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- ヘルレデルックが入室しました
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- ルーチェが入室しました
- ヘルレデルック
- ルーチェ殿!?
- ルーチェ
- ホイ
- じゃあゆるゆると
- ヘルレデルック
- ゆるゆる
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- ――時は流れ、季節は変わり、人の心は移ろってゆく。
- 冬が過ぎ、春が過ぎて、ようやくやってきた夏もまた、終わりの兆しを見せていた。
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- ルーチェ
- 「わー、わー! 何よ。きれいじゃない!」
- ざっ、と砂を踏みしめ
- ヘルレデルック
- 「こりゃまた壮観だわねぇ」
- ルーチェ
- はしゃぐ声をあげたのは、ピンクブロンドのふわふわとしたロングヘアが特徴的な、小柄な――というよりは、はっきりと小さな少女だった。
- 否――ふわふわとしているのは髪だけでなく、気を抜くと実際にその身体が、白い砂浜の上にふわふわと浮いている。
- ビエルイ・ビーチと呼ばれる、小さな入り江にある海岸は、イルスファール王国の有力者の持ち物であり、この夏、冒険者たちに厚意で解放されている。
- 日差しは少し柔らかく、いくらか風が涼しくなってきただろうか。全盛期に比べれば落ち着いているものの、夏を惜しむかのように、いくらかの先客がそれぞれに楽しんでいるようだ。
- ヘルレデルック
- 日除けのストローハット、サングラス、パーカーとハーフパンツのスイムウェアにサンダルを履いた少年……ではなく、髭のないレプラカーンの男性。上質な煙草を咥えつつ、サングラスを退けると琥珀色の瞳が見えた。
- ルーチェ
- 「ほんと、ソウカンね!」 手を広げて、くるり、とヘルレデルックを振り返り、上機嫌に、「わざわざ遠くの海に行くのが分からなかったけど、これなら、うん。納得だわ!」
- ヘルレデルック
- 「お前さんから見ても絶景なら、太鼓判なようなもんだな」 妖精だというのなら、色々と景色を見ているだろうと思っての言葉。
- ルーチェ
- 【✔:女の子らしいワンピース水着】
[×:体にフィットした,大人っぽくてセクシーなビキニ,健康的な魅力爆発・チューブトップのアクティブな水着]
- 「あたしだって、知らない事はあるのよ。人間がするカイスイヨクっていう事をするの、あたしははじめてだもの」
- 胸を張って言う。その身体は、身体のラインがきれいに出る、白のワンピース型の水着に包まれている。口を閉じていれば、可憐で美しい顔立ちをしたルーチェが、そんな恰好をすれば、まるで妖精かのような風情をかもしだす。
- 妖精なのだけど。
- ヘルレデルック
- 「なるほどな。もしや泳いだこともない、か?」
- 「浮いてるし……」
- ルーチェ
- 「わざわざ、楽しみで泳ぐのなんてニンゲンくらいじゃない?」
- 「っと、勘違いしないでよね。泳げないわけじゃないわ。お望みなら、水の中を歩けるようにしてあげてもいいのよ?」
- ヘルレデルック
- 「やー、水に棲む奴はそうでもないんじゃ……まあ大体そうか?」
- 「あ、そ。そんじゃ溺れない程度に遊んできなさいね」 ストローハットをひらひらと振って、ルーチェを送り出す。
- ルーチェ
- 「あんただって、歩いたり走ったりを趣味にはしないでしょ?」
- ヘルレデルック
- 「俺はそうだけど、そういうのが好きな奴はいるぞ」
- ルーチェ
- 「―――」 数秒の間それを見送ってしまってから
- 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
- ヘルレデルック
