- !SYSTEM
- ニルツェが入室しました
- !SYSTEM
- ゾールが入室しました
- ニルツェ
- よろしくお願いします
- ゾール
- よろしくおねがいします
- ニルツェ
- いきなりビーチにいる感じでいいかな?
- ゾール
- はい!!!
- もうビーチでいいです
- ニルツェ
- じゃあこっちで最初の描写はするので
- #
-
-
- ゾール
- ありがた
- #
- ざざーん…… ざざーん…… と、途切れる事のない波の音が響いている。
- 夏の日差しが海に反射して、ビーチを囲む白い岸壁を、まるで水面のごとく、ゆらゆらきらきらと輝かせている。
- 青い空に、白い雲。青い海に、白い砂浜。
- できすぎた絵画のような景色は、この世のものならざる美しさだ。
- ここはビエルイ・ビーチ。
- イルスファールの有力者が所有するプライベートビーチだ。本来は限られた者しか利用することのできない秘密の浜辺は、今年の夏は、ひょんなことから〈星の標〉の冒険者たちにも開かれていた。
-
- ニルツェ
- 描写おわり
- ゾール
- 肌を隠す白いパーカーのスイムウェアに、白い花柄が施された薄緑のパレオ。手や脚は見えず、大きめなストローハットを被り、人の視線を遮っている。唯一見える足元は、編上げの薄茶色のサンダルだ。
- 両腕を組み、端の方に立っている。誰かを辛抱強く待つように、微動だにしない。
- ニルツェ
- 「――うわーっ、すごい。さっすがはプライベートビーチって感じだね!」
- ゾールの後方から、そんな快哉が聞こえてくる。
- ゾール
- ストローハットが上向きに動いた。
- 「秘密にするには随分な規模、とは思った」
- そんな声を上げるニルツェへと向いて、そう言う。
- ニルツェ
- 現れたのは、わずかに赤みがかった銀髪と、日焼けした肌の、健康そうな少女であった。
- 背丈は、ドワーフであるゾールよりも少し高いくらいだから、人間だとしたらかなり小柄な方であろう。
- ゾール
- ストローハットの下からは青紫の髪が見え、灰がかった緑の瞳がニルツェを見据えた。
- ニルツェ
- 身体に纏っているのは、下着に似たトップスと短いパンツの組み合わせのスイムウェア。
- たっぷりと盛り上がったトップスは蒼と白のボーダー、パンツは蒼一色となっており、女性的ながらもスポーティな印象を与えるデザインであった。
- 小柄な肢体は、こうしてみると十二分に健康的な女性としての魅力を発散している。小さな体に高威力とは、冒険者としての彼女の性質を彷彿とさせる(?)。
- ゾール
- ?
- ニルツェ
- 「ふふん、役得、役得♪ せっかくのごこーいだし、存分に楽しませてもらいますか」
- そういって、ばふりとお揃いのストローハットを頭に被って、にかりと笑った。
- 「――おっ」 と、視線がゾールに留まって
- ゾール
- 「もしもの時があるとはいえ、まさか無料でとはね」 小さく鼻でため息。
- 「……どうかした?」
- ニルツェ
- 「………」 ほー、と妙な声を出しながら、ゾールのまわりをぐるぐると回って
- ゾール
- 「………」 ほぼ完全防備の姿を余すところ無く見られて、やや恐縮。
- ニルツェ
- 「うんうん、かわいいかわいい。やっぱりいつもと印象変わるね、ゾールん」
- ゾール
- 「もう少し質素で機能的でも良かったのだけど」
- 視線を外しつつ、少し間をおいて 「気が変わったから」
- ニルツェ
- 屈託なく笑って、耳のところの髪をかき上げた。その右手にだけ、手の甲を覆うタイプの手飾りをつけていた。装飾性の高い飾りは、ここで身に着けていてもそこまで違和感はない。
- ゾール
- 少々華やかになってしまったが、譲れない部分は満たしているのだ。ちょっと昔ぐらいの頑固さは解けているかして、前よりも許容できる。前よりも。
- ニルツェ
- 「そうなんだ?」 気が変わった理由については、あえて尋ねない。 「うん。いいと思う。似合ってるよ、すごく」
- ゾール
- 「ニルツェこそ、似合ってる。素敵になったじゃない」 口調こそそっけないが、口や目元を見れば好意的に判断出来るくらいには、和らいでいる表情だ。
- ニルツェ
