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ただいまとおかえり

20200523_0

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フランシアが入室しました
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シリカが入室しました
シリカ
うむ。
フランシア
はい
久々です
シリカ
久しぶりだな。
フランシア
どういう状況にしましょうか
帰って来たところ?
シリカ
が一番無難ではないか。
フランシア
では描写していきますね
 
 
シリカ
任せた。
 
 
 
 
 
 
約9年前に失われたイーラという村と二人の少女を巡る"蕪穢の魔域"の事件を解決し、王都イルスファールへ帰還したフランシア
その依頼人となった少女の後処理やギルドへの報告、新たなランクの認可処理 それらをすべて終わらせるために暫く家には戻らなかった
王都に戻って3日 ようやく、一段落が付き、星の標で一時的に借りていた部屋の鍵を返却すると フランシアは帰宅することを決めた
すぐにでも戻りたい気持ちはあった。ただ、やり遂げたならば最後までやり遂げて もやもやした気持ちを残す要素は排除したかった
そうした思いもあり…ようやく彼女は、リンザー家王都別邸の門をくぐったのだった
使用人の何人かは集まってきて、彼女を出迎える
フランシア
「ただいま戻りました…‥」 ああ、帰ってきたとホッとした表情で皆に挨拶して
「食事等よりお風呂に入りたいです……着替えたら向かいますね」 提案される前にそう言って まっすぐ自分の部屋へと向かう
シリカ
そんな使用人たちの背後から、かつかつと足音が聞こえてきた。
走ってはいないものの、かなり足早に近付いてきている。
フランシア
「……」 向かおうとして 足音を聞く
 
場を譲るように 使用人たちはそれぞれ仕事に散っていった
シリカ
「退け」 使用人たちにそう命じるまでもなく、彼女たちは現れた人物に道を譲る。
 
「──、ただいま戻りました、シリカ」 嬉しそうに表情を綻ばせて 彼女は一番会いたかった人の名前を呼んだ
シリカ
奥から現れたのは、よく見知ったこの屋敷の居候――なのだが、格好はいつもと大きく違う。
肩口を大きく露出した白のミニドレスに、薄い化粧も施されている辺り、恐らくは彼女の世話役たちによって何かしら遊ばれていたのだろう。
フランシア
「──……」 少し驚いた表情をして
シリカ
「遅いぞ。王都に戻ったという報告を受けてから、もう3日だ」 腕を組み、不満そうに鼻を鳴らす。その表情からは、ひとことくらいあってもいいだろうに、という言葉が読み取れるかもしれない。
フランシア
「すみません……すぐに戻りたい気持ちもあったのですが」 シリカの方へと歩み寄って
「シリカに会うなら、全部終わらせてからがいいと思ったので…」 目の前で膝を付き、跪く様にして
シリカ
「別に少し会うくらいなら問題ないだろう……」 少しだけ唇を尖らせながら、跪く彼女を見下ろした。 「……何だ?」
フランシア
「よくお似合いです、シリカ」 ふふ、と笑って その手を取る
「いえ、お姫様みたいだったので…こうしたくなったのです」
シリカ
「……自分の意志で着ているわけではない」 手を取られて見上げられ、顔を横に逸らした。 「エリンたちが、今後公の場に出るなら着慣れておかねばならぬというので、仕方なくだ」
