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王都案内

20200721_0

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アネモネが入室しました
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アーサーが入室しました
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リンネが入室しました
アネモネ
アーサーと王都内を右往左往している所にリンネを見かけて挨拶するくらいが丁度良さそうかな
リンネ
藍系は見づらいのが困りものだ。
アネモネ
より昏く。
リンネ
いいだろう。
アーサー
お、お願いします
まだ1回もセッション出てないのに二回もCCをしている…
僕はいったい・・
リンネ
あわれな男だ
アネモネ
稀によくある。
アーサー
じゃあ
適当に描写しますね
アネモネ
次回の直後な具合なのでそのまま外に出て行った続きくらいで良さそうでしょうかね
あっと 
アーサー
(王都地図開きつつ
アネモネ
ありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方、イルスファール王国。王都イルスファール
リアン地方東方に位置する、縦に長いこの王国の中心に位置するこの街は、王城を始めとする政治中枢。各神の神殿、マギテック協会、魔術師ギルド、そして各商店で賑わっている
壁を作ることで、街を広げ、貧民街をなるべく作らないように務めているというのが、この国がまだ若く、潔白な所がある証左だろう
王都にある冒険者ギルド支店。星の標 その出入り口に 少年と少女が立っている
アーサー
金色の髪、青い瞳の年齢に比してまだ幼い印象を受けるその少年は、白いシャツにジーンズ姿で、小さな地図を広げてそれを眺めていた
アネモネ
少年の地図を横から軽く覗き込む少女は、肩口から背中にかけてが大きく開かれたノースリーブの真白いドレスに、丈の長いスカートを靡かせている。
両手のスリーブは気温の為か外しており、荷物の中に収めている。
アーサー
「ええ…と、まずマギテック協会から、かな……」 ううーん
アネモネ
「何処から参りましょうか。王都と言っても中々……」 「マギテック協会と言えば、ええと。列車の?」
アーサー
「お世話になりそうなところを先に見ておこうと思って…」
「うん。王国鉄道公社もあるみたいだね」 頷いて
「載ったこと無いけど…」
アネモネ
「先日、はじめて機会がありましたけど――」 中々すごかったんですよ。
アーサー
「冒険者をやってると、いつも乗る感じなのかな…」 すごーい
リンネ
地図を覗き込む二人の後ろで、〈星の標〉の扉が内側から開かれた。
アーサー
「あ、ごめんなさい」
邪魔になってそうだったので反射的に謝って アネモネも一緒に寄せて、距離を取るようにして
リンネ
現れたのは、白色のノースリーブのシャツに暗色のジャケットを羽織った軽装の娘。
アネモネ
さて、と 地図を見ながら、周辺を見回しつつ、ゆっくりと歩を進めようとした所で、開かれた扉に視線を向け。
寄せられればそのまま、態勢を崩さない様にだけ気を留めて動きに従う。
リンネ
黒に近い藍色の髪に、同じ色の体毛に覆われた尖った獣のような2つの耳に、同色の尻尾が揺れる。
アネモネ
「あら――」 店内から出てきた少女を見ると、笑みを浮かべて一礼した。 「リンネさん。先日はどうも、有難うございました」
リンネ
「ああ、アネモネか。この前はご苦労だった」
アーサー
「‥…」 お友達かな、と アネモネとリンネの顔を交互に眺めた
リンネ
露出した腿にはホルスターが取り付けられていて、そこに小さな銃が収めてある。
「そちらは、君の友人か」
アネモネ
深々と礼をして、アーサーの様子に気付くと リンネを左手で示した。
「こちらの方は〈星の標〉の冒険者、リンネさんです」 
アーサー
