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胴慾螺旋魔境 幕間

20201104_1

!SYSTEM
ユーリが入室しました
!SYSTEM
ジャックが入室しました
ユーリ
どうもどうも
ジャック
domodomo
ユーリ
えーと、とりあえず
僕は拠点からちょっと離れた所に居る感じですね
ジャック
先に黄昏ているがいいのぜ
ユーリ
ですね
ジャック
まぁ、盛大にドンパチやらかした直後だから、そこまで離れてるって事もないだろうが
ユーリ
まああんまり離れられる状況でもないですしね
じゃ、そんなこんなで開始しましょう
宜しくお願いします
ジャック
OK よろしくお願いします
ユーリ
 
 
因縁浅からぬ関係となってしまった――件の魔域攻略。
ジャック
ちょっといまのうちに10分15分くらいでシャワーだけ浴びてきちゃうね!
ユーリ
OK!
次こそが最後の決戦となるであろう、その前哨戦とも言えるべき魔動機との戦いにおいて、彼の少年は秘められた星の力の片鱗を見せ、見事打倒した。
それは、常に前に進み、己の言葉を実現しつづけ、そしてそれを見続けてきた彼の背中を押すような――そんな一撃だった。
喜ぶべき事だ。相棒がそんな力を手にしたのだから。素直に喜ぶべきなのだ。
――なのに、どうして、自分は。
「すみません、やっぱりさっきの戦いで疲れてたみたいです。お手伝いは辞退させて貰いますね」
ユーリ
――…」 無論、嘘だ。余力は十分にあった。ただ、あそこに居たくなかった。
拠点から少しだけ離れた、少し人気のない広間で、少年はただ何をするでもなく。ぼうっと空を見上げていた。
「…嫌だな。どうして素直におめでとうって、言えなかったんだろう」
原因は解り切っていた。だからこそ――疎外感を覚えてしまった。そして、あろうことか嫉妬してしまったのだ
ジャック
もど!
ユーリ
おか!
ユーリ
「…切り替えなきゃ…。大事な時なのに… 切り替えなきゃ…」  深呼吸して、目を閉じる。昔の自分ではないのだ。皆のお陰で変れたのだ。だから、大丈――
ジャック
もう少し様子を見つつ、大声上げながら探しにこよう
顰め面の女性
――お前のせいで、あの人はあの売女を連れて出て行ったんだよ!』
ユーリ
「…ッ!?」 不意に、今はもう顔も朧気な――義母の声が聞こえた。
顰め面の女性
『男の癖に、そんな綺麗な顔をして…男の癖に、男の癖に、あの女の顔ソックリだ!』
ユーリ
「ちがっ… 嫌だっ…!行儀よくするからっ…言う事もきくから… 怒られても辛い顔しないから… 捨てないでよ…」
ジャック
幻聴を……ここらで割って入るか…?
ユーリ
いいわよぉ
ジャック
オレが入っちまったらもうトラさんともウマさんとも遊べなくなるぜぇ?
ユーリ
「僕を…捨てないでよ…」 戦闘での緊張感もあったろうが――感じてしまった疎外感、鬱屈な思考が頭の中を支配する。ついには蹲り、必死に居もしない何かに必死に許しを請うていた。
ユーリ
トラ・ウマ「まじかよ」
と、その時だ。過去の記憶に苛まれるユーリの耳に能天気な声が届く。
????
「うぉぉおおおい」
「ゆぅぅりぃぃ     どぉぉこだぁぁ」
声と声の合間が微妙に時間が空いていたり、聞こえてくる方向が違うのは声の主がやたらと動き回っているからだろう。
ユーリ
「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめ――…」 自分を責め立てる声――とは別に。いつもの聞きなれた声が響いた。
????