「蛮族社会でもこういう衣服を着たことは何度もあるが、礼儀作法など勝手が違うとしつこく言われてな……」
フランシア
「そうでしたか」 ちょっと残念そうにしてみせた 「私のために着て下さっていたら良いな、と思ったのですが」
シリカ
「……こういうのが好みなのか?」
フランシア
「素敵だと思います。ドレス姿も」 笑って見せて
シリカ
「……そう言うなら、偶には着てやらんでもない」
フランシア
立ち上がって 「身支度を整えるので、よければ一緒に部屋まで来てくださいませんか」
「ありがとうございます。楽しみにしてますね」 ふふ、と笑って
シリカ
「ふん、私もエリンたちから逃げ出して部屋に戻る所だったからな」 自分の部屋なのだし一緒に行くと頷く。
「こういうのは、私より貴様の方が似合うだろうに……」 何故私のものに拘るのか。
フランシア
シリカを伴って 自分の部屋へと戻ると シリカに入室を促して
「私もシリカが望まれるのであればいくらでも着ますよ」
シリカ
部屋に入ると、ベッドの端に座り込んで、早く着替えてしまいたそうに自分の着ている衣服を眺め始めた。
フランシア
扉を閉めると 着替え始めるかと思いきや
シリカ
「服装など好きにしろ。何を着ていても貴様は美しい」
フランシア
シリカの傍に寄って 無言で抱きしめた
シリカ
「……」 言ってから口元を抑えた。昔は美しいと評価するのに、何の気兼ねもなかったのだが。そうこうしていると、不意に柔らかな感触に包まれる。 「――お、おい」
フランシア
「──‥‥気兼ねなくこうしたかったから…お待たせしました」 シリカの首筋に顔を潜り込ませるようにして 呟いて
シリカ
「……」 おずおずとフランシアの身体に腕を回して、優しく力を込める。 「……ふん、難儀な奴め」
フランシア
「ずっとずっと…こうしたかったです」
シリカ
「……。好きにしろ」 一見愛想のない答えの裏には、親しい人間しか分からない意思が込められている。
フランシア
暫く抱きしめたまま、動かず
吐息を一つ漏らすと 「……ようやく帰ってこれた気がします」 ゆっくりと身体を離して 「…鎧姿ですみません。着替えますね」
シリカ
「……ふん、鎧のままだろうと構わん。その……何だ」
フランシア
痛くなかったですか?と労るように声をかけてから 腰をあげかけて 言葉を待つ
シリカ
「私だって、一秒でも早く、そうしたかった……というか……」 顔を俯けると、長い髪が紅潮した顔を覆い隠し、その奥で小さく呟いた。
フランシア
「……」 俯いた頭を胸元に抱えるように抱いて 「…‥お待たせした分、尽くさせて頂きます」
「ひとまずは、着替えてからで・・・いっぱいお話をしましょう」
シリカ
「…………」 顔を埋めたまま、小さく頷いた。
フランシア
シリカから離れて 手早く 白い寝間着にナイトガウンに着替えると 声をかける 「シリカも楽な格好になった方が良いかもしれませんね」
「お茶の準備をしてきます。その間によろしければ」
シリカ
「……何だ、風呂に入るのではなかったのか?」
フランシア
「ああ、…すっかり忘れてました」 ふふ、と笑って 「一緒に行きましょうか」
シリカ
「私はこの後軽く走り込んでから入ろうと思っていたが……まあ、貴様が言うのなら入ってやらんでもない」
フランシア
「ありがとうございます…では湯に浸かりながらお話しましょう」
シリカ
頷き、立ち上がる。
フランシア
シリカの数歩後ろを歩くようにして 浴場へ
シリカ
身体を洗い流して湯に浸かったところでいいな。
 