「(都会でもリカントさんは居るんだなぁ……)」 しみじみ
「あ、は、はい。こんにちは」 
アネモネ
――とと、はい。本日登録されたばかりの、アーサーさん、と仰る方です」
今度はリンネに向き直って アーサーを示し
リンネ
「紹介に与ったリンネだ。魔動機師でもあり、射手でもある」
アーサー
「アーサーっていいます。アーサー・ベックフォードです」自己紹介して 「…一応、戦士でいいのかな。心得はあります」
リンネ
「成程」 紹介を聞いて顎にゆるく手を当てて。 「新人に手解きを、か。面倒見がいいな」
アネモネ
一歩退いて、それぞれの挨拶に頷いて。 「――て、手解き、というには、その」 苦笑を浮かべて。
アーサー
少し自信なさげにそう言って 「よろしくお願いします」と頭を下げた
アネモネ
「アーサーさんは王都を訪れたばかりで、私は此方に流れて間もないので、お互いに此方に疎くて……時間がある様なら一緒に見て回ろう、という事に」 
アーサー
「早速いっぱいお世話になってます…」 恥ずかしそうに笑って
リンネ
「ふむ。この街は広い。治安は良い方だとはいえ、くだらない輩が居ないわけではないからな。気をつけろよ」
アネモネ
「お世話だなんて、そんな事は」 いえいえ、と両手を振り。 「くだらない輩……、ですか」
アーサー
「都会ですもんね…」 うんうん やっぱり気をつけないといけないんだ 「ありがとうございます、リンネさん」
リンネ
「私も先日この街に来たばかりで、一通り回って見たが……やはり花街やその周辺は、他に比べて多少騒がしい輩が多かった」
アーサー
「は、花街……」 顔を赤く染めて お前が照れてどうするんだ 「い、いきません。そっちには」
アネモネ
「……?」 「行かれないのですか? 探検する、と仰られておりましたが」
アーサー
「えっ」
リンネ
「まあ、君たちには縁のない所だろう」
「……何だ、行くつもりだったのか?」
アネモネ
「はい、王都をぐるっと見て回ろう、と」 ね、とアーサーを一瞥して。
アーサー
「そ、それはそうだけど……」 
リンネ
「何もすべてを回る必要はないだろう。確かに、あの辺りに工房を構えている腕の立つ鍛冶師なども居るとは聞くが……」
アーサー
「…‥」 助けを求めるようにリンネを見た
リンネ
「……」 腕を組み、二人を改めて見た。 「まあ、王都は一日で回れるような広さではない。行きたい所をいくつかピックアップして、何日かに分けて散策してみるのがいいだろう」
アーサー
「……あの」
アネモネ
「……」 はっと思い付いた様に、ぱん、と小さく手を打ち。
「リンネさん、これからお時間はございませんか?」
アーサー
よろしければ と、提案しようとしたらアネモネが先に言おうとしていた 
リンネ
「ああ、今日は特にこれといった予定はない」
アネモネ
「もし宜しければ、なのですが……王都内の事を、教えて頂けたらと」
アーサー
うんうん。と頷いて
リンネ
「さっき言った通り、私もイルスファールへ来て日が浅い。大した案内には期待するなよ?」
アネモネ
「お恥ずかしながら、私は数日、アーサーさんは今日いらしたばかりで右も左も解らず、でして……」 返答を聴けば、大きく頷いて。
「ありがとうございます!」 改めて、深々と一礼して 長い金髪が揺れる。
アーサー
「デライラだったら案内出来るんだけど…‥」 申し訳無さそうに
「お願いします」 アネモネに合わせて頭を下げて
リンネ
「……」 この二人だけで花街に向かうなどと言われたらそれはそれで心配だしな。とは口に出さず、二人が見ていた地図を覗き込んだ。 「で、まずは何処へ行きたいんだ?」
アネモネ
「はい、えっと――」 地図を持っているアーサーに視線を送る。
アーサー
「お世話になりそうなところを回っていこうと思って……マギテック協会から見てみようかと」 
リンネ
「協会か。まあ、そこまで遠くはないし、丁度良いと言えばいいな」
アーサー
「ええと、それからキルヒア神殿と、魔術師ギルドと、…」
「後せっかく王都に来たんだから‥王城が見たいです」 キラキラと好奇心に瞳を輝かせて
