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幕間:ある日、星の標にて

20200607_1

!SYSTEM
フィオリが入室しました
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トゥエルヴが入室しました
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ヨシュアが入室しました
フィオリ
ほほう、ヨシュアできた
トゥエルヴ
よすあとは初対面なので、星の標とかにしときます?
フィオリ
そうだね
市場とかでもいいけど、普通にほししべが無難かな
ヨシュア
荒野で首狩っててもいいけど無難にしておきましょうか
トゥエルヴ
???
フィオリ
出くわすのが大変じゃない??
トゥエルヴ
今何時~
(朝,昼,夕方,夜) → 夕方
夕方の荒野
ヨシュア
荒野から離れて良いです
フィオリ
では夕方のほししべで
トゥエルヴ
じゃあ軽く導入いれますね、BGMは西部劇的なやつで
フィオリ
あ、じゃあよろしくお願いします
ヨシュア
よろしくお願いします
オレンジ色に染まった太陽が、ゆっくりと街並みの向こうへと消えていくそんな時間帯。
通りには仕事帰りの男たちや、友人たちと別れてそれぞれの家へと向かう子供、夕餉の食材を買い込んだ主婦たちで溢れている。
冒険者が集うギルド・星の標は、そんな通りの一角に位置している。店内の酒場には、ディナータイムの下準備に奔走するキャロラインやイーライ、ガルバといったお馴染みの面々がおり、その他には冒険の締めにささやかな宴を開こうと画策する冒険者なども居た。
トゥエルヴ
おわり!
どうぞどうぞ
――……」 盛況の店の中にあって、賑やかさと距離を置くようにカウンターの隅でひとり佇んでいるのは、銀髪の少女だ。人形のように整った顔には感情らしい感情は浮かんでおらず、紅茶を傍らに、黙々と本をめくっている。
フィオリ
名前をつけそこなった
ヨシュア
名前のないフィオ
トゥエルヴ
両眼を黒い眼帯で覆った少年はその日、珍しく神殿での仕事終わりに星の標に立ち寄った。理由は単純に、なんとなく。道すがらステーキの良い匂いがして、酒場の料理が無性に食べたくなったのかもしれない。扉を押し開いて、店内に立ち入る。カランカラーン
フィオリ
「………」 ぱらり、ぱらり、と。読んでいるのは、普段の難解な魔術書――ではなく、一種の娯楽小説である。先の仕事で一緒になった人物から、薦められて貸し出されたものだ。
トゥエルヴ
店内の喧騒に僅か眉根を顰めた。既に酒気が漂ってもいるテーブル群を抜けて、カウンターへ 「ガルバ、小さいステーキが欲しいな」 忙しなさそうにしている店の主を気にすることなく声をかけた。
フィオリ
ガルバはやるか
やります
トゥエルヴ
あっ、すみませんじゃあお願いしちゃおうかな!
フィオリ
「……あ」 ふと、口に運んだカップにもう紅茶がなくなっている事に気づいて、意識が途切れる。その拍子に、近くの席に新たな客が来た事にも気づいた。
トゥエルヴ
(私がやるとイメージを損なう
ヨシュア
ドアベルを鳴らして入店したのは、プレートアーマーに異国風の加工が施された戦士であった。腰程まである艶ある黒髪は後ろで纏められている。
顔立ちは非常に整っており、左目が黒、右目が金という珍しい瞳も相まってひと目を引く。
トゥエルヴ
ポニテ(がたっ
ヨシュア
装いついては、シュラと呼ばれる場所から来た者たちに似ていることもあってか、然程長く関心は持たれないかもしれない。長くひと目を引きつけるものがあるとすれば、別の部分であろう。
ガルバ
「何だその注文は」 と苦笑して、 「――そうだな。ステーキ肉の切れ端が確か溜まっちまってたか。よし、ちょっと待ってろ」
肉を切り出すのにどうしても余りが出てしまう、その端切れだが、ちゃんとしたいい肉を集めて、ガルバは一口大のステーキ(サイコロステーキ)を焼いていく。
トゥエルヴ
「ん」 ガルバに頷く。ふとした瞬間に嗅ぎ慣れた匂いがした気がして、隣に顔を向けようとしたが、聞こえてきたドアベルにそのまま視線は背後に向かった。
ヨシュア
「はて──」 店の中を見回し、どこに座ろうか思慮していると……眼帯?