リンザー家の浴場は、かなり本格的なものだ 湯殿を備え、サウナと水風呂まである それぞれ身体を清めてから 湯に浸かるようにしてから
フランシア
「──こうして温かい湯に浸かるのも久しぶりです」 息をつく
シリカ
「依頼で向かった先でこんな浴場に出会えることなどないだろうからな」
フランシア
「あったとしたらとても破格な待遇でしょうね」 ふふ、と笑って
シリカ
入浴は、シリカの趣味のひとつだ。不機嫌な時であっても湯に浸かると心が落ち着く事が多いのを使用人たちも知っていて、困った時にはよくあの手この手で彼女を入浴させている。
実際――今は隣にフランシアがいることもあるのだろうが――入浴中の彼女の表情は、平時より柔らかく見える。まあ、一緒に入浴しているフランシアの姿を直視することはないのだが。
フランシア
均整のとれた肢体に豊かな胸 重装を操る割には筋肉質には見えない身体つきは、恵まれたものだろう
「のぼせてしまうわけにも行かないので、」 と前置いて シリカの方を見つめて 「手短に話します」
シリカ
「……ん」 声にフランシアの方を向いて、その顔を見た。なるべく身体には目を向けないようにして。
フランシア
「結果としては、大成功の仕事でした…魔域に囚われていた村を現実世界に復帰させ、依頼人の望みを完璧な形で達成し」
「…私も」 視線を下にして 「本懐を遂げることが出来たと思います」
「友達も出来ました」 ふふ、と笑って 「今度時間を見つけたらお招きすると思うので、私の大事な人として、同席してくださいませんか?」
シリカ
「そう、か」 彼女の本懐というのは、今までの事を考えれば推察するのは難しいことではない。誰かを守ろうとし――自分を含めて――守れなかった、あるいは大変な事態を引き起こしてしまったばかりだった彼女がそう言うからには、今度こそ大切なものを守ることが出来たのだろう。
「それは構わないが……相手が怯えても責任は取れんぞ?」
フランシア
「ああ……」 そう言えば不満を口にされてましたと思い出して苦笑して 「大丈夫だと思います…複雑そうな顔はされるかもしれませんが」
「その話に関わる形で……シリカに、一つ確認しなければならないことがあります」
シリカ
「まあ、そやつが変な勘違いをしないように、フランシ……フランが私の所有物だということは見せておかねばならないな」
「何だ?」
フランシア
「恋人だ、とは紹介しましたが」 驚かれた話もして
真剣な表情を作ると 「今回の一件、ルクレティアさんが関わっている可能性があります」
シリカ
「…………」 そう言われるとそれはそれで恥ずかしい。口まで湯に浸かってから、聞こえてきた言葉にすぐに顔を出して。 「姉上が?」
フランシア
「はい…シリカが、連れてきた依頼人の方、ルーナが言っていた印象を、思い出したのです」
「シリカによく似た、女性であったと……そして彼女から、今回の一件に関わることになる遺跡の地図を譲り受けた、と」
シリカ
「あの騒がしい娘か」
フランシア
「今度連れてくる予定の友達とは彼女とその幼馴染です」 ふふ、と笑って
シリカ
「騒がしいのが二人に増えるのだとしたら気は進まんな……」
「しかし……姉上から地図……? もし姉上だとして、一体何のために」
フランシア
「いえ、幼馴染の、ソールは騒がしいと言う子ではありませんから」 大丈夫です、と
「──、何処まで事情に精通されてるかは分かりません」
シリカ
「そうか」 それを聞いて少し安心したと頷く。
フランシア
「ただ、明らかにその人物はルーナがイーラ出身であることを知った上で、彼女に地図を渡しています」
「そのことは、彼女自身が知らない情報であったのにも関わらず、です」
シリカ
「前にも言った事があったはずだが、姉上は何を考えていらっしゃるのか分からない人でな……」
「どんな意図があるのかはまったく見えない。が……」
「父上よりも、人族には強い興味を持っていたし、その事情にも通じていた」
フランシア
「そしてそこで、〈奈落の剣〉と呼ばれる魔剣を操り人族の進化を目的とする《黒の教団》、〈天上の剣〉と私達が呼んだ白い剣……そうしたものがあの場所には内包されていました」
シリカ
「赤子だった私を拾ったのも、姉上の手によるものと聞いている。何処で見つけたのかまでは教えてもらえなかったがな」
フランシア
「──……そうですか」
シリカ
「〈奈落の剣〉ならば私も以前関わったものだが……教団に天上の剣というものは知らんな」
フランシア
「ルクレティアさんの意図が何処にあるかは流石に分かりません。ただ、……誘導した目的が何なのか、少し気になるのです」
「……知ることは出来ないかもしれませんが」
シリカ
「……」 腕を組んで考え込む。 「ただの気まぐれである可能性も否定はしきれないが、意図もなくやったとは考えられないな」
フランシア
