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- アンスレイが入室しました
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- シータが入室しました
- アンスレイ
- あのEDがお葬式から数日後だから、その間ってことでいいな
- シータ
- そうだね
- アンスレイ
- じゃあ、シータが荷物まとめてるか何かで宿の部屋にいるところへ訪ねる感じで
- シータ
- OK
- アンスレイ
- ではやっていこう。描写おっせえけど勘弁してくれw
- シータ
- 気にするな
- アンスレイ
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- ――大鋼国ディニスにおける“アライア城塞”での決戦から数日後。
- 我々の希望を繋ぐ為に自らを犠牲としたアルベルト・クニヒディラの葬儀も、青空の中で無事執り行われた。
- あとは各自イルスファールへ帰国し、冒険者としての日常へ再び戻るだけだ。
- シグネの姉であるカイ・キヴァリからは帰りの船も手配されているとのことで、長い時間、身を置いていたこのディニスから旅立つ準備をしなければならない。
- 時刻は夜。夕飯も済ませ、明後日にはいよいよ帰りの船が出航する。そんなところであった。
-
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- アンスレイ
- こっちからいきなりノックしてもいいし、シータが何か準備してるところからでもいい
- シータ
- では準備してる所からにしよう
- アンスレイ
- OK
- シータ
- 「……そろそろこの装備も限界ね」
- そう呟きながら、個室で荷物の整理をする。幾つもの冒険を渡ってきた物だ。整備はきちんとしていたが、流石にガタが来はじめる頃だろう。
- ふと、横に置いてある書類に目を向ける。
- 冒険者ランクに関する推薦状──現地民を理由が国から送られたものだ。
- 「……はぁ、困ったわね」ため息を一つ
- 書類から目を離し、荷物の整理を続ける。
-
- シータがそうして溜息をついているうちに、自分の部屋に向かって一人の足音が近づいてくることに気付く。
- 普段から気配を消す癖があるのか普通の人間なら気付かないであろうが、君ほど野伏の力を持っていれば容易く察知できるだろう。
- シータ
- 「……?」この時間に?と首を傾げ、扉へと近づく
-
- それから間もなく、部屋の扉がコンコンとノックされる。
- 「――シータさん。入ってもいいですかね」
- シータ
- 「はい、どちら様──……アンスレイ?」
- 扉を開ける。
- アンスレイ
- 扉を開くと、いつも飄々とふざけた言動をとっている赤毛の少女の姿があった。
- 「おっと、取り込み中でしたか?」
- シータ
- 「いいえ。ただ荷物整理してただけよ」
- 「それより、珍しいわね。貴女が私に用なんて」
- アンスレイ
- 「もう明後日には出発ですからねぇ」 と言いつつ
「あはぁ、ちょっと寂しくなって話し相手が欲しくなったんですよ」 ひらひらと手を振って
- シータ
- 「……貴女、そういう性格してないでしょ。まあいいわ、話なら付き合ってあげる」
- アンスレイ
- 「ふふ、そうなんですけどね」 くすっと笑い 「では、お邪魔しますよ」 と部屋へ上がらせてもらおう
- 「流石に滞在が長かった分、結構大荷物ですねぇ。処分するものもあるんじゃないですか」 入ってまず目に入ったのは、整備が終わったであろう道具たちだ
- シータ
- 「ええ、古くなったものは交換するか処分するつもり」
- 「……ま、少し名残惜しいけどね」と、お茶を用意する。
- アンスレイ
- 「シータさんって前から思ってましたけど、道具の整備もしっかりしてるし結構マメですよねぇ」
- 「おっと、ありがとうございます」 とお茶を貰おう
- シータ
- 「用意は周到に、準備は万全に。……でないと初めはついて行けなかったから、それが続いてるだけよ」
- アンスレイ
