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- ユウゴ
- はい
- アズハール
- はい
- ユウゴ
- 描写は…
- アズハール
- 描写はえっと
- やりましょっか
- トイレいく(またそれ
- ユウゴ
- じゃあお願いします さっくりでいいよ
- アズハール
- ほい
- BGMいります?
- 描写するっす
- アズハール
-
-
- ユウゴ
- おまかせ
- アズハール
- 雲間から差し込む、月と星々の光が、砂漠を青白く照らしている。
- 焚き火と、寝息や、時折衣擦れがするくらいで、静かな夜だった。
- 「……」 皆から外れた位置の隅の方で毛布を被り、両指でこめかみを押さえ、月の光から目を背けて俯いている。
- アズハール
- いつでもいいです
- ユウゴ
- 「ふぁあ……」 大きな欠伸を一つ。
- この時間の見張りの当番はユウゴで、枯れて倒れた木を椅子替わりに、月を眺めながら過ごしていた。
- あの亡霊以外は平和なものだ。周囲に、気になるような気配もない。見通しが良い分、騙し討ちをされるような心配もない。
- 「……酒でも少し頂いてくるんだったな」 遺跡に詰めた魔術師たちから。と、そんな事をぼやいて
- なにげなく辺りを見回す。焚火を中心にして、思い思いの場所で休んでいる仲間たち。
- と――
- 少し離れた所に丸まっている、他より小さな毛布のかたまりが、もぞりと微かに動いているような気がした。
- ゆっくりとそちらに歩み寄って、
- 「何だ、眠れねェのか」
- アズハール
- 砂に、指で魔法文明語らしきものを点々と書いている……ところを、後ろから声をかけられて肩を震わせた。
- ユウゴ
- 「……?」
- アズハール
- 「……悪いー?」 毛布を被ったままそちらを見やった。
- ユウゴ
- 「いんや」 アズハールの様子にも遠慮なく、そばにどっかと腰を下ろす。
- アズハール
- 「何か用? 抜け出さないか見に来たみたいな」
- 「考えましたけど出来ませんですぅー」 むすくれた口調で、毛布の下で唇を尖らせた。
- ユウゴ
- アズハールの問いには答えず、
- 煙管を取り出して、咥え、
- 「火」
- 「火ぃ貸してくれよ。どうせ、ぱっと点ける魔法の一つでもあるだろ」
- アズハール
- 「え? ……は?」
- 「……。ちょーっと、まってなさい」
- 「……いやアレだと全部燃えるから……」 言語を書いてた指をあげ、ユウゴを指差し、
- ユウゴ
- ティンダーあるかなあと
- アズハール
- きみ
- ティンダーは妖精だったと思いますよ
- ユウゴ
- 古代語魔法にあるんだ
- アズハール
- あるの???
- アズハール
- ぴっと上に弾く。MPに「4」のダメージ。
- 「ザス・ザルド――」 以下省略。【ファイア・ウェポン】を自分に行使して。
- 指先で、煙管の上を切った。
- 髪にかすったなら少し焦げたかもしれないが、無事、煙管に火がついた。
- ユウゴ
- 「――……」 煙管を吸って、旨そうに煙を吐き出した
- アズハール
- 「てゆーか、焚き火から適当に取ればよかったんじゃん? 割とユウゴのマナを……まいっか。ユウゴのマナだから」
- ユウゴ
- 「眠れなくてする事もねえなら、どうせ暇だろ」
- アズハール
- ふー、と肩ごと息をして。
- ユウゴ
- 「ジャックの奴に交代するまで、まだしばらくあっからな。暇つぶしに付き合えよ」
- アズハール
- 「む。べーつにする事ないから起きてたってわけじゃーないし……」
- 「暇つぶし?」
- ユウゴ
- 応えずにもう一度、紫煙を吐き出す。
- しばらくの間があり、
- 「お前、ちったあ落ち着いたのかよ」
- アズハール
- 「落ち着かないから起きてるんでーすー」 人差し指でとんとん砂を叩いた。
- ユウゴ
- 「あ、そ」
- アズハール
- 「動的か静的かでいえば後者だけどさぁ」
- 「あ、そ て」
- 「やっぱ煙管ごと燃やして良かったね……」
- ユウゴ
- 「残念ながらコイツは鉄製だ」
- 「こんな見た目だが、喧嘩ン時ぁ、こいつで鼻をへし折るくらいは朝飯前よ」
- アズハール
- 「ユウゴも含めてってはっきり言えば良かった~??」
- 「そりゃ随分かたい煙管ですことー」
- ユウゴ
- 「ンだよ。いちいち絡むな」
- アズハール
- 「絡んできたのユウゴじゃん何言ってんの」 じっとり上目で睨む。
- ユウゴ
