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- ベルナルドが入室しました
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- カイトが入室しました
- ベルナルド
- いらっしゃいいらっしゃい。
- 場所は星の標亭の一階テーブルの一つの予定だよ。
- カイト
- わかった
-
- そう。場所は何時もの星の標亭。
- その奥まった四人掛けのテーブルの一つには酒食が並び、三人の男が席についている。
- なお勘定は全てこの男持ちである。
- ベルナルド
- 「……」テーブルの上に手をついて頭を伏せている。
- !SYSTEM
- アランが入室しました
- ベルナルド
- 早いな。
- アラン
- 来たぞ
- ベルナルド
- カイトは行ける?
- カイト
- ああ
- ベルナルド
- では、のんびりまったり始めようか。
- ベルナルド
- 「本………………………っ当にご迷惑をおかけしました……」
- アラン
- 「いや……まあそんな頭下げなくてもな?」
- カイト
- 「……‥」 黒髪に黒い瞳 暗い印象の少年はといえば、頭を下げる彼に、少し困ったような表情を薄く載せてこういった 「……気にしなくていい」
- アラン
- 「だいたい、ほら、少なくとも俺に関しちゃお互い様だしな」
- ベルナルド
- 「いえ、何と言いますか……単純な手間暇のみならず、言ってみれば我が親の醜態を晒してしまった事……」
- カイト
- 「……」 取り敢えず聞こう 言ってなんとかなりそうな雰囲気じゃない
- ベルナルド
- 「正直記憶から飛ばしてしまいたいレベルです、はい……」ぐりぐりぐり(テーブルに頭を擦り付ける音
- アラン
- 「お、おう……」
- ベルナルド
- 頭を上げつつ 「いえ、アランさんとアルスさんは親友だからまだいいじゃないですか……」
- カイト
- 「……」 そういうものか?とアランを見た
- ベルナルド
- 「僕のアレは……色んな意味でどん引きでは……?」
- カイト
- 「あまり、」 うん 「差はない気がする」 ぞ
- ベルナルド
- 「えぇぇぇ……?」<差は無い
- アラン
- うーん、という顔をカイトに返した
- カイト
- 「どちらにしても、」アランの件でもベルナルドの件でも 「……あまり人に、見せたがるものじゃないだろ」 きっと
- 「でもどちらも、見た感じとしては」
- 「俺は、知れてよかったと、思う」
- ベルナルド
- 「あぁ……まぁ、それは確かにそうかもしれませんが……」 僕が魔域で親友としてカイト呼び出してるの見られたら、それはそれで恥ずかしいな。
- アラン
- 「……まあ、なんだ」
- ベルナルド
- 「……気持ち悪くないですか? 人造ならぬ神造人間、という事になりますが」<知れてよかった
- アラン
- 「どっちにしろ不可抗力なわけだったし」
- 「お互い、ちょっと不思議な体験だったなあ、でいいんじゃないか?」
- カイト
- 「……」 アランに頷いて 「それでいい」
- ベルナルド
- 「そんなもんですかねぇ……」まだ煮え切らない顔ではあるが。一先ず納得して。
- カイト
- 「……生まれ方は、よくわからない」 気持ち悪いか、と問われて
- アラン
- 「こうして話してるベルナルドが、何か変わるわけじゃあないだろ?」
- カイト
- 「俺も、何処で生まれたか、知らない」
- アラン
- 「俺も生まれは知らないからなあ」
- カイト
- 「……」 アランに頷いて 「お前は、お前だ」 >ベルナルド
- ベルナルド
- 「まぁ、そうですね。若干変わった可能性もあるんですが」 「……お二人とも、そうなんですか……?」
- カイト
- 「気がついたら路地裏だ」
- アラン
- 「俺は気がついたらあの孤児院さ」
- ベルナルド
- 「む、むぅ……あれ、曲がりなりにも親の顔を知ってるの、僕だけですか……」これはこれで複雑な気分。
- カイト
- 「……そんなもんだ」 少し笑った
- アラン
- 「親っていうなら、孤児院の大人たちが親みたいなもんだったからな」
- ベルナルド
- ベルナルドに合わせてPLも首を捻った結果、凄い音がするなど。
- アラン
- 頸はまずい
- カイト
- まっさーじだ
- カイト
- 「……」 親、か 「聞いてみたいことが、あったんだ」アランに
- アラン
- 「ん? 何だ?」
いい加減そろそろ食事に手を付けつつ。いただきます。
- カイト
- 「聖戦士になるって……、なれるって、」いや、違うな 「‥‥なるんだって、どうして、思えたんだ」
- ベルナルド
- 「なるほど……そういう意味では、僕も司祭様が育ての親ではありますが、と……?」
- アラン
- 「どう……って、言われると困っちまうな」
ううん、と考え込み。
- カイト
- 「…‥そういう目標って、…‥どうすれば、持てるんだろうな、って」
- アラン
- 「……俺は、憧れだったな」
- カイト
- 少なくともお前は もうそう呼ばれているから
- ベルナルド
- 「ふむ……」
- アラン
- 「子供っぽい夢っていうか……いや、実際子供の頃のことなんだが」
- ベルナルド
- 「……なれるかどうか、自分を疑ったりはしなかったんですか?」
- カイト
- 「……憧れ」 よく知らない単語だ でもあの後、俺も調べたんだ 「……」 "夢"と何が違うのか、と言おうとして 口を閉じて
- アラン
