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幕間:青天に雲ひとつ

20200507_0

!SYSTEM
アンスレイが入室しました
!SYSTEM
GMが入室しました
アンスレイ
うむ
GM
うむ。
アンスレイ
エンディングから数日後、旅立つ前に顔出しに行く感じかな
GM
ええで。
軍の詰め所にでも来る? それともシグネんち来る?
アンスレイ
描写はどうしよう。カイどこにいるかな
んんー、詰所かな
GM
OK
じゃあ普通に詰め所訪ねて取り次いでもらったって感じでよいか
アンスレイ
それがいいな
GM
OK
では描写しよう
GM
 
 
アンスレイ
ありがとう
GM
ディニス大鋼国における〈奈落の剣〉を巡る事件が終息して数日、ディニスの街は段々と落ち着きを取り戻しつつあった。
といっても、あくまで混乱していた事件の真っ最中に比べればの話で、軍に所属するカイたちは来る日も来る日も忙しなく軍務に追われている。
GM
アンスって本編のEDの旅立ちの日より後に出てく感じだったっけ
アンスレイ
そうだね
GM
OK
GM
〈星の標〉の冒険者たちの多くは、すでにディニスを発っている。
そんな中、アンスレイは個人的な目的のために、まだディニスに滞在していた。
 
 
女性兵士
「どうぞ、こちらへ」 詰め所を訪れた君は、愛想のいい女性兵士に案内され、詰め所内の一室に案内された。
君を部屋に案内し終えると、茶を出し、「しばらくお待ちください」と頭を下げ彼女は退席していく。
アンスレイ
「ええ、どうもどうも」 と礼を言いつつ、室内へ入る
GM
今は目的の人物が来るのを、殺風景な部屋の中で待っているところだ。
アンスレイ
お茶を出されたものの、座らず事務的な物以外何もないであろう室内を見回していた
「……」 ま、軽く挨拶だ。気にし過ぎても仕方ない
GM
会議室などではなく、少人数用の応接室なのだろう。収容人数も少なく、物も椅子とテーブルくらいしかないため、見ていてもあまりおもしろくはない。
少しその風景に退屈さを感じ始めた頃、部屋の扉がノックされた。
アンスレイ
「……と」
「どうぞ……って私が言う立場じゃないですね」
カイ
「失礼する」 返事を待ってから、扉が開かれ、目的の人物が姿を現した。
「部屋の中に居るのは君だ。君がそう返しておかしなこともないだろう」
アンスレイ
「いやぁ、確かにそうなんですけど」 言いつつひらひらと手を振って見せた
「すみませんね、忙しいのに」
カイ
「待たせてしまってすまなかった。相変わらず、目が回るくらいに忙しくてね」
「いや、いいんだ。来客があれば、その分サボる大義名分が出来るからな」 冗談らしく言いつつ、アンスレイに着席を促す。
アンスレイ
「おっと、アルベルトさんの悪いところでも感染りましたか」 ふふ、と笑い
「ま、とりあえず立ちっぱなしも何なので」 座りますか、と
カイ
「あいつと一緒にされるのはどうかな。あいつは忙しくなくてもサボる」 頷いて、こちらも対面に座った。
アンスレイ
「ふふ、それは確かに」 同様に頷いて座ってから
カイ
「それで、今日は一体どうしたんだ?」
アンスレイ
「ああいえ」 こほん、と 「皆さんはもうディニスを離れたようですが、私は今日帰る予定でして」
「前に挨拶したばかりですが、一応……と」
カイ
「おっと……そうだったのか。すまない、知っていれば見送りもゆっくり出来たんだが……」
アンスレイ
「いえ、構いませんよ」 首を横に振り 「あとは……まあ、少し言いたいことがあったので」
カイ
「シグネとアネットなら今日は時間があると言っていたはずだし、彼女たちには後で見送りに向かうよう伝えておこう」
「言いたいこと?」
アンスレイ
「いやぁ、彼女たちはイルスファールで会えるので。別にいいですって」 と言って
「言いたいことといってもいくつかあるのですが……そうですね」 人差し指を一つ立て
「今後のクロステルさん、アルテミスさんについて気を付けて欲しいことが、まず一つ」
カイ
「そうは言っても、伝えなかったら伝えなかったで後でシグネに怒られてしまいそうだからな。あれでいて、結構寂しがりやだ」
「……うん? 彼らについて、か」
アンスレイ
「……」 それぐらいで怒られるのか、と思いつつ 「ええ、ええ」 頷いて、言葉を続ける
「彼らは今、回復の為にディニスで保護されている状態ですよね?」
カイ
「ああ、そうだ。アルテミスは意識を回復して、今は付添がある状態ならば収容施設内を軽く歩けるようにはなっている」
