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- ウィスタリアが入室しました
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- エスメラルダが入室しました
- ウィスタリア
- はい
- エスメラルダ
- ああ。任せていいのか? それとも、星の標からなら自分から書こうか。
- ウィスタリア
- ああ、ではお願いします
- エスメラルダ
- わかった。少し時間を貰うのと、〆の時間だけ書いておいてくれたら。
- ウィスタリア
- よろしくお願いします
- エスメラルダ
- よろしくお願いします。
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- ――王都イルスファール、〈星の標〉。
- 比較的高い依頼達成率や、所属している冒険者たちの力量、
- また、"剛腕"のガルバの名があることもあり 評価が高い冒険者ギルド支店のひとつだ。
- リアン南部での戦線についても、この宿から多くの冒険者が参戦している事もあり、
- その名を今も響かせている状況だ。
-
- まだ日も高い午後、多くの人員が出立し、閑散としている店内に
- 背の高い、それでいて色白の青年がカウンターに立っている。
- 店主のガルバから説明を受け終えた所のようであり、青年の手元には差し出されたペンと用紙がある。
- エスメラルダ
- これくらいか。どこからでも。
- ウィスタリア
- 了解です
-
- がらんとした店内に入店者を告げるドアベルの音が響く
- エスメラルダ
- 「……」 整えられた髪を右手で小さく掻き、左手に逆手に持っているペンを一瞥する。
- 素直に"文字"というものに理解がない事を告げれば良かったのだが、それを伝える前に、此方の記載待ちとなり手の空いた店主は他の客の注文を取りに行った次第だ。
-
- 白いワンピースに青いジャケット 金色の髪を後ろで纏めて 青い瞳の少女は 右の二の腕に共通語で『ペガサス急便』と書かれたワッペンを身に着けている
- 大きめの袋を肩から下げており、そこには手紙類や小包が入っている
- ウィスタリア
- 「──……」 すたすた、と歩いていって
- エスメラルダ
- 空いている店内で店主を呼んだ、灰の髪をした男達を一瞥しながら、小さく息を吐く。扉のベルの音には敵意を向け――敵ではない事を確認すると、それを解いた。
- ウィスタリア
- カウンターの男に 呼びかけた 「郵便です」
- エスメラルダ
- 「……」 目の前にやってきた小柄な少女を一瞥すると、周囲を軽く眺める。
- 少なくとも、彼女の視線の向いている方向には自分の他に誰もいない事を確認すると、苦笑いを浮かべながら口を開いた。
- 「自分宛、という事だろうか?」
- ウィスタリア
- 「ジェふリー・ワイルだー様宛。手紙1通です」 少女は無表情に頷いて
- 「サインを」
- エスメラルダ
- 「……」 逆手に持っていたペンを一瞥する。サイン、というのは恐らく印を要求しているのだろう。
- 「自分は、"ジェふリー・ワイルだー"ではないよ。エスメラルダ、という名前があるんだ」
- ウィスタリア
- 「‥…」手紙を見る 「……時間指定でこの場所に、ということでしたので」
- エスメラルダ
- 「……此方の事には疎いが、ここは店、なのだろう」
- 「この場所にと指定されたのなら、店の者に渡せば良いのではないかな。……自分は、ただの客なんだ」
- ウィスタリア
- 「ですガ、この店の名簿にジェフリー・ワいルダー様はいらっしゃいません」
- 「……」 無表情に手紙を何度も確認して
- エスメラルダ
- 「ならば、貴女が訪れる場所を違えているか、その指定場所が違うのだろう。……」
- 確認する様子を見て、自分もそれを見ようとして 見慣れぬ文字にゆっくりと眼を伏せた。
- 「店主に聞いて来ると良い。先程も言ったが、自分は此方には疎いものだから」
- ウィスタリア
- 電話
- エスメラルダ
- 了解だ
- ウィスタリア
- おわり
- ウィスタリア
- 「それはご命令でしょうか」
- エスメラルダ
- 「…………」
- 「命令、ではないが。そうでなければ、どうするつもりなのか聴かせて貰おうか」
- エスメラルダ
- おかえり
- エスメラルダ
- ペンを逆手に持ったまま、姿勢を少女へと向けて 小さく首を傾げる。
- ウィスタリア
- 「まずは店主様に確認致しまス」
- 「確認が済み次第、ご命令を頂くか、ジェフリー・わいルダー様に該当する人物が現れるまで待機します」
- 「先程のご発言ハ、そうした意図での発言であると諒解しましタ」
- 「わたしは会話や言い回しにまだ不備があり、言語習熟レベルはそれほど高くありまセン」
- エスメラルダ
