- !SYSTEM
- エナが入室しました
- エナ
- 新居(中古物件)
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- エレナが入室しました
- エレナ
- ここが愛のホームですか……!?
- エナ
- そうよ
- エレナ
- 私はシラーから帰ってきた体で行こうと思います。どう合流すればいいでしょうか。エナ。
- エナ
- エレナが実家に帰ってる間に新居への引っ越しがすんでて、ガルバかキャロあたりに転居先の言伝を預けてあったとか
- それで訪ねてくるってところでいいんじゃないかしらね
-
-
- エレナ
- オッケー
- では私からスタートでいこう
- よろしくおねがいします
-
- エナ
- よろしくお願いします
- 某日。1人の少女がシラーからイルスファールに戻ってきていた。名剣ランクで、六花の異名を持つ彼女はエレナ・ルーキスという。https://www.youtube.com/watch?v=VKoGP6q88Ys&list=PLFB2DBGahG4G8lJ02rUF5qHmKJWWnwqw-&index=5
- どうやら兄に「一度実家に帰ってみないか」と言われ、少し躊躇う所はあったものの、彼女の心もある程度は強くなっていたのだろう。兄と共に魔術師の名家であるルーキス家に帰宅した。
- エナ
- エナの家はティダン神殿のそばにあり、マリヤ達の家からもそう離れてはいない。平屋建てで小さな庭を備えたこじんまりとした一軒家
- さて、その結果はさておき──。彼女はイルスファールに戻るや否や、ガルバから親友の引っ越しについて聞かされる。驚き半分、祝福半分の顔もちであり。早速エナ──ヴィエナの新居を尋ねるのであった。
-
- エレナ
- ティダン神殿のそばの小さな平屋を尋ねる。シンさんとおそらく住んでいるのだろう。──在宅であればいいのだが。
- と、少し不安げな表情で彼女は荷物を持ってドアの前に立っている。神が少し伸びた。黒い美しい髪は肩までかかるようになっている。少し大人びた印象を受けるかもしれない。
- 「──」ドアをノックする。「──えっと、いらっしゃいますか?」と、少し他人行儀になってしまう。緊張しているのだろう。
- 新居、と言っても新しく建てたわけではなく、中古の物件を買い取った形なのだろう。年季の入ったドアは日に焼けて色あせている。
- 乾いたノックの音が響くと中から足音が近づいてくる。
- エレナ
- 「──」待っている間辺りを眺めている。ティダン神殿の近くのものを買ったのはそういうことなのだろう。そして、中古の──けれども住みやすそうな物件だなと思っていると足音が聞こえてきた。
- エナ
- 「はいはい、どなた――」と、ドアが開くと共に発せられた声色は余所行きの高い声…というわけでもなく、いつもの声音だった。
- エレナ
- 「あ──エナ。よかった……間違えていたらどうしようかと」と、胸に手を当て、安心した顔をする。
- 「お久しぶりです」と、微笑を浮かべてそう答えた。
- エナ
- リネンのワンピースにグレーのカーディガンを羽織った少女が姿を見せる。いつもはツーサイドアップにしている亜麻色の髪を珍しく後ろで一括り、いわゆるポニーテールにしている。
- エレナ
- 「──」と、いつもと印象がリラックスしたスタイルのエナの様子をぼうっと見つめていたかもしれない。
- エナ
- 「レナじゃない!いつ戻ったの?」切れ長で、ともすればキツい、冷たい印象を与えかねない眼を見開いて、次いで笑顔を浮かべた。
- 「なにぼうっとしてんの、入って入って」頭にはリボンではなく三角巾を被っている。角隠しということもあるのだろうが掃除の途中だったのかもしれない
- エレナ
