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幕間:リコとウィス

20200426_2

!SYSTEM
リコが入室しました
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ウィスタリアが入室しました
ウィスタリア
よし
リコ
うむ
ウィスタリア
状況は希望とかあれば聞きます
なければこっちで適当に
リコ
おまかせします
ウィスタリア
はーい
よろしくお願いします
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リコ
よろしくう
 
ユディスでの依頼を終えて、列車で王都に帰還。
フィオナへ手紙を届け終え、解散となった頃合い
リコは、ウィスタリアから、聞きたいことがあるから時間を貰えないだろうか、という旨を伝えられる
その日は、解散し、リコの都合がついた、ある日
昼過ぎ頃の"星の標"で、ウィスタリアはリコを待っていた
人は閑散としていて
ウィスタリア
待ち人は、テーブル席の一つで 飲み物等も用意せず、まるで最初からそこに在ったかのような姿勢で じっと座っていた
 
カランと、人の少ない店内に、入店のベルが鳴り響く。
ウィスタリア
傍らには、書き取り用の教本と何枚かの羊皮紙が載せられており どれもきれいな文字が書かれている
 
入店した人物は、少し店内を見回した後、ウィスタリアの方へと近づく。
ウィスタリア
「……」 人形じみた少女は 視線を扉の方に向けて
リコ
「……待たせたな」と、ウィスタリアの書いた羊皮紙に目が行く
ウィスタリア
「いえ、時間通りデす」 ややぎこちない共通語で返すと 小さく頷いて
「お時間ヲ頂き、ありがとうございマす」
リコ
「問題ない。それより……随分勉強したみてぇだな」顎で羊皮紙を指して。
ウィスタリア
「……」 リコの視線を追って 「午前中は、いつも。書き取りをシています」 頷いて
「会話よりも確実に、進めることが出来マす」
リコ
「……効率的、ってやつか」よいせと、椅子に座り。
ウィスタリア
「はい。相手を、必要としまセん」
リコ
「確かに、勉強する上じゃあ過不足ねぇな。そんで、話ってのは?」
ウィスタリア
「最近は、リアン地方語にも習熟してイます」
「はい。リコさんは、」
「この前ノ仕事の際、配達のお仕事をされテいると伺いまシた」
「わたしは今、仕事を探していマす」
リコ
「……なるほど。それで俺に」
ウィスタリア
「はい」
「わたしにも、配達の仕事をさセて頂けないでしょウか」
リコ
「……確かに、お前にとって、この仕事は良い経験になるかもな」
「とは言え、流石に支部長に掛け合わねぇとな。俺が判断できる事じゃあねぇ」
ウィスタリア
「……」 返答を待つように 「支部長。上官でスか」
リコ
「上官というより上司、だな。ま、悪い奴じゃあねえ。俺みたいなのも拾ってくれたしな」
ウィスタリア
「リコさんは、問題のある方には見えまセん」
リコ
「人手は年中不足してっし、入社自体はすんなり行くだろうよ」
ウィスタリア
俺みたいなの に対応した言葉なのだろう そう口を挟んで
「わたしは、仕事を得るたメに、何をすレば良いでしょウか」
リコ
「……そうだな。実際、お前のスキルは十分にある。その辺は心配しなくていい」
「後は、会社に行って面接を受けるとこだな。ま、そんな厳しいわけでもねえ。そこは安心してくれ」
ウィスタリア
「十分、でスか?」 不思議そうに
リコ
「……お前の代筆を見て思っただけだ。アレだけ素早く、綺麗に書き取れる奴は少ない」
ウィスタリア
「代筆も、仕事なのでしょウか」
リコ
「代筆業は意外と大穴でな。手が不自由な奴、後は老人だな。そういった人達の役に立てることが多い」
「世の中、思ったことを書けない人も多いんだ」
ウィスタリア
「でしタら、お役に立テます」 頷いて
リコ
「先日のフィオナもそうだ。書ききれないほど想いが籠もってるなら、そいつを口に出してもらえばいい。その方が効率的だろ?」
ウィスタリア
「はい」 小さく頷いて 「ただ、……やはりマだ、よくわカりません」
「言葉もデすが、文字も、ただ、連なれテいるだけなのに」
「…‥泣イたり、笑っタり」
「シュナさんも、よく笑ったり、しマす。でスが、わたしは、どうして笑うかが、よくわかりまセん」
リコ
「……難しいな」
ウィスタリア
「はい」 頷いて 「とても、難しいデす」
リコ
「俺も笑うほうじゃねぇからな……まあ、そうだな」
「ヒトってのは、感情に揺さぶられながら生きる生き物なのは確かだ。泣いたり、笑ったり。怒ったり、喜んだり、な」
「そいつはお前も例外じゃない、ウィスタリア」
ウィスタリア
「わたしも、でスか?」
リコ