何の悩みも無さそうな、無神経なまでの明るく力強く迷いのない呼び声、ジャックの声だ。
今、一番聞きたい声だったかもしれない。聞きたくない声だったかもしれない。
ユーリ
「(ジ…ジャック!?嘘、僕を探してる…? ま、まずぃっ…こんな所みられたら…)」
ジャック
しかし、そんな心境などお構いなしに、足音はドカドカと近付いてきて――
「お、いたいた、なんでぇ、いんなら返事しろよなバーカ」 
馬鹿(ジャック)は目の前に現れてニカッと笑みを浮かべるのだった。
ユーリ
「…ぁっ、う、あっ」
ジャックがみた顔は、普段のユーリからは想像もつかないような。
怯え、泣き腫らした彼の顔だった。
ジャック
「何やってんのお前? ……ン??」 様子が違う事に今更気が付いたようだ
ユーリ
「… … …」 動揺、困惑、焦燥。そんな感情が一気にやってきたかと思えば
ジャック
「お、お前……ちょ、こっち来いっ。あ、いや、動くな!オレが行くっ」 その泣き顔を見て、慌てて駆け寄った
「おい、どこだ? あん時の爆発か? それとも、その後のを貰っちまってたのか?!」 ユーリの身体をまさぐり始めた。怪我を探しているようだ。
ユーリ
「うわひゃぁっ!?」 心配してくれてるのは解るのだが、解るのだが。コレを無自覚にやってくるのが――
「だっ」
ジャック
「お前、バッカ、痛ぇなら痛いぇってちゃんと言えよな!」
ユーリ
「大丈夫っ!大丈夫!だからっ、はなっ離れてっ怪我とかじゃないから!」 強引に相棒を引きはがし、肩で息を
ジャック
ジャックが想定している”痛い”と、ユーリが抱えている痛みは全く別物なのだが
ユーリ
「…でも。痛いのは…事実、かな…」
ジャック
「やっぱ、痛ぇんじゃねぇか!どこだ? とりあえず光の連中でも呼んどくか…あ、やべ、石置いてきた」
「あー…それともアレか? 二番煎じたぁ言ったが、結構やべぇ奴だったしな。まぁ、後になってブルっとくるのはあるよな」
ユーリ
「… … …」 顔を伏せ、意を決したかのように、ジャックを見遣り
「ほんとは…何も言わないでおこうと思ってたんです。でも、相棒だからこそ…言うべきなのかもしれない。…ジャック、少し、付き合ってくれませんか?」
ジャック
「オレもさぁ、最後のアレは正直ちびっとっだけ…マジでほんのちびっとだぞ? チビって――あ?」
ユーリ
乱雑に積み上げてある荷物の方をさし、適当に腰掛けて、と。
ジャック
「おう、金ならあんまねーけど、それ以外なら大体任せとけ」頼りになるんだかならないんだか分からない安請け合いをした
ユーリ
「ふふ、僕も今似たようなモノですよ」 彼と話しているうちに、普段の様子を取り戻した気がする。本当に、この相棒は――
ジャック
「ほっ、よっ、はっ」積み上げられた荷物の上に無駄によじ登って
ユーリ
「よ、っと」 軽いステップで隣へと
ジャック
「で? 話ってのはなんだ?」 泣き腫らした跡は見て取れるが、その理由はサッパリと思いつかないという様子だ。
!SYSTEM
BGMを変更 by ユーリ
無題100%
ユーリ
「先の魔動機の戦いでの、ジャックの一撃。覚えてますか?」
ジャック
「おう!アレな!マジでビビったわ……一発かましてやろうとは思ってたけどよ、いきなりだもんなぁ」
ユーリ
「勘のいい人たちはもう察してると思うんですけど…あれは、周りの人達の魔力…マナが、ジャックに力を貸してくれたんですよ。勿論、意識してではなかったでしょうけど」
ジャック
「おい、その"勘のいい人たち"にオレを混ぜてねーだろ、お前…」
ユーリ
「気づいてたら、あの時皆に声かけてたでしょ?」
ジャック
「まぁな!はははっ」ジト目を向けたかと思えば、あっさりと自白して快活に笑い飛ばした