フィオリ
気付いている以上、無視するのも失礼だろう。少しの間をおいてから、「――こんばんは」 と、声をかけた>トゥエルヴ
ヨシュア
「ん──フィオリ殿か。こんばんは」
フィオリ
フィ「私くさいですか?」
ヨシュア
??
ヨシュア
挨拶をしてから12に視線を戻そう
フィオリ
「あ、こんばんは。ヨシュアさん」 もう一人、見知った客が現れて、彼にも軽く挨拶をする。
トゥエルヴ
――フィオ……」 名前を呼び返そうとして、ヨシュアへと顔をむけた。
トゥエルヴ
「ちょっとだけ…」 そこはかとない遠慮
ヨシュア
近づいていく
フィオリ
立ち直れない
トゥエルヴ
かわいそう…
フィオリ
「……以前、仕事でお世話になった方です。名前は、ヨシュアさん」と、これはトゥエルヴに。
ヨシュア
「遥か遠き国より参りました。ヨシュアと申します」 ご挨拶
トゥエルヴ
フィオリとヨシュアを交互に見やる 「どうもね」 ヨシュアに素っ気ない、だが彼にとっては普段通りの拙い挨拶
ガルバ
「一丁あがり」 と、トゥエルヴの前に、ほどよく焼かれたステーキが提供された。
ヨシュア
「───」 交互に顔を向ける仕草は、盲人のそれではないな、と気付く 
トゥエルヴ
「!」 途端、興味はサイコロステーキへ
フィオリ
「……お腹減ってるんですね」
トゥエルヴ
「いい匂い」 フォークを持って、ゆっくりとだがきちんと狙いを定めてステーキに突き刺す 「もちやすい」 とかなんとか感想を言いながら口に運んだ。
フィオリ
どうぞどうぞ、と肩をすくめて
トゥエルヴ
「ん、おしごとのあとだから。……おいひい」
ガルバ
「サービスだ」 と、お通し程度の量だが、余った肉を小皿にのせて、フィオリエナとヨシュアの前にも、それぞれ置いた。
ヨシュア
「んん、いい匂いでございますね」 自分も同じものを食べようか、と考え 「おや、宜しいので。有難う御座います。店主殿」
フィオリ
「え、あ。ありがとうございます」 思わぬ事に、ほんの少し慌てたような声でお礼をいって
ガルバ
からからと笑い、「旨かったら注文してくれよ」 と言って、話の邪魔をしない程度にさりげなく離れていく。
ヨシュア
「では、冷めぬうちに頂いてしまいますか」 空いている席に座ります
トゥエルヴ
ステーキに程よくかけられたソースがこれまた美味しい。ステーキの欠片をべちゃべちゃとソースに絡ませて、口に運ぶ。
ヨシュア
の前に、野太刀は武器置きに立てかけておきました
フィオリ
いただきます、と小さく言って、上品に頂く――と、べちゃべちゃとした音が聞こえて、傍らのトゥエルヴを見やった。
「………」 ちょっとだけ眉をひそめたが、
「うん……おいしいですね」 子供のように料理に集中している所を見て、文句を言う気にもならなくなってしまった。
トゥエルヴ
「ん」 フィオリの感想にこくこくと頷き、ヨシュアが武器を置くその音に 「重そうなもの持ってるね」
ヨシュア
「頂きます」 姿勢を正して手を合わせてから、フォークを使ってステーキを口に運ぶ。小さく口を開いて食べる様は、女性的、ないし貴族的と言えるかもしれない
話しかけられてすぐに応えず、飲み込んでから口を開く 「いえ、あのくらいであれば、見かけほどには重くありませぬよ」
フィオリ
戦いの時こそ野太刀を振り回して豪快だが、その所作はきちんと礼儀作法が当然のように身に着いた者のものだ。「………」 好対照ですね、とこれも口に出して言わないけれど
トゥエルヴ
「……ぬ?」 耳馴染みのない発音に、首を傾げた 「ふぅん、後で触ってみてもいい?」
ヨシュア
