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蕪穢のアルカディア幕間(フランシア、ソール)

20200328_1

!SYSTEM
GMが入室しました
GM
デデドン。
!SYSTEM
フランシアが入室しました
フランシア
はい
GM
うむ。
どっちと話す?
フランシア
ソールさんとお約束があったので
ソールさんで
馬に乗ったことがないとのことで
GM
よかろうもん。
落ち着いて会話するなら乗せて軽く街を回った後とかかな。
フランシア
そうしましょうか
GM
OK
では開幕は受け持とう。
フランシア
お願いします
GM
おっとこのルームにはNPC情報はないんだった。発掘しよ
GM
 
 
冒険家を志す少女と共に冒険者たちがやってきたのは、荒れ果てた大地とそこに呑み込まれてしまった人々が暮らす“奈落の魔域”。
魔域の中の人々は、“光の巫女”と呼ばれる少女をシンボルとして、希望を失うことなく生き続けている。
彼らの悲願はこの魔域から抜け出すこと。それはこの魔域を破壊するという冒険者たちの目的とも一致する。
彼らへの協力を約束した冒険者たちは、その第一段階として水源を汚染する原因の調査、排除を引き受け、その調査に向かう前に旅の疲れを癒やすべく、その日はゆっくりと過ごす事にした。
夜の帳が下りるまでの間、冒険者たちは好き好きに人々が暮らす集落の中を見て回ることになり、フランシアはその時間を使ってソールの願いであった乗馬に付き合うことにした。
白髪の少女を後ろに乗せてやれば、少女は目を輝かせて乗馬を楽しんだ。
すぐにマイルズとも仲良くなり、ひとりでその背に乗せてやっても、すぐに軽く辺りを回るくらいなら問題ない程度にまで習熟し……楽しい時間を過ごして、しばし。
ソール
――……ああ、すごい。馬の背に乗るだけで、こんなに景色が変わって見えるなんて」
一頻り乗馬を終えると、感動した様子でそう呟き、馬からゆっくりと下りてマイルズの鬣を撫でた。
フランシア
「楽しんで頂けたようで何よりです」 下馬するのを手伝ってから 姫に傅く騎士のような所作で一礼して 微笑む
ソール
「ええ、とても楽しかったです。ありがとう、フランシア」 胸に手を当てて、柔らかく微笑みを返した。
フランシア
「少し休憩しましょう。ソールさんもお疲れでしょう」 マイルズの様子をちらりと確認してから 提案する
「いえいえ、喜んでいただけるのが何より嬉しいです」 ふふ、と笑って
ソール
「……そうですね。恥ずかしながら、お尻が少し」 恥ずかしそうに笑って答えると、公園――だった場所――の端にあるベンチを指差した。 「あちらに座りましょうか」
フランシア
「分かりました」 マイルズを彫像化させて ソールを伴って移動する
ソール
「魔域に呑み込まれた当初は多少イーラにも馬が居たのですが……」 歩きながら、目を伏せて。
フランシア
「……ああ」 馬はストレスにそこまで強くない生き物である上に
「……珍しくなってしまいましたか」 人が生きていくのがやっとの中、家畜を飼育する余裕はそこまで無いだろう
「でしたら、尚更。今回は良かったと思います」
ソール
「……珍しいどころか」 首を横に振る。 「今はもう、一頭も」
フランシア
「戻った時に、乗れる方が居るのと居ないのとでは、連絡などに関わりますし」 「……そうですか」 
ソール
「はい。マイルズに乗せていただいて、なおのこと……外に出たくなりました」
フランシア
ベンチに座って 1つ息をつく 「…出ましょう、必ず」
ソール
フランシアの隣に座って。 「ええ。ずっと祈り続けて、ようやくあなたたちが来てくれたのです」
フランシア
「イーラがリアンに戻ったら、」 提案するように 「先程レーヴィアさんともお話したのですが、釣りなどはいかがでしょうか」
「……」 その言葉に、わずかに表情を翳らせて
ソール
「あなたたちの協力があれば、魔竜を討ち倒し、きっと“光の巫女”として、皆を外の世界へと導くことができるでしょう」
「釣り……ですか。実は私、釣りもしたことがないのですが……初心者でも上手くでき――……フランシア? どうかしましたか?」
フランシア
「……ソールさん、」 少しためらうような間を置いてから名前を呼んで
ソール
「なんでしょう?」
フランシア
「……巫女、というものについて。私なりに、少し考えてみました」
