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幕間

20201104_0

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マリーが入室しました
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カレンが入室しました
カレン
ふふ
私をご指名とは、物好きですね?
マリー
こんばんは
ふふ
ただ貴方とお話してみたかっただけよ?
よろしくお願いいたします
カレン
よろしくおねがいしますね? 先輩
堕落の街フォールンに発生した魔域事件。それらが全て統合されたという報告を受け、星の標、イルスファール軍、星見の剣の三部隊は中心となっている魔域の攻略に向かおうとしていた。
だがしかし、その魔域にはいりキャンプを作ろうとしたその瞬間に、謎の魔動機のような魔神が飛来。咄嗟の対応ではあるが、何とか被害は食い止めたものの、冒険者を含め作戦の練り直し、含め補給の時間が設けられていた。
君。マリーはそんな中、キャンプ地の様子を歩いていたのか、それとも情報集をしていたのかはわからない。
ただ、兵力はまだいくらか残っていることもあり、次の作戦の算段がどうやら建てられているような印象は受けた。
補給物資も十分だ。後は作戦まで、どう過ごそうか──と思っていた。
 
マリー
キャンプ地を渡り歩いていても、咎められることはない。
こういう時神官という立場は楽である。
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Power or Technique100%
マリー
また、ランクをとっていないから、変に恐縮されることもない。しいていえば、数合わせの神官かと思われるくらいである。
店主からはさっさとランクをとれとは言われているが、興味がないものはないのである。
周囲の様子はやはり厳かなものである。治療を受けている兵士もいるが、やはりあの魔神相手にはそうとう肝を抜かれたのだろう。
我々が頑張らなければ
と奮起する兵士や
戦々恐々とする兵士の姿も見える
マリー
「(こうなるわよねぇ)」
アレは今まで見たことがない異質なモノである。確かにケルディオン大陸自体が流れてくるモノが多いとはいえ
人は未知のモノに警戒し、恐れを多かれ少なかれ抱き、そして
排除する
さて──そんな中、君と同じように。それも文字通りふわりふわりと散歩している黒髪の、手品師のような装いをしている少女の姿が目に入るだろう。
マリー
「…あら」
「貴方もお散歩かしら?カレン」声をかけてみた
以前までは彼女はマリーと同じようにランクを取らなかったが、何を思ったか、最近少しは取り出している。彼女の名前はカレンデュラ。カレンと呼ばれている。
カレン
「──あら?」
と、見返る。マリーの姿に気付いたらしい。
「ふふ、マリー先輩ではないですが。お疲れ様です。ご察しの通り、私も散歩ですね。夜は短しではないですが、憩いは短し、歩けよ乙女とでもいうのでしょうか」
ですか
マリー
「ふふ、そう。よかったら少し歩きながらおしゃべりしない?」
カレン
「息抜き、ですね」と、つかみどころのない笑みを浮かべた
「ええ、構いませんよ。私、おしゃべりはすきですから」
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カレン
「ただ──貴女ほど、聡明で思慮深い方を満足させるような話術は持ち合わせてはいないかもしれませんが」
「くすっ、御容赦くださいましね?」
と、マリーの横にやってきた
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Twilight of the Rulers100%
マリー
「あら。私はただの無名の神官よ?聡明で思慮深いのは…知識神の神官さんのような人を指すわね?」
カレン
「どうでしょうか。確かに実績もある彼女も……素晴らしい知識を持ち合わせているでしょう。当然、私が知らないことも知っているはずですが──」
ウィンクして
「能ある鷹は爪を隠す。ということにしておきましょうか」
マリー
「お仕事終わったらお茶会するのも楽しそうね?」微笑んで
カレン
「はい。無事に終わらせることができたならば、是非誘ってください」
