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白き灰より・後日談部屋

20200624_0

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ベルナルドが入室しました
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カイトが入室しました
ベルナルド
いらっしゃいいらっしゃい。
場所は星の標亭の一階テーブルの一つの予定だよ。
カイト
わかった
そう。場所は何時もの星の標亭。
その奥まった四人掛けのテーブルの一つには酒食が並び、三人の男が席についている。
なお勘定は全てこの男持ちである。
ベルナルド
「……」テーブルの上に手をついて頭を伏せている。
!SYSTEM
アランが入室しました
ベルナルド
早いな。
アラン
来たぞ
ベルナルド
カイトは行ける?
カイト
ああ
ベルナルド
では、のんびりまったり始めようか。
ベルナルド
「本………………………っ当にご迷惑をおかけしました……」
アラン
「いや……まあそんな頭下げなくてもな?」
カイト
「……‥」 黒髪に黒い瞳 暗い印象の少年はといえば、頭を下げる彼に、少し困ったような表情を薄く載せてこういった 「……気にしなくていい」
アラン
「だいたい、ほら、少なくとも俺に関しちゃお互い様だしな」
ベルナルド
「いえ、何と言いますか……単純な手間暇のみならず、言ってみれば我が親の醜態を晒してしまった事……」
カイト
「……」 取り敢えず聞こう 言ってなんとかなりそうな雰囲気じゃない
ベルナルド
「正直記憶から飛ばしてしまいたいレベルです、はい……」ぐりぐりぐり(テーブルに頭を擦り付ける音
アラン
「お、おう……」
ベルナルド
頭を上げつつ 「いえ、アランさんとアルスさんは親友だからまだいいじゃないですか……」
カイト
「……」 そういうものか?とアランを見た
ベルナルド
「僕のアレは……色んな意味でどん引きでは……?」
カイト
「あまり、」 うん 「差はない気がする」 ぞ
ベルナルド
「えぇぇぇ……?」<差は無い
アラン
うーん、という顔をカイトに返した
カイト
「どちらにしても、」アランの件でもベルナルドの件でも 「……あまり人に、見せたがるものじゃないだろ」 きっと
「でもどちらも、見た感じとしては」
「俺は、知れてよかったと、思う」
ベルナルド
「あぁ……まぁ、それは確かにそうかもしれませんが……」 僕が魔域で親友としてカイト呼び出してるの見られたら、それはそれで恥ずかしいな。
アラン
「……まあ、なんだ」
ベルナルド
「……気持ち悪くないですか? 人造ならぬ神造人間、という事になりますが」<知れてよかった
アラン
「どっちにしろ不可抗力なわけだったし」
「お互い、ちょっと不思議な体験だったなあ、でいいんじゃないか?」
カイト
「……」 アランに頷いて 「それでいい」
ベルナルド
「そんなもんですかねぇ……」まだ煮え切らない顔ではあるが。一先ず納得して。
カイト
「……生まれ方は、よくわからない」 気持ち悪いか、と問われて
アラン
「こうして話してるベルナルドが、何か変わるわけじゃあないだろ?」
カイト
「俺も、何処で生まれたか、知らない」
アラン
「俺も生まれは知らないからなあ」
カイト
「……」 アランに頷いて 「お前は、お前だ」 >ベルナルド
ベルナルド
「まぁ、そうですね。若干変わった可能性もあるんですが」 「……お二人とも、そうなんですか……?」
カイト
「気がついたら路地裏だ」
アラン
「俺は気がついたらあの孤児院さ」
ベルナルド
「む、むぅ……あれ、曲がりなりにも親の顔を知ってるの、僕だけですか……」これはこれで複雑な気分。
カイト
「……そんなもんだ」 少し笑った
アラン
「親っていうなら、孤児院の大人たちが親みたいなもんだったからな」
ベルナルド
ベルナルドに合わせてPLも首を捻った結果、凄い音がするなど。
アラン
頸はまずい
カイト
まっさーじだ
カイト
「……」 親、か 「聞いてみたいことが、あったんだ」アランに
アラン
「ん? 何だ?」
 いい加減そろそろ食事に手を付けつつ。いただきます。
カイト
「聖戦士になるって……、なれるって、」いや、違うな 「‥‥なるんだって、どうして、思えたんだ」
ベルナルド
「なるほど……そういう意味では、僕も司祭様が育ての親ではありますが、と……?」
アラン
「どう……って、言われると困っちまうな」
 ううん、と考え込み。
カイト
「…‥そういう目標って、…‥どうすれば、持てるんだろうな、って」 
アラン
「……俺は、憧れだったな」
カイト
少なくともお前は もうそう呼ばれているから
ベルナルド
「ふむ……」
アラン
「子供っぽい夢っていうか……いや、実際子供の頃のことなんだが」
ベルナルド
「……なれるかどうか、自分を疑ったりはしなかったんですか?」
カイト
「……憧れ」 よく知らない単語だ でもあの後、俺も調べたんだ 「……」 "夢"と何が違うのか、と言おうとして 口を閉じて