「……気分を害されるかもしれませんが、聞いて頂けますか?」
ソール
「巫女について、ですか」 言葉を呟くように繰り返し、少し視線を落とした。 「……はい。聞かせてください」
フランシア
「まず、巫女についての考えを述べる前に、神というものについてお話しましょう」 ご存知かもしれませんが、と
「神々は、〈始まりの剣〉に触れた人。あるいはその人によって引き上げられた存在。大いなる眠りにつき、」
ソール
「私が学んできた知識と、外の知識では違いがあるかもしれませんから」 お願いします、と頷いた。 
フランシア
「人々の信仰──願いを束ねる事で力を得て、それを神官達に対して奇蹟という形で還元する存在です」
ソール
「はい。私もそう聞いています」
フランシア
「魂としての格が人よりも上であり、その神格は、大いなる神を超える存在は、大勢の信者達の願いを聞き入れたところで、ぶれる事は無いとされています」
ソール
「古代神や大神と呼ばれる存在たち、ですね」
フランシア
「はい」 頷いて 「……そして、巫女という存在は」
「イーラの人々の願いを束ねて力とする、神と同じ仕組みを持つ存在なのではないかと、私は思うのです」
ソール
「……そうですね。自分から神と同列の存在だと語るのは烏滸がましいとは思いますが、私はそれと同じような仕組みで力を得ていると思っています」
フランシア
「……仕組みが同じなのは、良いと思います。小神等はそうして、神々の目に触れて引き上げられる事があるとも伺います」
ソール
「ルドールも、そう考えているようですから」
フランシア
「…‥ただ、巫女と神、決定的な違いがあります」
ソール
「力の根源……引き上げてくれる神、あるいは剣の存在の有無、でしょうか」
フランシア
「……」やはり、と また表情を少し険しくして 「……はい」
ソール
「……どのようなものが源となっているのかは、私にも分かりません」
フランシア
「貴女はあくまでも、人の身……神として成立し得る魂の格を持たぬものなのであれば」
「……大勢の人の願いを聞き届けようとする時、その体は、魂はどうなってしまうのかと、考えたのです」
心配そうな表情でソールを見つめて
ソール
「心の中では、このイーラの惨状を見兼ねたいずれかの神が私たちに希望を与えてくださっているといいな、と考えたりはしますが」
「…………」 フランシアの言葉に、驚いた様子は見せず、優しい笑みを浮かべた。 「あなたは聡く、優しい人ですね、フランシア」
フランシア
「……イーラがこの魔域に隔離されて、9年……貴女はずっと、願いを聞き届け、行使し、受け止めてきたのではないですか?」
ソール
「ええ。少しずつ、皆の願いを聞き入れ、少しずつ、それを実現できるだけの力を身に付けてきました」
フランシア
「……それはどのように?」
「……頭の中に、声がするとか、そうした形で受け止めてきたのではないですか?」
ソール
「この魔域に入ったその時から、私には不思議な力が備わったみたいで」
「何もない所に花を咲かせたり、小さなキズを治したり……そういう、些細な奇蹟じみた力を行使できると分かってからは、神殿で神官様のような役割を始めたんです」
フランシア
「………」四六時中、ルーナが苦しんだ時のような状態で 彼女は過ごしてきたのではないかという懸念が、その問を口にさせた
ソール
「……大丈夫。私にはそのような声は聞いた事はありませんし、苦しんだこともありませんよ」
フランシア
「…‥なら、良いのですが」
ソール
「神官……いえ、こういう場合は祈祷師といった方がよいのでしょうか。そのような役割を果たしている内に、皆が私を頼るようになってくれて、次第に今のような力を身に付けていったのです」
フランシア
「神秘的です……とても」
ソール
「ルドールも私がその立場に立ったことで不自由することのないように配慮してくれましたし……私は、“光の巫女”の役割を否定的に捉えたことはありません」
フランシア
「……お強いですね」 懸念は、胸の裡にしまっておいて 「私だったら、どうしていたか」
ソール
「強いというのかどうかは、わかりませんが」 困ったように笑う。 「守りたいと思う約束が、ありましたから」
フランシア
「約束、ですか?」
ソール
「ええ。いつか本物の眩しい太陽の輝きを見せる、と。大事な友人に約束したんです」
フランシア
「……」少し踏み込みすぎかなとは思うのだが 「大事なご友人というのは、今も?」