マリー
「ええ、美味しい紅茶のお店、いくつか見繕っておくわ」
カレン
「あら、先輩のおすすめの店だなんて」
マリー
「ふふ…内緒話をするにもいいし、落ち着くにもいいし」
「デートにもおすすめよ?」
カレン
「上司に誘われて蕩けちゃう後輩の気分ですね。実際にマリー先輩とお呼びしてはいるのですけれども」ふふっ、と、指で唇を押さえて
「そうですねえ、花街のような直接的で、刺激的なお誘いも考えていましたし、素敵な一夜を過ごすのも考えておりましたが」
「そういうのもよいかもしれませんね?」
お誘いの場所だ
マリー
「ふふ、今まで行ったことがないなら、新しい発見があるかもしれないわ?」
「肩ひじをはらなくてもいいお店もあるから、適度にゆったりお話できると思うわ」
カレン
「はい。知識というものはどこに転がっているか分かりませんから、ね? そういう意味では貪欲という言葉は良いと思いますね」
「やーん」
と、甘い声をだして
「それなら先輩のおすすめ期待しちゃおっと」
マリー
「ご期待に添えるお店を用意しておくわね」
「デートだったら、誰と行きたいのにもよるけれども」
カレン
「ふふ、先輩は結構アグレシッブに聞いてきますね。でも──本当に聞きたいことはそのようなこと……ですか?」
「素敵な女性に素敵な恋愛相談に乗ってもらえるのは女性として心強いことですけれども──先輩の心のうちはどこにあるのかしら?」
「うーん……」と、言い切ってから
「こういうこというから胡散臭いって言われるのかしら」と、手でほほを触って
マリー
「ふふ、貴方が敏いのはあるかもしれないわね?」
カレン
「どうでしょう。私、人の気持ちが分からないって、言われることも多いですから」
「変なところに鋭く。わからないことは分からない。という感じかしら」
マリー
「素直なのはいいところよ、でも人によっては突然近くに来るとびっくりしちゃう、そんな感じなんじゃないかしら?」
「色々気になることがあるのは否定しないわ、きっとこのお仕事についても貴方が知っている事もあるのでしょうね、でも」
カレン
「なるほど……距離感の測り方に問題があると。そうおっしゃいたいのですね。先輩」
マリー
「まずは貴方とただのおしゃべりがしたいわね?」
カレン
といってから、マリーの発言についてしばらく考える
「ふふ、ただのおしゃべりですか。……とはいえ、おしゃべりをするのにも不安材料は消しておいた方がいいのではないですか? 先輩」
マリー
「うさんくさいというのは言い換えれば、貴方のことがわからないともとらえられるんじゃないかしら?」
カレン
「例えば、腹の中に虫がいるような状態で、おいしい紅茶は飲めないでしょう?」
「──はっきりと示しているつもりなのですけど。ええ、よく言われます」
と、マリーの言葉には図星のように眉を下げた
マリー
「あら。私、貴方については不安には思っていないわ?」
カレン
「まあ、そうなのですか?」
「ふふ、それはいいこと聞いちゃったな。嬉しいことです」
と、微笑を浮かべた
マリー
「貴方はだって自分で選べているもの」
カレン
「どうでしょう」
マリー
「あら、違ったかしら?」
カレン
言われるがままに進んできて今になって道を失っている。のかもしれませんよ」
「そういう意味では選べているのでなく選ぶ分岐路にきていると、言われれば確かかもしれませんね?」
「……──」と髪を触り
「だめですね。やっぱりこういう抽象的な話になってしまうと……色々と有耶無耶で、信用がなくなるような言葉を連ねてしまいます」
マリー
「…ふふ、もったいないわね
カレン
「そうですねえ。もったいないかもしれません」
「それこそ、今や魔剣のフレイヤ先輩や、ジャック先輩のように、真っすぐ生きることができたのならば、私の今の立場も──」
「いえ、変わってなかったかもしれませんね?」
というと、ふふっと笑みを作って見せた。
マリー
「せっかくこんなに素敵なのに」
「貴方は自分で自分に蓋をしているのね
カレン
「娼婦として可愛がられる程度には?」と、素敵には答えて「くすっ、自分に与えられたカードで色々としているだけですよ?」
マリー
「あら。結果的にでもその色々で、フラウも、私も、あそこにいたみんなも…ジャックも助かったんじゃないかしら?」
娼婦、という夜の言葉にも動じていない。
カレン
「はい、足手まといは嫌ですもの。それに……蓋があることはいけないことかしら?