- 「ライフォスが、まだ神になる前の逸話を描いた絵本があったんだが……人々を守るために、悪いドラゴンとか幻獣とかと戦ってさ、まあ、それがかっこいいってな」
- カイト
- 「……かっこいい、か」
- ベルナルド
- 「なるほど……確かにライフォスは英雄の
- 起源みたいな存在ですよね……」
- アラン
- 「俺もそんなふうに誰かの為に戦えたら――みたいな」
- ベルナルド
- 「……」 むぅ。
- カイト
- 「……すごいな」
- アラン
- 「……戦うことに疑念を持ったことはあったけどな」
- ベルナルド
- 「……ああ、それは」 アルスさんと別れる事になった、あの戦場ですか、とは。無論言葉にはせず。
- ただ頷くに留めた。
- アラン
- 「……けど、なんだろうな」
- 「聖戦士っていうのは、ようするに生き方なんだ」
- ベルナルド
- 「生き方」オウム返し。
- カイト
- 「‥‥」 アランの方をじ、と見て
- アラン
- 「たとえ名も知らない人達であっても、守るために、救けるために戦い続けられるかどうか」
- カイト
- 「……出来るのか」 そんな事
- アラン
- 「それをする者が、俺は聖戦士だと思っているから」
- 「だから、別に誰かに認められなくたっていいんだ。
……なんて言ったらいいのかな。聖戦士って、“なる”ものじゃあなくてさ」
- 「その道を歩き続ける奴が、聖戦士なんじゃないかなって」
- ベルナルド
- 「……うーん」 首を捻り 「それは救世の英雄の生きざまですが……なんだかなぁ」
- アラン
- 「……なんかちょっと、上手く言葉に出来てないかもだが」
- カイト
- 「……それで死んでも、」 「アランは納得、するのか」
- アラン
- 「それはちょっとわかんないな」 苦笑浮かべ。
- ベルナルド
- 「それ以上の事だって、あるかもしれませんよ」
- 「救ったはずの相手から、石を投げられるような、そんな事だってあるかもしれない」
- アラン
- 「……うーん、まあ、だとしても」
- ベルナルド
- 「……そんな時は、言い返したり距離を取ってもいいと思うんですけど」 大抵、この手の人は真っ向から受け止めるのだ。
- アラン
- 「救ける時には、そんなこと関係ないさ」
- カイト
- 「……、俺には、無理だ」 呟くように
- ベルナルド
- 「はぁ」 「いらないお世話ですが」
- 「どうか、今わの際に後悔するような生き方は、なさらないでくださいね」
- カイト
- 「……」 なんだか、実感がこもっている声だな、と
- ベルナルド
- 「後が無くなって、とち狂うと何するか分かりませんからね、人間」頭掻きつつ
- アラン
- 「……」 まあ、実感の籠もる言葉なのは当然だろうが。
- カイト
- 「……それはグラムであって、ベルナルドじゃない」
- アラン
- 「……つってもま、先のことはわかんないさ」
- カイト
- 「後悔しないようにすればいい」
- ベルナルド
- 「……別に僕が後悔してる訳じゃありませんよ? 文字通り気持ちは分かりますが……」
- カイト
- 「……俺はもし、死ぬなら、」下げているうちの一振りの剣、サーベルに触れて 「…‥出来れば、仲間のために死にたい」
- アラン
- 「後になって悔いるのか、今悔いるのか。だったら、今悔いないように生きるしかないだろ?」
- ベルナルド
- 「まぁでもそういう事です。その時の気持ちは、朧気ながら分かるので」
- カイト
- 「名前も知らない、金も貰ってもいない、そんな相手のためには、…‥俺は、死にたくない」
- 「だから、アランは……人に真似できないことをしていると、思う」
- アラン
- 「ま、俺が言ったのは俺の生き方だしさ」
- ベルナルド
- 「まぁそうなんですけどねぇ」>アラン 「……そこは別に、アンジェさんのためでもいいと思うのですが(ぼそ)」<カイト
- カイト
- 「……」 少し笑った 「…アンジェの為に死んだら、アンジェが怒る」 聞こえていたようだ
- 「出来る限り、長生きするのが、約束だ」
- アラン
- 「俺もある意味人真似だけどな」 発端はあくまで憧れだから。
- ベルナルド
- 「僕も真似できませんね。精々好き勝手生きますとも。……まぁ、アランさんも好き勝手がそれなんでしょうが」
- アラン
- 「言っとくけど、俺だって誰かの為に死ぬ為にやってるわけじゃないんだぜ?」
- ベルナルド
- 「……御馳走様でした」合掌。<カイト
- アラン
- 「俺は誰かの為に生きる道を歩いてるんだ」 その誰かが名も知れぬ誰か達であっても。
- 「死ぬためじゃあない」
- カイト
- 「……そうして得られるものって、なんなんだ」 不思議そうに>アラン
- ベルナルド
- 「誰かの為に生きるって事は、ひっくり返すと自分のために死ねないって事ですよ」
- 「……そう考えるとお二人とも似たようなものか」自分で納得するなど。
- カイト
- 「?」
- アラン
- 「……得られるもの、かあ」
- 「極端な話、俺がそうしたいから、そうしてるわけだからなあ」
- カイト
- 「……そこまで思えるのは、いいな」 「…そういう、ものは、持ってない」
- アラン
- 「結局のところ、そうして行動に移してる時点で、俺が得られるものは得てるんだと、思うぜ」
- ベルナルド
- 「得られるのは後悔の無い人生そのもの、という訳ですか。やっぱりストイックだと思うんですけどね」
- アラン
- 「そういうことになるのかね」 苦笑。
- 「まあ、悔いが全くない、なんてことはないが」
- カイト
- 「……」 なるほど?