- 「ふふ、初心忘れるべからずというやつですね」 と笑っていると 「……おや」 ふと先程の書類が視界に入る
- それはきっと自分は書いたことがないが、見覚えのあるものだろう
- シータ
- 視線の先の書類を見る。「ああ、これ?」それを手に取り
- アンスレイ
- 「推薦状、ですかね」 冒険者の
- シータ
- 「そ。今回の事件解決にあたって、現地民として貢献したことでって、国から贈られたの」
- アンスレイ
- 「ま、これだけ大きな事件を解決すれば当然かもしれませんね」 自分のランク?知らねえな
- 「シータさんは元々訳あってディニスを離れ、望んで冒険者になったんでしょう。良かったじゃないですか」 ランクが上げられるなら良いことだ
- シータ
- 「そうなのだけどねぇ……」困った表情で
- アンスレイ
- 「ふむ」 浮かない表情を見て 「何か素直に受け入れられない理由でも?」
- シータ
- 「正直、悩むわね。私はそんな大層な人じゃないし、受け取るべき人は他にいると思うの」
- 「でも、故郷から贈られたものって考えたら、無下にするのも……ね」
- アンスレイ
- 「成程」 頷きながら頂いたお茶を口に運び
- 「今回の件については国を巻き込んだ作戦でしたし、それに携わっただけでも十分大層だと思いますがねぇ」
- 「それと……シータさんって」 故郷からの、というくだりに対して思ったことがある
- 「此処に――ディニスに一緒に来た時。シータさんが浮かない顔をしていたのを今でもよく覚えています」
- 「あまり良い思い出がないのかなと思っていましたが、そう言うということは大事な故郷なんですね」 ふふ、と微笑み
- シータ
- 「……気付いてたのね」
- アンスレイ
- 「ま。仕事に支障が出たら困るので、一人ひとり見てますよ」
- シータ
- 「冒険者になって視点が変わったのかしらね。それまでは嫌いな国だったけど──人と繋がることでそれが改められていった感じ」
- アンスレイ
- 「人と繋がることで、ですか」 ほう、と
- シータ
- 「だからといって、9年間も閉じ込められたのは許せないけどね」ふ、と笑って
- アンスレイ
- 「9年……監禁されていたんですか?」
- シータ
- 「軟禁よ。家の中では自由だったけど、外に出ることは叶わなかったわ」
- アンスレイ
- 「それはまた窮屈そうな」 肩竦め
- シータ
- 「6歳の頃に母を失って、父上が変わってしまってね。過保護になりすぎたのよ」
- アンスレイ
- 「成程。愛ゆえに、というところではあるんでしょうね」 私には無理だ、と笑いつつ
- シータ
- 「ま、隙を見て逃げ出したのだけどね」
- アンスレイ
- 「それで今に至る、ということですか」
- シータ
- 「ええ。……もう、その頃が遠い昔に思えるわね」しみじみとした表情で
- アンスレイ
- 「ふむ……そんな嫌な思い出のある家であれば、家には戻ってないんですか?」
- アンスレイ
- 後日の会話と擦り合わせるならばきっとまだ会ってないんだろうかね<お父さん
- シータ
- うむ
- シータ
- 「後日、戻ろうと思ってるわ。アネット達とも約束しちゃったし」
- アンスレイ
- 「ほうほう。約束?」 聞いてもいいのかな?と
- シータ
- 「この事件が終わったら、家に帰って『ただいま』と言うこと。……アネットらしいわよね」
- アンスレイ
- 「……ふふ」 思わず笑みを零し 「アネットさん、昔ならそんなこと言わなかったんですけどねぇ」
- シータ
- 「そうなの?私はその時の彼女を知らないから何とも……」
- アンスレイ
- 「彼女もシータさんと一緒ですよ」
- 「──人と繋がることでそれが改められていった、って」 先程のシータの言葉だ
- 「昔のアネットさんはもっと何を考えてるか分からなかったし、“庭”を抜けたとはいえ“葉”に近い感じでした」
- シータ
- 「元々、庭の一員だった、というのは聞いていたわ。でも、あそこまで感情豊かになれるなんてね」
- アンスレイ
- 「勿論、支えてくれる人がいてこそだったと思います」
- 「正直、少し羨ましいですよ」 困ったように笑いつつ
- シータ
- 「あら、貴女の周りにも支えてくれる人は居ると思うのだけど」
