似つかわしくないものであっただろう。
- 「──ああ。たまにその言葉は聞いていたが……」
- マリー
- 「それはそれで悪くない生き方よ?楽しかったし、楽しいと思うわ?でも」
- 「…見つけちゃったのよ、渡り鳥にとっての比翼の鳥、止まり木にとっての連理の枝」
- 「…帰ろうって言ってくれた貴方がいる。そして私も貴方の所に帰りたいと思った、それだけよ」
- レイヴン
- 「……そうか。いや、マリーの気持ちは知っていたつもりだし、絶対に帰ってきてくれる。それは信じていたが──信じていたけれども」
- 「……こういう形で答えにしてくれるなんて……。少し驚いたが……。ありがとう」
- 「いつでも帰ってきていいんだ。嬉しいときも、悲しいときも、傷ついた時も、楽しいときも、俺たちには帰る場所があるんだ。ああ──」と、自分にもこれは言い聞かせるように
- と、嗚咽は漏らさないが、目じりから涙がこぼれた
- マリー
- 「ふふ…ふたつめ」ねぇ、目を少し閉じていて?いいって言うまで、ね?
- レイヴン
- こくりと、頷き。目を閉じよう。
- マリー
- 君が目を閉じれば、何やらガサゴソと音がして、そして、柔らかい…おそらくマリーの手が君の右手をとり、そして中指に何かをはめた。
- いいわよ?と言われて目を開けて、手を見れば。
- レイヴン
- 「──……」と、目を開ければ
- マリー
- 見覚えのある指輪がそこにあるだろう。一般的には正しき信念のリングと呼ばれるものだ。
- レイヴン
- 「……これは。いや、俺がマリーに渡したものとは違う……。もしかして……」
- マリー
- 確かに魔域で目の前の女性に渡した、が。コレはそれとは異なるとわかるだろう。
- レイヴン
- 「はは……流石に反則過ぎるだろう」と、泣きそうな笑みを浮かべながら。そのリングを愛おしそうに見つめた。
- マリー
- 「ふふ…代わりにあの魔域でくれたほうは私、もらってもいいかしら?」
- 「ほら、ジャックも言ってたじゃない」
- レイヴン
- 「ああ──言われなくても渡してもいいと思っていたが……こんなことされたら……」
- 『なんなら代わりの指輪でも返してやったらどうだ? なぁ』
- レイヴン
- 「……有言実行だな。ああ、是非、俺のものはもらってくれ。……」
- 「言葉に出すのは少し恥ずかしいが……冒険者として俺たちが別々に動かないといけないことも多々あるだろう。ただ──」
- と、違う手でリングがはめられた手を包み
- 「これがあれば、マリーや、月神様の加護をかんじられると思えば──本当に、本当に心強いよ」
- マリー
- 「…よかった」その声音には少し安心したような色がある。
- レイヴン
- 「……やっぱり俺たち似た者同士だな。マリーのその声、さっき俺がシチューを食べてもらったものとそっくりだ」
- 「喜んでくれるとわかっていても、ちょっとだけ不安な気持ち……でも、ありがとう。本当に」
- 「良い言葉が思いつかないくらいに嬉しい」
- マリー
- 「ふふ、存外臆病なのよ?私」
- 臆病?とこの女性の日ごろを知っているものならば首をかしげるかもしれない。
- 「貴方にこれを渡すか迷ってしまったわ?」
- レイヴン
- 「──俺も臆病さ。でも、これでまた、マリーのことを知ることができた」
- 「でも、迷っても渡してくれた」
- マリー
- 彼が魅力的な男性であるのは十二分に承知している。そして自分はその彼が自由であるように、そうであって欲しいとは思う、が。その彼に指輪を渡すのは自分に縛ることになるのではないかと怖くなったのである。
- 「…ふふ、いつかのための予行演習だと思ってもらうといいわ?」
- レイヴン
- 「やっぱりまだまだ俺はマリーに貰ってばかりだな。もちろん、これからは、幸せも不安も全部、分け合っていくつもりだが……やはりまだ、一枚上手だ」と、嬉しそうに。語る。ランクの取得と指輪、それは彼にとって嬉しかった。嬉しすぎるほどだったのだろう。
- 「そうだな。お互いにまだまだ、やらないといけないことも。残した課題も、それに資金繰りも色々とある」
- 「だけど、必ず渡すさ。俺にとっての帰る場所、連理の枝である存在は1人しかないからな」
- 「愛している。マリー」
- マリー
- 「ふふ…」ふと窓を見ると、あの時と同じように…銀色の月が出ていて
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- マリー
- 彼に手を伸ばして、そのまま体を彼に預けた。
- 「ねえ、レイヴン。今夜は月が綺麗ね?」
- レイヴン
- その柔らかで──魅力的で、良い香りをさせる彼女の身体を抱きしめ
- 「ああ、綺麗だな。でもそれは……マリーとみる月だから、だろうな」
- 「死んでもいいくらい愛してる──でも、俺たちはこれから始まっていくんだ。だから、これからずっと、この月を見ていたい」
- 「前よりも少しは返し──うまくなったような気がするんだがな……」と、ぎゅっと抱きしめ
- 次の言葉は決まっている。が、マリーの言葉を一度待つ。
- マリー
- 「いいんじゃないかしら?」
- 「したいことをしたいと言えて」
- 「いい女を自分から望んで捕まえられるくらいになったわね?」レイヴンの頬に手をあてて
- レイヴン
- 「──ああ」と、マリーに瞳を見つめる。必然とお互いに顔が近くなり。そして