「ルクレティアさんの動向は読めませんが、教団やこの一件は心に留めて置こうと思っています」
「……ソールとルーナを皆で力を合わせて助けられたことが、私にとって一番大事な結果でしたから」
シリカ
「気になるのなら、姉上を探してみてもいい。アストリーたちにも協力してもらえば、探せないことはないだろう」
「……」 良かったな、という言葉の代わりにフランシアに手を伸ばして、控えめに頭を撫でた。
フランシア
撫でられると嬉しそうに目を細めて 「シリカは、私が居ない間、どうでしたか」
シリカ
「私の方も私の方で、それなりに成果はあったぞ。積極的にユディス以南の募兵に参加して、アストリーたちに手を貸したりもしたし……」
フランシア
「探すのは‥またその動向が関わってきてからでもいいと思います。レベッカさん達もお忙しいでしょうから」
シリカ
「“氷血姫”を捕らえることにも成功した。覚えているか?」
フランシア
「えっ」
驚きに目をみはって
「アンデルス砦を凍りつかせた強力なダークナイト…でしたよね」
シリカ
「ああ。故あってその氷血姫――リディエールと共闘することになってな」
「戦いを乗り越えた後、イルスファールに来るように説得した。説得といっていいのかは知らないがな」
フランシア
「……」 また驚いて 「説得、ですか」
「……以前のシリカであれば、きっと、」
シリカ
「同行した奴らは、あやつを逃がそうとしていたのだから呆れたものだ」
フランシア
「その首級をあげて、手柄とすることを是とされたでしょうね」 それを説得と、彼女は言った
シリカ
「……ふん。それを考えなかったわけではない」
フランシア
「……きっと、リディエールさんと言う方に何かを見られたのではないですか?」
「氷血姫に、ではなく」
シリカ
「ただ、奴の持つ情報は有益だ。生かして捕らえた方が、名声を得ることに繋がると考えただけで――
「……」 フランシアには嘘はつけそうにない。諦めたようにひとつ鼻を鳴らしたのが答えだ。
フランシア
今度はこちらが 頭を撫でるようにして
シリカ
「な、撫でるな」
フランシア
「いけませんか?」
シリカ
「…………いけなくは、ない……」
フランシア
「シリカは、誰にでも出来る事をやったわけではないと思うのです」
「それは、とても尊い事で……そして、称賛されるに値されることのはずです」
シリカ
「敵を生け捕りにして自分の手柄にすることなど、誰にでも考えつくことだ」
フランシア
「褒める時は、こうしてもらったほうが嬉しいではありませんか」 ふふ、と笑って 撫で続ける
「はい。捕らえるまでは考える方もいるでしょう」
シリカ
「……貴様もそうなのか?」 大人しく撫でられながら少し顔を俯けて、上目遣いでフランシアを見た。確かに先程撫でた時も嬉しそうな顔をしていた。
フランシア
「‥…ですが、シリカは説得したと言いました」 その上目遣いに心が揺れるのを感じつつ 言葉を続けて
「はい。嬉しいですよ」 頷いて肯定してみせる
シリカ
「言葉の綾だ」 実際はただそうしなければ殺すと脅したようなものだと主張してみる。
フランシア
「きっと、ただ捕虜とするだけではなく、何かを保証するような約束をしたのではないですか」
「その価値を、相手に見出して」
シリカ
「……何かあれば、リンザーの名を出せ、そこに私がいるからとは伝えた」
フランシア
「そうする価値を見出し、そしてイルスファールの益へと繋げたのなら…それは誰にでも出来ることではありません」
「名剣ランクの取得も、納得です」
「おめでとうございます、シリカ」 微笑んで
シリカ
「……」 む。自分から言おうと思っていたのに。 「知っていたのか」
フランシア
「帰ってすぐに仕事以外で確認した情報はシリカのことですよ」
「詳しい事情は、今覗いましたが」
「リディエールさんという方に、私もお会いしてみたいですね」
シリカ
「そうか……驚かせようと思っていたのだが、残念だ」
フランシア
「…‥」 あ、という顔をして 「……自分のことのように嬉しいですよ」
シリカ
「私やフランが望めば、面会くらいはさせてもらえるかもしれん」
フランシア
少し申し訳無さそうな表情をした
シリカ
「そんな顔をするな。文句を言っているわけではない」
「……フランが私の事を気にかけてくれているのは、嫌な気分ではないからな」
フランシア
「いつも気にかけてます」 ようやく撫でるのをやめて
シリカ
「……」 赤くなった顔を隠すように、顎まで湯に浸かって。
フランシア
「私も、ご報告を」
シリカ
「む?」
フランシア
「今回の一件で、宝剣のランクを頂くことになりそうです」
シリカ
「……そうか。それはめでたい。が、少し悔しいな」
そうは言いつつも、顔には柔らかな笑みを浮かべていて。
フランシア
「すぐにまた追いつかれます……ただ、シリカを先んじる事が出来るのは素直に嬉しいです」 