アラン
「ライフォスが、まだ神になる前の逸話を描いた絵本があったんだが……人々を守るために、悪いドラゴンとか幻獣とかと戦ってさ、まあ、それがかっこいいってな」
カイト
「……かっこいい、か」
ベルナルド
「なるほど……確かにライフォスは英雄(ヒーロー)
起源みたいな存在ですよね……」
アラン
「俺もそんなふうに誰かの為に戦えたら――みたいな」
ベルナルド
「……」 むぅ。
カイト
「……すごいな」
アラン
「……戦うことに疑念を持ったことはあったけどな」
ベルナルド
「……ああ、それは」 アルスさんと別れる事になった、あの戦場ですか、とは。無論言葉にはせず。
ただ頷くに留めた。
アラン
「……けど、なんだろうな」
「聖戦士っていうのは、ようするに生き方なんだ」
ベルナルド
「生き方」オウム返し。
カイト
「‥‥」 アランの方をじ、と見て
アラン
「たとえ名も知らない人達であっても、守るために、救けるために戦い続けられるかどうか」
カイト
「……出来るのか」 そんな事
アラン
「それをする者が、俺は聖戦士だと思っているから」
「だから、別に誰かに認められなくたっていいんだ。
 ……なんて言ったらいいのかな。聖戦士って、“なる”ものじゃあなくてさ」
「その道を歩き続ける奴が、聖戦士なんじゃないかなって」
ベルナルド
「……うーん」 首を捻り 「それは救世の英雄の生きざまですが……なんだかなぁ」
アラン
「……なんかちょっと、上手く言葉に出来てないかもだが」
カイト
「……それで死んでも、」 「アランは納得、するのか」
アラン
「それはちょっとわかんないな」 苦笑浮かべ。
ベルナルド
「それ以上の事だって、あるかもしれませんよ」
「救ったはずの相手から、石を投げられるような、そんな事だってあるかもしれない」
アラン
「……うーん、まあ、だとしても」
ベルナルド
「……そんな時は、言い返したり距離を取ってもいいと思うんですけど」 大抵、この手の人は真っ向から受け止めるのだ。
アラン
「救ける時には、そんなこと関係ないさ」
カイト
「……、俺には、無理だ」 呟くように
ベルナルド
「はぁ」 「いらないお世話ですが」
「どうか、今わの際に後悔するような生き方は、なさらないでくださいね」
カイト
「……」 なんだか、実感がこもっている声だな、と
ベルナルド
「後が無くなって、とち狂うと何するか分かりませんからね、人間」頭掻きつつ
アラン
「……」 まあ、実感の籠もる言葉なのは当然だろうが。
カイト
「……それはグラムであって、ベルナルドじゃない」
アラン
「……つってもま、先のことはわかんないさ」
カイト
「後悔しないようにすればいい」
ベルナルド
「……別に僕が後悔してる訳じゃありませんよ? 文字通り気持ちは分かりますが……」
カイト
「……俺はもし、死ぬなら、」下げているうちの一振りの剣、サーベルに触れて 「…‥出来れば、仲間のために死にたい」
アラン
「後になって悔いるのか、今悔いるのか。だったら、今悔いないように生きるしかないだろ?」
ベルナルド
「まぁでもそういう事です。その時の気持ちは、朧気ながら分かるので」
カイト
「名前も知らない、金も貰ってもいない、そんな相手のためには、…‥俺は、死にたくない」
「だから、アランは……人に真似できないことをしていると、思う」
アラン
「ま、俺が言ったのは俺の生き方だしさ」
ベルナルド
「まぁそうなんですけどねぇ」>アラン 「……そこは別に、アンジェさんのためでもいいと思うのですが(ぼそ)」<カイト
カイト
「……」 少し笑った 「…アンジェの為に死んだら、アンジェが怒る」 聞こえていたようだ
「出来る限り、長生きするのが、約束だ」
アラン
「俺もある意味人真似だけどな」 発端はあくまで憧れだから。
ベルナルド
「僕も真似できませんね。精々好き勝手生きますとも。……まぁ、アランさんも好き勝手がそれなんでしょうが」
アラン
「言っとくけど、俺だって誰かの為に死ぬ為にやってるわけじゃないんだぜ?」
ベルナルド
「……御馳走様でした」合掌。<カイト
アラン
「俺は誰かの為に生きる道を歩いてるんだ」 その誰かが名も知れぬ誰か達であっても。
「死ぬためじゃあない」
カイト
「……そうして得られるものって、なんなんだ」 不思議そうに>アラン
ベルナルド
「誰かの為に生きるって事は、ひっくり返すと自分のために死ねないって事ですよ」
「……そう考えるとお二人とも似たようなものか」自分で納得するなど。
カイト
「?」
アラン
「……得られるもの、かあ」
「極端な話、俺がそうしたいから、そうしてるわけだからなあ」
カイト
「……そこまで思えるのは、いいな」 「…そういう、ものは、持ってない」
アラン
「結局のところ、そうして行動に移してる時点で、俺が得られるものは得てるんだと、思うぜ」
ベルナルド
「得られるのは後悔の無い人生そのもの、という訳ですか。やっぱりストイックだと思うんですけどね」
アラン
「そういうことになるのかね」 苦笑。
「まあ、悔いが全くない、なんてことはないが」
カイト
「……」 なるほど?
