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- アウラが入室しました
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- ルトヴィークが入室しました
- ルトヴィーク
- じゃあえっと
- 神殿と星の標はどっちがいい?
- アウラ
- どちらでもいいですが、そうですわね
- 神殿にいたしましょうか 少なくとも人の目は他より少ないですわ
- ルトヴィーク
- わかった。
- じゃあ、ざっくりと始めようか。
描写がちょっとずれてたらごめん
- アウラ
- わかりました
- ルトヴィーク
-
-
- 王都イルスファール南東部、アステリア神殿。
- 風も暖まり、春の訪れを感じられたこの日の夕方は、普段よりも人が多い。
- 思いつめた表情の者、悩みを抱えた表情の者 それらとは対照に、笑顔を浮かべている者まで
- 様々な者と声が、広場には溢れかえっていた。
-
- ルトヴィーク
- 「――……」 まだ着慣れない様子で、以前買ってきた服を纏った青年は そんな神殿の広場の前で立っていた。
- 普段の様に、神殿の者に顔を見せて待ち人を呼んで貰う訳でもなく、
- 神殿で世話をして貰っているローラに会いに、自分から踏み込んでいく様子もない。
- 人の波に入っていく事を躊躇う様に、広場の入口から少し離れたベンチに腰かけている。
- 約束をしていた訳ではなく、普段通りに二人に会いにきたのだが、
-
- そんな様子にいつものように奇異の視線を投げるものは居ないだろう
- ルトヴィーク
- その様な形で、静かに視線を神殿へと向けている。
- ルトヴィーク
- ごめん、どうぞ
- アウラ
- っとごめんあそばせ
-
- 神官のものも、きちんとした身なりのものに対して注意を向けることはあまりしない
- 彼女が気がつけたのは、たまたま、広場を見ていたからだ
- 白を基調とした司祭服に身を包んだ金髪の少女は 彼の姿を見かけると歩み寄っていった
- アウラ
- 「──ルトヴィーク」 ある程度の距離を近づくと、声をかける
- ルトヴィーク
- 「……」 神殿を見つめていた青年は、アウラが声を掛けて来る一拍前に、その姿を目にしていた。
- 猫背を丸めていたが、気持ち背筋を伸ばして瞳に視線を向けて 声を掛けられると、ほんの少しだけ、その表情を緩めた。
- 「アウローラ。……仕事は?」
- アウラ
- 「ごきげんよう」 目が合えば微笑んで
- 「少しくらい離れても怒られませんわ」
- ベンチの隣に座るようにして
- 「今日はどうなさいましたか」
- ルトヴィーク
- 「うん」 微笑みを浮かべられると、それに頷いて 座りやすい様に、少しだけ外側に身体を寄せた。
- 「会いたかったから」 視線を合わせて、当然の様に頷いた。
- アウラ
- 「……そうですか」 少し間をおいて 頷いて見せる 「嬉しいですわ」 ふふ、と笑って
- ただどこか、抑えた笑み 少し作り物めいていたかもしれない
- ルトヴィーク
- 頷いて、広場を一瞥した。
「……、……?」 その笑みに違和感を覚え、小首を傾げた。
- アウラ
- 「良い光景ですわ……笑顔が溢れていて」
- 「…どうされました?」
- ルトヴィーク
- 「……そう、」 かな。そう続けようとして、呑み込んだ。 「そうだね。……いや、ここだと神殿の奴に見られるかもなって」
- アウラ
- 「ああ……まあ、少しだけなら文句も言われません。大丈夫です」
- 「正規の司祭様はちゃんといらっしゃいますし」
- ルトヴィーク
- 「なら、いいけど」 先程の笑みを見てから、数度アウラに視線を向けては戻している。
- アウラ
- 「…‥…?」 ちょっと変だ 「どこか汚れなどがついていますか?」 白い司祭服だから目立つのかもしれない、と
- ルトヴィーク
- 「いや、綺麗だよ」 首を横に振って否定する。 しかし、先程の様子が少し気がかりだ。
- アウラ
- 「……?ああ、ちゃんと身につけてます」 合点が行ったように 胸元からペンダントを取り出して見せて 「ただ、仕事の時は目立ってしまうので、服の中に入れているだけですわ」
- 再びしまい込む と笑って 今度は作り物めいたものではない
- ルトヴィーク
- 「……」 その様子には安堵とまではいかないまでも、曖昧な表情を浮かべて、静かに頷いた。
- 「アウローラ」 どう口にしたものか、と悩んだ様に 言い淀みながら手を取ろうと左手を伸ばした。
- アウラ
- 「はい」 なにか話があるのだろうなと思いながら 寄せられた手には片手を返して
- ルトヴィーク
- 「……アウローラは、嬉しくなかった?」 掌の温度に目を伏せると、口を開いた。
- アウラ
- 「?」
- ルトヴィーク
- 「会いたかった、って言った時、何か……変だったから?」
