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幕間

20200419S_1

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フェルが入室しました
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レナが入室しました
フェル
じゃじゃん
レナ
じゃん
フェル
じゃあ導入はさっくりと
──星の標1階酒場──夜──
食事をするには大分遅く、眠りにつくものが増えた頃合い。星の標の酒場は客も大方が帰路につき、静かな時が流れている
そんな酒場の一角、テーブル一つを占拠しているのは、フードを被った小柄な少女。
冒険者として実力以外にも知られているのは、大食いであること。
小柄な身体のどこに入るのかというくらいに良く食べる。
という訳で、彼女の着くテーブルには所狭しと料理が並べられるている。(ほぼコピー
フェル
「……ふむふむ」 もっきゅもっきゅ
レナ
「………」
 ソロ仕事を完了した報告をしているが、何かこう……デジャヴュってやつなのこれは?
 となっている。
フェル
もくもくとテーブルの上の料理を片付けている。時折感心した様にうなずいているのは、美味しい、ということなのだろうか
レナ
「今日は食欲旺盛みたいね」
 なのでまあ、何というかつい声をかけてしまったのだ。
 ごとりと大斧を置いて対面に陣取る。
フェル
「ん」 ごくん、と音を立てて、咀嚼していた何かを飲み込み 「レナ」
「あのあと、味はちゃんと感じる様に、戻りましたので」 もぐ
レナ
 店員に向けて適当に注文を投げかけつつ。
「そ。良かったわね」
フェル
「ええ。ご飯が美味しくないと、気が滅入りますから。レナは」 上下をじっと見て 「仕事終わりですか?」
レナ
「そうよ」
 空いた皿を勝手に積んで、テーブル上のスペースを開けつつ。
フェル
「ん。ああ、どうも」 倣ってこちらも皿を積みつつ 「レナも燃費悪そうですもんね」
レナ
「……まあ、そうなのかしらね」
フェル
「私と、同じくらい食べるでしょう。お金が凄く減ります」
レナ
「それは、まあそうね。悩みのタネだわ」
 やれやれ、と。
フェル
「より多く稼がなきゃいけない、と。同じですね」 「の割に背も体重も増加はなさそうですね」
レナ
「うるさいわね、そっちもでしょ」
「成長期なんてとっくに過ぎてるんだから、今更だわ」
フェル
「はい、まあ。こっちもなんですけど」 頷き 「途中で止まっちゃいましたからね」
レナ
「………」
 やってきた料理に手をつけはじめる。あむあむ。
フェル
「ふむ」 こっちももぐもぐと残りの料理を消化していく
「レナが止まったのって、何歳くらいの時ですか?」 もぐ
レナ
 ぴた。手が一瞬止まる。
「………知らないわ。覚えてない」
フェル
「なるほど……まあ、人の基準で言えば、小さい頃、なんでしょうね」
レナ
「……」 もぐもぐ。
フェル
「私が……何歳だったんでしたっけ……10から12くらいの間だと考えると、レナもそんな感じですか」 ふむふむ
言いながらももぐもぐとテーブル上の料理を片付けていく
レナ
「さあ……まあ、そうなんじゃない、たぶん」
フェル
「なんだかつれないですね。いつも通りでしたっけ」 もぐ
レナ
「こんなものでしょ、いつも」
 もぐ……
フェル
「ああ、そうだ。言うの忘れてました。この前はどうも。とりあえず、もう大丈夫そうです」 味覚の話とは別の事に
レナ
「……ン」
「………………………? 何かしたっけ……?」
フェル
「レナは、見抜いたでしょう。私のことを」 手を牙に見立てて、自分の首を掴む様な仕草をする
「まあ、もうそういう視線は、投げませんよ、という話です。落ち着きましたしね」
レナ
「…………ああ」
 そういえば、そんなこともあったな、という顔。
「そ。まあ、ならよかったわ」
フェル
「ん……はい。怒られちゃいますしね」 正面の人に
レナ
「ふん」
フェル
「ん」 レナの反応を見ると、こくりと頷いてまた食事に戻る
レナ
「…………」 もぐもぐ。
フェル
「………」 時折レナの方を見ながら食事を続けるのだ
レナ
「……なに?」
フェル
「うーん、そうですね」 顎下に手を当てて 「なんで、分かったのかな、とか」
レナ
「……前に言ったでしょ」
 ちっ、と軽く舌打ちしつつ。
フェル