「確かに己の限界を超え、全てを越えていき、力を掴むもの。俗にいう英雄と呼ばれる存在はいます」
「私の推測ですが──おそらくは星の標からも、英雄に近しい存在は生まれていくのでしょう」
「いえ、もうその英雄の卵はいるのでしょうね」
「ですけれども、その殆どは英雄になれない人間。でも、英雄に寄り添うことはできる。それが、常人と選ばれた人の壁。だから、蓋があってもいいと思うんですよ。私」
「その代わり手持ちのカードを使って、いくらでも工夫して見せる。実に人間らしいと思いませんか?」
「それこそ、手品のように、ね?」と、微笑んだ
マリー
「なるほど。ふふ、素敵ね」
「手品の事はジャックから聞いているわ?貴方の手品は誰かを笑わせることができるんですって」
カレン
「あら、そんな面白い手品をしたことはありませんよ」
「私、こう見えて基本に忠実なんです」
「セオリーをあてはめた手品しかしていませんわ?」
マリー
「自分が思っていることと人が思っていることは違うこともあるわ?きっとジャックから見たらそう映ったのでしょうね?」
カレン
「ふふっ、なるほど。そういうことなのかもしれません」
マリー
もっとも、本人に聞いてみないとわからないけれども、ね。と続けて。
「私は手品はできないのよね。できたら驚いてくれるかしら」
カレン
「それこそ、女子会の時にでもお教えしてもいいですよ。ただ──」
マリー
もっとも彼の前で手品などやろうものならすぐに分析と種がどうなっているか考えることから始まるだろう
カレン
「思考する方にはバレてしまうかもしれませんね。ジャック先輩やユウゴ先輩なら、すぐに騙せる自信はあるけれども」
「エナ先輩や、ミネット先輩には、何個か見破られてるからなあ」
「むすっ」
と、妖艶な様子とはうってかわった少女らしい擬音語を発した
マリー
「ふふ、なら彼女達にもばれないような手品をまた考えるのかしら?」
カレン
「どうでしょう。気分次第かしら?」
「女心と秋の空ともいいますから、ね」
マリー
「女心は海よりも深いもの、とも言うわね?」ふふ、と微笑んで
カレン
「お見事」
ふと空を見上げて
「先輩と話していると、この月を見ても楽しい返事が返ってくるのでしょうね」
くすくすと笑って見せた
マリー
「ふふ…この前、月が綺麗っていわれたから、死んでもいいわ、って返したわね?」
カレン
「まあ、素敵」
「なら、私は月はずっときれいでしたよって、返したいものだわ?」
「……やーん、真面目に考えたらお付き合いしている人がいらっしゃるのね? いえ、その容姿や振る舞いから見れば当然の帰結ですが」
マリー
「あら、ふふ、情熱的ね?」
カレン
と、少ししてから気づいたようだ
「ええ、私。意外と執念深いんです。欲しいものは何としてでも欲しいくらいに」
「って、言ったら信じますか?」と、ウィンクした
マリー
「ふふ。その言葉がでてくるならそうなのかしらね?」
「そうねぇ…今は恋人かしらね?」
カレン
「ふふ、どうでしょう。女心は海よりも深いものともいいますが、海は深く、深海までは見通せないもの。真実は見えないものとでもしておきましょうか」
「仕事でなければ黄色い祝福をあげていたところでしたわ?」
恋人
マリー
「ふふ、女性は多少秘密があった方が素敵とも言うわね?」微笑んで
カレン
「おっしゃる通りで」
と、最初のころよりもカレンの言葉が滑らかになっていることが分かる。緊張が解けたのか、乗ってきたのかはわからないが…
「……」少し考えるようなそぶりを見せ
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The Ice Queen [Playing the Harp of Eternity]100%
マリー
マリーは終始穏やかで、どこか子どものように悪戯っぽい雰囲気である。
カレン
「──私、最近、自分がしてきたことに自信がなくなっているんです」
「……私が星の標にやってきたくらいから。ほとんど時期を同じくて、イルスファール周辺に星座の魔域が現れた。もちろん、〈星見の剣〉の職員のお話を聞いていれば、前からあったようですけれども」
「……そもそも。私は、星座の魔具は、全て魔神であると……。伝えられてきました。ただ、今回のお話を統括したり……。それにフラウさんのお話とかを聞いていると……」
「何かが食い違っているような気がしているんです」
マリー
マリーはその雰囲気を崩さず、話を聞く
カレン
「……ふふっ、ごめんなさい。話がまとまっていないのに、こういう話をするのはナンセンスですね」
「私も推察で物を言うことは嫌いですので。ここまでにしておきましょう」
と、スカートを払って
マリー
「ふふ、いいわよ?まとまっていないから言葉に出したいこともあるわ?