- 「今回の事件を経て、少しは分かるんじゃない?」
- アンスレイ
- 「いやぁ、それは分かってるつもりなのですが」 眼を伏せ 「中々彼女たちのように上手くできないようで」
- シータ
- 「そう、じゃあ慣れていくしかないわ」
- アンスレイ
- 「ま、そうですね」 ふ、と笑ってから 「……ああ、そういえば“庭”で思い出したのですが」
- 「シータさん、結構リコリスさんと上手くやってるようで安心しましたよ」
- 「最初は彼女の正体を知った時どうなるかと思っていましたが、それなりにお話をする仲なんですね」
- シータ
- 「最初は上から目線で憎たらしい奴って思ってたのだけどね」ふ、と笑って
- 「見返してやろうと頑張ってたけど……なんだか不思議な関係になってたわ」
- アンスレイ
- 「ほら、アライア要塞へ突入する作戦の前でしたかね」 思い出すよう人差し指を立てて 「話したいことがある、とか言ってましたし」
- シータ
- 「ああ、あれね。あれはただの相談よ。庭の人にしか出来ない、ね」
- アンスレイ
- 「庭の人に、ですか」 ほう、と 「麻薬を分けてもらおうとか」 あはは、と冗談交じりに
- シータ
- 「……あながち間違いでもないのが、笑えるわね」
- 「ああ、安心しなさい。言うだけ言ったけど、協力はしてもらえなかったわ」
- アンスレイ
- 「あはぁ、いくら軟禁された反動とは言えそれはお父さん悲しみますって」 と笑う
- 「ふむ」 協力してもらえなかった、か 「ちなみにどういう相談だったんですか。自分が使おうと思ったわけじゃないですよね」
- 「あ、答えたくないなら無理にはいいですよ」
- シータ
- 「その……麻薬漬けにされた"葉"や"人形"を治療できる"薬"を作れないかと思って」
- アンスレイ
- 「……へえ」 “人形”を見た時の様子にどこか合点がいった様子で
- シータ
- 「まあ……あれよ、ああやって年端も行かない子の未来を奪うのが許せなくて。だから、どうにか出来ないか考えてたの」
- アンスレイ
- っと、息子が起きちゃった
- ちょっとまってて
- 大丈夫だた
- シータ
- はい
- アンスレイ
- 「麻薬への依存を直す薬……ですか」
- シータ
- 頷いて。
- アンスレイ
- 「協力してもらえなかったということは、今のところ進捗はないんですね」
- シータ
- 「……ええ、個人として邪魔をすることはないと保証はくれたけど、それ以外は何も」
- アンスレイ
- 「……」 ふむ、と考える仕草をしてから 「……一応」
- 「もしシータさんが本気でやろうとしているのであれば……少しぐらいなら協力できるかもしれません」
- シータ
- 「え……?」
- アンスレイ
- 「というのもまぁ、私もレイフェルさんに似たようなことを言ったらしいんですよ」
- 「リコリスさんの薬への依存について、何とかできないかと」
- シータ
- 「そうだったの……」
- アンスレイ
- 「意外ですか?」 ふふ、と
- シータ
- 「まあ、普段の貴女からは想像つかないわね」
- アンスレイ
- 「……ま、それを言った時は普段とは違ったんですよ、きっと」 ふ、と笑い 「それはさておき」
- 「でまぁ、私が提案したのは麻薬への依存を治療する特効薬ではありません」 人差し指をぴっと立て
- 「麻薬としての濃度を少しずつ下げた麻薬――といったところでしょうか」 要は離薬だ、と
- シータ
- 「なるほど……。その方法なら、元の薬がわかれば時間を掛けて治療できるわね」
- アンスレイ
- 「かなり根気がいるのは確かですが、ね」 言いながら、ごそごそと薬瓶のベルトポーチへ手を伸ばし
- 「ということで」 はい、と薬を取り出し 「良かったらあげますよ、これ」
- 目の前に置いたのはシータも見たことがある色のものだろう――〈エンジェル・ダスト〉、そのものだ
- シータ
- 「……」手に取って「これは──」
- 「貴女、これをどこで?」
- アンスレイ
- 「随分前に、アネットさんを救出する作戦で」
- 「潰そうとした“庭”の組織の中でも、別の一派の方からプレゼントされました」
- 「といっても、効力はもうかなり劣化していますよ」 随分前のですからね、と補足するように