アネモネ
「……」 連なって行く。苦笑しつつ、幾つかに絞って日を分けろ、と言っていた言葉を思い出し、少し心配そうにリンネに視線を向けた。
リンネ
「……まあ、今からの時間なら見て回れないことはないな」
「君たちはバイクに乗ったことはあるのか」
アネモネ
「バイク」 
鸚鵡替えにしてから、ゆっくりと首を横に振る。
アーサー
「バイクは……ないです」
アネモネ
「乗馬の経験なら、少しだけ自信がありますが」 バイクはないですねえ……
リンネ
「……となると、移動手段は歩きか」
「ならば、まずはキルヒア神殿と魔術師ギルドを訪れてから、王城を見に行くとしよう」
アーサー
「!。はいっ」 
アネモネ
「はい。キルヒア神殿、というと――」 地図を見て。周辺を見回して。
アーサー
「…実は一番行きたかったの、キルヒア神殿なんです」 えへへ、と笑って
リンネ
「マギテック協会ならば、私も頻繁に訪れるからな。あそこの案内はいつでも出来る」
アネモネ
「あちらですね」 微妙に違う方角を示しながら、アーサーに首を傾げた。
「何か、思い入れでも?」
アーサー
「王国で一番の図書館でもあるんですよ」
リンネ
「……いや、そっちではなく、あっちだ」 指と尻尾の先がアネモネの指した方向とはやや違う方向を向いた。
アーサー
「……」 器用な尻尾だ
アネモネ
「ああ、」 すいませんと続けようとしていたのを止めて、じっと尻尾に視線を向ける。
「…………どういう感覚なんでしょう、尻尾」
リンネ
「読書が好きなら、世話になることも多いだろうな。……何だ、また尻尾を見て」
「どういう、と言われてもな。尻尾は尻尾だ」
アネモネ
「その、ほら。毛並みも良いからふわふわしてそうですし……」 触ったら気持ちよさそうですよね。
アーサー
「難しい質問だと思います」 困ったように 「さ、触っちゃだめですよ」
リンネ
「私たちにとってはあるのが当たり前だからな。どう答えれば良いのかは難しい」
アネモネ
「我慢します……」 頷きながら、視線を何とか尻尾から引き剥がし。
「耳に触れられると擽ったいですが、尻尾もそんな感じなんでしょうか……」
アーサー
アネモネの視線に牽制しつつ 「尻尾は背中と繋がっていて急に触ると危ないんです。……怒られたことがあります」
アネモネ
「…………」 「した事が……?」
アーサー
彼自身は触ったことがあるらしい
「すっごい怒られました」
リンネ
「やれやれ……。人によっては、尻に触られたのと同じように感じることもあるそうだ。不用意に誰かの尻尾に触れたりするんじゃないぞ」
アネモネ
「成程、お尻に。人それぞれとはいえ、そちらに近いんでしょうか……リンネさんもその様に?」
アーサー
「…‥」 ちょっと心配。躊躇なさそうだから
リンネ
「……同性であっても、そういう事はずけずけと尋ねるものではない」
アネモネ
はっ、としたように口元に手を当てて。 「し、失礼しました……!」
アーサー
「あ、あのっ、り、リンネさんはどちらからいらっしゃったんですか」
話題を切り替えようと少年は強引に話題の舵を切った
アネモネ
アーサーの話題振りに身を任せ、小さく咳払いをして 平静を取り戻す。
リンネ
「まったく……」 ため息をつきながら、先導するように歩き出して、ついてこいと手招きする。
「私は、レストリノからだ。此処からは大分西。地方の境を跨いだ先だな」
アーサー
「レストリノ……地方をまたぐってことは、ミール…?」
アネモネ
手招きに従って歩を進めて 「リアン地方の西、というと、ええと……」
「ええ。ミール地方、でしたね」
リンネ
「ああ。ミール地方の東に位置する国だ」
アーサー
「ずいぶん遠いところからいらっしゃったんですね… 大冒険です」
アネモネ
「地方を跨ぐとなると――相当な距離、ですものね。……何故こちらにいらしたのかは、伺っても?」
アーサー
「……2日の距離でも僕にとっては大冒険だったから、想像つかないな‥」
リンネ
「流れて来た者たちに比べれば大した距離ではないさ」