「よくわかんねぇけど、コイツの仕業なんだろうな」自分の鎧をコンコンと指で叩き
ユーリ
「ええ。あの一太刀は本当に凄かった。皆の力が合わさって、あんなに巨大な敵を斃せた。喜ぶべき事なんです」
「…それなのに。僕は」
皆に嫉妬してしまったんです
ジャック
「確かに、ありゃあオレ一人じゃ、全部つっこんでも届かねぇ感じだったよなぁ」当事者だというのにどこか他人事のように
「嫉妬ぉ? お前が? オレ達に?」
ユーリ
「…正確に言えば、ジャックの鎧に力を分けてくれた周りの…仲間達に、ですかね」
ジャック
みんな、と呼ばれて当たり前のように自分をその中の一人として数えている。ある意味傲慢で、無神経と無理解の極みだ
「??なんでだ??」心底分からんといった風に首を傾げ
ユーリ
「…ジャックのあの一太刀は、皆がマナを分け与えて形成できる文字通りの必殺の一撃です。…僕を除いて」
ジャック
「ユーリ……お前…」
「ぶわぁーーっかじゃねぇの?」心底呆れたと言わんばかりに大きな声をあげた
ユーリ
「…え、え??」
今度は此方が解らない、といった顔でジャックを見ている。拒絶されるか、同情されるか、あるいは慰めか。…と思っていたのに。
ジャック
「…お前さ、剣でぶった切る時、どーやって斬ってる? あ、上からな。抜いてあるとこからな」
ユーリ
「そ、それは…上からならもう振り下ろすしか…」
ジャック
「振り下ろすんなら、腕を上げるわけだよな?」
ユーリ
「う、うん…そう、なるね」
ジャック
「やっぱ、でけぇ剣は思いっきり振り上げて、思いっきり振り下ろすのがイロイロ乗っかって強ぇんだよな」
ユーリ
―――」 唖然と。呆けたように口を開けて。
ジャック
「オレもそう思って上に向かって飛んだんだ。ブチかますにゃソレが一番だって思ってな」
「でもよぉ、アイツ、めっちゃ飛び道具持ってたじゃん。コイツでの飛び方が掴めてきたとはいえよぉ、やべーとは思ったんだ」
ユーリ
「… … …」
ジャック
「けど、あん時、お前もまとめて狙われてたろ? だから、イケるって思ったね、オレは」
「あの、合わせで返すヤツ、すげーよなぁ! お前がアレかませば、上に飛んでも行けんだろってな」
ユーリ
「…僕が、あの返しをして、行けるって…思ったの?」
ジャック
「だから、オレは飛んだ。 振り上げたのはお前ぇだぜ、相棒」ユーリの胸元に拳をぐっと突き出して
ユーリ
―――…あ…」
ジャック
「お前がキメて、オレがでけぇの一発かませば行けんじゃね?ってくれぇは考えてたんだぜ、オレ」
「ま、予想もしてねぇ上乗せが来ちまったけどよ! ははは!」
ユーリ
「あ…ぅ‶っ… …ッ!」 涙が零れた。溢れて止まらないソレは、悲しくなどなく。
ジャック
「……いや、ほんと、先に教えろよな、アレ…マジでチビっ…お、おい?」
ユーリ
「ジャ、ック…。ジャック…!」 必死に相棒の名を呼び、拳を突き出した。
「怖かったんだ…怖かったんだ!皆がそんな事をするような人じゃないって解ってても!捨てられてるんじゃないかって…おいて行かれるんじゃないかって…」
ジャック
「んなこと怖がってたのかよ? お前、案外オレよか度胸あんじゃねーの?」
ユーリ
「僕も…結構必死なんですよ?もう…」 泣き顔でまたくしゃくしゃになった顔は、今度は笑っていて。
ジャック
「勝てねぇんじゃねぇかとか、逃げちまおうかとか、投げ出しちまおうかとか……そんなのよか、そっちが効くって感じか?」
ユーリ
「ふふ…そうですね。僕にとっては、そっちのほうが辛いです」
ジャック
「お前ぇがその気なら、追っかけてとっ捕まえるのなんざ楽勝だろうが」
「オレなんか、お前に追っかけられて逃げ切る自信ねーわ」
「ま、オレは逃げねぇけどな!」
ユーリ
「… … …」 笑顔から一転。顔を伏せ、身体をワナワナと震わせ