- 「あ、はい。先日の夜に戻りました。そいて今日の朝に、星の標に復帰のことを報告しにいったのですが──その時に、エナの転居の事について聞きまして」と、親友の声を聴いて言葉が弾んでしまう。
- 「とりあえず──あ、お邪魔しますね。えっと、掃除中でしたか──お手伝いしましょうか?」とか言いながら入っていこう。
- エナ
- 「前からあたりは付けて居たんだけどね、結局ここにしたの。マリヤの家も近所だから」それが親友がいる気安さからだけの選択でないことは、親友の一人であるエレナには言わずとも分かるだろう。
- エレナ
- こちらは肩を少し出した黒のワンピ―スにパンツスタイルだ。控えめな性格とは打って変わり、やはりお洒落の研究には余念はないらしい。
- 「そうですね……ある意味、マリヤさんとの距離が近いのと。後は、神殿が近いというのは対応策が取りやすいですからね」と、上がりながらそう答えた
- エナ
- 「お客様にそのような事をさせるわけには参りません。さあ、どうぞお嬢様、お茶のご用意をいたしますわ」生成りのワンピース姿でメイドのような口調で室内に案内する。
- 使用人めいた口調と裏腹に、表情は笑っている。実家帰りのエレナに向けた冗談なのだろう。
- エレナ
- 「ちょっと……もう」と、冗談で言っているのは分かり切っている。一瞬動揺する姿を見せたが
- 「──はい。ではご厚意に甘えますね」と、室内に案内され。こちらもお嬢様らしくメイドを演じる親友のエスコートに従う。思わず微笑が零れてしまう。
- エナ
- 玄関を開けてすぐにリビングがある。テーブルに椅子が二脚、カウンターを挟んで台所が見える。
- エレナ
- こじんまりとしているが、どこか生活感と安心感を覚える住まいを眺める
- エナ
- 奥には寝室とあともう一部屋あるかないかといったところだろう。テーブルの上には菜の花を活けたワインボトルと雑巾が置かれていた。
- 「あ」雑巾をさっと回収するとカウンターを回り込んで台所へ向かう。 「座ってて、今、お湯を沸かすから」
- エレナ
- 「とても過ごしやすそうですね。御屋敷にいるよりも、こういった──あ。はい、失礼します」と、椅子を引いて上品に座ろう。荷物はテーブルに置かせてもらって。
- エナ
- 「ちょっと手狭かなって思ったけど、このくらいで丁度良かったわ。掃除が大変なんだから」
- 「庭は草だらけだし、台所の天井は煤とだらけ、玄関の蝶番は直したけど窓なんて開けるとギイギイ酷いのよ」テキパキとお茶の支度をしながら淀みなく愚痴を零す
- エレナ
- 「ああ。そうでした、お忙しい時にお邪魔して──もう少し遅くくればよかったですね。ただ気持ちが逸ってしまって」と、笑って見せる。
- エナ
- けれど、その口調は紛れもなく楽し気なもので、一時、精神的に参っていた状態からは脱したようだ。
- エレナ
- 「今日はまだしも言ってくれればお手伝いしますよ。雑草抜きとか。玄関とかの調整は私では手に余るところですが──」と、愚痴を聞きながら。それでも新生活を楽しそうに語るエナを微笑ましく見つめて
- エナ
- 「次に来るときはお客様扱いしないから覚悟しときなさいよ。滞在料として手伝いをさせてやるから」
- エレナ
- 「ふふ。私を甘く見ないでくださいエナ。私もメイドのお手伝いを良くしていましたから。逆に驚かせてあげますよ」と、弱気な彼女だが、こういった冗談も返せるようになったのである。
- 「ああ、そうそう。忘れないうちに」と、鞄から何かを取り出す。シラー名物のお菓子と、後は書籍を3冊くらい置いていこう。シラーと言えば魔動機文明だ。錬金術や最新の魔動機に関する論文集といった学術に関する書籍類だ。
- 「転居祝いとしては──少し風情がないですけれども。エナも、後シンさんもこういうの好きそうですので」と、言って
- エナ