「此方のよりは細身ですし、樋という溝があることで軽くする工夫がしてあります」 「ええ、構いません。切れ味が良いので、そこはご注意を」
フィオリ
「危ないですよ」 とトゥエルヴに言ってから、 「カタナ、と言うのですよね。名前は聞いたことがあります」
トゥエルヴ
「……」 フィオリには頬を膨らませて見せた 「かたなって、あの細っこい剣みたいな?」
ヨシュア
「此方にも伝わってはいるのですね」 「はい。その刀にございます」
フィオリ
「分類的には、というか、製法的には、多分同じものなのかな、と」 「ヨシュアさんのはほそっこくもないですけど」
「この店でも、少ないながら、使っている人がいると聞きました」
トゥエルヴ
「細っこくないものもあるんだ。今度、街の外で見せてね」 サイコロステーキ4つ目を口に入れたところで、フォークを置いた。
ヨシュア
「此方の剣も、良いものは多くありますが、こと、斬るということにかけては、刀に分がありそうですね」
フィオリ
「……あれ、もういいんですか?」 「意外と、小食?」>トゥエルヴ
トゥエルヴ
「ん、お腹いっぱい。いる?」 あまりが欲しい?と、ソースが絡まり、形の崩れたステーキの乗った皿をフィオリの方に押し出す。
ヨシュア
会話の合間にむぐむぐとステーキを食べていき──済ました顔をしているが、幸せそうなのは隠しきれない
フィオリ
「……え」 思わぬ申し出に、 「それなら、まあ―― 勿体ないし頂きますけど」
トゥエルヴ
「じゃああげる」 口についたソースは、服の袖で拭った。
フィオリ
と、皿を受け取ってフォークを突き刺した所で、「………」 ふと、動きが止まる。
ヨシュア
「牛の肉というのは美味にございますね……」ほっこり
フィオリ
――……」
トゥエルヴ
「僕、鶏肉も好き」
ヨシュア
「ああ、鳥は良く食べました。羊と猪は癖がありますね」
フィオリ
ヨシュアとトゥエルヴのやり取りを聞き流しながら、肉を楽しんでいるにしてはあまりに複雑な顔でそれを口に放り込む。逆だったら彼は受け取らないだろうなと思ってしまったのだ。
トゥエルヴ
「羊……?羊は食べた事ない」 そんなフィオリに気付く様子もなく、羊肉に思いを馳せた。
フィオリ
「………」 もきゅもきゅと咀嚼する。たしかに美味しい肉なのだが、味の半分もする気がしない。
ヨシュア
「牛も羊も、普通は別の役割がありますからね。そう滅多に食べられるものではないのでしょう」
トゥエルヴ
「別の役割?乳を出すとか?癖って、どんな味がするの?フィオリは食べたことある?」
フィオリ
「……食べた事くらいありますよ。ばかにしないでください」
ヨシュア
「羊は毛を刈って服などに使いますし、牛は荷を引いたり、田畑を耕すものです」
フィオリ
言葉にとげが混じってしまった。こほん、と咳払い
トゥエルヴ
「……別に馬鹿にしてないのに……」 むむっと頬を膨らませた
ヨシュア
「ただ食べるには、高価なのですよ」
フィオリ
「いえ」 「……羊の飼育が盛んな地域だと、お店のメニューに並んでいる事もありますね」
トゥエルヴ
「そうなんだ。じゃあヨシュアはお金持ち?それとも羊がいっぱいいるところから来たの?」
フィオリ
「………」 確かにそれは気になる、とヨシュアを見た。
ヨシュア
「──わたくしはともかくとして、家は裕福と言えたでしょう。それでも、食べる機会は多くありませんでしたよ」
フィオリ
「ヨシュアさんの国は、どこにあるんですか?」
ヨシュア
「──それが、皆目検討がつきませぬ」肩を落とした
トゥエルヴ
「……?」 首を傾げた。
フィオリ
「分からない? ……という事は、もしかして」
フィオリ
これはつかっていいのか?