- 「そう? 変じゃない? やった」 にっ、と笑って、調子に乗っていくつもポーズを決めてみせる。
- 「ありがと。店員さんに協力してもらったんだけど、はじめての経験だったもんだから、ずいぶん時間がかかっちゃったよ」 その甲斐はあったね、と
- ゾール
- 「ええ。見知らぬ誰かから声がかかりそうなくらい」 そんなニルツェに軽く肩を竦めながら、口元を笑ませた。
- 「私も時間をかけてしまったから、その分余計にかかったかも……ね」
- ニルツェ
- そんな話をしていると――
- 浜の管理人
- 「――ビーチへようこそ。〈星の標〉の冒険者がたですね?」
- ラフなシャツを着ているが、物腰は執事のそれという人物が、図らずもそのタイミングで声をかけてきた。
- ゾール
- 驚いたようで素早くそちらへ顔が向いた。
- 「……はぁ。そうですが、どうかしましたか」
- ニルツェ
- 「ん」 こくりと頷き、 「おじさんは?」
- 浜の管理人
- 「私は、このビーチの管理を任されている者です。お客様方は、はじめてのご利用ですね?」
- ゾール
- 頷いてみせた。
- 浜の管理人
- 「簡単に、ご案内をさせていただきます」 丁寧に礼をすると、ビーチの利用に関する簡単な規則を2、3述べた後、
- 「遊泳はご自由にどうぞ、ですがあまり沖には出ないように願います」
- 「ゆっくりとお休みになる際は、あちらの大きな天幕をお使いください。お食事のご用意もしてございます。また、日差しも強うございます、美に敏感なお嬢様がたには、特製のサンオイルのご用意があります。その際は、そちらの天幕へお越しくださいませ」
- そんな説明をすませ、いつの間にか控えていたボーイからお盆を受け取ると、「当ビーチのウェルカムドリンクです。おひとつどうぞ」 と、トロピカルなスペシャルドリンクを差し出すのだった
- ゾール
- 「そ、そう……ですか」 内心、さっきも言ったけど色々あるの込みとはいえ、そんなにサービスされるようなところに無料で……? と思いながらその説明を受け、
- 独特ではあるが美しい見目をしたそのドリンクを興味深く、手に取りながら流れるように見識した。何も疑っているわけではなく本当に興味があって……
- 2D6 → 4[1,3] +13 = 17
- ニルツェは何に興味を持つのだろうと、少し視線を彼女へと移し。
- 浜の管理人
- グラスの中で描かれるきれいなグラデーションは、単に果物を絞った汁、というだけでは実現しない。これもある意味でひとつの料理、と言えるだろう。グラスの上に刺さった果肉も新鮮そうで、少なくともそのへんの酒場で出るような品ではない。
- ニルツェ
- 「いやー、至れりつくせりだね。なんだか悪いなぁ」 と言いつつ、ニルツェは柑橘系の、きれいなオレンジのドリンクを手に取る。
- ゾール
- 「これだけ待遇がいいと、恐れ入るわね、ええ」 ウェルカムドリンクでこれだけレベルの高さが伺えるのだ。
- 浜の管理人
- 「とんでもございません。ニルツェ様、ゾールソモーン様。お二人とも、イルスファールに――いえ、リアンに多大な貢献をされた冒険者様と聞いております」
- ニルツェ
- 「――……」 思わずゾールと顔を見合わせて、肩をすくめた。
- ゾール
- 「……」 自分自身は、そこまで強くは思っていなくて。かといって、それを否定するように言うわけにもいかず、ついニルツェと顔を見合わせて、苦笑を見せた。
- 浜の管理人
- 「それだけで、私どもが歓待するには充分でございます。――どうか、心ゆくまで楽しんでらしてください」
- そういって、うやうやしく一礼した。
- ゾール
- また少しの間を置いてから、 「そうですか……それでは、ゆっくりと羽根を伸ばさせて頂きます。ありがとうございます」
- 浜の管理人
- 管理人は、にこりと微笑んで、それ以上ふたりの邪魔はしないように去る。
- ニルツェ
- 「………」 ちゅー、とドリンクを飲んだニルツェが、ぽん、とくちびるを離して、 「……なんかすごい。別世界」
- 「――と。どうしよっか、ゾールん。泳ぎにいく? それとも……?」
- ゾール
- 浜の管理人たちが居なくなってから、ようやくと深い溜息を吐いて、眉間を一度指で揉んだ。
- それからドリンクに口づけ、鮮やかな香りと味を味わい、2/3をグラスに残した。