- アラン
- 「間違えた、あの時ああしてれば、って思うことは何度もあるし」
- ベルナルド
- 「……やり直したいほどの、後悔ってありますか?」>アラン
- アラン
- 「……あるよ」
- ベルナルド
- 「そう、ですか……」
- アラン
- 「やり直して、助けられなかったものを助けられるなら、いくらでもやり直したいことはある」
- カイト
- 「……」 無意識に腰のサーベルに触れて
- アラン
- 「……でも、それが出来ないから……これから歩んでいく今を、そうならないようにしていくしかないんだよな」
- カイト
- 「…‥それは、」 首を横に振って 「考えた所で、意味はない」
- 続く言葉に頷いた
- 「戻ってこない。何も、誰も」
- ベルナルド
- 「そうですね……」
- 「やり直せたとしても、それはもう別の誰かだったり、何処かだったりしますしね……」
- アラン
- 「……そうだな」
- カイト
- 「…‥代わりはいない。でも、」 「……会えてよかった、見れてよかったは‥たくさんある」
- ベルナルド
- 「それは、父も分かってたようはありましたが……」
- カイト
- 「…俺は、それでいい」
- ベルナルド
- 「うーん、カイトはなんというか、凄いですね」
- カイト
- 「?」
- ベルナルド
- 「中々、素直に言葉に出来る事じゃありませんよ、それ」くすくす笑いつつ。
- アラン
- 「カイトは実際それでいいってことさ」
- カイト
- 「……」 困ったように頬をかいた 「‥言葉は難しい…」
- ベルナルド
- 「……ああ、そうだ。あの魔域で、父……グラムの影が色々挑発してたと思うんですけど」
- 「基本、誤解しやすいように言ってただけなんで、あんまり気にしないでください」
- カイト
- ようやく食事の方に視線を向けて フォークを持ち上げつつ
- アラン
- 「別に気にしてないさ。逆にこっちもちょっと煽るようなことも言ったしな」 ははっ。
- ベルナルド
- 「……不完全な方が、不完全を自覚するが故に完全よりも完全に近い」
- 「謎々みたいですけど、そういう事らしいです。……人よりも、人らしい」
- ふぅ、と息を吐いた。
- カイト
- 「…俺達より、」 咀嚼を終えて飲み込んだ後に 「お前のほうが、気にしてそうだ」
- アラン
- 「……哲学ってやつ?」 頭の上にはてな出しつつ。
- 適当に肉を一切れ口に放り込み。
- ベルナルド
- 「いやぁ、こればっかりは父の名誉の為に、って奴です」苦笑して。
- 「さて、食べながらでいいんで、お二人の昔話でもちょこちょこ教えてください。……僕のは全部ばれちゃったので」
- ベルナルド
- ちょっと強引かもだが、他になんか無ければそろそろ締めますか。
- カイト
- 「…俺のは、」 「あまり、楽しいものじゃない」
- カイト
- ああ
- 任せる
- アラン
- 「昔話って言ってもなあ……」
- アラン
- いいぞぉ
- ベルナルド
- 「僕のだって、別に楽しくはないでしょ? なんでもいいですよ……憶えておきたい事だけでもいいですが」
-
- などと話をせがみせがまれつつ
- 男ばかりの晩餐の時間は過ぎていくのだった――――。
- ベルナルド
- ふぃー、ありがとうございましたー!
- カイト
- お疲れ様
- アラン
- おつかれー
- ベルナルド
- これでまぁ一先ず一区切りでございまさぁね。
- ご協力感謝ですはい(喉に刺さってた棘が抜けた顔で
- カイト
- こちらこそ、お誘いありがとう
- アラン
- さんきゅーさんきゅー
- したらば撤収しよう
- カイト
- ああ、またな
- ベルナルド
- はーい、お願いしまーす。
- !SYSTEM
- カイトが退室しました
- ベルナルド
- それじゃあ、また。