- 「……ん? そうだったっけか?」
- アズハール
- 「いやそーでしょ」
- 「眠れねぇのかって」
- 「声かけたでしょーが」
- ユウゴ
- 「んー……?」
- 「んー……」
- 「まあ、どっちでもいいか」
- 紫煙を吐き出し、灰を砂に落として
- アズハール
- 「寝ぼけてんの???」 やや引きつった口元。
- ユウゴ
- アズハールを見やる。
- 「――……」 その顔を、じっと見つめた。
- アズハール
- 「それとも煙管の中になんか変な薬いれてるやつだった……?」
- 「……な……」
- 「今度は何」
- ユウゴ
- 「……いや、本当、あいつと似てるなって思ってよ」
- アズハール
- 恐る恐る言ったが。
- ユウゴ
- 「分かってても、な。どーも、あいつと話しているような気分になってくるぜ」
- アズハール
- 「……」 微妙な顔してから、口を曲げた。
- 「見た目も中身も?」
- ユウゴ
- 「……いや、よく見りゃ目元が違うし、話してりゃ別人だなってのは分かるんだが」
- 「お前の声とか、その話し方が、よく似ててよ」
- アズハール
- 「ふーんー………」 中指で自分の頬を押して軽く頬杖をしている。
- 「……記憶違いじゃなかったら、やっぱ、私に親族はいないと思うよ」
- 心做しか不機嫌そうに。
- ユウゴ
- 「……案外、お前の孫だか、ひ孫だかかもしれねえけどな」
- アズハール
- 「は……」
- 「……」
- 「え……?」 お腹を両手でおさえて 「信仰とかなんもしてないんですけど」
- 「しょじょじゅたい……? しらぬまになんかうんで……??」
- 「いや全っっ然……記憶ない……」 新たな不安が押し寄せる。
- ユウゴ
- 「……あー、悪かった悪かった。気にすんな。戯言だとでも思って聞き流せ」
- アズハール
- 「確かに昔の人だとか言われて……未来から見れば……みたいな……??」
- 「ああ、はい。戯言ですね、はいはい。未来ジョーク」
- ユウゴ
- 「お前だってロクに信じてねェだろうが」 未来から来たとか
- アズハール
- 「ありえなくはないのかなぁとは思わなくないよ」
- ユウゴ
- 「……?」 どっちだ?
- アズハール
- 「未来から来たっての。ラルカちゃんにも言った……と思うけど」
- 「知らない技術……その、魔動機とか。カードとか。そういうの見て」
- 「転々としてる時に欠片も見なかったもん」
- ユウゴ
- 「なんだ、そうか」
- 「まあ――れっきとしたモノがありゃ、完全な与太話として片付けるわけにもいかねえか」
- アズハール
- 「あんなカードぱっと投げて効果あるの見たんじゃ、信じるしかないんじゃない?」
- 「魔法で誤魔化してる風にもなんか、思えないしさ」
- ユウゴ
- 「頭が柔らかいってのは美点だね」
- 「それなら、さっきの話だって、あり得ねえ話じゃねえだろ?」 と、肩をすくめて
- アズハール
- 「……」
- ユウゴ
- アズハールの孫だのひ孫だのという話だ。
- アズハール
- 「しょ……じょ、じゅたい……?」
- 「…………まじ?」 額を両手でおさえて、マジ顔だ。
- ユウゴ
- 「……だぁから、お前に取っちゃ未来の話だろ」
- 「この先、お前が惚れる相手でも出て来るのかもしれねえじゃねえか」
- 「よかったな、先の愉しみができて」
- アズハール
- 「いやいやいやいや……」
- 「そんな愉しみある未来とか私には無……い……」
- ユウゴ
- 「――……」 あん? とアズハールを見やる
- アズハール
- 「なか……った……」 人差し指で眉間をおさえる。
- ユウゴ
- 「……」 かつての罪の意識からそんな資格はないのだ――と、例えば、そういう様子とはまた違うように思われた。
- アズハール
- 「……」
- 「……私、どうしてここにいるの……?」
- ユウゴ
- 「……おい」
- 「今度はなんだってんだ。しっかりしろよ」
- アズハール
- 「ぁ……いや、うん……」
- ユウゴ
- 「――……お前、本当に大丈夫か?」
- アズハール
- 「……即答でいいとは、絶対、言えない……かな」
- 「なんか……なんで、こんな、ぐちゃぐちゃなんだろ……」
- ユウゴ
- 「……記憶喪失、ってのは本当みてえだな」 正確には、記憶の混濁、という所だろうが
- アズハール
- 「……魔神たちと悪さすごいしたのは、間違いじゃない」
- ユウゴ
- 「…おう」
- ユウゴ
- うってるかな?