「き、み、は!どうしてっ!そんな無自覚にっ!言うんだよっ!!」 顔を赤らめながら、怒号のいちげき。
ジャック
「ファッ!?」驚いてバランスを崩し、腰掛けていた荷物から転げ落ちた
ユーリ
「僕は男娼だよ!?男相手に春を売ってるんだよ!解ってる!?歯の浮くような台詞もうわっついた台詞何度も何度も聞いてきたけどさ!あぁ、もう!カレンさんが居なかったら本気で好きになってる所だからね!?解ってる!そういう所だよ!!」 追いかけつつ指をズバズバ突きつけたのち。
ジャック
「いや、そりゃ、そういう商売、だろ? 嘘吐いてるわけじゃねぇし、その、ってなんでアイツが出てくんだよ、ちょ、ま、落ち着けって」
ユーリ
「この無自覚口説き大英雄!直情純情大英雄!とにかく大英雄!…はぁっ、はぁっ…」
「…ぷっ、くっ、 あはははははは!」
ジャック
「褒めてんのか貶してんのかどっちだそれ!?」
ユーリ
「どっちもでーす。…はぁ、もう」
「悩んでた僕が馬鹿みたい。…でも」
ジャック
「悪ぃ、お前ぇが何抱えてんのか、オレにはよく分かんねぇ」
「お前ぇ以外の…あー、アッシャーの奴は別か? まぁ、とにかくイロイロ抱えてるヤツはいんだよな、こんなに近くにも」
ユーリ
「…そうですよ。だけど、ジャックは遠慮なしに突っ込んでくるんです」
「だけど、それでいいんだって…思い知らされました」
ジャック
「そんなにかぁ?」
ユーリ
「ジャックは馬鹿だけど、馬鹿を続けられる馬鹿です。そんな君に、僕は…本当に救わたんです。変れたんです」
ジャック
「おい、馬鹿って三度言ったな、三度」
ユーリ
「褒めてるんですよ?」
ジャック
「オレぁ確かに馬鹿だけど、ただ続けるだけの馬鹿じゃねぇってばよ」
「前はよ、なんか抱えてる奴がいても、オレがズバッとぶった切るなり、引っ張って解決してやりゃいいって思ってたんだ」
「物語ん中の英雄ってのはそういうもんだろ?」
ユーリ
「そう、ですね」
ジャック
「けど、あの女……フランメの奴とかよ、結果はああなっちまったが、たぶん、アイツにしてみりゃあれで上々だったのかもしんねぇ」
「アイツがそう思って逝けたのは、オレじゃなくてレイヴンとかマリーが居たからだ」
ユーリ
――…」
ジャック
「あのクソ野郎…あー、兵士の方な。オレがアイツの横槍にキレ散らかしてなけりゃ、あいつら、もう少しハラ割って話せたんじゃねぇか、とかな」
「馬鹿なりに考えたりもしてみたんだぜ」
崩れた荷物の中に身を投げ出したまま自身の両手を枕に、魔域の空を見上げ
「ま、同じような事があったら、たぶん、あんま変わんねぇことしでかすかもしんねーが」
「そん時ゃ、お前が、お前らが居んだろ? だから、まぁ、オレも助けられてっし、変わんだよ」
ユーリ
「…やっぱり、ずるいですよジャックは」
ジャック
「投げっぱなし過ぎってか? テキザイテキショって言うんだぜ。へへ」
ユーリ
「そんな事言われたら、応えるしかないじゃないですか」
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BGMを変更 by ユーリ
夢と希望の平原100%
ユーリ
「あ、難しい言葉使ってる。意味もそんなに間違ってない」
「その通り、適材適所です。…はー、なんだかお腹空いてきたな」
ジャック
「へへっ、そうだろ、そうだろ、オレも日々成長して……ハッ」お腹がすいた、という言葉にハッとした顔をして
「そうだよ!オレ、だからお前を探し回ってたんじゃねーか!」ガバッと起き上がって
ユーリ
「えっ」
ジャック
「お前、前に訓練の後でくれたのと同じ干し肉、持ってねぇ? あの粒胡椒まぶしてあるやつ!」
ユーリ
「あー…。ありますよ、なんですか、気に入ったんですか?」