アンスレイ
「……あの状態からそこまで回復しているのであれば、一安心ではありますね」
カイ
「此処で起きた事件のことは覚えているようで……過去――自分の元の記憶も、少しずつではあるが取り戻しつつあるようだ」
アンスレイ
「そうですか」 頷いて 「記憶を取り戻すとなれば負担は大きいでしょうから、クロステルさんも支えてくれたら良かったのですが、ね」
その言葉の裏には、クロステルは以前意識が回復していないであろうことを示している
依然。
カイ
「あまり見せないようにしているようだが、彼が隣に居ない事が彼女にとってどれだけ心細いか、想像もつかないな」
言外に含まれた確認じみた質問を肯定する。
アンスレイ
「……」 それを聞くと、本当にこれで良かったのか改めて自問してしまうな 「……と」 そうじゃなかった
「それで、私が心配していることなのですが……」
カイ
「ああ、話してみてくれ」
アンスレイ
「現状アルテミスさんも歩けるようになったとはいえ……クロステルさんのことはおろか、自身を護れる状態ですらありません」
「特にクロステルさんは“庭”の幹部でもあり、多くの情報を持つ人間でもあります」
カイ
「分かっている。いくら意識がない状態とはいえ、彼が目覚めれば“庭”が受ける被害は彼らにとって計り知れない」
警備体制は万全を期している、と頷く。尤も、その表情からはそれでも十分だと思っていないのが容易に読み取れるだろうが。
アンスレイ
「ええ、ええ」 頷き 「言うまでもありませんが、彼らの警護は最重要といっても間違いない」
「しかし――ディニスには“庭”の手が及んでいた」
カイ
「それも、かなり根深い所まで、ね」
アンスレイ
「……そうですね」 ゆっくりと頷き
「カイさんの忙しい様子を見る限り、人員の不足や街の治安回復に相当手を焼いていると思いますが、」
カイ
「死者はなかったとはいえ、重傷者は多数出ているからな。今はどこも人手不足で、彼らからすれば格好の的だろう」
アンスレイ
「この今の状況こそ、潜り込まれる(・・・・・・)危険性が高いと思います」
カイ
「……特に、彼女(エリスアーテ)は事の顛末を知っているからな」 すぐに何かしてこずとも、根を張っておくのにはまたとない機会だ。
金髪の青年は、端正な顔を微かに歪ませ、困ったように眉間を揉んだ。
アンスレイ
「……」 頷いて 「……正直、事件自体は解決しましたが。そうそう気を抜いていられないのが現状でしょう」
カイ
「既にリアン地方でも、別の問題も起こり始めているようだしな」
アンスレイ
「……ああ。ちらりと兵の間で噂になっているのを耳にしましたが、本当なんですね」
滞在中に放浪しているところで勝手に聞き耳を立てていたのを、図らずして確かめることができた、と
カイ
「前々からイルスファールでも確認されていたらしいが、《適応種》と呼ばれる魔物の変異種が現れだしているようでね」
アンスレイ
「《適応種》……?」
カイ
「ああ。炎、水、土、雷など、通常では考えられない様々な属性のマナに適応、あるいは耐性を持ち、弱点となる属性でなければまともに傷さえ付けられない厄介な魔物たちだと聞いている」
「その対応のために、ミール地方のレストリノ王国からも使節団が来てくれているんだが……」
アンスレイ
「ええ……?」 怪訝な顔で 「私こんなところでのんびりしてると帰って怒られそうな事態じゃないですか」
カイ
「そんなことはないだろう。君以外にも冒険者は沢山いるんだ」
アンスレイ
「いやぁ、もし今回のディニスみたいな事態へ進展したら流石に駆り出されるので」 あはは、と
カイ
「では、その時が来るまではゆっくりと休暇を楽しんでおくといい」
アンスレイ
「そうさせてもらいますよ」
カイ
「……しばらくは難しいだろうが、いずれ俺もまたイルスファールを訪問させてもらうよ」
「出来れば、アルテミスたちと一緒にね」
アンスレイ
「ええ、ええ。そうしてください」 頷いて 「貴方たちを待っている人も少なくはないでしょうから」 ふふ、と微笑み
「……ま、そのためにも」 改めなおし 「クロステルさんたちの警護に対して“庭”から潜り込まれることについての懸念が一つ目でした」 これは言うまでもなかったことだろうけど
カイ
「……似たようなことをシグネからも言われているんだよな。あいつも何を焦っているんだか」
「ああ。それについては俺の方でも目を光らせておく」
アンスレイ
「……ま、それはカイさんの今後の課題でしょうねぇ」 くすっと<シグネからも言われた