- アウラ
- 「……」 握られた手が少し細まった感じがした きゅ、と握り返したのだ
- 「…‥いえ、その」 少女は心なしか目をそらして
- ルトヴィーク
- 「そうじゃないなら、言わなくて良いんだけど」
不快感を示すではなく、単純に疑問そうに首を傾げた。
- アウラ
- 会いたかったと言われたことが嬉しくて ただそれを全部出すには自分のプライドが留めて 抑え込んだ自覚はあるから
- 「……そういう訳ではありません」 ゆっくりと握り返した手の力を緩めて
- ルトヴィーク
- 「……?」 緩められた分だけ自分の力を込めて、繋ぎ留める様にその手を取った。
- アウラ
- 「……嬉しかったのですわ。本当に」
- ルトヴィーク
- 「……本当に?」 アウラの顔に自身の顔を無遠慮に近づけて、瞳を覗き込む。傍目から見て、距離が非常に近い様に映るだろう。
- アウラ
- 「……」 どきっとして 顔を背けた 「……本当です」
- ルトヴィーク
- 「じゃあ」 ぐ、と身体を寄せて アウラを追い詰める様に、背凭れに手を掛けて、背けられた顔をもう一度覗き込んだ。
- 「どうして、眼を見てくれないんだ」 静かに語られる言葉は、ただ疑問を浮かべているものだが、それだけではないようにも思える。
- アウラ
- 「……ッ!。それは…」 ようやく、ルトヴィークの目を見て
- ルトヴィーク
- じっと、鉄色の瞳が続きを促す様に向けられている。
- アウラ
- 「…‥…‥」
- す、と両手でルトヴィークの胸元を押して 「……脅かすようなやり方はやめて下さい」
- ルトヴィーク
- 「脅かす、……」 胸元を押されると、言葉を切ってゆっくりと元の位置に戻っていく。
- 「……つもりじゃなかった」 もとの位置で、小さく呟いた。ゆっくりとアウラの様子を伺っている。
- アウラ
- 「……」 小さく息をついて 心なしか 顔が少し赤い
- 「…‥仕事に戻ります」 それを、少しでも見られないようにか 少女は立ち上がって告げた
- ルトヴィーク
- 「……アウローラ」 首を横に振って、立ち上がった手を取ろうと手を伸ばした。
- アウラ
- 「……ローラなら、呼べばいつも通りに会えますわ」
- ルトヴィーク
- 「違う、……いや、ローラの所も行くけど」 首を横に振って、以前とは異なり、食い下がる様に続けた。
「……怒らせた?」
- アウラ
- 「……怒っていません」
- ルトヴィーク
- 返答を聞いて、するりと腕を放して
- 「解った。……また、来ていい?」
- アウラ
- 「……勿論ですわ」 少し落ち着けたのか、笑みを向けて
- それはまたどこか、作った笑みで 「それでは、ごきげんよう」 とお辞儀を一つすると離れていく
- ルトヴィーク
- 作られた笑みには、やはり違和感を覚えて その背中を見送った。
- 「……また」 背中には届かない声量で、静かに呟くと 人が減った頃合いを見て、ローラに会いに向かった。
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-
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- すたすたすた、と足早に神殿を進む
- 止める声も振り切って、あいてる部屋の一つに入ると 扉をしめてへたり込む
- アウラ
- 「……~!」 顔を覆うようにして両手を頬に当てて
- 鉄色の瞳、近づいた顔を思い出して、耳が赤くなる
- 分かっている、距離が詰められてしまっていることは。
- でもこれは、はしかのような一時的なもの。分かっている 理解しているはずだ、自分は
- 「……落ち着かないと」 熱を覚えている頬がゆっくりとその熱を掌に伝えてくるのを感じながら
- 少女は1人、暫くその部屋を出ることが出来なかった
- アウラ
- こんなところですわね
- ルトヴィーク
- うん 突然だったけどありがとう
- アウラ
- 突然というわけでもないのですよ?
- 意識はさせられていましたから 前回のも含めて
- ルトヴィーク
- ん、ああいや
- 誘ったのが朝いちばんだったから。
- アウラ
- ああ
- 大丈夫です
- ひとまずプライドが邪魔してこっちから告白とかは相当弱ってないと無理ですわね
- ルトヴィーク
- 意識してたのはまあ、うん
手を出されると弱々しいもんな、前から
- アウラ
- 少し前なら距離を詰められた時点で
- ひっぱたいていたのですが
- たぶんそれはもうしないなと
- ルトヴィーク
- (n敗)
- アウラ
- 負けていませんわ
- さて、お付き合いありがとうございました
- ではまた
- ルトヴィーク
- うん、ありがとう。
- またね。
- )))
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- アウラが退室しました