ジャック
「レイヴンに食事当番押し付けたはいいけど、ハラ減ってたまんなくてなぁ、あれ持ってんならくれよ、なぁ」
ユーリ
ガサゴソとバッグを漁り、差出して
ジャック
「なんか知んねぇけど、クッソ腹減ったんだ。ぜってぇ、コイツ(鎧)の仕業だって」
ユーリ
「強力な一撃との引き換えでしょうか…戻ったら、レイヴンさんやフラウさんにも調べて貰った方がいいかもしれませんね」
ジャック
思慮の浅いジャックは知る由も無いが、鎧から集約された数人分の魔力がジャックの身体を通って剣へと流れ込んだことで、ジャックの身体が自身の消耗と誤認したことによる錯覚のような現象だ。
ユーリ
「星座の武具は確かに強力ですけど、魔剣然りそういうのは代償がきますからね…ただでさえ身を削った攻撃をしてるんですから」
ジャック
「よし、じゃあまた試し打ちでもすっか! あ……吐くのは勘弁だな……」
ユーリ
「補給終わったら、すぐ突撃するって言ってたでしょう。もう」
「それに、周りを巻き込むんだから試し打ちもできないですよ!」
ジャック
「とにかく、そいつはいただきだ! はむっ」ユーリが差し出した干し肉を口の中に放り込んでモグモグ
ユーリ
「あ、もう…行儀悪いですよ」
ジャック
「もももごもむもごむうむぐ」何か言っているようだ
ユーリ
「飲み込んでから喋って下さい。偉くなるんですから、素行も良くしないとですよ」 ずびし。
ジャック
前に、おっさんに食いながらしゃべるなと注意されたので口は開けずに
「もも」頷いて、咀嚼して、呑み込んだ。 妙なところで素直に従うのだ
ユーリ
「英雄になったらお城に招かれるかもしれないし、そんなときに今みたいに干し肉ガブリとか許しませんからね!」
「ああそうだ、この魔域攻略が終わったら一度テーブルマナーとか教えた方がいいですね。うん。決めた」
ジャック
「ウチの王様も元冒険者だって言うじゃねーか、案外話せるんじゃね?」
「じゃなくて、だ。前ん時もそーだけど、いきなりブッ込まれたらやべーじゃねぇか」
「上からだから良かったけどよ、横凪ぎでアレかましてたら、お前らごと吹っ飛ばしちまう」
ユーリ
「…まぁ、確かにそうですね…あれだけの巨大な刃なら周囲の事も考えないと」
ジャック
「こう、力を貸そうって感じはなんか分かんだけどよ、野菜切ろうってとこで、大剣渡してくるみてぇな、こう……な?」わかるか、このきもち
ユーリ
「例えがアレですけど、大丈夫ですよ。伝わってますから」
「ジャックの懸念も解りました…とりあえず、一旦戻って相談しましょう。まだ時間はあるでしょうし」
ジャック
「お前も気ぃつけろよ? その赤青も、合体して紫になったり、七本に増えて虹が生えたりとか訳わからねぇ芸を隠してるかもだぜ」
ユーリ
「そんなことあるわけー…言い切れないのが怖いなぁ」
ジャック
「今なら、ベイルのおっさんが古臭ぇ剣と鎧をずっと使ってたのが分かるぜ」
ユーリ
「そうですねぇ…自分に合ったものが一番いいっていう例です」
「ただベイルさんの場合は使い古しすぎて結構危なかったですけど…」
ジャック
「お前、今回、結構、ヤバかったんじゃね? 最初の方」
ユーリ
「…。否定はできないです。慣れたとは思っていたんですけど」 
ジャック
「重さも間合いも違ぇんだ、身体に馴染ませるにしたって本当はもっと時間かかんだろ」
ユーリ
「ええ。ジャックの言う通り、本当はもっと鍛錬を重ねていきたかったんですが…」
「あまり時間がないのも事実です。…少ない時間を有用に使わないと、ですね」
ジャック
「ま、そこを何とかしちまうのが英雄ってもんさ」
ユーリ
「ジャックは、有言実行しちゃうのが凄いと思いますよ」
ジャック