カイ
「大体俺は別に異性との交流を蔑ろにしているわけではなくて……いや、それは置いておこう」 要らない事まで言ってしまってシグネに伝わってまた怒られそうだ。
アンスレイ
「ふふ……そうですね。私に言っても詮無き事ですので」
「で。もう一つなんですが」 二本目の指を立てて
カイ
「ああ」 咳払いをひとつ挟んで、表情を締めなおそう。
アンスレイ
「……どうしても謝りたいことが、ですね」 やや視線を落として、珍しく歯切れが悪そうに
カイ
「謝罪……? …………」 腕を組んで小さく唸る。何もされた覚えはないが……
アンスレイ
「…………」 そのカイの様子を見て、悩ましい表情を見せてから
「……先に言っておきますけど、カイさんは気にし過ぎだって言うと思います」
カイ
「……うん?」
アンスレイ
「……アルベルトさんのことで」
カイ
「……アルベルトに関して、君に何か謝られるようなことを言われたことがあったか?」
アンスレイ
「まあ、聞いて下さいよ」
「少し話を遡ると……私たちが分断して作戦を実行していた時。こちらがクロステルさんと対峙したのはご存知だと思います」
カイ
「城塞の屋上で、だな」
アンスレイ
「ええ、ええ」 頷いて
「その時……本来ならクロステルさんは目的も達成したし帰ろうとしていたところでした」
カイ
「アルテミスを取り戻すための準備、だったか。……シグネから聞いた話でも、確かあの時点で彼の目的の殆どは果たされていたということだった」
アンスレイ
「そうです。なので彼と一戦交えたのは、言わば不要な戦いでもありました」
カイ
「……もしかして」
アンスレイ
「……」 頷いて
カイ
「それによって彼らがエリスアーテに狙われることになり、結果としてアルベルトが命を落とすことになった、とでも言いたいのか」
アンスレイ
「…………その通りですよ」
「私が止めれば良かったんです。余計な戦いなんて、普段は非効率この上ない」
「彼が素直に帰っていれば、アルベルトさんは……」
カイ
「そう思ってしまうのは無理もないが――」 深く椅子に腰掛け、腕を組んで窓の外を見やる。その先には、いつもと変わらぬ普通の空がある。 「それは、アルベルトに対して少々失礼だというものだ」
アンスレイ
――……」 む、と言葉を止め 「……失礼?」
カイの様子を追うように、窓の外を見る
カイ
青い空には白い雲が浮かび、地上の事など考えもしないように、風に任せてゆったりと流れている。
「“黄昏”が現れた時、アルベルトがどうしたか、何を口にしたかはよく覚えているだろう」
アンスレイ
「それは……」 眼を伏せ、想い巡らせるようにして
「……空を、取り戻すと」
カイ
頷いて。 「『嫌な予想ほど、よく当たるものだ』『私は、この〈剣〉に学ばせた』。あいつは空を取り戻すために、すべてを予測し、レールを敷き、皆を導いた」
――俺たちの動きだけじゃない。クロステルに、(エリスアーテ)の動きもね」
アンスレイ
――……」
カイ
「あいつはあらゆる可能性を考え、その上で黄昏が現れた時のために備えていた。……あるいは、あいつのことだ。エリスアーテが黄昏を喚び出すことさえ、あいつの手のひらの上だったのかもしれない」
「……後になって、ティーヴァさんから聞いたよ。〈奈落の剣〉が〈繋ぐもの〉へと戻る可能性はあるのかどうか。自分の考えている理論で、それが実現出来うるのか」
アンスレイ
「……それでも。嫌な予感が当たらないように、出来たかもしれないじゃないですか」
カイ
「あいつは、事前に彼女にそれを尋ねていたらしい」
「そうだな。あいつにも、俺たちにも、もっと知識と力があればそれを防げたかもしれない」
アンスレイ
「…………そこまで」 していたのか、と 
カイ
「だが、それはアルベルトを含めた俺たち全員の責任であって、君一人が負うべきものじゃない」
アンスレイ
「……」 カイの言葉に返すことはできない。分かっているが納得できなかった故に、だ
カイ
「……悔しいのは、俺だって一緒さ」
アンスレイ
「…………」
「……そうですよね」
カイ
「それでも俺たちは生き残り、蒼穹を取り戻した。過去の力不足を嘆くのなら、次がないようにするのが、もっとも正しい責任の取り方だと思う」
アンスレイ
「……」 ぽりぽり、と人差し指で頭を掻き
「……分かってるんですよ、頭の中では」
「そうやって切り替えずに後悔するのも非効率ですし、過ぎたことを言っても仕方ないのは分かってるんです」
カイ
