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- エディトが入室しました
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- レイフが入室しました
- レイフ
- 楽屋……
- 名前色決めてなかったから何色にしようって迷ってたよね
- エディト
- そうか…
- レイフ
- 舞台をでっちあげるか。そちらにこういうのってイメージがあるならおまかせするけれど。
- エディト
- (まあ適当に始めますか)
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- イルスファール王国。リアン地方でも新興である国は、建国以来の安定した統治と、魔動列車に代表される今なお続く発展により、非常に賑わいを見せている。
- 王都ともなればそれは顕著で、どこに行っても活気がある。
- 王都の北西─工房街─では、職人とそれが振るう槌、叩かれる鋼の音
- 辺り一帯からそれが響き、また独特の様相を見せている。
- さて、今日はそんな工房外の一角にある、鍛冶屋兼武器屋の前に焦点を当ててみよう
- 顔は厳ついが気さくな中年の人間の男性が店主を務めるこの店は、この工房街の店としては割ととっつきやすい事で、それなりの客を獲得している。
- 店先では、金色の髪を一つに束ねた鎧姿の少女が、店の品を真剣な目で吟味している様であった。
- エディト
- (こんなところで)
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- エディト
- 「────」 うーん、と以前なら唸っていたところであろうが、今はその声も出ない。顎に手をやりつつ首を傾げるばかりである
- レイフ
- 「うわあ……」
周囲の雰囲気に圧倒されながら、王都の道を行く一人の少年。平均よりもやや低い身長と長い髪を背中に編んで流していることと顔つきから、うっかりすれば少女とでも間違えられないかもしれないが。
森から出てきて王都に着たときも、人の量に驚いたものだけれども。この辺りに来るのは初めてではないのだが、来る度に圧倒されてしまう。なんというか、こう。育ってきた環境では想像もしなかった人のエネルギーの奔流に、森の中の静かな気配を主に摂取して来た身としてはどうしても、「お、おう」と受け身になってしまうのだ。
- 「えーと……確か、と」
こんな場所……というのもなんだけれど。アウェイな感じを受ける場所にやってきたのは、なんとなくではなく目的があって。そう、冒険者仲間から譲り受けることになっていた弓の調整を、頼んでいた店へと向っていたのだった。うろ覚えながら、それなりに信を置ける記憶を元に、ゆっくりとした歩調で目的の店へと向っていた。
- エディト
- 「─────」 ついには腕組をして目を閉じてしまった。良いものが無いのではなく、良いものが複数あるので決めかねているのである。
- レイフ
- 「あった、――ん」
その記憶は正しかったようで。目的地には、確かに覚えのある店が存在していたが。その店先にどうやら先客らしい人影がひとつ、考えに没頭している様子で。気配を隠すでもなく、そのまま歩いて近付いていってひょい、と横から視線の先を覗き込んでみようか。
- エディト
- 少女がいるのは比較的大きめの武器が色々と飾られた棚なのだが──
- レイフ
- なのだが。
- 店主
- 「(あの娘もう半刻くらいいねえかなぁ……)」 「あー、気になるものがあるなら持ってみたらどうだ?見てるだけじゃ分からんだろ」
- そう少女に声をかけ
- エディト
- 「──」 ぱちくり、と目を開いて声の主を見つけて、目が合うと自分に声がかかっていると気付いてこくりと頷き
- レイフ
- 間違っても自分じゃあ持てそうにない装備だなぁ、とちょっと遠い目をしかけたところに声が耳に入った。あ、店主さんいた、と。そちらに意識が行って。
「こんにちは」 ぺこり、と挨拶をして。少女の方から一瞬意識をそらした。
- エディト
- 棚に飾られた、使いやすそうな長剣や、穂先の鋭い槍──ではなく
- 長大なグレイヴをむんずと掴むと片手で持ち上げ、そのバランスを確認しだした
- 店主
- 「ああ、いらっしゃ──」