- 「ならば、それで構わない」 頷いて、視線を用紙に向ける――前に、それを少女へと戻した。
- ウィスタリア
- 「発言に問題があれば、ご指摘下さイ」
- エスメラルダ
- 済まない、少し呼ばれていた。
- ウィスタリア
- 大丈夫です
- エスメラルダ
- 「……命令を求めているのか?」
- 訝しむ様に少女と視線を合わせる様に、瞳へと視線を向けた。
- ウィスタリア
- 「自分で決めること、と」
- 「命令を受理することもありますが」
- 「命令は一貫していまス」
- 無表情に視線を返して
- 「指示があり、動ク」
- 「仕事トは、そうしたものでハ」
- エスメラルダ
- 「そうだな。"仕事"とは、そういうものだ」
- 「店主に指示を仰ぎ、業務に戻る。その行動自体に、異論はない」 頷いて
- ウィスタリア
- 「……」 頷くと 手紙を改めて袋にしまって
- 背筋を伸ばして待機する
- エスメラルダ
- 「…………」 ペンを逆手に持ち、今度こそ用紙に戻ろうとして
- その様子に、右手で頭を抱えながら もう一度視線を向ける。
- 「店主に指示を仰ぎに行くのではなかったか?」
- ウィスタリア
- 「お客様に対応中デす」
- 「店主様の手が空くマで、待機していまス」
- エスメラルダ
- 「……、そうか」 確かに正しい対応だ。呆気に取られた様に頷いて、今度こそ用紙に視線を戻した。
- 逆手に持ったままのペンは、明らかにその用途を理解している者の握り方をされていない。
- ウィスタリア
- 「……ご指摘しまス」 視線だけをエスメラルダに向けて
- 「羽ペンの用途は、羽の軸を下に向けて扱い、文字を書くものでス」
- エスメラルダ
- 「……」 周囲を見回し 誰もいない事を再確認する。
- ウィスタリア
- 「その使用方法でハ、文字を記載することは出来ませン」
- エスメラルダ
- 「自分に言っているのか?」
- ウィスタリア
- 「はい」
- エスメラルダ
- 「……そうか」 頷いて、指摘された通りに――拳で握った。
- 「しかし、それよりも大きな問題が存在する」
- ウィスタリア
- 「?」
- 無表情に首をかしげて
- 「問題、とハ」
- 「エスメラるダさんは、書類に記載を行おうとしているように見えます」
- エスメラルダ
- 「自分は、此方に来て間もない。元より文字を使う経験がなかった為、会話は出来ても、この書類? ……というものを記載する事も、読む事もできない」
- ウィスタリア
- 「正しいペンの用法をすれば、遂行に問題はなイと──」
- 「問題を把握しましタ」
- エスメラルダ
- 「ペン、というものの用法は理解したが、……?」
- ウィスタリア
- 「ペンの用法は把握出来ているが、文字というものが分からナいため、記載することガ出来なイ」
- 「書類に記載することが出来なければ、登録を行えズ、問題が生じまス」
- エスメラルダ
- 「ああ、その認識で問題ない」
- ウィスタリア
- 「当社のサービすに」
- 「代筆業がありまス」
- エスメラルダ
- 「店主が戻れば、俺も相談する予定で……、ダイヒツギョウ?」
- ウィスタリア
- 「わたしは正規の代筆を行う要員ではありませんが、共通語、そして魔動機文明語の記載が行なえまス」
- 「サービスをお求めでしょうカ」
- 「代筆業とは、えすめラルダさんのように、文字を書けない方や正確な文章をお求めの方のために、代わりに記載をするものです」
- エスメラルダ
- 思案する様に、ガルバへと視線を向ける。
- ――今後はともかく、今回はガルバに記載をして貰う予定だったのだ。彼女に頼むのもガルバに頼むのも、(もしかしたら違うかもしれないが)同じ事だろう。
- ウィスタリア
- 「主には手紙、正規要員は公文書等も取り扱います」
- エスメラルダ
- 「……。社、と言っていたか。その社の名と、貴方の名と、それぞれ聞いても?」
- ウィスタリア
- 「"ペガサス急便"社、ウィスタリアと申しまス」
- エスメラルダ
- 「……記憶した。では、ウィスタリア。ダイヒツギョウ、というものを貴方に頼みたい」
- 一礼しながら、視線を合わせた。
- ウィスタリア
- 「承知しました」 敬礼でもしそうな雰囲気を漂わせつつ 頷いた
- 「文書の記載、なので30Gとなります」
- エスメラルダ
- その雰囲気に、これまでの事を無自覚に想起しては、首を傾げてそれを払った。
- 「その程度の持ち合わせはある。問題ない」
- ウィスタリア
- 「承知しました」
- 「お借りします」 待機姿勢を解いて エスメラルダに手を伸ばす
- エスメラルダ
- 頷いて、少しよれた羽ペンと、真っ新な用紙を差し出した。
- ウィスタリア
- 「ペン、並びに書類を」
- エスメラルダ
- 「ああ。……何を伝えればいい?」
- ウィスタリア