- 「……マリー。君がほしい」
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- その後、二人は一夜を過ごし。そして朝を迎える。
- 二人とも休日であるから、そこまで朝は早くなくてもいいのだが──彼にとっては職業病に近いのかもしれない。
- レイヴン
- 「──ふう」と、昨日のことを思い出すと、少し胸が高鳴ってしまう。はじめての体験ではないのだが……それでも愛する人と一夜を過ごせたと思うと色々な感情が込み上げてくる。
- だが、それと朝は別だ。服を着替え、朝食を作る。
- だが、その前に、恋人の様子を確認する。ぐっすり寝られていればいいが……
- マリー
- 一方、君の隣で寝ているであろう女性はまだ夢の中ではあるが、その寝顔はとても…幸せそうであり、安らかなものである
- 君の腕に、無論力は強くはないが、自分の腕を回し頬を寄せている
- レイヴン
- 「ふっ」と、幸せそうな彼女を見て、起こすのは変わりはないが……
- まだいいだろう。先に色々な支度を整えて──
- 数分後
- 「──マリー。おーい……朝だぞ。というより、もう9時なんだが……?」
- と、未だにぐっすり眠るマリーを起こしにやってくる。
- マリー
- 「……ん」
- 少しうっすらと目を開けている。
- レイヴン
- 「休みだから多少は構わないが……流石に起きないと──な?」
- と、目線を合わせ
- マリー
- だがこの状態はまだ起きていないとレイヴンはよくわかっているだろう。
- レイヴン
- 「……むむむ」
- マリー
- 「きのうあんまりねてない」まるで子どものような口調である
- レイヴン
- 「──あまりねてな……はっ」
- と、その意味は。そういうことだ。
- マリー
- まだうつらうつらとしているようである。
- レイヴン
- 「──ぐっ、ああっ、ぐっ……」
- と、胸を抑えた。確かにお互いにのぞんでいたことであるが──
- 今この場では、効果的すぎる一撃であっただろう。
- 事実である。
- マリー
- 「………そういえば」ふと何かを思い出したように
- レイヴン
- 「……マリー。起きたのか?」と、子供らしい声から普段の彼女のものへと変わったか。
- マリー
- 「…れもんのあじ、しなかったわね?」ぞくせつなのかしら? とねむそうに
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- レイヴン
- 「……は?」
- マリー
- そのまま再び目を閉じて、枕に突っ伏してしまう。
- レイヴン
- 「──ちょ、ちょっとまて。マリー。マリー!?」
- と、身体をゆするが
- マリー
- 「…や」
- レイヴン
- 「や、じゃないよ! ちょっとまって、いや、確かに考えうるシチュエーションではあったが、俺も想定外だというか、いや、というか、俺もフランメがいたから、初体験ではないのは事実ではあるが、その、まさか、それって、そういうことで、ああああああああ」
- 「ああああああああ!」
- と、頭を抱え始める。
- マリー
- 「…んー?」まだうつらうつらとしているようである。本当に寝起きはよろしくない女性である
- レイヴン
- 「……だめだ、起きてない。全然起きていない……っ、ぐおおお……っ」
- と、胸を抑え始めた。
- マリー
- 「…へん?すきなひととしたかっただけよ」ねむさがあるのかだいぶかんけつな返答である
- レイヴン
- 次に湧き上がる感情は──知識や経験があるとはいえ、上手くできたかどうかだが……
- そんな悶々とした感情はマリーの一言で、かき消された。
- いつもの彼なら、冷静に返したかもしれない
- だが、一度、余裕を崩された彼にとってその一言は
- 効果が抜群だった
- 「かはっ──」
- と、その場に倒れた。
- マリー
- 「あとではなすから」とそのまま突っ伏した
- レイヴン
- かたや、眠いから寝る。
- かたや気絶する。
- 昨日のまるで夫婦のようなやり取りとは打って変わって
- 賑やかな朝である。
- 確かに、まだ課題は多い。
- 世にはびこる奈落の剣、教団。そして、星座の魔具の話。謎の文様。災厄の獣。それに彼らは無関係ではない。
- 彼らが冒険者である限りその脅威と向かい合っていくのだろう。
- だが──繋いだ絆や、つながった思いは変わらない。それが力になることもあれば
- こうした愛の証左となることもある。
- 彼らはどちらかといえば、落ち着きながらもたまには燃えるようなやり取りをするのだろうが。
- こうした朝の場面はどこか彼らがなくした日常の一片なのかもしれない。
- だが、こういう言葉もある。
- 全ての夫婦は新しくなければならぬ。新しい夫婦は美しくなければならぬ。新しく美しき夫婦は幸福でなければならぬ。
- それを知るのは──意外と近い未来なのかもしれないが、それはまた別の話であろう。
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- マリー
- おつかれさまでした
- レイヴン
- おつかれさまでした
- 20201201_0
- おつつー
- マリー
- おつつー
- 掃除と保存はしておくねー
- レイヴン
- ありがとうー
- ではここは撤収だ
- マリー
- ありがとうー
- レイヴン
- おつおつー!