カレン
「そうですねえ……。といっても、思い出せないという方が正しいのでしょうか。私が昔住んでいた孤児院。そこが魔神に襲われて──。そしてなぜか私だけが生き残っていた。暖かい光に包まれて。同時に幾重にも重なる男性の死体を背景に私は生きていて──……」
「そこから記憶が途切れたかと思ったら、私は星座の魔具の杖を持っていて……。そこで声を聴いて──」
「……」
「だめですね。記憶があやふやですね」
「お役に立てず申し訳ございません」
と、頭を下げた。濡羽色の長い髪が垂れる。
マリー
「?気にしていないわ?」
カレン
「ふふっ、ありがとうございます」
「ここがはっきりすれば──何か掴めるような気がするんですが」
「ままならないものですね。でも。昔──とある魔域で、先輩方に言われました」
「助けてって、素直に言えばいいだけだよっと。本当に困ったらそう叫んでみようと思ってます」
「ふふっ、本当に助けてくれるか分かりませんが」
マリー
「ふふ…そうねぇ」
「でも、もしその声を聞いたら、きっと、その言葉を言った人も…貴方が知っている英雄も」
「駆けつけるでしょうね?」
カレン
「そうだったら──とてもとても嬉しいですね」
と、マリーなら分かるだろうが、嘘の笑みではなく
少し弱弱しい。けれども、本当の笑顔のような、笑みを君に向けた。
「ところで──先輩はまだ仕事があるのではないですか?」
「話を聞きたい人がほかにいるのではないですか?」
マリー
「そうねぇ…仕事については何かあれば呼んでくれるひとがいるわね?」
「色々な人のお話を聞くのは好きよ?でも」
カレン
「ふふ、そうですか。では、こう言いましょうか」
「ええ」
マリー
「今は貴方と話したいわね、カレン」
貴方が嫌じゃなければ、と穏やかに
カレン
「そうおっしゃってくれるのは光栄です。でも、楽しい話は全てが終わったからにいたしませんか?」
「私は──今から決戦に向けての手品の仕込みをしようと思います。妖精とのコンタクトも必要ですからね」
「──だって、先輩たちの前でカッコ悪いところみせたくないもの」
マリー
「…ふふ」
「いいわ、ならお仕事が終わった後のお楽しみにしておくわ?」
カレン
「だから、この場では、こうお答えしておきますね。先輩」
と、月あかりの下で
「今度お話しするときは太陽の下で、お話ししましょう?」
と、言うと。くるりと回って
その黒髪の少女は去っていった
マリー
「ふふ…ええ、そうしましょう、カレン」手を振って見送り
かわいらしい少女である。少し気負っていたようであったが。多少和らいだだろうか。そうあればいいとは思う。
『助けてって、素直に言えばいいだけだよっと。本当に困ったらそう叫んでみようと思ってます』
「…そうね、きっと貴女の叫びは届くでしょうね
なぜ自分でもこう思うのかはわからない
彼女の言葉を聞いた時こうも思ってしまったのである。
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マリー
助けてと叫んでも、物語のように英雄が都合よくあらわれるわけではない、と。
 
 
 
月の下で神官は歩く、が、さすがにそろそろ戻らねばならないし、人手は足りているだろうかとも思う。
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Confession,Secret100%
適当な兵士に尋ねて聞けば、ちょうど一人の冒険者が武器の整備を行っているとのことで
助かるが、量が多く…と聞くことができた。
ならば休憩をそろそろ提案がてら、そちらに顔を出してみると言えばお願いします、と言われ。
差し入れの…いつものお茶を持ってそこに行く。
マリー
「精が出るわね?」でも少し休憩しない?と声をかける
レイヴン
「──これくらいでいいだろう。幸い、良い素材を使っているみたいだが、あくまで応急処置だ。詳しくはウェポンスミスに頼んでくれ」
と、1人の整備を手伝い終わり、これでいったんの区切れのようだ。
「ああ、マリーか。散歩から戻ったんだな」
「──」
「おかえり」と、いって休憩するよ。と、マリーに近づいた。
マリー
持っていたカップのうちひとつをレイヴンに渡し、兵士たちには補給担当の兵士たちから託された差し入れを渡して
レイヴン
「──すまないな。助かる」
マリー
「これくらいはね?」
レイヴン
「これくらいどころか、十分すぎる仕事量だろ。──いや、俺も人のことを言えないか」と、自嘲気味に笑い
「……何か収穫でもあったのか?」と尋ねる。マリーが散歩するということは、何かしらの意図があってだろう。
マリー