「頭の中では納得出来ていても、心ではどうしても肯けない事はある。特に、普段からそれを見せないように努めている人間には辛いだろう」
アンスレイ
「……一言多いですよ」
「でもまあ……すみません」
「謝りたかったって言いましたけど……ちょっと違いました」
カイ
「……ああ、すまない。責めるような意図はまったくなかったんだが」
「違った、というと?」
アンスレイ
「いえ」 首を横に振り 「カイさんに謝ることで、自分を無理矢理納得させたかったのかもしれません」
カイ
「俺に謝って、それを俺が受け入れた所で納得出来ることでもないだろう」
「飄々としているが、義理堅く、真面目な人間だからな、君は」
アンスレイ
「……ぐうの音も出ないですね」
「だから一言多いですってば……」
カイ
「はは、すまない。そういう人間を身近で長く見てきたものだから、つい口に出てしまった」
アンスレイ
「誰かさんと同じにしないでくださいよ」 まったく、と肩を竦め
カイ
「まあ、そんな君だからこそ、皆に信を置かれているんだろう」
アンスレイ
「そうだといいですねぇ」 あはは、と 「最初は本当にそんなつもりなかったんですがね」
「でもま、悪い気はしていないのは事実です」
カイ
「それならよかった。シグネたちも報われるというものだ」
アンスレイ
「ええ、ええ」 と頷いてから
「……やれやれ」
カイ
「……どうした?」 何か呆れられるようなことを言っただろうか。
アンスレイ
「ああいえ。一言謝ろうと来たつもりが、私が励まされてしまった感じですかね」
「一番つらかったのはカイさんなのに、ちょっと自分勝手すぎました」 すまない、と
カイ
「いや、色々な人から気遣われているからね。辛くないと言うと嘘になるが、もう十分に元気はもらっているさ」
アンスレイ
「ま、いつまでも落ち込んでいたら笑われてしまいますもんねぇ」
カイ
「そういうことだ。落ち込んでいるのをあいつに遠くから眺められて笑われるのは業腹だからな」
アンスレイ
「ふふ、それは間違いありません」 と笑いながら 「……ま、カイさんのそういうところが魅力なんでしょうね」 後半はどこか納得したように頷き
カイ
「……? 何の話だ?」
アンスレイ
「そういうところが駄目なところなんでしょうねぇ……」
カイ
「…………まったく。シグネといい君といい、一体俺を何だと思っているんだ」
アンスレイ
「私はカイさんのこと良いお兄さんだと思ってますよ?」 なんて笑って誤魔化しつつ
「……ま、それはともあれ」
「言いたいことはそれだけです。何だかすみませんね、忙しいのに聞いていただいて」
カイ
「含みがある言い方だな……」 兄としてはいいが男としてはだめみたいだ。苦笑を返した。
「いや、さっきも言った通り、休憩する丁度いい口実になった。感謝したいくらいだ」
アンスレイ
「ふふ、なら今度は休憩がてら面白い話を出来るように心がけておきますよ」
そう言って、手をつけていなかったお茶を飲み干す
カイ
「俺も君のように人を楽しませられるような会話が出来るよう、頑張ってみよう」
アンスレイ
「やだな、アルベルトさんっていうお手本が傍にいたじゃないですか」
アンスレイ
後は適当に畳む感じでいいかな
カイ
「あれは手本としては少々たちが悪すぎる」
アンスレイ
「ま、確かに皆から殴られる程度というのは良くないですね」 言いつつ、立ち上がり
カイ
「そういうことだ」 頷き、こちらも立ち上がる。 「送っていこう。そうだ、ついでにうちに寄っていってくれ」
アンスレイ
「ええ、助かりま――……え?」
カイ
「シグネたちも居るかもしれないし、色々と旅に役立つものも渡せるだろう」
「……ん? 何かおかしなことを言ったか?」
アンスレイ
「……ああ」 そういうことか
「ああいえ、気にしないでください」
カイ
「そうか? ならばいいが」
アンスレイ
「何かいただけるのならば、是非お願いしますよ」
カイ
「分かった。ではいこうか」
アンスレイ
「…………」 それ、誰にでも言ってないですよね?と訊きたかったけどやめておこう
カイ
そんな視線には気付かず、アンスレイを伴って部屋を出て、言葉を躱しながら屋敷へと案内した。
GM
という形でこっちは大丈夫だぞ
アンスレイ
そんな彼の様子にやれやれ、と苦笑しながらも隣で話を続けながらついていった。
アンスレイ
こちらもOKだ
お付き合いありがとう!
GM
うむ。
こちらこそありがとう。
おちゅ!
アンスレイ
おつ!
GM
)))
!SYSTEM
GMが退室しました
!SYSTEM
アンスレイが退室しました
背景
BGM