「ええ、言われましたけれど」
「まあ、気になるもので」
レナ
「面白い話じゃないとも言ったでしょう」
フェル
「それは、貴方にとって?」
レナ
「………そうよ」
「話していて、面白いことじゃ、ないの」
フェル
「………うん。そうですか。なら、やめます」 小さく目を伏せた
「すみません。貴方も、元は私と同じかな、と思ったもので」
レナ
「……なに、同じって」
フェル
「要するにまあ」 くるりと見渡し 「向こうについた側かと」
レナ
「……そういうんじゃないわ」
フェル
「ん、そうですか」 こくりと頷き 「ごめんなさい」
レナ
「……そういうところも渡り歩いたけど」
フェル
「──」
レナ
「……」
 一応は周囲を伺うような目線をしつつ。
フェル
「本当に嫌な話だったんですね」
レナ
「別に……そこに関しては、ただのつまらない話よ」
「性に合わなかったから、直ぐに離れただけの話」
フェル
「なるほど。まあ、今考えれば、……一度人の側にいたなら、合う方がおかしいでしょうしね」
レナ
「食事は不味いし、汚いし、野蛮だし、バカだし―――
フェル
「まあ、言えてます」
レナ
「ウザ絡みしてくる奴をブッ殺してもいいっていうのだけは、唯一気楽な点だったかしら」
 肩竦め。
フェル
「私のところは大分マシだったのですけれどね」
「上がノスフェラトゥでしたから。他の蛮族とは大分違いました」
レナ
「具体的なワードを出すんじゃない」
「……はあ、まあだいたいわかったわ」
フェル
「あっと」
「だいたいわかった?」
レナ
「それならマシだったでしょうねってこと」
フェル
「そうですね。私は彼の、愛玩動物みたいなものでしたし」
レナ
「連中って、まあ、元は人族でしょう」
フェル
「ええ。そうです」
レナ
「そんな奴のお側にいれば、まあ私の言った問題はそこまで大きくなかったでしょうね」
フェル
「配下はそういうの、多かったですけれどね。下は混成でしたし。貸し出されたりもよく」
レナ
「ほんと……ナリがこれでナイトメアだと、玩具に出来ると思ってナメて掛かるやつが多いんだから」
フェル
「私は別に不満もなかったですけど、レナは返り討ちにしてそうです」
レナ
「は? ブッ殺すに決まってるでしょう」
フェル
「舐められない程度にはそうしますけどね」
レナ
「馬鹿が多いと、学習しないから面倒極まりないわよ」
フェル
「可愛いのに、怖いですね。レナは」
レナ
「連中の流儀がそういうモノでしょう」
「ま、そんなだったから、用心棒みたいなことを少しやった程度よ」
フェル
「成程。あの大斧もその時に?」
レナ
「そうよ。アホの牛頭をブッ殺した戦利品」
フェル
「道理でどこかで見たことのあるデザインだと。どこにいっても同じようなの使うんですね」
レナ
「所詮連中の使うようなモノだし」 デザインとか……ねえ?
フェル
「でもそろそろ変え時では?レナ程に力がアレばもっといいのがあるでしょう」
レナ
「……さあ、どうだか」
フェル
「気が向いたら言って貰えれば良い鍛冶屋くらいは紹介しますよ」
レナ
「……鍛冶屋ねえ」
「………ま、そろそろいいかもしれないけれど」
フェル
「出来合いよりも、最初から合わせて打ってもらったほうが、無茶な注文もしやすいかと」
レナ
「ふうん」
「……変わりになるようなの、造ってもらえるならいいけれど」
 昔使っていた斧、無くしたのは惜しいな、などと遠い目をしつつ。
フェル
「たぶん大丈夫だと思いますよ。だめなら別のところを紹介して貰えば良いですし」
レナ
「……ま、考えておくわ。気が向いたらね」
フェル
「じゃあ気が向いたら、ここの店員に声かけて貰えれば、私、呼んで貰えると思うので。大抵部屋にいますし」
「つまらないことを話したお詫びじゃないですけど」 とか言ってる間に料理が片付いていた
レナ
「そう。じゃあ、そうする」
フェル
「ええ、では今日は引っ込みます」
レナ
「そ」
 こちらはといえば、後に頼んだ品がまだやってくるのである。もぐもぐ。
フェル
「では」 後片付けは店員に任せて、代金払って去っていくのであった
フェル
と、そういう感じで。ありがとうございました
レナ
おつかれさまでした
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フェルが退室しました
背景
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