アネモネ
「あはは……」 倒れ込んでたしなあ、〈星の標〉に。
僅かばかり苦笑した。>流れ者に比べれば
リンネ
「……ん、ああ。仕事の一環でな」
アネモネ
「お仕事でしたか。……冒険者の?」
アーサー
「そうだね……大陸を超えて来る方も居るもんね」 ううーん
アネモネ
踏み込み過ぎていないか、と少し声は弱々しく。
アーサー
「……」 アネモネさんはすごいなぁ
リンネ
「冒険者として活動するのは、此処が初めてだ」
「私の本来の職については、まあ、推測して楽しむといい」 知られて困ることでもないがと小さく笑って。
アーサー
「推察、ですか…」 佇まいを観察して
リンネ
ほどほどのところでキルヒア神殿とギルド、王城を見て回った辺りまで時間を飛ばすか。
アーサー
そうしましょう
アネモネ
「そうでしたか、……以前のお仕事の時には、本当に頼りにさせて頂いたので、慣れておられるのかと。……、宜しいのであれば」 嬉しそうに笑いながら、推測する分には構わないと答えた様子に満足そうに。
アネモネ
ええ。お願いします。
アーサー
リンネに続くようにうーん、と考えながら 
リンネ
「そういう目を養うのも、冒険者としての鍛錬のひとつだ」 言い終えると、二人の速度に気をつけながらも歩を速めて、街を歩いていく。
アーサー
「……似た職業がミールにあるだけ、とか」
アネモネ
「……はい、リンネさん」 頷きながら答えて、傍を歩きながらリンネの案内を受けていく。
「……似た職業、ですか?」
アーサー
「冒険家とか……」
アネモネ
「ああ、確かに……私は軍のお方、かとも」
リンネ
二人が考える様子を少し楽しげに眺めながら、キルヒア神殿と魔術師ギルドを案内、見学し――
王城前広場にたどり着いた所で、広場にある屋台へと二人を連れて来る。
「さて、歩いてお腹も減った頃だろう。この辺りでひとつ、腹ごしらえでもと思うがどうだ?」
アネモネ
――、はあー……」 感嘆する様に息を吐いて、屋台の前までやってくれば、それまでに見たものの興奮が冷めやらない様子で リンネの提案にぎこちなく頷いた。
アーサー
「……頑張ります」 小さく呟くように 王都に来たばかりでもあり、特にこれと言った証を持つわけでもない少年に、本の貸し出しは許可されなかったのだ
「あ、は、はい」
「……わぁ…」 少しの悩みなんて吹き飛ぶ威容 王城を眺めて瞳を輝かせる
リンネ
「この辺りからなら、王城もよく見える」 視線を王城の方へと移して。
「好きなものを頼むといい。今日は私が出そう」
アーサー
「──、リチャード・イルスファールが、彼処に住んでいるんですね」 「え、ええと…」
アネモネ
「……こ、言葉が上手く選べませんね。カシュカーンに居た頃は、これだけの景色はあまり……」
「あ、……そんな。案内をして頂いているのに、そこまでして頂いては」 
アーサー
ど、どうしよう 一日に何度も女の人からご飯を頂いてる気がする…
「……あのあのあの…」
リンネ
「知らない名だな。随分遠くから来たらしい」
アネモネ
「……テラスティア大陸から参りました」 少しだけ困った様子で微笑み、胸元に手を当てて。
小首を傾げて、アーサーへ視線を戻す。
リンネ
「気にしなくていい。君たちに一食奢った程度で困るほど貧窮してはいない」
アーサー
「……わ、わかりました」 お言葉に甘えます…
アネモネ
「……」 むう、と僅かに唸って、首を横に振り。
アーサー
「テラスティア‥‥」 聞いたことがない場所だ
リンネ
「それはまた遠方だな。こんなところまで流れて来てしまうのは、運が悪いというべきか、生きているだけでも運がいいというべきか」
アネモネ
「では、今日はお言葉に甘えさせて頂きます。……ありがとうございます、リンネさん」
リンネ
「ああ。遠慮せずに頼め」
自分も屋台で軽食を頼むと、それを持って近くのテーブルに着いた。
アネモネ
「……お二人や、〈星の標〉の皆様にお会い出来ましたもの。運が良いのです、私は」 笑みを深めながら、屋台で注文してこよう。
アーサー