フィオリ
漂流者(ドリフター)ですか、ヨシュアさんは」
フィオリ
つかってしまった
トゥエルヴ
その単語昨日もみたから多分大丈夫
ヨシュア
「と、言われる者の様でございますね」
トゥエルヴ
「この大陸とは違う場所から流されてきた人、のことだっけ」
ヨシュア
「こちらに来る前、わたくしは、いくさの退き口の中で、馬を走らせておりました」 食べ終わってフォークを置き、ナプキンで口を拭いて
フィオリ
「……なるほど」「はい。この大陸は、ヒトも、モノも、色々なものを引き寄せます。外の世界の人々からは、“帰らずの大地”と呼ばれているとか」
フィオリ
すごい、絵で想像できる>ヨシュアの説明
ヨシュア
「追手を確認しようと振り返った時、腹に矢が突き刺さりまして、落馬したところまでは覚えているのですが」
トゥエルヴ
「へぇ……。腹に矢?」 眼帯の奥で目を丸くした。
ヨシュア
「ひと同士のいくさにございますれば」
「気がつくと、魔域の中におりました。魔域なるものは、国元では話もなく、後から教えていただいたものですが」
「そこで、この店の方々に助けられ、核なるものを打ち壊し、外に出てみると──わたくしは国元には戻れず、こちらに来ていたという訳にございます」
トゥエルヴ
絵本で聞く冒険の話のようで、興味津々といった様子でヨシュアの話を聞いている 「そうなんだ。外の世界の人って、人同士で争うんだね」
フィオリ
「別に、それ自体は珍しい話ではないです。大きな戦争にこそ発展する事は少ないですが、人同士の争いなんていつでもどこでもあります」
トゥエルヴ
「こっちの大陸にこれて、良かったね」
「……そういうものなの?」 これはフィオリに首を傾げて見せた。
フィオリ
「そういうものです」 とはいえ、そう語っているフィオリエナも、実際の人同士の戦争を目の当たりにしたわけではない。歴史書を見ればそう書いてある、というだけだ。それより小さな規模の争いであれば、沢山見てきたけれど。
ヨシュア
「わたくしの国元では、蛮族の勢力は、随分昔に討ち滅ぼされております。共通の敵が滅び、政権の力も弱まったとあれば、各地のつわものが領土を争うも必定かと」
フィオリ
リアン地方(このあたり)が平和すぎるんです」 平和であって悪いという事はない、勿論
ヨシュア
「良かったかどうかは、分かりませぬが……」>こっちにきてよかったね
フィオリ
「東や西じゃ、まだまだ、不穏な動きがあるって聞きますよ」
「故郷から無理矢理離されて、良かったはないです」 「すみません、ヨシュアさん」
ヨシュア
「──いえ」かぶりを振り 「良かったのでしょう。あのままであれば、死は必定。どのみち、国元までは帰れはしなかったのです」
「もとより、しんがりでしたからね」 と微笑んだ
トゥエルヴ
「……だって、人との戦争に行かせるような国なら、こっちの方がいいじゃん」
フィオリ
「………」 そうですか、とも言いがたい。ヨシュアの微笑みをただ見つめて
トゥエルヴ
ねえ?とヨシュアに同意を求めるように首を傾げた。
ヨシュア
「いえ、わたくしの口からは、それは言えませぬ」
「わたくしは、行かせる側の者にございます」
フィオリ
「またそういう……」 無神経な――と、半眼になって>トゥエルヴ
トゥエルヴ
「……な、なに」 フィオリのトーンが一段下がった声に怯みつつ 「…それって、ヨシュアが指揮官だったってこと?」
ヨシュア
「その一人ではございました」
トゥエルヴ
「だからお金持ちで、羊食べられたんだ」 素っ頓狂な返答をしながら、いいな、いいなと体を揺らした。