- 「ん?」 しゅぼ、と煙草に火をつけたところだった。
- ルーチェ
- 「……泳がないの?」
- ヘルレデルック
- 「行くとは言ったが、泳ぐとは言ってないからねぇ……おお、こんな煙草は中々吸う機会がない……」 上機嫌に煙をくゆらせた。
- ルーチェ
- 「信じらんない。じゃあなんで来たのよ! 煙草なんて、海だろーがどこだろーが吸えるじゃない!」 と言いつつ、煙の軌道をふわりと避けた
- ヘルレデルック
- 「馬っ鹿、タダだぞこれがタダ! 向こうじゃ絶対いい値段のだぜ。ていうか煙草だけじゃない、他の色ーーーんなサービスなり食べ物なり」
- 「普通じゃ恩恵に授かれないものばかりだから俺は来たの! 暑さの終る頃、人が少なくなるだろう日を狙って!」
- 「わかるか!」
- ルーチェ
- 「せっこ」
- ヘルレデルック
- 「せこかない!」
- ルーチェ
- 「うわ、せっこ」 二度目
- ヘルレデルック
- 「っかー、全くルーチェちゃまは手心がございませんこと」
- ふっ、と強く煙を脇へと吐く。
- ルーチェ
- 「まさかと思うけど、持ち帰り用のお弁当箱なんて用意してないでしょうね」
- ルーチェ
- タッパーと言おうとして修正しました
- ヘルレデルック
- 「よくわかったな。帰って一食ぐらいはいけるからな」
- ヘルレデルック
- はい。
- ヘルレデルック
- 「事前にそうしてもいいかどうか、確認もしてるからな。そこは大丈夫だ」
- ルーチェ
- 「………」 ジト目。
- 「ちょっと…… あたしのいないところでやってよね、恥ずかしいから」
- ヘルレデルック
- 「何も無制限に持ち帰ろうってわけじゃないさ。やっていいところの線引きはちゃんとしてる」
- 「そんじゃ早く遊びに行った行った。一緒に居たかないんだろ?」
- ジト目にジト目で返してからサングラスを下ろし、再び煙草を口にした。
- ルーチェ
- 「むうぅ……」
- 口元をへの字に曲げるルーチェ。豊かな髪がざわざわと揺れているように見えるのは気のせいだろうか?
- 「ちょっと」
- ヘルレデルック
- 「……」 ふー……リラックスタイム。といったところでルーチェの一言が入る。
- 「ん? どした」
- ルーチェ
- 「ついて早々、煙草だの、食べ物だのって」
- 空中でふわふわと浮いたまま、腰に手を当て、胸を張る。
- 「他になにか言うことはないわけ?」
- ヘルレデルック
- 「はあ」
- 「……」 ぴこぴこと煙草をしばし口で揺らしてから、
- 「ああ! 良く似合ってるぞ、水着」
- ルーチェ
- 「………」
- 沈黙が流れる。
- 何とも言いがたい、ひとによっては居心地の悪い沈黙が流れた後――
- 「……ふふん」
- ヘルレデルック
- 「……」 違うのか。後ろ頭を掻く。
- ルーチェ
- 正解。
- ルーチェは、けろりと機嫌を直して、にっこりと微笑んだ。
- ヘルレデルック
- ため息混じりの笑顔がつい出る。ああよかったよかった。
- ルーチェ
- 「何よ、もっと早く言ってよね」
- まだ軽い文句を言いつつも、すっかり満足したようで、頬にかかる髪をぱさりと払って
- ヘルレデルック
- 「そこはほら、あまりにも馴染んでたから。違和感なくちゃんと似合ってたってことさ」
- ルーチェ
- 「ふ、ふん」 ふわ、ふわりと、若干高度を増した。
- ヘルレデルック
- おお、浮いてる、浮いてる。
- ルーチェ
- 「………」 ちらっ、ちらっ。
- ヘルレデルック
- 「……」 髭のない顎を指で擦る。
- 「ま、何着たって似合うんだけどな」
- ルーチェ
- 「………!」 にま~~
- 「しょうがないわね、もう!」
- ヘルレデルック
- 「ははは」 ははは。
- 何がしょうがないかわからないが笑っとけ精神。
- ルーチェ
- ふわふわり、とヘルレデルックの背中に回って
- 「あんたも割と似合ってるわよ。そのメガネは、ちょーっとヘンだけどね!」
- ヘルレデルック