- レイフ
- 「?」 店主の言葉が途中で途切れたことに首をかしげ。視線の先を追えば。
「えっ」
- 店主
- レイフに意識を向けたところで視界の端の光景に再び意識を持っていかれ
- 「Oh……」
- エディト
- 「──、─」 ふむ、ふむと危なくない場所でちょっと振り回してみたあと、棚にグレイヴを戻し──今度は客寄せ用に置いてあった規格外の大きさの斧を両手で掴んで持ち上げるのであった
- レイフ
- 「……」 ぽかんとしながら、店主に顔を向けて。
- 「あ、そっか。ディスプレイ用のイミテーションなんですね」 あーびっくりした。
- エディト
- 「………ああいや……見たまんまの重量なんだが」
- 店主
- こっちです
- 「………ああいや……見たまんまの重量なんだが」
- レイフ
- 「……えっ……?」
- エディト
- 「………、…」 うーん、と眉を潜めた後、冒険者には見慣れた腕輪を片手に嵌め
- レイフ
- 「……普通に持ってますよねぇ」 アレ、と。エディトの方に視線を戻しながら店主に話を振った。
- エディト
- 「──」 こくこくと何かに納得した様に、今度は先程より軽そうに取り回して見せた
- 店主
- 「まあ──時々訳分かんないのがいるけどな──」
- レイフ
- 「わあさっきはちょっと覚束なかったのに、今度はちょうど良さそう」 すごいなぁ、と。思わずちょっとぱちぱち拍手してしまった。
- 店主
- 「てか悩んでるチョイスがおかしいよ。グレイヴとアレって。俺ぁもっと可愛らしいモノかと思ってたよ」
- エディト
- 拍手の音に、はた、と動きを止め、近くにいた少年を見やる
- 微笑んで頭を少し下げると、満足したのか棚に大斧を慎重に戻した
- レイフ
- 「こんにちは、すごいね。ちからもちだ」 びっくりした、と素直に褒めそやした。
- エディト
- 胸に手をあて、再び微笑んでレイフに頭を下げると、今度はちょっと困った様な顔をしながら顎を上げ
- 首筋にある大きな傷跡を指で示すと、口の前で指で小さく✕印を作った
- レイフ
- 「あれってやっぱり、相当重いんでしょう?」 少女と、店主と。それぞれに顔を向けて尋ねつつ、自分も近付いてみて。
試しに、と少女がいた棚の近くによって、持っていたそれよりよほど軽そうなものに手を伸ばして。持とうとして―― 「あ、だめ。持ったら倒れそう」 やめておこう。と賢明な判断をした。
- 「うん?」 困り顔を見て、どうしたんだろうと首を傾げて。
- 「ええと。しゃべれない?」
- 店主
- 「売れるとは全く思ってないくらいには重いな」 「ああ──声が」
- エディト
- 2人の声に、こくこくと頷いた
- ポケットに手を入れると、小さなの本を取り出し、頁を開いてレイフに見せる
- レイフ
- 「そうなんだね、あ。もしかして、邪魔だった?」
もしかして、喋れないから不満を意思表示出来ないだけで見世物扱い怒ってたかな、と。
- エディト
- 『私の名前はエディトです。耳は聞こえますが、喋れません』と書いてあった
- 邪魔だった?との言葉にはふるふると首を振った。
- レイフ
- 「それなら良かった」 ほ。
- 「僕はレイフ。もともとは森の奥の、って名乗ってたんだけど。もうこうやって街に出てきたし、ただのレイフだよ」 こんにちは、はじめまして。と名乗りと挨拶を返した。
- エディト
- 「──」 声には出ないが、レイフ、と口がその形を作り、柔らかな表情を見せる
- 次いで、先程とは別の本を取り出して、ディープウッド?をペンで書き込んだ
- レイフ
- 「君もお買い物? そのすっごいの、持てるんだから凄いよね」 拒否されている様子ではないので、こちらもにこにこと話題を振っていこうか。
- エディト
- ディープウッド?と だ
- 力だけはあります 最初の本の方を開いて、予め書かれていた文字を見せる
- レイフ
- 「あ、うん。ユスの森の奥の方に、小さな集まりで住んでたんだけどね」 森の奥の人たち、だからディープウッド。
- エディト
- 最初の本には予め色々な言葉が書かれていて──恐らく多く使う機会のある言葉だろう──次の本は筆談用なのだろう。意味が連続しない様々な走り書きがある
- レイフの言葉には、なるほど、という様に表情を作った後に頷く
- レイフ