- アズハール
- 「マハー出身じゃなくて、そもそもここの世界の人じゃなくって……のも合ってる、はずで……」 記憶を辿りながら、人差し指をくるくるとまわしてる
- アズハール
- うった(うった
- ユウゴ
- 「……」 ココの世界の住人でないのは、それは自分たちもご同様だが。
- 「どっかから流れて来るなんて話は、まあ珍しい話だが、この稼業やってりゃ、たまに聞く話だからな」
- アズハール
- 「ん、ん? そんなもん、か」
- ユウゴ
- 「ん? ――ああ。おれたちが来た場所の話だよ。なんでか知らんが、よそから色んなものが流れ着く土地なんだと」
- 「奈落の影響だ、なんだって言うやつもいるが―― おれに言わせりゃ、どっちかの神さんが、でっけえゴミ溜めにでもしたんだろうさ」
- アズハール
- 「どこかで巨大な穴を作られただけで、そりゃ大した影きょ……ん……?」
- 今なんて言った、とばかりに人差し指を右往左往とさせて、
- 「……私、奈落とか、知らな……かった、よね……??」
- ユウゴ
- 「……」 またか、とアズハールを見やる。これがあるから、ネフィーの影響を感じるのだ。 「知るはずのない事を知っている――か。お前の時代にゃ、まだ奈落は無かったんだっけな」
- アズハール
- 「そう……だよ。そうだよ。そんなの無かったよ」
- 「ジャックが言ってた魔域だって……」
- 「……私は知らないはずなんだよ。なんか……中に入ったりするやつ……でしょ?」
- ユウゴ
- 「ああ、そうだな。黒い球みたいな形で現れてよ、中に入ると、外とはまるっきり違う景色が広がってんだ」
- 「お前の時代にも、魔剣はあるだろ? 剣が作る迷宮ってのに、ある意味じゃ似てる。気分屋で、ふたつと同じものが無い所とかもな」
- アズハール
- 「教会……とか……、城? みたいな……とか……」
- 「世界に根付いたものとは、ちょっと……違う気が……?」
- ユウゴ
- 「詳しい事はしらねえけどな。そういうのは、カレン辺りにでも聞いてくれ」
- 「ただ、奈落の底からは、魔神どもが這い出してくるんだと。後から後からぞろぞろとな」
- アズハール
- 「うーん……うん……」
- 「? それって、いうことは……」
- 「違う世界とは、言ったけど……つまり私は奈落から……いや私そういう穴からは来てない……」
- 「……」 なんだか怖気を感じて身震いし、
- 「あんまり考えたくないけど……でも、考えなくちゃ……いけないんだ、多分。これ……」
- ユウゴ
- 「――……」
- 「ま、あんまり思いつめ過ぎんなよ」
- 「必要なことなら、きっかけさえありゃ、ふとした拍子に思い出すもんさ」
- アズハール
- 「……なぁんか、あんまり、今は前向きになれないねぇ」
- ユウゴ
- 「だったらよ、もっと目先の事を考えな」
- アズハール
- 「信用ないんだから、ちゃんと、説明できなきゃ……」 ぐりぐりと、被った毛布を両端にひっぱってる。
- 「目先?」
- ユウゴ
- 「いまお前がしなきゃいけねえ事は、この指輪を集める事なんだろ?」
- 「どうして集めなくちゃいけないのか、集めてお前が何をしたかったのか」
- 「過去は過去、今は今、だろ」
- アズハール
- 「……」 両目を瞬かせて、
- 「そうだよ。夢で見たからだけじゃ、ないんだよ。ちゃんと……私は願いが合って」
- 「……なんでそんなことまで、忘れてたんだろう」
- ユウゴ
- 「――お前の目的は、おれたちにも何か意味があるような気がすんだ」
- 「こういう言い方は、柄じゃねえんだが……」
- 「お前とバッタリ出会ったのにも、何か意味があるような気がすんだよ」
- その言葉は、彼の中の、別の経験に基づいている。
- アズハール
- 「魔域を……攻略する、ための?」
- 「願いを明らかにして、記憶を明らかにして……」
- ユウゴ
- 「言ったろ。おれたちはネフィーを探しに来たって」
- アズハール
- 「……指輪じゃなくて、そう、人探しで」
- ユウゴ
- 「迷惑ばっかりかける大概な奴さ。首根っこ掴んで、たっぷり文句を垂れてやらねえと気がすまねえんだ」
- アズハール