- 「そりゃどうも。いやまあ、日差しが変に強くなっても嫌なんでね……目を守るためってな」
- 「それとは別にいいと思ったんだけどなー」 そうかー? とサングラスを外して、まじまじと見る。
- ルーチェ
- そんなヘルレデルックの背中を、とん、と押した。
- 「じゃ、行くわよ」
- ヘルレデルック
- 「おわっ。ちょ、何すんだ」 前につんのめって、踏みとどまってルーチェを振り返る。
- 「行く??」
- ルーチェ
- 説明をせずに、にこにこ顔でぐいぐいと押す。――海のほうへと。
- ヘルレデルック
- 「……おい、おいおいおいおい、まてまてまて」
- 「やめんかやめんか」
- ルーチェ
- 「ひとりで泳いだって、つまらないじゃない」
- 「あとで、ご飯でもなんでも付き合ってあげるから、ね?」
- ぐいぐい
- ヘルレデルック
- 「ほー、なんでもと来たか。なんでもだな?」
- 「後でしらばっくれるんじゃないぞ!」
- ルーチェ
- 「なんのことかしら」 ふふふふ
- ヘルレデルック
- 「ったく適当こいてくれちゃって。全く……俺も大人だ、しゃーないレディに付き合ってあげますよ」
- ルーチェ
- 「そうこなくっちゃ」
- ヘルレデルック
- 「だから押すな押すな、海に吸ったあとの煙草浮かべたかない」 口から煙草を取った。
- ルーチェ
- 「せっかく一緒にきたんだもの、ちゃんとエスコートしてくれなきゃ嘘、でしょ!」
- 「あら、そこはちゃんとしてるのね」 感心感心
- ヘルレデルック
- 「はいはい。全くガルバはわかって俺も一緒に行かせたな……。」「無名だからって、どんな素行でもいいってなわけないからな」
- ルーチェ
- 「ふうん……」 と、少し笑って
- 「そんなあんたなら、水の妖精たちもきっと受け入れてくれるわ」
- そういうと、ヘルレデルックにはわからない言語で、歌うように囁いて
- ヘルレデルック
- 「あー、なるほど。そりゃ、うん。機嫌損なわんで良かった」
- ルーチェ
- そのとき、目に見えぬ水の妖精の加護が彼を包んだのだが、目だった変化はまだなく――
- ヘルレデルック
- 待っている間に、煙草を携帯灰皿に入れた。
- ルーチェ
- 「さ、行くわよ」 と、ふわりと彼の前に出て、その手を取り
- 細い手で引っ張って、蒼い海の方へと繰り出していくのだ
- ヘルレデルック
- 「とっと……いやーどうなるんだこれ……」 水の中を歩くという体験は聞いたことはあれど、したことはない……きっとこれから歩くのだろうと予感して、連れられていく。
- ルーチェ
- 場面を変えて続けるか、いいとこで切り上げるか どうする?
- ヘルレデルック
- 1時前っすね。きりよくはある。
- ルーチェ
- おっけー
- じゃあ、この場面できりいいところまでやろう
- ヘルレデルック
- おす
- ルーチェ
- 「――ふふっ」 少女は、悪戯っぽい笑みを浮かべてみせた。
- 「忘れられない体験にしてあげる」 あどけない顔立ちに浮かべる笑顔は、見ようによってはどこか妖しさをも醸し出していて――
- ヘルレデルック
- 「……やめろやめろ、脅かすように笑うんじゃない」 バツが悪そうに視線をそらしつつ、覚悟を決めて共に行く――
- ルーチェ
- ふう……
- ヘルレデルック
- 性癖がでてる……
- ルーチェ
- ?
- ヘルレデルック
- ?
- ルーチェ
- ありがとうね!!
- ヘルレデルック
- こちらこそ!
- ルーチェ
- ではではまた卓でお会い……したい
- ヘルレデルック
- 会えたらいっすね~
- ルーチェ
- またよろしく~~
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- ルーチェが退室しました
- ヘルレデルック
- またよろしく~~
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- ヘルレデルックが退室しました