- シータ
- 「効力がなくても、どういった物で作られているのかが分かれば、足がかりの一つになるわ」
- アンスレイ
- 「ええ、ええ」 頷き 「元々は取引の交渉材料にでもしようと残していたのですがね」
- 「私の仮説でしかありませんが……我々がよく知るポーションや薬草、あとは少し強めの薬を調合すれば似たものを作れると思っています」
- シータ
- 「……そうね。量産が利くなら、その中身は身近な物である可能性が高い……」
- アンスレイ
- 「シータさんは夢幻の薬、って知ってます?」
- シータ
- 「ええ、あれも一種の麻薬よね」
- アンスレイ
- 「そうですね。〈エンジェル・ダスト〉も夢幻の薬も似た作用があって、多幸感を味わうことが依存する理由の一つです」
- シータ
- 「そうよ──原料はどちらも同じなのかもしれないわ」
- アンスレイ
- 「ま、原料については私より詳しい人はわんさかいると思います」
- 「もしそこから進展すれば……例えば夢幻の薬をベースに効果を強めた麻薬を作り、少しずつ濃度を薄めていく――というのも一つかなと」
- 「ま、あくまで私の仮説でしかありませんが、ね」
- シータ
- 「いえ、新たに薬を作るより現実的だと思うわ」
- 「ありがとう、アンスレイ。目標に一つ進めるかもしれないわ」
- アンスレイ
- 「いえいえ。途方もない話ですし、救える保証もありません」
- 「相応の覚悟と年月が必要であることは、お忘れなく」
- シータ
- 「大丈夫よ」笑って「もし、私が失敗しても、それまでして来たことは無駄にはならない」
- 「それに、リコリスにだって約束したわ。将来、"庭"に狙われるようになったとしても私は諦めない」
- 「怖がってちゃ、何も始まらないからね」
- アンスレイ
- 「……ふふ」 その様子を見て 「それだけの覚悟があるならば、私がとやかく言う必要はありませんね」 微笑む
- 「…………」 怖がってたら何も始まらない、という言葉はどこか自分の胸に刺さりつつ 「……ま」
- 「言い出しっぺが何も手伝わないのも何なので、相談とかあれば言って下さいよ」
- シータ
- 「ええ、その時は頼りにさせてもらうわよ」
- 「と──なると」推薦状を手に取り
- 「これも覚悟を決めなきゃダメね」
- アンスレイ
- 「期待し過ぎないぐらいで頼みますよ」 と肩を竦める
- 「……そうですね」 推薦状に対して頷き 「それだけの偉業を成し遂げる為には、迷っていられないとは思いますよ」
- シータ
- 「──ええ、その通りね」
- 推薦状を丸めて閉じ、カバンへと入れる。
- アンスレイ
- 「イルスファールに帰った時の報せを楽しみにしていますよ」 と笑って 「……さて」 結構話してしまったな
- アンスレイ
- 目的を果たせたのでそろそろたたんで行こうと思うが良いかな
- シータ
- いいよ
- シータ
- 「そろそろ寂しさは晴れたかしら?」からかうように笑い
- アンスレイ
- 「あはぁ、安心して眠れそうですよ」 同じくけらけらと笑い、立ち上がる
- 「ま、あとはお父様へのご挨拶も頑張ってくださいね」
- シータ
- 「ええ、勿論」
- アンスレイ
- 「それと――」 渡した〈エンジェル・ダスト〉に視線を落とし
- 「帰りの検問、頑張って下さいね――」 それだけ言い残すと、ひらひら手を振りつつ逃げるように立ち去っていった――
- シータ
- 「──あ」
- 「……推薦状と一緒に見せれば通るかしら?」などといい、扉を閉めた。
- シータ
- とまあ、こんな感じで
- アンスレイ
- はーい
- 長くなってすまないw
- シータ
- 平気平気
-
-
-
- シータ
- お疲れ様よ
- アンスレイ
- お疲れ様よ
- お付き合いありがとう!こちらは撤退だー
- シータ
- 私も撤退。
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- アンスレイが退室しました
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- シータが退室しました