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- マリーが入室しました
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- フォールンという街の魔域攻略から数日が経過。
- 長期的かつ攻略した魔域の脅威度も高かったため、報告書の作成にも時間がかかっていた。
- いつも通りに事実を書いている報告書である。ガルバからは苦い顔をされたが。
- いい加減にランクをとれと眉間に皺をよせられるが、興味がない物はないのである、残念ながら。
- 元々縛られるのが好きではないのと、ここから離れることを考えるとあまりランクなどをとっておきたくないという考えもある。
- 最も、後者については最近プライベートでしばらくは滞在する予定ができたので、仕事に支障がない程度にとることも検討はし始めている。
- マリー
- 「わざわざ私に先に話をまず持ってくるなんて珍しいわね?」
- sou,
- そう、ランク無しの自分に指名依頼など、結論、ありえない話である。
- が、なぜかそのありえない話を店主が持ってきている。
- ガルバ
- 「今回の依頼場所の都合でな。以前言っていただろう、ここのあたりに以前いたことがある、と」ここ、と示されたのはイルスファールの南東、逢魔の森から少々離れた地図の1点である。
- 「可能ならそこに詳しい人材が欲しいという希望だ。そして同行者の人選は任されているが…前回、似たような遺跡で出会った守護者の強さから、それなりの人材が欲しいと言われている」
- マリー
- ガルバから渡された資料をめくる。小国エデン。おとぎ話は聞いたことがあるが、実在しているというのは初めて聞いた。
- 「おとぎ話って馬鹿にできないわねえ…」エヴァー然り、先日読んだラヒ然り。
- しかしながら偶然とは重なるもので。まさかそのうち行こうと思っていたところに依頼として行くことになろうとは。
- メンバーによっては無論依頼が終った後であるが、自分がいた孤児院跡に立ち寄るらせてもらうのもありな考えだ。
- もっとも…この資料に書いてあることが事実ならば、手掛かりは既になくなっている可能性も高いが。そのときはそのときである。
- 自分のルーツが知りたいとは思ったが、無理に知る必要もないとも思っている。
- 「災厄の獣…ずいぶんと大仰な名前………?」指で資料をなぞっていたが、ある1点で止まった
- 愛欲のルクスリア。映像も残っていた今のところ手がかりがある唯一の災厄の獣。
- 「っ………」頭が酷く痛む。左胸が熱い。それに、声が聞こえる。
- 私の名前じゃない、でも私はその名前を知っている。
- ルクスリア…?違う、彼女は……。
- ガルバ
- 「先方はなるべく早く……おい、大丈夫か?」指を止めてその名前を見ている女性に声をかける
- マリー
- 「…ええ、大丈夫よ。少し考え事をしていただけ」
- !SYSTEM
- ゲームルームの設定が変更されました
- ゲームルーム名: 災厄の獣~幕間~
ゲームシステム: ソードワールド2.x
チャットタブ: メイン サブ
ステータス : HP MP 防護
- ガルバ
- 「そうか。あの魔域から戻ってきたばかりで悪いとは思うが…行けるか?」
- マリー
- 「…ええ、いいわ。引き受けましょう」
- 直感と言う不確かなものではある、が。おそらくこの遺跡は…自分の覚えているけれども覚えていない何かと関わりがある。
- ガルバ
- 「そうか…なら、先方にはそう伝えておこう。人選や詳しい日が決まったらまた連絡する」
- マリー
- 「ありがとう、店主」ことり、と置かれた暖かい飲み物は、奢りだ、と言われて微笑んだ
- そのまま店の奥に行く店主の背中を見て、暖かい飲み物を口にして先ほどの事を考える。
- 本音を言えば、珍しい感情を持っていると思う。でもその感情がなぜそれを抱いているかもわからない。
- それとも自覚していなかっただけで、私は自分のルーツを知るのが怖かった…怖いのだろうか?
- それとも大きな仕事を終えたばかりで疲れが出ているのだろうか…?
- 「あるいは両方…かしらね?」
- 『でも、自分が分からないということは怖いものだよ』
- 『だから──今度は俺も頼ってほしい』
- 『俺が……貴女をこれまで頼ってきたように』
- マリー
- 「………彼の方がよっぽど素直に受け止めれてるわねぇ」
- そんな言葉を漏らして、ごちそうさま、と声をかけて、帰路につく。
- 帰ったら、彼に仕事で留守にすることを相談しなければならないと思いつつ。
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