- 「……」 そんな書き込みを見て大変そうだなあと思ったけれど、口に出すのは流石にそれこそデリカシーに欠けてるな、と心のうちで思うに留めました
- 「僕は……あ、そうだった。受け取りに来たんだった」 調整をお願いしていた弓の方を。
- 店主
- 「──っと、微笑ましい感じで見ている場合じゃねえ。兄ちゃんは確か弓の調整だったな」
- レイフ
- 「うん、そう。お願いしていたの、出来てますか?」
- 店主
- 「仕上がってるぜ。ちょっと待ってな」 と店の奥に引っ込む
- エディト
- 弓、と、弦を引くジェスチャー
- 自分を指出して、両腕で大きな✕印。表情は苦笑だ。弓は全然ダメということだろうか
- レイフ
- 「うん。僕は、武器は弓を使うんだ。君みたいにそういうすごいの、振り回せたら格好いいだろうなぁって思うことはあるんだけど」
- 「じゃあ、逆だね僕はそっちが全然ダメだ」 と笑い返した。
- 店主
- 「おう、お待たせ」 そんなところで引っ込んでいた店主がレイフの弓を持って現れる
- レイフ
- 「ありがとうございます」 あ、でももうちょっといるんでカウンターに置いておいて貰っていいですか。多分金額は先払いです。
- 店主
- 「元より張力を落としてある。若干威力は落ちるが、合わせて調整したから使いやすいとは思うぜ」 あいよ、じゃあ必要になったら声かけてくんな
- 嬢ちゃんも決まったら声を──ああ、まあ何かしらで呼んでくれ
- レイフ
- 「元のままだと、ちょっと使いづらくて……ありがとうございます、後で確認させてもらいますね」
- 店主
- 「ああ、ごゆっくり」
- レイフ
- 「あ、じゃあ僕が声掛けますね」まだ帰ってなかったら。 >呼ぶ
- 店主
- 俺は気遣いのできる店主
- エディト
- 店主にこくりと頷いて、また悩ましげな様子
- レイフ
- 「どうかしたの?」 そんな様子に首かしげ。
- エディト
- 「───」 グレイヴ、ゴーレムアックスを順番に指差し
- そのまま顎に手をやって首を傾げる。持ってみても甲乙付け難かったのだろうか
- レイフ
- 「――」 そんな様子にくすり、と笑った。
- エディト
- なんで笑われたのだろう、とさらに首をかしげた
- レイフ
- 「あ、ごめんね。選んでるものがものなのに、様子が小物選ぶみたいに可愛いから」 選んでるものがすごい雄々しいのに、仕草は女の子っぽいからつい。そう言いながらもくすくす笑ってる、妹とかがおやつ選んでるときこんなふうだったなあ、と懐かしく思い出す。
- エディト
- 「───」可愛いと言われたのがだろうか、それとも怪力を見せつけたことを思い出してだろうか、少し恥ずかしそうにしながら、小さく頬を掻いて
- レイフ
- 「その2つ、までは絞ったんだ?」 他にもいろいろあるけど、と見回しつつ。グレイヴとゴーレムアックスをしげしげ眺めて。 「斧使う感じの戦士なんだね、エディトは」
- エディト
- レイフの言葉にこくこくと頷き、本にすらすらと書き込んで
- 昔から、斧です。という文字と、どっちも、丁度良くて、悩んでいます という文字を見せた
- レイフ
- 「丁度良いんだ……すごいねぇ。僕だと、2人がかりでもやっと持てるかなあこれ」 使うのは無理そうだ。
- エディト
- 力だけはあります の定型文を再び見せて苦笑し
- レイフ
- 「戦士?なら、それだけで十分売りになるから全然凄いよ」 うんうん。力いずぱわーだよ。
- エディト
- こく、と頷いて。さらさら
グレイヴ、多用途、扱いに慣れ? 大斧、少しだけ重いけど、破壊力○、シンプル
- レイフ
- 「ふんふん」
- 「エディトのウリが力、なら。大斧の方が強みを出せそうではあるけど」 ほら、エイヤーッ!て。と様になってない振り下ろす仕草をしてみせた。
- エディト
- こくこくと頷き
- レイフ
- 「でも、こっちも気になるんだよね」 グレイヴ。
- エディト
- こくり
- 再び大斧を手に取り、構え、次いでグレイヴを手に取って構え、首を傾げた
- 悩みは深い様だ──
- レイフ
- 「それなら、選択肢は3つくらいかなぁ」
- エディト
- 3?と指を3つ立ててから首を傾げた
- レイフ