「それから、称号も頂きました……ホワイトナイト、と」
シリカ
「どうだかな。私は蛮族だ。これ以上の昇格を望むのは難しい」
「白い騎士、か。貴様には似合いだな」
フランシア
「騎士位を頂く前に…騎士(ナイト)と呼ばれるのは少し複雑なのですが」 苦笑して
シリカ
「心根の問題だ。構うまい」
フランシア
「はい……」 頷いて
シリカ
「…………」 あっちを向いたり、こっちを向いたり、しばらく視線を色々と泳がせて
フランシア
「……?」 
シリカ
「…………」 おめでとう、という言葉は素直に口から出なかったが、白い手を伸ばしてフランシアの頭を再び撫でた。今度は先程よりも優しく、しっかりと。
フランシア
「…えへへ」 年相応かそれより少し幼い印象の笑い声が出て
「一番のご褒美ですね」
シリカ
「……フランは可愛いな」 普段の彼女からはなかなか出てこないような声に、思わずそう口にして。
「あ、いや……」 言ってから、撫でていない方の手で自分の口を押さえた。
フランシア
「……シリカの前だけです」 照れたように笑って
シリカ
「ふん、当然だ。それは私だけのものだからな」
フランシア
「こうやって甘えるのも……こうして一緒に居たいと思えるのも…」
「次は一緒に仕事に出られると、いいですね」
シリカ
「仕事に出るのもいいが……」
「……数日くらいは、二人でゆっくりと過ごしたくも、ないではない」
手を離して、湯船に口まで浸かる。言葉の最後の方は、きっとぶくぶくと水泡を立てるだけだった。
フランシア
「……はい」くすくす笑って 「嬉しいです、シリカ」
シリカ
「な、何故笑う」
フランシア
「いっぱい、甘えさせて下さいね」 同じ様に深く浸かって シリカに腕を回す
シリカ
柔らかな肌が直に触れる感触にびく、と反応を返しつつも大人しく抱きしめられて。 「……二人の時ならば、好きにしろ」
フランシア
「はい。好きにします」 シリカの肩に頭を載せるようにして
「早速なのですが、わがままを一つ言わせてください」
シリカ
「……」 ゆっくりと腕を回して抱きしめながら、 「何だ?」
フランシア
「明日の朝ごはんは…シリカが作ったキッシュがいいです」
シリカ
「……分かった。明日は早起きして私が朝食を作ろう」
フランシア
「ありがとうございます……だからシリカも」
「私に何かありませんか?」
シリカ
「…………」 問われて、しばらく考え込む。したいことは沢山あるが……
「しばらく、夜は一緒に……眠りたい」
フランシア
「……喜んで」
シリカ
言ってから、恥ずかしくなってフランシアの首元に顔を埋めた。
フランシア
ぽんぽんと頭を撫でるようにして 静かに顎を上げさせて
シリカ
「…………」 白皙の肌は紅潮したまま、潤んだ瞳で視線を交わす。
フランシア
やっぱりこの人が大好きなんだなと 言う納得とともに やはり静かに口づけて 目をつぶる
シリカ
こちらからも唇を控えめに押し付けるように口づけを返して、
しばらくして、口を離す。 「……その、何だ」
前までは、どちらの立場であれ言うつもりが湧かなかった言葉だが、今は言いたいと思う言葉がある。
恥ずかしさがそれを口に出すのを妨害して、
『お――』 と自分(ドレイク)の言葉で口にしかけてから、首を横に振る。
「……おかえり、フラン」
フランシア
「……ただいま、シリカ」 よく言えましたと 褒めるわけではないのだろうが それでも言ってくれたことに感謝を示すために 頬をなでて もう一度口づけた
シリカ
「…………」 恥ずかしそうに、しかし心地よさそうにそれに身を委ねていたが…… 「こ、これ以上はのぼせてしまうな」
フランシア
「…そう、ですね・・随分と長く浸かってしまいました」
「あがりましょうか」
シリカ
「……ああ」
フランシア
「今日はゆっくり眠れそうです」 口元に指を当てながら 頬を染めて笑った
シリカ
「……ふん、隣には蛮族が居るんだ。ゆっくり眠れる保証はないぞ」 恥ずかしさを払拭するためか、強気な言葉を返してゆっくりと立ち上がった。 「ほら、出るぞ」
フランシア
「はい」
シリカ
そうして風呂を上がってゆっくりとすごした形で私は大丈夫だ。
フランシア
私も大丈夫です
久しぶりにいっぱい甘えました
シリカ
うむ。フランが良ければこれでしめておこう。
いっぱい甘えさせてやった。
私は決して甘えてはいない
いないぞ。
フランシア
はい
でもいっぱい甘えてくだされてないなら
甘えさせなければ
シリカ
出来るものならやってみるがいい。
フランシア
はい。頑張ります
ではお付き合いありがとうございました
シリカ
……うむ
こちらこそな。
次に共に出る機会を待つとしよう。
フランシア
ではログは格納しておきますね
お疲れ様でした
シリカ
頼んだ。
フランシア
はい、またいずれ
シリカ
それではまたな。
!SYSTEM
シリカが退室しました
背景
BGM