アラン
「間違えた、あの時ああしてれば、って思うことは何度もあるし」
ベルナルド
「……やり直したいほどの、後悔ってありますか?」>アラン
アラン
「……あるよ」
ベルナルド
「そう、ですか……」
アラン
「やり直して、助けられなかったものを助けられるなら、いくらでもやり直したいことはある」
カイト
「……」 無意識に腰のサーベルに触れて
アラン
「……でも、それが出来ないから……これから歩んでいく今を、そうならないようにしていくしかないんだよな」
カイト
「…‥それは、」 首を横に振って 「考えた所で、意味はない」
続く言葉に頷いた
「戻ってこない。何も、誰も」
ベルナルド
「そうですね……」
「やり直せたとしても、それはもう別の誰かだったり、何処かだったりしますしね……」
アラン
「……そうだな」
カイト
「…‥代わりはいない。でも、」 「……会えてよかった、見れてよかったは‥たくさんある」
ベルナルド
「それは、父も分かってたようはありましたが……」
カイト
「…俺は、それでいい」
ベルナルド
「うーん、カイトはなんというか、凄いですね」
カイト
「?」
ベルナルド
「中々、素直に言葉に出来る事じゃありませんよ、それ」くすくす笑いつつ。
アラン
「カイトは実際それでいいってことさ」
カイト
「……」 困ったように頬をかいた 「‥言葉は難しい…」
ベルナルド
「……ああ、そうだ。あの魔域で、父……グラムの影が色々挑発してたと思うんですけど」
「基本、誤解しやすいように言ってただけなんで、あんまり気にしないでください」
カイト
ようやく食事の方に視線を向けて フォークを持ち上げつつ
アラン
「別に気にしてないさ。逆にこっちもちょっと煽るようなことも言ったしな」 ははっ。
ベルナルド
「……不完全な方が、不完全を自覚するが故に完全よりも完全に近い」
「謎々みたいですけど、そういう事らしいです。……人よりも、人らしい」
ふぅ、と息を吐いた。
カイト
「…俺達より、」 咀嚼を終えて飲み込んだ後に 「お前のほうが、気にしてそうだ」
アラン
「……哲学ってやつ?」 頭の上にはてな出しつつ。
 適当に肉を一切れ口に放り込み。
ベルナルド
「いやぁ、こればっかりは父の名誉の為に、って奴です」苦笑して。
「さて、食べながらでいいんで、お二人の昔話でもちょこちょこ教えてください。……僕のは全部ばれちゃったので」
ベルナルド
ちょっと強引かもだが、他になんか無ければそろそろ締めますか。
カイト
「…俺のは、」 「あまり、楽しいものじゃない」
カイト
ああ
任せる
アラン
「昔話って言ってもなあ……」
アラン
いいぞぉ
ベルナルド
「僕のだって、別に楽しくはないでしょ? なんでもいいですよ……憶えておきたい事だけでもいいですが」
などと話をせがみせがまれつつ
男ばかりの晩餐の時間は過ぎていくのだった――――
ベルナルド
ふぃー、ありがとうございましたー!
カイト
お疲れ様
アラン
おつかれー
ベルナルド
これでまぁ一先ず一区切りでございまさぁね。
ご協力感謝ですはい(喉に刺さってた棘が抜けた顔で
カイト
こちらこそ、お誘いありがとう
アラン
さんきゅーさんきゅー
したらば撤収しよう
カイト
ああ、またな
ベルナルド
はーい、お願いしまーす。
!SYSTEM
カイトが退室しました
ベルナルド
それじゃあ、また。
背景
BGM