- 「1つ目は、大斧を買う。グレイヴの方は扱いに慣れがいるって話だし、練習してみておいてしっくり来たら買い直す。2つ目は、グレイヴを買う。この場合は、練習は早めにしっかりしないといけないだろうけど。3つ目は、今急ぎで武器が必要ってわけじゃあないなら、だけど。今の武器を使っておいて、その間にどっちにするか決める。そんな感じ?」
- 「結局慣れが必要って話なら、今すぐに買っても扱えなかったら、君も周りも困っちゃうだろうし。そういう意味だと、買ってすぐ実戦投入しやすいのはそっちの斧の方で、練習してみてしっくり来たらグレイヴに切り替えてみる、っていうのが現実的かなぁって思うけれど」
- エディト
- 「─────」 レイフの言葉を聞いて、ああ、と得心した様に頷き──大斧を指差した
- 筆談用の本を開いて、ちょっと長めに言葉を綴る
- レイフ
- 「そっちにするんだ」 大斧。うん、と頷いて。何か書き始めたので、ゆっくり待とう。
- エディト
- 怪我で療養していた。前の武器はダメになった。復帰するなら、慣れたものの方が良い。その様な事を書いて見せた。
あと 簡単なことでした。ありがとう。と
- レイフ
- 「うーん」 その返事に、少し考えて。
- 「新しいもの、に手を出すのは良いことだと思うから。復帰するのにまず使うのは慣れてる方がいいだろうけれど、それはそれとして。やっぱり、グレイヴの練習?は、してもいい……ううん」
- エディト
- 「───」 自分に変わって悩み始めてしまったレイフに、声なく、くすくすと笑う様子
- レイフ
- 「した方がいい、と思うよ、僕は。だって、エディトは触ってみたいって思ったんでしょう」 ならするべきだよ、と。頷いた。
- 「使えれば……えーと、強いんでしょう?」 グレイヴの方も、と。良い言い回しがぱっと思いつかなかったのでやや曖昧な表現。
- 「合わなかったら合わなかった、で良いんだし。ねえ、なんで笑ったの?」 今。なんかおかしなことを言ったかな僕。
- エディト
- ふるふる、と微笑みながら首をふり
- とりあえず、斧を。使いながら、色々考えてみます、と書いてにっこりと嗤った
- 笑った
- レイフ
- うんうん、と。その返事に満足そうに頷いた。
- 「色々大変だろうし、なにかあったら言ってね。出来ることならするから。あ、僕は〈星の標〉ってところで冒険者してるんだ」 知ってる? と聞きながら、買うものを決めたなら店主を呼ぼうか、と確認しよう。
- エディト
- 前の言葉には軽く頷きながら。後半の言葉にはちょっと驚いた様子を見せ、自分の胸を軽く叩いて深く頷く
- レイフ
- 「うん?」 手伝うよと言ったのにむしろ任せてみたいな反応が帰ってきたような……。
- エディト
- 星の標のエンブレム的なものを見せたのだった
- レイフ
- 「あっ」
- 「なんだ、君もそうだったんだ。なら、それこそ何かあったら気軽に言ってね」 うんうん、と頷きつつ。 「まずは、店長さん呼ぼうか?」 そっちに決めたんだよね、と。斧示して。
- エディト
- 「──」 うん、と頷き、ありがとう、と口を作ったのでした
- レイフ
- 「どういたしまして」 こちらはしっかり口に出して笑い返して。
「店長さんー、さっきの子。決めたみたいですよー、大斧の方に」 とカウンターの方に声をかけにいこう。
- 店主
- 「おー、決まったかー」 と声が帰ってきまして
- レイフ
- 「はい、それじゃあ」 とエディトを店主の方に向かわせて、自分は自分でお願いしていた弓の調子とか確かめていよう。
- ──まあ、買い物を終えた2人ですが、この後もちょっと連れ立って、今度は食事の出来る店など回ってみたのでは無いかと思います。
- 仲良くなったので、今後も一緒になることはありそうです。
- またそれは別のお話として、今回は閉幕と致しましょう。
- ありがとうございました。
- レイフ
- おつかれさまでした。
- お店にいったときしゃべれないと大変だろうし、日用品の買い物とかも付き合うよ? 僕こう見えてお買い物下手だからそういうの教えてくれたらそれでおあいこ。とか言ってる
- エディト
- ありがたいお話です
- レイフ
- それじゃあこっちはこれくらいで。お疲れ様、何か周囲の空気がゆっくりしてそうだった
- !SYSTEM
- レイフが退室しました
- エディト
- 微笑ましい
- !SYSTEM
- エディトが退室しました