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- レイヴンが入室しました
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- マリーが入室しました
- マリー
- こんばんは
- よろしくお願いいたします。
- レイヴン
- うむ
- では描写はしよう
-
-
- 魔域フォールンの歓楽街や住宅地に繋がると思われた魔域に挑む冒険者たち
- マリー
- せんくす
- そこで何かしらの仕掛けが働きレイヴンだけが孤立。それを救援する形から今回の魔域の攻略は始まった。
- 君たちの連携により、レイヴンは──傷ついていたものの意識を失う程度で救援される。フラウやマリーの先導に従い、君たちは一つの空き家を見つける。
- 少し街から離れたところにあるその場所まで、再現されている。文字通りあの不夜城を除いては完ぺきな再現であった。
- それに安堵したところで──。各々の幕間ははじまるだろう。
-
-
- レイヴン
- マリーが看病しているところでいいわね
- マリー
- いいわよ
- さて、フラウやジャック、ユーリ、アッシャーたちはおのおの気になることを調べていたり、警備をしたりしてくれている。
- 何やらジャックが気になることを思いついたようだが、それはいいだろう。
- 現在空き家にはマリーと、ベッドに寝かされたレイヴンがいた。
- レイヴン
- 「──……ぁ」と、目を覚ます。そこはかつて休んだことがある空き家の天井に似ていた。
- レイヴン
- というところからどうぞ
- マリー
- 「あら…気が付いたのね」
- レイヴン
- 「……」と、上体を起こす。体に違和感はない。おそらくマリーやフラウ。もしかしたらジャックやアッシャーの回復の加護もあるのだろう。
- マリー
- 「再現性の高い魔域でよかったわ」ひとまずは。
- レイヴン
- 「……あ、ああ。すまない。迷惑をかけた」と、首を振った
- 「いや、すまないよりも皆にありがとう……か」
- と、周囲を見渡す。どうやら今はマリーだけのようだ。
- マリー
- 「ふふ…そうね、皆貴方を心配していたわ」
- 「来て早々災難だったわね、レイヴン」
- レイヴン
- 「……そうか。なら猶更、改めてお礼を言わないとな」
- 「いきなり彼女のショーの中に飛ばされるのは予想外すぎた。逃げることもできない。時間稼ぎくらいはできると思ったが……」
- 「全く、自分のことを過大評価しすぎていたかもしれないな」と、頭を押さえて
- マリー
- 「貴方は不測の事態に自分のできる限りのことを行った、それだけよ、レイヴン」
- レイヴン
- 「そういってくれると助かる……それに」
- と、手を胸に当て
- 「今は自分に至らなさよりも、彼らに礼の一つがしたい」
- マリー
- その言葉に目を細めて
- レイヴン
- 「……来るなとはいったが……。正直嬉しかったんだ」
- と、ぽつりと吐いた
- マリー
- 「…ええ、そうね。たぶんもうすぐ戻ってくると思うわ」
- レイヴン
- 「ああ……」
- と、窓の外を見つめた
- 「姐さんも心配かけてすまない。治癒の術ちゃんと届いていたんだが……あの焔をマナに流すので精いっぱいだった」
- 「……あの呪殺の術も、無理矢理うったようなものだし。本当にアッシャーの言う通り、無理をするべきところでないところで、無理をしてしまった」
- マリー
- 「ふふ…人の事をあまり言えないわね?」
- レイヴン
- 「……ふっ、そうだな」
- マリー
- 私には無茶をするなと言うのに、といつも通り微笑んで
- レイヴン
- 「……──」
- 「確かにあの兵士の握手が……作用したんだろうと思うが……
- 「やっぱりフランメとの縁は切れてないんだろうな。じゃないと、こんな都合の良いことは怒らない」
- マリー
- 「…アポートの応用か、それに類する転移系の魔法でしょうね」
- レイヴン
- 「いや──」
- 起こらない
- 「ああ」と、頷き
- マリー
- 本当にオイタが好きな困った人ね、と心の中で呟き。
- レイヴン
- 「……あの兵士のことはとにかくおいておこうとしよう。ただ、彼女があそこにいる以上、マリー姐さんにも、皆にも」
- 「俺と彼女の関係は話した方がいいだろうな……」
- 「魔域は時としてその人の奥に潜む感情を映し出す。もし何がどうであれ、彼女なこの魔域の主であるなら。そして、そこに俺への執着があるなら──……話さないわけにはいかないはずだ」
- 彼女が
- マリー
- 「おそらくは彼女が核へのカギでしょうし…話せる範囲でいいから、そうした方がいいと思うわ」
- レイヴン
- 「ああ──だけど、皆に話す前に……簡単なことだけは姐さんに話しておきたい」
- 「……俺に時間をくれるか?」
- マリー
- 「ええ、いいわよ」
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- That Day, 10 Years Ago100%
- マリー