ヨシュア
「ふふ、そうでございますねぇ。良い暮らしはさせて頂いていたのでしょう」
フィオリ
「すこし納得がいきました」 「ヨシュアさんの立ち振る舞いは、訓練をされたヒトのものですから」 人の上に立ったり、外交、交渉を担う者の
トゥエルヴ
「へぇ~、じゃあ僕と一緒だね」 訓練された人、という点のみにおいて。テーブルマナーその他礼節の事を言っているのだとは露ほども思わない。
フィオリ
「全然違います」 食い気味に訂正した>トゥエルヴ
トゥエルヴ
「……なんで」
ヨシュア
「ふふ」
フィオリ
「人を率いたり、集団と集団の調整ができますか……?」>トゥエルヴ
トゥエルヴ
「うーん」 考える素振りを見せる。経験はゼロであるが、なんか偉そうに指示を出せばいいだけなのでは? 「もしかしたらできるかもしれない」
ヨシュア
「その辺りは、わたくしも手習い程度にございますがね」
フィオリ
「……意外。自信あるんですか」 「もしかして、将来はそうなりたいとか?」
トゥエルヴ
「別に。全然」 首を横に振った。
フィオリ
「………」 がくり
溜息をついて、ふと 「――でも、そうですね。この大陸から仮に蛮族という脅威が無くなったとしても、それはそれで別の問題が出るんでしょうね」
ヨシュアさんの国のように、と
トゥエルヴ
「僕たちの仕事なくなっちゃうもんね」
フィオリ
「そうですが、そうではなく」
ヨシュア
「真に争いが無くなれば、田でも耕せば良いのですが」 まあそんな日はこないでしょう
フィオリ
「人同士の争いの話です」
「考え方が違う相手や、利害の異なる人同士が出会ってしまって……」 ちらり、とトゥエルヴを見やって
「そうしたら、多かれ少なかれ、ぶつかり合うしかないじゃないですか」
「その上で、ちょうどいい距離を見つけられるか、相手を完膚なきまでに叩くまで終わらないかは、その時次第でしょうけど」 それが国単位で行われれば、容易に戦は起きるだろう
ヨシュア
「始祖神の教えを守るには、人は複雑になりすぎたのやも知れませぬな」
トゥエルヴ
ヨシュアの言葉に視線をそちらへ向けるが 「……でも、戦うのは駄目だって」
ヨシュア
「我等は争わぬと武器を置いても、奪いに来るものがいるのです」
「それを神が諌めぬとあらば、人は自衛のために武器を取る」
「自衛のために武器を取れば…やがて、家族を、領民を生かすためだと、今度は自分達が隣国に攻め入る」
「因果にございますね」
トゥエルヴ
「……」 口を開いて、閉じる 「ヨシュアの言ってる事、難しい」
フィオリ
「……難しくても、ちょっとは考えてほしいです」 なぜか怒ったような声で呟いて、むくれた。
ヨシュア
「そうですね。どうしてそうなったのか、答えられる者はおりませぬ」
トゥエルヴ
「…また怒ってる?」 フィオリを人差し指で突こうとして、寸前でその手を下した。
フィオリ
「怒ってません」 と怒った声で言う
トゥエルヴ
「怒ってるじゃん」
フィオリ
「怒ってないですってば」
トゥエルヴ
「だって声が怒ってる…」
フィオリ
――……」 そう言われて、恥じるように深呼吸をした。幾分、落ち着いた声で
ヨシュア
「───」 なんだか懐かしい感じがいたしますね
フィオリ
――難しくても、諦めずに、ちょっとは考えてほしいって思ったんです」
「国と国みたいな、大きな話でなくていいですから」
ヨシュア
「考える余裕のある時は、それが宜しいかと」
トゥエルヴ
「……いいよ。僕、フィオリやヨシュアみたいに、頭いいわけじゃないし」
ヨシュア
「わたくしは頭が良いわけではありませぬし、頭の善し悪しの話ではございませぬよ」