「……ああ。今は分からねぇと思うが、生活していれば自ずと分かってくると思うぜ」
「いい手本も居るしな」感情の起伏が激しいシュナを思い出し。
ウィスタリア
「手本」 小さく頷いて 「シュナさんは、確カに」
「分かるとキが、来たラ、わたしも」
「手紙を書きたく、なるのでしょウか」
リコ
「……そうだな。そうかもしれねぇ」
ウィスタリア
「質問をしても、よろシいですか」
リコ
「……なんだ?」
ウィスタリア
「リコさんガ、このお仕事を選んダ理由を伺いたイのです」
リコ
「理由、か」
「子供の頃から斥候術を学んで、単独行動に長けてたってのが大体の理由だが……そうだな」
「一番の理由は、仕事に乗じて家族の顔を見に行くことができるから、か」
ウィスタリア
「家族」
リコ
「……俺は孤児でな。元々、孤児院に居たんだ」
「その孤児院で育った手前、そこにいる奴らとは家族同然だった」
「そんな家族を、支えなきゃなんねぇって思ってよ」
ウィスタリア
「…‥」 聞き入るようにしてリコを見つめて リコの方に視線は向けているのだが、なにか別のものを見ているようにも見える
リコ
「定期的に仕送りを送るのに丁度良かったんだ。この仕事はな」
ウィスタリア
「……」 小さく頷いて 「ありがとう、ございマす」 少し目を伏せるようにして 軽く自分の頭を抑えた
リコ
「……どうした」頭を抑えるウィスタリアを見る
ウィスタリア
「……家族、と聞イて。少し、頭が……痛みまシた」
「すぐ収まったノで、大丈夫デす」
リコ
「……」あの写真を思い出す。あの中の1人がコイツだとしたら……。
「……ああ、それならいい」
ウィスタリア
「もう1つ、よろしいでしょウか」
リコ
「ああ」
ウィスタリア
「話は、変わりマす」
「"いきなさい"という言葉は、リコさんは、どう思われまスか」
「わたしが、おそらく最後に聞イた、言葉なのデす」
リコ
「……最後に聞いた、か」
ウィスタリア
「はい」
リコ
「そいつもまた難しい質問だな。言葉ってのは一つで多くの意味を持つ時がある」
ウィスタリア
「シュナさんにも聞きまシた」
リコ
「……アイツにも聞いたのか」
ウィスタリア
「シュナさんは、わたしが、命令を聞ク立場だったこと、おそらく兵器として扱われていタこと」
「その人が言いたかったのは、その立場かラの解放、ここから逃げなサい、という意味ではないかと仰っていまシた」
リコ
「……確かに、そっちの意味にも取れる」
「けれど、もう一つあると思うぜ」
ウィスタリア
「もう1つ」
リコ
「生きなさい──自由に生きろ、ってな」
ウィスタリア
「…生きル…」
リコ
「自分で見て、感じて、考えて。そうして人として生きるのを望んだんじゃねぇか」
ウィスタリア
「……それは、命令なのでしょウか」 判断に困るような声音で
リコ
「……いいや、命令じゃない」
「お前が、自分で決めなきゃならない事だ」
リコ
おっと、解釈違い
リテイクOK?
ウィスタリア
OKOK
リコ
けしけし
「そいつは……願いだ」
ウィスタリア
「願い‥‥何が、違うのデしょう」
リコ
「命令は言い聞かせるもの」
「願いはそうなってほしいもの。そうであってほしいもの、と言えばいいか」
「……ひどく曖昧だろ?でも、そんなもんなんだ」
ウィスタリア
「……」
リコ
「叶うか分からないことでも、人は願いを託す」
ウィスタリア
「……似てイます」
「手紙ト」
リコ
「……そうだな」
「本当に届くか分からないものを、文字に写して送るんだもんな。違いねぇ」
「……そんな曖昧なものを、しっかりと届けるのが俺達の仕事だ」
ウィスタリア
「やって、みたイです」
「きっと、願いも、いきたいも、知ることガ出来る……そんな気がシます」
リコ
「……そうだな」
「……今から行くか?支部長はどうせ暇してるだろうよ」
ウィスタリア
「はい。行ってミます。実際に、始められルかは、シュナさんにまた確認シます」
リコ
「ああ、分かった」
ウィスタリア
「ありがとうございマす。リコさん」
リコ
「……礼を言われるほどじゃねぇよ。じゃ、付いてきてくれ」
ウィスタリア
頷くと 席を立って
リコ
同時に席を立ち
ウィスタリア
リコとともに、ペガサス急便のイルスファール支社へと赴くのだった
ウィスタリア
わたしはここで大丈夫です
リコ
このくらいでいいかな?
おっけーよ
ウィスタリア
ありがとうございました
リコ
お疲れさまでした
ウィスタリア
リコさんに結構喋って貰いました(*´ω`*)
リコ
嬉しそうだな
ウィスタリア
ええ、キャラのバックボーンを語らせるのは、楽しいものなので
お付き合いありがとうございました
リコ
いえいえ
ウィスタリア
ではまた今度 次はセッションで
お疲れ様でしたー
リコ
うむ
ウィスタリア
)))
リコ
お疲れ
)))
!SYSTEM
リコが退室しました
背景
BGM