「そうねぇ…かわいい女の子とお話できたわ?」微笑んで
レイヴン
「……なるほどな?」と、目を丸くして
「ともあれ、息抜きになったのならいいか」
「なんだかんだ、俺もこういう武器をいじるのは嫌いじゃなくてな。実利を兼ねた息抜きをしていたところさ」
マリー
「ふふ、ならよかった」
レイヴン
「……」カップを一度含み
マリー
「そうねぇ…ふふ、月が綺麗だったから、死んでもいいわ、って返したことをお話したわ?」
レイヴン
「……ぶっ」
「文脈が分からん過ぎるが──刺激的すぎるだろう!? その返しは!?」
「いや俺も……ごほごほっ」
あまり声を出しすぎると、周囲から見られてしまう
「失礼──」
「前後不覚になった……ああ、くそ……」
マリー
「お仕事終わったら楽しいお話しましょう、って約束したわね?」
レイヴン
と、頭を抱えていた
「なるほどな……」
マリー
「ふふ、機会があったら貴方もお話してくるといいわ?」
それとも貴方もお茶会に出る?と微笑んで
レイヴン
「話が合わせられるといいんだがな………、まあ、必要があれば同席させてもらうさ」
「ただ、女同士で盛り上がる会話もあるだろう?」
マリー
「そうねぇ…秘密のお話、とかかしらね?」
レイヴン
「そうだな──ただ」
と、マリーの表情をちらと見て
「本当は自宅でゆっくり話をしたいのもあるが。任務前だ。だからこそ、不安とかがあれば共有しておきたい」
マリー
「…不安?」
レイヴン
「ああ、いや、勘違いしないでくれ、マリーが隠し事をしているとか疑っているとかじゃなくてな」
「……悪い。なんとなくそう思ったことを口に出すものじゃないな」
忘れてくれと、謝罪した
マリー
「ふふ、ありがとう、レイヴン」
「お詫びにいいこと教えましょうか」
レイヴン
「こちらこそだ──お詫びに?」
まわりはせわしなくうごいている。そんな中、気に留める者はいないタイミングで
マリー
「本当わね、差し入れも否定しないけれども、それを口実にして貴方に会いたくなったからここにきちゃったのよ?」と
悪戯っぽっく笑いながら、ささやいた
レイヴン
「……ッ!」と、その言葉を聞き、ささやかれたとたんに、顔を真っ赤にして
「くぅぅ……。反則過ぎるだろう……」と、胸を押さえた
「……あ、ありがとう……?」
と、かろうじでそう帰五s多
返した
マリー
「ふふ」
レイヴン
「……──……~~~~~」
と、しばらく何も発言できずにいた。
「……ごほん。完敗だよ。だから、その……」
マリー
そ知らぬ顔でいつもの笑みを浮かべてお茶を飲む
レイヴン
「この状態をおさめるために、仕事の話をさせてくれないか…?」
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マリー
「ふふ、そうねぇ…」
「…続きは2人きりの時に、ね?」
レイヴン
[aa
「ああ──ごほん。いや、このままでもよかったんだが」
「ライカさんから面白い話を聞いてな」
「マリーが知りたそうな内容だと思ったから話しておこうと思ったんだ」
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Troubled100%
マリー
「何か魔域について手がかりを考察できたのかしら?」
彼女はキルヒアの神官である。また、魔剣クラスということは…それなりに他の冒険でも経験を積んでいる。
レイヴン
「ああ、というよりも……彼女の言を借りるなら。おそらくは“専門外”の領域だ。だから、推測にしかすぎないけれども、共有しておく。という意味合いだったけれどもな」
「ただ、他の事件にも応用できるかもしれない」
「ということで、その。もう少しこのドキドキを……感じたくはあったが。こちらを優先させてもらった」
と、いう言葉を皮きりに話し始める
「彼女の専門は主に〈奈落の剣〉というものに関わるもの。あるいは〈庭〉という組織に関わるものらしい。だから、今回の〈星座〉については、私の経験が通用しないのではないかと言っていた」
「むしろ、マリーやフラウをはじめとしたアッシャー、ジャック、ユーリがメインになる方がいいと述べていたな」
マリー
「奈落の剣…一度だけ、関わったことはあるけれども…そう、彼女はそちらを主に対応していたのね」
レイヴン
「ああ、何でも〈奈落の剣〉は魔法文明時代にはできていたものらしい。もっとも、最初は頻発する魔域に対抗するために〈魔域〉と現実世界をつなぐ力を持っていたらしいが……」
マリー
「そうね…もし私が中にいくなら、貴方とも別行動の方がいいでしょうね」私物ではあるがつながりがあるのは緊急時に意味がある
レイヴン
「──何かしらの原因でその剣が侵食されたといっていた。その主たる原因を調査中らしいな」