フィオリ
フィオリの周りに ~ みたいなうねうね効果線が放射状に出てる
トゥエルヴ
「ヨシュアは頭よさそうだよ。難しい言葉も、難しい事も知ってる」
ヨシュア
想像できた
トゥエルヴ
想像できた
いらいらもやもやしたときに出てくるエフェクトだ
フィオリ
「………」 察しが悪いし、はっきり言ったらぶつかってしまうし、一体自分にどうしろというのか 
「確かに、学校の成績は良いですけど」 そこは否定しない。努力の結果だと自負しているので。
ヨシュア
「これは、人との関わりの差かも知れませぬ」
フィオリ
「これは、ヨシュアさんの言う通り、頭の良さの問題じゃありません」
トゥエルヴ
フィオリから漂ってくるウネウネオーラを避けるように態勢を低くした。
フィオリ
「………」 避けられてる…… トゥエルヴが引いた分、ウネウネオーラは拡大した
ヨシュア
「戦うのは駄目だとおっしゃいましたが」
トゥエルヴ
追いかけてくるウネウネ
ヨシュア
「考えるというのは、戦いを避ける為でもあります」
「相手の立ち場、考え、思いなど、それらを考えずして発した言葉が、数万を滅ぼす戦になる。そういった例も数多くあるのです」
トゥエルヴ
――……言葉が戦いになる?」
ヨシュア
「はい」
フィオリ
「………」 ヨシュアの言葉に口を挟まず、トゥエルヴの事を横で見守るように聞き入る。
ヨシュア
「何気なく発した言葉が、相手にとっては到底受け入れられないものであった場合、喧嘩になることもあるでしょう」
「そして、最悪、剣を抜くこともある」
トゥエルヴ
「……」 思い当たる節でもあったのだろうか、顔をテーブルに向けて静かに話を聞いている。
フィオリ
――……」 の反応が気になった。
ヨシュア
「もちろん、抜いたほうが悪い、という意見もございましょうが、それはそれとして、相手を怒らせたのは、わざとでない限り、相手への思慮が欠けたからでしょう」
トゥエルヴ
「本当の事、言っただけでも駄目?」
ヨシュア
「本当の事を言うのが、常に正しいとは限りませぬ」
トゥエルヴ
「でも、嘘をついてもいけない。そうでしょ?」
ヨシュア
「言わない。迂遠に伝える、という手もございます」
トゥエルヴ
「そ…れはそうだけど……」
ヨシュア
「この時はこういう風にすればよい、と全てが決まっている訳ではありませぬ」
「故に、その時々、どうすればより良い結果になるのか、考えるのでございますよ」
トゥエルヴ
両足の間に置いた手で、指遊びを始める。どことなく居た堪れない。
フィオリ
「……そうですよ」
ヨシュア
「それに、今考えたではないですか、ではどうすれば良いのかと」
フィオリ
「私だって、まだ諦めたわけじゃないですから」 と、ヨシュアの話に繋がっているのかいないのか、そんな事を少女は呟いた。
トゥエルヴ
「………考えた。すごいね、ヨシュア。分かっちゃうんだ」
ヨシュア
「すぐに答えは見つけられずとも、何度か間違えてしまったとしても、次は間違えぬ様にと考える。それが糧となるのです」
「ふふ。わたしも似たような事を父に聞いたことがありますからね」
トゥエルヴ
フィオリの言葉に、ヨシュアに向けかけた顔を逸らした。
ヨシュア
「と、フィオリ殿?」 どうしたのかな
わたくしでした
フィオリ
――いえ、何でもありません。その通りだな、と思って」 澄ました顔をつくって髪を払った。
「ヨシュアさんの話、とても分かりやすいです。先生みたい」
トゥエルヴ
「せんせい」
ヨシュア
「先生などと……一介の武辺者には過ぎた言葉にございます