ソール
――」 すぐには答えず、空を見上げる。 「きっと、本物の太陽を見てくれたと思います」
フランシア
「……外に出ることが出来た人物が居るのですか?」
ソール
「…………」 口元の笑みが薄れて、目を細めた。 「あなたは、本当に察しが良いのですね」
フランシア
「──余計なことを聞くのは、昔からの悪癖なのです」
「…‥より具体的にお聞きしましょう」
ソール
「……どうぞ」
フランシア
「……ルーナさんと、お会いしたのは初めてではありませんね?」
ソール
困ったような微笑みが、返答の代わりだ。
「あの子には、内緒ですよ」
フランシア
「……分かりました」
「不思議に思ったのです」
ソール
「……?」
フランシア
「小竜達を相手にするソールさん達を助けに赴いた時」
「ソールさんは初対面であるはずの私達の中で、ルーナさんの手を迷わず取りに行きました」
「確かに、まとめ役に見える、堂々としたお人柄ですが、そこが少し引っかかりを」
ソール
「……ふふ、本当によく見ていますね」
フランシア
「私はとても鈍感なのです、だからなるべく見るように心がけています」 苦笑して
ソール
「別に隠すつもりがあったわけではないのですが、あの子は何も覚えていない様子でしたから、驚かせないように黙っていようと思ったんです」
「……あなたの前でついあの子の手を取ってしまったのは、失策でした」 こちらも微苦笑を返して。
フランシア
「はい…これを私がソールさんに伝えたことは、ご本人には秘密にしてほしいのですが」
「ルーナさんは幼い頃の記憶がなく、拾われた子供として育ったそうです」
「そして何処で拾われたか、それを育てのご両親は話してくれなかったと」
ソール
「そうですか……。彼女のご両親は、どのような方々だったかはご存知ですか?」
フランシア
「いえ、ただ裕福なご家庭ではありそうでした」
ソール
「そう……良かった」 胸に手を当てて、心底嬉しそうに安堵した。
フランシア
「だから、自分の過去を知るべく‥‥冒険家になるという目標があるようです」
ソール
「自分の、過去を――
「でしたら、なおのこと彼女には黙っておかなければなりませんね」
フランシア
「……」 表情が引き締まる
ソール
「イーラの人々を現実の世界に戻すまでは、無用に混乱させることは避けなければなりませんから」
「過去なら、その後でも知る事はできるでしょう」
フランシア
「……何があったかは、今はお話していただくことは難しいでしょう」
「ただ、ルーナさんはそれを追い求めていますし、私達はそのお手伝いをする立場です」
「……うまく、伝えてくださると良いのですが」
ソール
「大事な友人である彼女だけでも、普通の暮らしに戻って欲しかった。……それだけですよ、フランシア」
フランシア
「……私にも大事な人が居ます。ですから、その気持ちはとても良く分かります」
ソール
そう言うと立ち上がり、手を差し出した。 「さあ、そろそろ戻りましょう。まだ皆農作業の手伝いをしているかもしれません。働かざるもの食うべからず、ですよ」
「……ふふ、そうですか。それは良いことです、とても」
フランシア
「……きちんとお話してくださる場がいただけるものと思っています。ソールさん」 その手をとって 立ち上がる
「それまでは、何があっても今のことは申し上げません」
「私の家名と剣に誓って」
ソール
「無事に魔竜を討ち、私が“光の巫女”としてこの地に豊かさを取り戻せるようになった暁には、必ず」
フランシア
「……」 頷いて 深刻そうな表情を解き 微笑む 「さて、力仕事ならこう見えて得意です。手早く済ませてしまいましょう」
ソール
「ふふ、期待していますね。出発前には、畑に儀式も行っておかなければなりませんし……忙しくなりますね」
言葉とは裏腹に嬉しそうに言うと、手を引いて公園の跡地を後にした。
フランシア
こんなところでしょうか
GM
うむ。
おつかれさまじゃ。
フランシア
はい。情報を色々といただけました
GM
必要に応じて他のPCに伝えるのはかまわん。むしろ伝えろ
フランシア
分かりました 必要だと判断したその時は共有します
GM
うむ。
ではさらばじゃ。
お付き合いありがとう。
フランシア
はい。ありがとうございました
GM
)))
!SYSTEM
GMが退室しました
!SYSTEM
フランシアが退室しました
背景
BGM