「……」 どれがいいかなぁ 「都会は屋台もお洒落だなぁ・・・」 しみじみ
アネモネ
「……」 お洒落な屋台とはなんでしょうね……あっこれをお願いします。
アーサー
片手で持てるサイズの軽食を幾つか買うと 戻ってくる
アネモネ
テーブルに合流して、椅子に着き。
「……王城、いつまでも見ていられそうです」 視線をぼんやりと王城へ。
アーサー
「‥…話に聞くディニスのお城に比べたら小さいかもしれないですけど、立派なお城ですよね」
リンネ
「いつまでも、は私には難しそうだ。流石に何時間も見ていては飽きが来る」 言って、包み紙の中のホットドッグにかぶりついた。
アーサー
「……彼処に、"英雄"の一人が住んでいるんだなぁ…‥」 
リンネ
「それは比較対象が悪いな。あちらは城塞と呼ばれる類のものだ」
アネモネ
「ふふ、実際には、私もきっとそうなのですが」 サンドイッチを両手に持ち、一口。
リンネ
「……うん? アーサー、どうかしたか」
アネモネ
「ディニス……、と言えば、リアンの西端でしたか?」
アーサー
「あ、いえ」 首をブンブンと振って 「な、なんでも無いです」
アネモネ
「あら……?」 リンネの言葉に、アーサーを一瞥して。
リンネ
「ああ、ミール地方からすれば、リアンの玄関口だな」
アネモネ
「此方にいらした時にも通られたのですか? その、城塞には」
アーサー
ケバブにかぶりついて もぐもぐ
リンネ
アーサーの様子に首を傾げながらも、 「いや、ディニスには立ち寄ったが、城塞は訪ねてはいない」
アーサー
「……」 いつか会う。そう決めてる 「──、本当に大冒険ですね」 いいな
リンネ
「何やら大きな事件の直後で警戒はいつも以上に厳重になっていたようだし、そもそも国外の人間がおいそれと立ち入れる場所でもないからな」
アネモネ
「あら、……それは残念です。いずれ機会があれば、一目見てみたかったのですが」 もう一度、王城へ視線を映して。
アーサー
「大きな事件……」 そう言えば知り合いの商人のサムソンさんがなんか言ってた気がする
リンネ
「まあ、遠くから見る分には問題ない。とはいえ、ディニスに向かうのも一苦労だがな」 結構な距離だ。
アーサー
「歩きで行こうとしたら何日かかるんだろ…」
アネモネ
「……あ、歩きで行かれるつもりですか……?」 地図で見ても相当な距離でしたよね、とリンネに。
アーサー
「あ、いや、例えば、例えばだから」
リンネ
「陸路で行くとしても、馬車や馬は必須だ。流石にあの距離を徒歩で行こうという者は早々居ないだろう」
アネモネ
「……も、申し訳ありません。早とちりでしたね」 照れ笑いを浮かべながら、サンドイッチを一口。
アーサー
「…僕だってそれくらい分かるよ」 むぅ、と ちょっとすねたように
リンネ
「所々徒歩を交えながらというのは悪くないかもしれないな」
アネモネ
「拗ねないでくださいな。……リンネさんは、バイクでいらしたのですか?」
アーサー
「……ああ、魔動機術といっていたし…」 それに、と太腿のホルスターに目を向けて
リンネ
「ああ。私はバイクを使ったり、馬車を乗り継いだり、な」
アネモネ
アーサーが喜びそうな話、と頷いて。 「……旅人の様ですね。お仕事でいらしたとは仰られておりましたが」
アーサー
「魔動機術はやっぱり凄いなぁ…」 使えたらいいのに…
リンネ
「私は比較的自由の利く立場だったからな。旅人と大差はないさ」
「魔動機術なら、今から学ぶのも遅くはないと思うぞ。協会の方でも、色々と講座を開いているみたいだ」
アーサー
「魔動機術にも興味はあるんだけど、」
「薬草のこととか、もっと広く勉強がしたくて…」
リンネ
「色々なことに興味を持つのは悪いことではない」
アーサー
「だから図書館をちゃんと利用できるように……冒険者ランクを取らないと」 身分証代わりに
アネモネ
「……はい。その中から注力したいものを選んでおられるのであれば、なお良いでしょうから」 頷いて、サンドイッチを食べ終えると 手に残ったものを軽くふき取って。
「目指せ英雄、ですね」
アーサー