- さっきお茶も淹れたのよ、とレイヴンに渡してくれる。君にとっては懐かしい香りのソレだろう。
- レイヴン
- 「ありがとう」
- 「……俺は生まれも育ちもこのフォールンだ。両親はいつの間にかいなくて……。それで、まあ手先だけは器用だったから、最初は修理屋とかそこらで食いつないでいた。……6歳くらいの頃からかな」
- 「……一応、友人といえる存在もいた。だが……ある時、俺に借金の督促状が届いた。……両親が遺したのか、それか俺が誰かに騙されたのか」
- 「到底俺が払えないような金額だった。だから──そいつらに提案されて」
- 「体を売った」
- マリー
- この街で孤児など恰好の餌だったのは容易に想像がついた。
- レイヴン
- といって、目を閉じ。ハーブティを呑む。
- 「……。そして姐さんを除いて。姐さんは客とも何ともいえないような……まあ不思議な関係だったんだが」
- 「最初で最後の客。彼女がフランメ・ディアルーナその人だ」
- マリー
- 「…昔名前だけは聞いたことがあったわ」
- レイヴン
- 「彼女はもともと裕福な生まれなんだが……。それ以上に、彼女自身がこの街で重宝されていた理由があってな」
- 「彼女の種族は……ヴァルキリーだ」
- マリー
- 「…そう」
- レイヴン
- 「穢れた街に住む、祝福された子」
- 「そして、金を持つ令嬢」
- 「……彼女自身の言うことは何でも通った。それに彼女自身も……『わたくしのことを誰にも忘れさせない』といって、色々な男を、奴隷に。所有物にしたさ」
- 「……面白いことに律義に時間分の値段はちゃんと払っていたがな……」
- マリー
- 先日出会った少女の顔が浮かんだ。詮無きことであるが、誰かがいたのならば…違っていたのだろう。
- レイヴン
- 「……若くてそして、何も知らない俺は彼女にとっての最高の的だったんだろう。俺は彼女に全てを刷り込まれたさ」と、あえてその内容は言わない
- 「だが……」と、その瞳には復讐や憎悪に燃えているわけではなかった。少し悲し気な目つきでティーカップを見つめる。
- マリー
- 彼女を救い、導く誰かがいたのならば。
- レイヴン
- マリーの思考に重ねるように「彼女もきっと認めてもらいたかっただとおもう」
- 「褒められるのはまず容姿。そして裕福さ。そして種族……彼女自身を認めてくれる人間は多分、いなかったんだと思う」
- 「だからこそ──『性』それも『歪んだ形の性』で、自分を刻んだ。忘れられない。いや、忘れることもできないような……そんな快楽の刻み方で」
- マリー
- それらの要素も彼女自身であるが…求めていたソレとはちがっていたのだろう。
- レイヴン
- 「……それは痛いほどわかる。俺なんてちょうどよい例だろう」
- 「俺の女性が苦手になった理由が彼女なのだから……な」と、ぽつりとはいた
- 「……今頃になって。全部吐いたよ。ごめん、マリー」
- と、姐さんではなく名前で呼ぶ
- マリー
- 「…どうして謝るの、レイヴン」
- レイヴン
- 「……トラウマとはいえ、もっと早く告白するべきだった。誰かにきちんと相談すべきだった。少なくとも……今まで戦ってきた仲間には言おうとすれば話せたはずだ。……隠していたわけじゃないが、ずっと見てくれた姐さんにも話せなかった」
- マリー
- 女性の声音は変わらない。4年前も今も、ただ静かな湖面である。
- レイヴン
- 「──そして身勝手な女性嫌いのせいで、色々な人間に迷惑をかけてきた」
- 「少しずつ変わっては来たが……、それでも、その弱さを断ち切れてないことを……ここにきて実感したよ」
- と、シーツを握る
- マリー
- そのシーツを握る手を見て
- そっとその手に自分の手を近づけた。
- レイヴン
- その手に震えはない。そして息を吸い。何かを告げようとする。
- マリーに触れられたからといって、いつものように委縮する姿はそこにはない。
- マリー
- 震えがないことに目を細め
- レイヴン
- 「『貴方はどうしたいの?』その答えを考えていた」
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- マリー
- 静かに言葉を待つ。手も本当にただ触れるだけで、レイヴンが引こうとすればいつでも引ける。
- レイヴン
- 「──俺はこれが今までの自分を断ち切る機会だと思ってる。同時に……俺はフランメという女性を恨んではいないんだ」
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- Unknown Actors100%
- レイヴン
- 「彼女は確かに俺に深い傷を刻んださ。だから、今でも俺の心に、それこそ消えない炎のように今でも燻ってる」
- 「だけど、彼女はあれでも……仕事分の金は払ってくれたんだ。それに──」
- 「一番最初だけは何もせずに終わってるんだ。痛め詰めも、性に関しても。だから俺は彼女に最初の仕事は果たせてない」
- 「……だから。俺はここで彼女との決着をつけたい。彼女は恨み、傷、それが人に自分の存在を残す手段だと思っている。それも真実だと思う」