- 改めて、良い意味でいつも飲むものとは風味が違いすぎて、ニルツェと同じ感想を持った。
- 「技術の集結も感じる……気がする」
- 「……。来たばかりで、日陰で休むのも……だし」
- 「いこう」 手飾りがついている方の手を取って、浜の方へと緩く引いた。
- ニルツェ
- 「うん」 そうこなくっちゃ、と笑って、ひかれるままに浜の方へと歩いていく。
- 波打ち際。飽くことなく、一定のリズムで打ち寄せる波音が耳を楽しませ、海から吹いてくる風が火照った肌を撫でていく。
- 数はそう多くないが、自分たち以外の客もいる。それぞれに思い思いに楽しんでいて、邪魔をするような野暮な者はいなそうだ。
- ゾール
- 向かうまでに少々の視線を感じることもあったが、それ以上というものはなく、帽子の下で安堵の息。
- さて、と息をついたところで。水のかからぬ近くの浜で、パレオをに手をかけ、ぽいと放った。
- 続けて白いパーカーをその上に、更にその上にストローハットを置いた。
- ニルツェ
- 「おおー……」 本気のゾールんだ、というようにその様子を見て、自分もハットを合わせておく。
- 「よーっし――」 ぐっ、ぐっ、と準備体操。
- ニルツェ
- たゆんたゆん
- ゾール
- たゆんたゆん。
- ゾール
- 幾つもの傷跡が見える褐色の肌の上に、セパレートタイプの黒いスイムウェア。胸元の隙間こそ見えないが、見ればあることはわかる。
- ところどころクロスにデザインされたその水着は、やや大人向けのものだ。
- ニルツェ
- 「いくよ、ゾールん」
- ゾール
- 耳元には、いつもつけている〈華美なる宝石飾り〉……をより耳飾りに適したものにしている。
- 透き通るような青い宝石が陽に照らされ、輝きを見せる。
- ニルツェ
- そういって、たたたっ、と助走をつけると、高く跳躍。波打ち際で踏み切ると、ずいぶんと遠くへと着水する――揃えた指先から綺麗に水に入り、予想されたような大きな水しぶきはおこらない。
- ゾール
- 「ええ、ニルツェ」 そう頷いて。
- ニルツェ
- 周りの目は、その見事な跳躍と着水に、唖然半分、感心半分といったところ。
- ゾール
- 『水中を舞うような自由を』 妖精に呼びかけ、【ボトムウォーキング】を行使。
- 2D6 → 9[5,4] +14 = 23
- そうして遅れて海の中へと、走って、……姿を消した。
- #
-
- ニルツェ
- ――海の中に差し込む光によって、水面と、水底が、きらきらと煌めいている。
- ゾール
- 途中までそのまま水底に沿って走っていたが、途中からそのまま水中で泳ぎに入った。ニルツェの泳ぎと比べてしまえば、まだまだ頼りのない泳ぎ方。だが、何もしていなかった頃よりかは、ぎこちなさは抜けた。
- ニルツェ
- ゾールが泳いでいくと、「――……」 ニルツェが色取り取りの魚の群れの中で、ぷかぷかと浮いていた。
- やってきたゾールに気づき、笑顔になってゆっくりと手を振る。
- ゾール
- かつて目にした、アトランティス付近の水辺とはまた違って、光の帯が揺らめく水中は綺麗だった。
- ニルツェに追いつけば、その姿を見て、笑顔を返して近づく。
- 魚の群れを割りながら、水面へと顔を出した。
- ニルツェ
- それを見れば、水を蹴って、水面へと浮き上がり――
- 「ぷはっ」
- ゾール
- 「流石に早い」
- ニルツェ
- 「あはは。こうやって泳ぐのは、あのときの――アトランティスの時以来かな」 そういえば、と。
- ゾールの内心を知らず、偶然、同じ時の事を思い出している
- ゾール
- 「そうね……同じことを思った」
- 「あの時は、本当に恐る恐るだったけど……その経験もあって、前よりも怖くなくなった」
- ニルツェ
- ぷかり、と水面に仰向けになる。波の上で揺れるままにしながら、
- 「あー…… 気持ちいい……」
- ゾール
- 「暑さが大分低減出来たかしら」
- 仰向けになったニルツェの顔を見ながら。
- ニルツェ
- ちらり、とゾールを見やって、「おかげさまで」 と笑う。
- ゾール
- 「それはよかった。……〈星の標〉では随分と暑そうにしていたし」
- 「回復したようで何より」
- ニルツェ