「試練や迷宮を超えて手に入れた剣を、慣れてねぇからってお蔵入りにする英雄とか盛り上がらねぇだろ!」
ユーリ
「そこ拘るんですね…」
ジャック
「実行した結果、顔から着地する羽目になったけどな!な!」 最初にブーストを使って回避(飛んでった)した時の話だ
ユーリ
「次はカッコよく決めて下さいよ?…そろそろ戻りましょうか。皆こぞって探しにきたら恥ずかしいですし」
ジャック
「おうよ、もう使いこなしたからな、次はとんぼ返りで華麗に躱してやんよ」
「よっし、んじゃ帰るか」
ユーリ
「ですね。…ジャック、改めて」
「これからもよろしくお願いしますね、相棒」
ジャック
「んあ?」振り返って、その言葉を聞いて、へっと笑うと
「YEAAAH」と歓喜の声を上げ、両手を水平にしたタッチして来いとばかりに差し出した。
そう、ピシガシグッグ、だ。
ユーリ
「…!」 ニィ、と笑い
「YEAAH!!」 相棒の期待に、応えた。
ジャック
左手で熱い握手を交わし、右腕を交差するように2回押し付け合い、グーにした左手に同じくグーにした左手を重ねるタッチを交互に。最後に両腕をL字にして熱いグータッチを交わす。
ここでそれを持ち掛けた意味は一つ、「言われるまでもねぇ」のただ一言の代わりだ。
「へへっ、やっぱ大勝利の締めには良いな、コレ」
ユーリ
「あははっ、今度は皆でやりましょう」
ジャック
「今回の大所帯でか? ははっ、笑えるな、そりゃ」
「……勝とうぜ。何が相手だろうと、負けやしねぇ」
ユーリ
「…はい。負ける訳にいきません」
「だから、で絶対に勝ちましょう」
ジャック
「違ぇだろ。負ける気がしねぇ、さ」
「おう!その意気だぜ!」
ユーリ
「…よしっ、じゃ拠点まで競争です。僕より速くついたらおかず分けてあげますよ!」
ジャック
意気込みと同時に、ぐぅぅぅっと腹が鳴った。さしもの大英雄と言えども、空腹には勝てなかった。
「なん――だと? って、速っ! おまっ、フライング!」
「うぉぉぉぉ、負けるかよぉぉぉ! おい鎧、アレ、出せ!飛ばしてけ!」 鎧は応えなかった
ユーリ
「あはは!早い者勝ちですよー!」 先には駆けだしたが、付かず離れずを保ちつつ、走っていく。
ジャック
やって来た時のように騒々しく、底抜けに明るく前向きに、英雄は帰路につくのだった。
ユーリ
綺麗に締まりましたね
ジャック
その先に岐路が待ち構えていたとしても。
ジャック
YEAAAH!
ユーリ
YEAHHH
トラウマを抱える前にふっとばされましたね
ジャック
ピシガシグッツ
ユーリ
流石大英雄
ジャック
ワハハハ!
CCしようって時から、真上に飛んだ理由はもう考えてたのだ
ユーリ
ジャックへの好感度が???%あがりました(不穏なシステムメッセージ)
さすが
ジャック
大丈夫?その好感度、友情度以外のもふくんでない??
ユーリ
大丈夫ですよ
カレンちゃんに振られたら慰める(意味深)ぐらいには上がってるだけですよ
ジャック
振られる前提!!
ユーリ
まぁ大丈夫でしょ(楽観
いやー
CCできてよかった
ジャック
これは絶対やっておかないといけない奴だって思ってたので良かった
ユーリ
責任撮ってくださいねっていう台詞は
葬られました
これでユーリ君も真にふっきれた
まさかここまで真人間になるとはな…おのれジャック
ジャック
昔は結構空回りしてたこともあったけど、認めてくれる仲間に恵まれて成長していってるのだ
ユーリ
英雄の素質(真)
ともあれCCありがとうございました!
ジャック
お付き合い感謝!ありがとう!
ユーリ
てしゅう~
!SYSTEM
ユーリが退室しました
ジャック
撤収~
!SYSTEM
ジャックが退室しました

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