- 受け取ると、丁寧な手付きで まずエスメラルダという名前を記載した
- 「年齢、性別、使用できる技能、」読み上げていく
- 何項目か続いていき
- 「──、死亡後の蘇生可否、アンデッド化した場合の埋葬処理についての了解。以上になります」
- エスメラルダ
- 「了解した。……」 ひとつ息を吐いて 「22、男性、――」 それぞれを読み上げられた順に、確認を取らずに返していく。
- 返答の速度自体は一定のもので、秒針の様に淡々と伝えて行く。
- ウィスタリア
- 正確な手付きで言葉に合わせて記載していく
- 文字の読めないエスメラルダにも、文字の形が美しいことが分かる
- エスメラルダ
- 「――蘇生は可、埋葬処理も了解、だ」 記載されていく文字列は、自分には理解の出来るものではない。
- ウィスタリア
- 「……記載ガ完了しました」
- エスメラルダ
- しかし、それらが"上"の者が身に纏っていた金品よりも繊細で、そして美しく象られている事が解る。
- ウィスタリア
- 「ご確認‥いえ」
- 「このまま提出されれば、問題ありませン」
- エスメラルダ
- 「感謝する。此方も判断に迷っていた所なんだ」 「――?」 言い淀んだウィスタリアに首を傾げて、
- ウィスタリア
- 「虚偽の発言がなければ。お客様が仰った形で記載してあります」
- エスメラルダ
- 「……ああ、そうさせて貰う」 確認、が出来ない事を察したのだろうと心中で呟き、書類を受け取りながら、記載された文字を軽く撫でる。
- ウィスタリア
- 「内容のご確認を依頼しようとしたのでス」
- エスメラルダ
- 「自分は確認が出来ないからな。だからだろう?」
- ウィスタリア
- 「定形処理をするならバ、お客様のご確認が済んではじめて、ご依頼の完遂ということになりまス」
- 「はじめて行ったので、仕事の流れというものが分からなかったのでス」
- エスメラルダ
- 「はじめて、か」 文字を撫でながら鸚鵡返しにすると、小さく頷いた。
- ウィスタリア
- 「不備はないと思いますガ」
- エスメラルダ
- 「いや。俺に文字は読めないが、それでも」
- ウィスタリア
- 「問題がある場合は、ペガサス急便イルスファール支社へご連絡下サい」
- エスメラルダ
- 「……良い、でいいのか? 文字の評価というのは。まあ、良い、と思っただけだ」
- 「……記憶しておこう。ペガサス急便のウィスタリア、だな」
- ウィスタリア
- 「?、よく、わかりません」<いいとおもう
- 「はい。ご利用ありがとうございました」
- 頷くと 羽ペンを元の位置に戻し 再び待機姿勢に戻る
- エスメラルダ
- 「良い仕事だった。有難う、ウィスタリア」 報酬の30ガメルを渡し、薄く微笑んだ。
- ウィスタリア
- 「……」 料金を受け取り 袋にしまった
- エスメラルダ
- 「――さて」 ガルバに視線を向ければ、此方へと戻ってくるところの様だった。長話になった、と小さく呟きながらカウンターへと入っていく。
- ウィスタリア
- エスメラルダの用件が済むまで話しかけないつもりなのだろう やはり背筋を伸ばした姿勢で待機している
- エスメラルダ
- 「戻ってきた様だぞ、――」 その様子を見ると、小さく苦笑して
- 「先に行け、ウィスタリア」
- ウィスタリア
- 「ご命令でしょうか」
- エスメラルダ
- 「……」 「遠慮だ」
- ウィスタリア
- 「…‥」 無表情に頷いて 「感謝いたします」 淡々とした声音で事務的にそういった
- 何をしているんだ、という様子のガルバに話しかけられれば、やはり硬い喋り方で目的や用件を伝え
- エスメラルダ
- 頷いて、一歩後退して道を開け その様子を眺めている。
- ウィスタリア
- ガルバから回答を得ると 頷いて
- 「メルライン通り、3-4のアパートメントに引っ越された、と」
- 「承知しました。それでは向かいます」
- 頷きを一つ返すと 「失礼します。お客様」 とエスメラルダに返して
- 店の出入り口へと向かっていった
- エスメラルダ
- 「……」 転居か、とウィスタリアに視線を向けて 向かって行く背中には会釈のみに留め
- 「店主、此方の書類だが――」 ガルバへと向き直り、登録処理を続けて行った。
- ウィスタリア
- わたしはこんなところで大丈夫です
- エスメラルダ
- 此方もこれで問題ない。
- ウィスタリア
- お付き合いありがとうございました
- これで仕事になっているのかPLは気になります
- エスメラルダ
- また利用させて貰おう。
- 最初の方はなっていないんじゃないか。上司に見て貰うと言い
- ウィスタリア
- はい
- では、またいずれ
- )))
- エスメラルダ
- )))
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- エスメラルダが退室しました