- 「だけど、それだけじゃない。彼女がいなければ、今の俺はいなかったし」
- 「マリーとも出会えなかった」
- 「……だから、俺は、いや俺たちはあの不夜城に向かって決着をつけるべきだと思ってるんだ」
- と、吐ききってマリーを見る
- マリー
- その表情に、その言葉に、ああ、もう、彼は止まり木で羽を休める鳥ではないと知る。
- レイヴン
- 「鳥籠を戻る気はない。だが、きちんと彼女を断ち切る必要がある。そのためにも……皆の力を借りたい。そう思ってる」
- マリー
- 「ええ、そうね。貴方と彼女は…話す必要があると思うわ」
- 「そうでないと…彼女も、いつまでも籠の中だもの」それは嫌なのでしょう?と言外に
- レイヴン
- 「ああ。決して彼女を好いているわけじゃないが……。それでも」
- 「伝えるべきことがある。それに……彼女が魔に呑まれたなら……その魔を殺すのは俺たち冒険者の役割だ」
- マリー
- 「…本当、いい男になったわね、レイヴン」
- レイヴン
- 「──どうかな、自分のことは自分ではわからないさ」
- マリー
- 「したいことを言えるくらいに、ね」
- レイヴン
- 「だけど、今日、この魔域に今できる全てをぶつける。その結末がフランメという女を殺すことであっても」
- 「そのために俺は、皆に改めてお礼と、そしてお願いをするべきだと思ってる」
- 「──まあ、仕事だから断る理由もないと思うんだが。それでもさ」
- 「だから、マリー、手を貸してくれ」
- と、握られた手をしっかりと握り返した
- マリー
- 「ふふ…いい男に頼まれたら断れないわね?」
- レイヴン
- 「流石に……いい男を連発されると。恥ずかしい……な」と、少し照れて
- マリー
- 「貴方や…アッシャーや、ユーリや、ジャックが彼女に手を伸ばすならそれを支えるのが私の役目だもの」
- 「…その手が彼女に届くように、ね」
- レイヴン
- 「ああ……」
- 「よし……」と、手を離し。顔を叩く「彼らの帰りを待とう。俺はもう大丈夫だ。マリーも看病してくれてありがとう」
- 「……姐さんも俺と同じで無茶するところがあるんだから、今のうちに休んでおいてくれ」
- マリー
- 「あらあら。私は自分にできることしかしないわ?」
- 出来ることしかできないと言ったほうが正しいが。
- レイヴン
- 「──じゃあ言い方を変える。俺たちは……。実際の戦闘では、真っ向勝負よりも、絡め手の方が得意だろう。頭と体そして、分析ができるように今は休んでおこう。お互いに」
- マリー
- 「……ふふっ」
- レイヴン
- 「伊達にこの街で生まれ育ってはいないさ」
- 「実力がないなら絡め手を重ねる。いや、違うな」と、言いなおして
- 「最大限のパフォーマンスを俺自身も、皆も発揮してもらうために絡め手を重ねる」
- 「それが俺の戦い方だ」と、魔術師衣装を着なおした
- マリー
- その生真面目な言い方が彼らしいと思う。
- 「調子が戻ってるわね」
- 彼女はいつも通りに微笑んだ。
- レイヴン
- 「──少し格好つけた方が男らしいと思うからな。ユウゴも、ジャックも、ユーリも、アッシャーも、ジルベルトも。いや。性別なんて関係ないな。フローラさんもシリカさんやフランシアさんも自分の行く道を進んで、向かっているんだ」
- 「俺も休んではいられないさ」
- といって、後は語らなかった。
- マリー
- 「いい出会いにめぐまれたわね、レイヴン」
- レイヴン
- マリーの言葉にはうなずいた
- マリー
- 彼は自由な心を自覚した。きっと、これからその名前の通り
- 自由にその翼で大空を飛ぶのだろう。
- 「(本当…成長ってはやいものね)」
- レイヴン
- というわけで俺からは終わりだ
- マリー
- この国で多くの友と出会ったことは彼を根ざし、その翼を取り戻させた。
- 「ふふ…ならお言葉に甘えて、私も少し外を見てくるわ」
- レイヴン
- 「ああ」
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- BGMを削除 by レイヴン
- マリー
- 「誰かが悪戯してこないとも限らないし」ユーリの斥候の技術を疑うわけではない。
- それに皆も貴方と話したいでしょうしね、ひとりじめするのは申し訳ないわ、と軽く言い
- 「またあとでね、レイヴン」
- 彼女はいつも通りに微笑んで、そして扉を閉めた。
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-
-
- レイヴン
- おちゅ~
- マリー
- ありがとう
- お疲れさまでした
- レイヴン
- 20201015_0
- はい
- マリー
- わぁい
- お付き合い感謝、ありがとうー
- レイヴン
- うむ
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- マリーが退室しました
- レイヴン
- ここはまた使うから
- 消去しておこう