「ああ、俺もそう考えていた」別行動
「──だから、そういう意味合いでいえば、対魔神用の兵装である星座の魔道具と、飲まれた魔道具の関係は、どこか似ているところはあるかも~と、考察はしていた」>ライカの考察
マリー
そこに寂しさなどはない。なぜなら互いにそれが最適解であるとわかっているからである。
レイヴン
「おそらくはレグルス殿と行動することになるだろうな。俺たちは。俺、レーヴィアさん、ライカさんに、突破力を兼ね備えた彼」
「持久戦ならもってこいの面々だ」
マリー
「確かに、仮にその奈落の剣も、魔神、あるいは魔神に類するナニカが浸食したとしたら…」
「類似性があるわね」
「ふふ、貴方達の実力は疑っていないわ?」
レイヴン
「ああ、任せてくれ」
と、自信満々に答える
今までのレイヴンにはない表情だ
「それに、類似性でいえば──これは、勘なんだけど、という意味合いで言っていたな」
マリー
「(ユーリの言った通りねぇ…)」もう彼は立派な男なのである
レイヴン
「あのジャックの鎧が皆をつないだ力は……。自分たちを救ってきてくれた力に同じではないが、似ているような気がすると」
「それに関しては、何となくだからわからない。ごめんってな」
マリー
「…救ってきてくれた力?」
レイヴン
「俺はライカさんと依頼をした回数はそこまで多くない。だから、これは気になるなら本人に聞く方がいいかもしれない」
マリー
「私達のところでいう…フラウのような協力者がいたということかしら…」
レイヴン
「かもしれないな」
マリー
「そうね…彼女ともお話をしてみたいわ」
「………仮に魔神に剣が浸食されたとしたら、その逆の事例はあるのかしら」
レイヴン
「機会があればお勧めするよ」
「一度慣れると意外と喋れるものなんだな……」とぼそっといいつつ
マリー
「ええ。とても聡明な才媛と評判は聞いているわ?」お話するのが楽しみね
レイヴン
「わからないな。俺もその事例は経験したことはない。それこそ本人に聞くしかないな」
「多分、それ本人に言ったら喜ぶんじゃないだろうか……」
「気合、根性って呼ばれると、眉下げるからな……俺は言っていないが」
マリー
「…そうね、普通に考えたら、一度侵食されて元に戻るのは、ありえないわ
「あら、それも私は素敵だと思うのだけれども」<気合根性
「芯がしっかりしてるということでしょう?」ふふ、と微笑んで
レイヴン
「確かにな……」
「とはいえ、俺が軽く聞いた話はこれくらいだが」
「興味深い話だっただろう?」
「それに、俺も……〈庭〉にはカイトやユーリ達の一件で縁がある。もちろん、マリーもだ」
「情報を仕入れておいた方がいいかもしれないな」
マリー
「ええ…もっとも、活動範囲が広すぎて、資料をあらうのは大変でしょうね」
レイヴン
「そうだな、だからこその逆算じゃないか?」
「枝が広がってるなら、そこから逆算して根元を追えばいい」
マリー
「…ふふ、思考することについては貴方の方が鋭いわね?レイヴン」
レイヴン
「論理的に施行にせよ、数学的な問題にせよ、事件の解決にせよ、戦闘にせよ。俺は基本そういうスタンスだ」
「……いや、それ……」それほどでもといわれて、考え
「……違うな。マリーに言われるのはこの上なく光栄だな」
と、笑った
それほどでもといいかけて、だ
「と、悪い。仕事の話になると、つい口が走ってしまう」
マリー
「ふふ、いいのよ。仕事のお話をしている貴方も好きよ?」
「興味深いお話も聞けたわ、ありがとう、レイヴン」
レイヴン
「……叶わないな」やれやれという風に「ただ、仕事が終わって家の家具について少し検討していることがあるんだが……」
「…続きは2人きりの時に、だな?」
「よし」
「ああ、こちらこそ。ありがとう。マリー、俺も気合を入れなおせた」
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マリー
「お互いに頑張りましょう?」
レイヴン
「勿論だ。それに、必要があれば駆けつけるさ」
といってから
マリー
「ふふ…なら何かあったら、たすけてって叫んでみようかしら
レイヴン
「もう少しだけゆっくりするか。お互いにこれから忙しくなるからな」
「……」その言葉に微笑んで
「ああ」
 
 
こうして冒険者たちは決戦の舞台へ向かっていく
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カレンが退室しました
マリー
おつかれさまでしたー

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