「……」 照れたように頬をかいて 「そ、そうだね」
リンネ
「ふふ、英雄か。なかなか大きく出たな」
アーサー
「会ってみたいんだ……本物に」
アネモネ
「……〈星の標〉には、“魔剣”の方々もおられるとの事ですし」
リンネ
「君が英雄をどのように定義しているかは分からないが、世間に広く認められた冒険者ならば、あの店にも幾人か居るだろう」
アネモネ
「そう遠くない内、お見かけするかもしれませんね」 リンネに頷いて。
アーサー
「話しかけるのは相手にも失礼だろうし…‥そ、そのうちね」
アネモネ
「……お会いして、どうなさるのです?」
アーサー
「……会って、話してみたいだけ、かなぁ…」 ちょっと困ったように 「‥…今はそれくらいの気持ち」
アネモネ
「……憧れた方とお話をしてみたい、と」 頷いて。
「いつかきっと、叶いますよ」
アーサー
「うん。きっと。きっとね」
リンネ
「話すことで、自身のモチベーションにも繋がるかもしれないしな」
アーサー
「うん。うん」 何度か頷いて 「頑張る原動力みたいな」
「僕にとって、英雄っていうのは……」
アネモネ
「大事なものです。……、はい」 続いた言葉に頷いて。
リンネ
「それで満足するだけではいけないし、それで無理をしすぎてもいけない。そのバランス取りは、なかなか難しいものがあるが――」 言いつつ、続く言葉に尖った耳を傾ける。
アーサー
「どんな状況でも、どんな窮地でも、決して諦めずに、多くのことを成せる(モノ)のことだから」
「この国を、圧倒的な蛮族達から領土を掴み取った……彼処の住人が、今は一番"英雄"に近い人なんだ」
王城を眺めやって
アネモネ
視線を追って、王城を見上げる。この国に来てまだ日は浅いが、国の興りくらいは知っている。
「近い、……なのですか。英雄ではなく?」
リンネ
「……ふふ、紛れもない英雄を指して“近い”とは、君の理想はなかなか高いらしい」
アーサー
「……」 あ、と口を塞ぐようにして
「…‥不敬ですよね」 危ない危ない
「……──、でも、いつか」
「いつかきっと」
「──……現れてくれると思うんだ」
憧憬という感情より、強い感情を瞳に乗せて、少年は王城を眺め続ける
アネモネ
「……貴方が望むなら、いつかきっと」 その様子を眺めながら、薄く微笑み。
「現れてくださいますよ、貴方の英雄は」
リンネ
「そこは男らしく、現れてくれるではなく、俺がなってやると言うくらいの気概を見せて欲しいものだな」 本心とも、冗談とも取れるような声で言って、立ち上がる。
アーサー
「あ、う、うーん・・・」
リンネ
「さて、食事を終えたなら、散策の続きといこうか。もう少し王城も近くで見てみたいだろう?」
アネモネ
「ふふ、――言われてしまいましたね」 くすくす微笑みながら、リンネが席を立てば自分も腰を上げ スカートの裾を広げる。
「はい。……宜しくお願い致します、リンネさん」
アーサー
「は、はいっ」 続けて立って
リンネ
「では、行くとしよう。ふたりとも、後学のためにしっかりと見ておくようにな」
そう言って、二人を先導しながら、王都散策の続きへと向かうのだった。
リンネ
といったところで私は終わりでいいぞ
アネモネ
頷いて、リンネの尻尾を一瞥しつつ 彼女の背に続いて歩いた。
アネモネ
私もこれで。
アーサー
「──……」 僕が成る… それはイメージがつかないけれど それでもきっと
アネモネに続くようにして少年は歩き出した
アーサー
僕もこれで
リンネ
うむ。お疲れ様。
アネモネ
はい。突然でしたが集まって頂きありがとうございました。
アーサー
ありがとうございましたー
アネモネ
お疲れさまでした!ログの保存はしておきますのでお任せください。
リンネ
頼んだ。
アーサー
ではこちらは撤退 お疲れさまでした
!SYSTEM
アーサーが退室しました
リンネ
それでは、今日は此処で撤退しておこう。
またな
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リンネが退室しました
背景
BGM