トゥエルヴ
「人同士の戦争の話はちょっと難しかったけど……でも言葉の話は、僕も分かりやすかったよ。先生」
フィオリ
――ふふ、先生だそうです」
ヨシュア
「や、やめて頂きたい」 顔を赤くした
トゥエルヴ
あら~~
フィオリ
「………」 口元に思わず手を当てる。意外な顔を見てしまったかもしれない>ヨシュア
ちょっとかわいいかもしれない。
トゥエルヴ
「……」 言葉とは裏腹、語調に負の感情は見当たらない。加えて、フィオリが小さく笑った事に、どこからか満足感のようなものを覚えた。
フィオリ
あらら~~
ぼちぼち〆にはいっていきますか
トゥエルヴ
そうですね
トゥエルヴ
数秒考えてから 「…やめて欲しいなら、やめる」
ヨシュア
「───」 はて、何を、と思ったが、二人の問題なのであろう
フィオリ
その時ヨシュアを見ていたので、少年の顔に浮かんだかもしれない、微妙な表情の変化に、少女はついぞ気づけなかった。
ヨシュア
はいはい
フィオリ
好感度しかない男ヨシュア
おまえ……
トゥエルヴ
性別男の子でいいんだよね、いいんだよね!(キャラシ見に行ったら不詳だった
ヨシュア
(-x-
トゥエルヴ
もう脱がせるしか…
フィオリ
ほんとだ……
年齢不詳、じゃなくて 性別不詳、だ
ヨシュア
男であるとは名乗っております
フィオリ
本名よし子だったりするんだろうか
トゥエルヴ
??
とっても古風なお名前
ヨシュア
アッア(見られた
フィオリ
「……」 と、談笑しているうちに、店の客が随分入れ替わっている事に気づく。いつの間にか、すっかり話し込んでいるらしい。
フィオリ
あ~~~なるほど
トゥエルヴ
あっ
ああ~~~
フィオリ
ああ~~~~
トゥエルヴ
あ^~~~~
フィオリ
言葉をうしなった
ヨシュア
なんでございますか!
トゥエルヴ
なるほどな…
僕が古風といったのは「よし子」の方だったんだけど、セスさんの発言により……
全てを理解した
フィオリ
かんづいてしまった
裏ページはどこかな(クリック
ヨシュア
しまった。
そのうち作成するね…
トゥエルヴ
えっちなものがおいてあるかもしれない
ヨシュア
おいてないし!
そして発言を勘違いしていた
フィオリ
このまま話しながらENDでもいいかな?
トゥエルヴ
よかろう!
ヨシュア
「はい。国元では、先生というと、学者様といった、とても偉い方を示すのです」 こほんと咳払いしつつ
フィオリ
こんなに長い時間、ヒトと話しこむ事などめったにない事だ。何となく、この時間が終わるのが惜しくて、少女は話を続けていった。
ヨシュア
問われればお国の風習とかなどもお話したことでしょう
フィオリ
純粋な興味と、話が弾む事への楽しさも相まって、色んな話を尽きずしたことでしょう
フィオリ
私はこんなところかな
ヨシュア
満足にございます
トゥエルヴ
見た事のない国のお話を聞いて、とても楽しんだことでしょう
トゥエルヴ
満足!
フィオリ
思ったよりも色々話せてよかった、結構今後に影響しそうな所も…
感謝でございます
トゥエルヴ
そうだね…性格というより話し方が軟化しそうです
フィオリ
また近いうちに卓でおあいしましょう
トゥエルヴ
もちろん
ヨシュア
おあいしましょう
フィオリ
ではでは! おつかれさま~~~
トゥエルヴ
では、お先に失礼します!とても楽しかった、ありがとうー!
ヨシュア
ありがとうございました。お疲れ様です
!SYSTEM
フィオリが退室しました
!SYSTEM
トゥエルヴが退室しました
!SYSTEM
ヨシュアが退室しました
背景
BGM