- 「他人事じゃなくって、なんかウケるわ。生涯迷惑しかかけてなかったもん」
- ユウゴ
- けっ、と笑い、「ああ。そういうところもそっくりだよ」
- 「いまんとこ、手がかりらしきものは、お前の中にしかねえんだ」
- アズハール
- 「私と違って、有限だもんね。いや、私もある意味有限とは思うんだけど……」
- ユウゴ
- 「だから、おれたちはおれたちの目的で、お前とこうして話してる」
- 指輪を顎で示して、「何だか知らねえが、お前のそれは大事な事なんだろ」
- アズハール
- 「きっとね」 黒い指輪をしている手を、改めて出して、 「この指輪のことだから、行き着く先はどうしたって、ろくなもんじゃないと思うけど」
- 「それでも指輪は集めるよ」
- 「私には、他に縋るものがないんだ」
- ユウゴ
- 「なるようになるさ。たどり着く場所がどこでも、いつかたどり着くことにゃ変わらねえだろ」
- 「――だったら。あいつらが起きてきたら、思い出したこと全部話しな」
- アズハール
- 「うん……今話してて、割と思い出したこともあるから」
- 「もし、その、目的が違えることになるんだったら」
- 「もう……それはそれでいいや」
- 「目的……じゃないな……えっと……」
- 「まあ。精々、自分なりにまとめるからさ……」
- ユウゴ
- 「おう」 と、だけ答えて、立ち上がる
- アズハール
- 「明日、言うけどさ」
- ユウゴ
- アズハールを見下ろして、言葉を待った。
- アズハール
- 「とっくに死んでること、思い出した。自覚したっていうのと、思い出したっていうの、どっちが正しいかわかんないけど」
- 「そう聞いたら……どんな願いかぐらい、想像つくでしょ」
- ユウゴ
- 「――……」 思わぬ告白に、ユウゴの目が大きく見開かれる。
- しばらくの沈黙の後、
- 「……そうか」 とだけ、短く言って。
- そばに立てかけていた、大太刀を取った。
- 蒼い刀身を持ったその大太刀は、奇しくも、
- 世界に、とうにもう居るはずのない者たちから、託されたものだ。
- 「――筋を通そうって奴は、嫌いじゃねえよ」
- そう言って、大太刀を背負い、ユウゴは踵を返す。
- アズハール
- 「今はまだ、斬られるわけにはいかないけど」 その背に向けて言葉を投げかけて。
- 「そうされることに、もう文句はないよ」
- ユウゴ
- 脚を留め、振り返って、「ばぁーか、勘違いすんな」
- 「こちとら、はじめてじゃねェんだよ。とっくに死んでるって奴の世話をすんのはな」
- からからと笑い飛ばした。
- 「さて、と……ジャックを起こさねえとな。そろそろ交代の時間だろ」
- アズハール
- 「変な縁があるんだね」 それはまたと肩を小さく竦めた。
- 「そんな時間? そっか……まあ、私はまだ起きてるけど……」
- ユウゴ
- 「違いねえ」
- 腰に吊り下げていたスキットルを外して、アズハールへ投げて寄越した。
- 「話のお代だ。旨い酒だぜ」
- アズハール
- 「っと、と」 受け取る時に、被っていた毛布が頭から落ちた。
- ユウゴ
- それだけ言って、ユウゴは歩いていく。「あいつ、ちゃんと起きるだろうな……」 などとぶつくさ言いながら。
- アズハール
- 「自分で飲まないの? まあ、もらえるならもらうよ」
- ユウゴ
- こちらは以上かな
- アズハール
- 「……」
- いつか夢で見た光景を見たような、気がした。
- 一度首を横に振るって、毛布を被り直すと再び背を向けて、
- 思い出したことを振り返りながら、もらった酒を口にする。
- 「……はは。飲んだこと、あるんだなぁ……」
- 困り笑いをして、深く息を吐く。
- それから寝るまでに、また時間がかかってしまったかもしれない……
-
-
- アズハール
- おわ
- 死
- ユウゴ
- おつさま
- さんくす
- アズハール
- こちらこそ
- ユウゴ
- ではあとは卓でですね
- アズハール
- だらだらありがとう('、3_ヽ)_
- ユウゴ
- おやすみ~~
- アズハール
- おやすみ~また卓で~
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- ユウゴが退室しました