- 「――ま、あの時は、こうやってのんびりぷかぷかなんて、考えても居られない状況だったしね」 後に続く感想は、かつてのアトランティスでの顛末のことである。
- 「考えてみたら、ニル、こういう休暇っぽいこと、するのはじめてかも」
- あはは、そりゃもう暑かったからね、と笑い、「――でも、ひとりじゃ来なかったかなあ。誘いに乗ってくれてありがとね」
- ゾール
- 「あれはまあ……依頼だったし」 遊びにいったわけではなかったと。
- 「私もこれが初めて。そういう過ごし方は聞いてはいたけど、聞いていただけだし、ましてや自分がすることとは思っていなかった」
- 「こちらこそ。一緒に行けて、嬉しく思う」
- ニルツェ
- 「あは、それはニルもだよ。昔の自分に言っても、こんなの信じられなかっただろうな」
- うん、とゾールに声だけで頷いて、
- 「――さっきのさ、」
- 「管理人さんの話じゃないけど」 と、ふと切り出すのだ
- ゾール
- 「……うん?」
- ニルツェ
- 「ニルたちは、イルスファールの為だとか、リアンの為だとか、そんな風には考えた事ないけどさ」 そんな大それた理想や目的意識などなく、もっと個人的な――例えば目の前の人のため、自分の仲間の為に戦ってきた。
- 「でも、何て言うか……」
- それから、しばらくの間が合った。待っても、すぐには言葉が出てこない。
- ゾール
- 「うん……そうね」 私もそうだと、頷いて。
- 急かすことはなく、次の言葉を遮ることもなく、波間に佇む。
- ニルツェ
- 「―――……」 波に揺られていると、まるで揺りかごの中にいるかのようだ。――そんな経験はないけれど。
- 自然に待ってくれるゾールに、ちらりと視線をやる。その目は少し笑っていた。
- 「……でも、ちゃんと見ている人はいるんだな、って思うと、それはそれで悪くないなって思うな」
- ゾール
- 「結果として私達が彼らの支えとなって、そして私達もそれに支えられる……とも思える。ちょっと、感じていることが違っているかもしれないけれど」
- 自分の顎を指で撫でつつ、 「そうね、悪くない。承認欲求とかとは別に、悪い気はしない」
- ニルツェ
- 親友が同じように感じている事が嬉しい。くすりと笑って、「英雄とかそーゆーのは、柄じゃないけどね」
- ゾール
- 「間違っても、今以上のランクは取らない方がいいわ」 今でも十分過ぎるところはなくない……と感じている、今日このごろ。
- 「……」 自分の言葉で、ふと何かを思い出したようで、表情に陰りがでた。
- ニルツェ
- 「それは同感」
- 「――……」 その陰りを、敏感に感じ取ったニルツェは――
- ざぷん、と姿を消した。
- ゾール
- といっても……客観的にみたら大したことではないかもしれないが…… そう思ったところ、ニルツェの姿が見えなくなった。
- ニルツェ
- 「――――」 水の中で体を翻して――
- ゾール
- 「?」 急にどうしたんだろうと、居なくなったところを覗くように見て
- ニルツェ
- ゾールの後ろからざぱりと現れ、抱き着く。
- 「ばあ!」
- ゾール
- 「っひゃあ!?」 思わず素っ頓狂な声を出してしまったことを自覚すると、後から頬に赤みが差してくる。
- ニルツェ
- 遠慮なく、肌と肌が触れあっている。ゾールの身体に手を回して、二匹の猫が戯れるようにじゃれあう。
- ゾール
- 『おい、こら、』 「ま……まってそこは、んっ、くすぐったっ……」 ばしゃばしゃと水しぶきをあげながら、じゃれ合う。
- ニルツェ
- 楽しそうな笑い声を青空に響かせながら、ひとしきりじゃれ合うと、ぎゅうっと抱きしめ動きを止めて、
- 「………」 はーっ、と笑い声の残滓が残った溜息をつく
- ゾール
- 『わざとか! わざとだな!?』 弱い部分を触られて、負けん気が出たのか、やり返しに手を回したりしていた。
- ニルツェ
- 「ちょっ、あははっ、こらこらゾールん、大胆~」
- ゾール
- 『お前が言うなお前が』 「先に触っておいて!」 全く、とやがては息をついて。
- ニルツェ
- ひんやりと冷たい水と、暖かな親友の体温とを感じながら、
- それはゾールに聞かせようとしているのではなく、あくまで独り言であったのだろう、ぽつりと
- 「――ニルたち、この先ドコまで行けるのかなぁ」
- そんな呟きが漏れた。その声には悲嘆の色はない。例えば、はるか遠くを臨む時のようなそれ。
- ゾール
- 「……それは、わからない」
- 「行けるところまで歩いていけばいいと思うし、行きたくなくなったら止まっても、戻ってもいいと……思う」
- ニルツェ
- 「――ん」
- ゾール
- 「止まったりすることに、私なんかは焦りを覚えたりなんていうことは……あるけれど」 色んな面で、模索はするものの、自分の習性は仕方ないとしても。
- ニルツェ
- 「……けど?」
- ゾール
- 「行き先がわからなくても、自分には険しかったとしても……私は一緒に行きたいし、ついて行ってみたい」
- 「そう思ってるわ」
- ニルツェ
- ぎゅっ、と少し、手に力が籠ったようだった。
- 「――そうだね。一緒ならいいか、たどり着く所がどこでもさ」
- ゾール
- 「……」 気を紛らわすように、ぴっ、と後ろのニルツェに海水を払いながら。
- ニルツェ
- 「わぷっ」
- 不意をうたれて、手が緩んで離れ
- ゾール
- 「ごめん、気を使わせたみたいで。……致命的に深刻なこと……ではない、はずだから」
- とはいいつつ、微妙な顔をしていた。深刻ではないが深刻……言葉が適切に選べず、微妙な顔をしてしまうのだ。
- ニルツェ
- そんなゾールの顔に、お返しとばかり、水がぱしゃりとかかった。
- ゾール
- 「んむっ」
- ニルツェ
- 「そんな顔しないの」 にっ、と笑い
- そうして、海辺に浮かぶ浮標を指さして、 「――ほら、見える? あそこまで競争」
- ゾール
- むむむ…… 「なってしまうものはしょうがない」
- ニルツェ
- 「負けた方が、お昼オゴリだからね」
- ゾール
- 「おごり」
- 「……」
- ニルツェ
- 半ば冗談だ。ニルツェは、悪戯っぽくウィンクをして。
- ゾール
- 宙を走る……もしくは妨害……海辺に浮かぶその目標を見て、距離を目測し……
- 「……私の負けよ……」
- 「おごるわ……」
- そう言って、水中に沈み、渋々と移動を始めた。
- ニルツェ
- 「――……ええー」
- ゾール
- 勝てない……! ゾールは強く、確信した。
- ニルツェ
- 始まる前に敗北宣言をしたゾールに呆気にとられる。そういうつもりではなかったのだが……。
- 「………」 ううん、選択肢を誤ったか、とニルツェは難しい顔をして
- 「……ま、いいか。夜ご飯はニルが奢りって事にしよ」
- すぱりと解答を導きだすと、にっ、と笑み。人魚のように鮮やかに水の中へ消えた。
- ニルツェ
- 私はまんぞくです
- ゾール
- 韋駄天ブーツもない……素早いニルツェに叶うわけがない……エアウォークで3分頑張って目標へ走る、という強行はせずに終わった。
- そうして、色々と遊びきって、夕飯時に一つの相談を持ちかけていた。
- ディニスへ行った時、いつもドワーフ語で言うようなことを、皆にわかる言葉で不意に口にしてしまったこと……
- なにはともあれ、終始会話は弾んでいただろう。
- ニルツェ
- ニルツェはと言うと、そんなゾールの悩み?に、
- ゾール
- リアンの残暑は、まだまだ続いていく――
- ニルツェ
- びっくりしたかもだけど、皆そんなに気にしていないよ――と、ゾールの悩みを軽くするように言いながら
- 彼女が、周囲に深く受けいれられるには逆に良かったんじゃないかな、なんて、そんなことを内心思っていたとか。
- 夏はつづいていく!
- ゾール
- 冒険はつづいていく!!!
- ありがとうございました
- わーーーーい
- にるつぇ~~~~~~~
- ニルツェ
- ありがとうございました
- たっぷりとやった
- おつさまでした
- ゾール
- 久しぶりにやれてよかったおつさまでした
- ありがとうございまいsた
- ニルツェ
- またよろしくね
- ゾール
- こちらこそ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
- ニルツェ
- ではでは!
- !SYSTEM
- ニルツェが退室しました
- !SYSTEM
- ゾールが退室しました