- 「それ、使用人を困らせる類の奴よ。『私の仕事を奪わないでください、旦那様に叱られてしまいます』って。 あら」
- エレナ
- 言われた節があるようで、あははと笑って見せる。
- エナ
- 「シラーの名産っていうと…紅茶とカモミールと珈琲があるけど、どれが合いそう? …別に祝われるような事でもないわよ、ただ、その、帰るところを移しただけだし」照れくさそうに視線を逸らし
- エレナ
- 「私はいつも紅茶と一緒に飲んでいますね──意外と甘さが控えめなので──。ああ」と、視線を逸らしたのを見て
- 「ふふ。生活もうまくいっているみたいで、何よりです」と、多くは語らないがそこに色々な意味を含める。彼女なりのジョーク? なのだろう。
- エナ
- 「まぁ、でも、その……ありがと、レナ」向き直って目を細め、柔らかな笑みを浮かべた。
その瞳の色が以前よりも赤みを増し、琥珀色から黄昏色へと変じつつあることを除けば、麗しい友情の一幕と言えたであろう。
- エレナ
- 「──はい」当然、エナの瞳の件については気付く。聞きたい気持ちもあったが──。
- エナ
- 「ん、ん…あいつなら何処かをほっつき歩いてるから、本は後で渡しておくわ。まぁ、私も読むけど」
- エレナ
- 「シンさんらしいですね。ただ、こういう何でしょう。ちょっと変わった最新文明とか、彼、意外と興味持ちそうではないですか?」
- と、こういう楽しい場で”それ”を突っ込むのは野暮だろう。それに嫌でもアリスノートの件の進捗も尋ねなければならない。だが、今はそれを抑えた。いや抑えたかった。
- 1日くらい。そういった湿っぽい話は抜きにしたい。そんな気持ちだ。
- エナ
- 「おかしなものを買い集めてきたりはしないんだけど、まぁ、おかしなものに興味はあるみたいね」
- 「あの喧しいリュック以上におかしなものは勘弁だわ」
- エレナ
- 「あの兄も意外とそういうところあるので──なんとなくわかります」とジト目で。兄というのはヘイルのことだ。彼のことを話すときは珍しく毒気が多くなる。半分愚痴だ。
- 「あれ、そういえばリュックさんはどちら──ああ」
- 「縛ってるんですね──残念」と、魔法文明語は丸わかりなので。若干残念そうに。
- エナ
- 「ああ、あのお兄さんね、わかるわ……如何にもだわ」以前一度だけあったエレナの兄は、自分以上の才能の塊で、同時に変人の類だった。浮世離れしているというか突き抜けているというか、常識で測れないところがある。
- 「あんなの居間や寝室に置いておけるわけないでしょ」
- 「ていうか、何を期待してんのよ、まったく…」
- エレナ
- 「ふふ。意外と楽しいので。リュックさんとお話しするのは」と、少し悪戯気に
- 「とりえあず兄は鬱陶しいのでおいて──いえ、実家で仕事が少しあるみたいなので、シラーに置いてきました。やり残したこともあるみたいなので、またこちらにも来ると思いますが……」と、兄に関してはそう答えておく。
- お兄様だ
- エレナ
- まあ兄でいいや(ディスエレナ
- エナ
- 「人のゴシップを聞きだそうだなんて趣味が悪いったらないわ」 沸かした湯をケトルからティーポットへと注ぎながらそんな事を言うが、マリヤから恋人とのあれこれを聞き出したこともあるのだ。
- 「まぁ、良いじゃない。仲が悪いわけじゃないんでしょ」ティーポットの中で踊る茶葉を見つめる。自身の……ヴェイルーンに残してきた血の繋がらない兄との思い出は、今となっては遠いものに感じる。
- エレナ
- 「そうですね……今回の実家に帰ってからの色々の便宜を取り繕ってくれたのは兄ですから。勿論、感謝はしています」
- 「魔術師の後継としては本格的に”役立たず”の烙印を押されてしまいましたが──まあ、冒険者としてそこまで実績を残せたのなら”まあいいだろう”と言われたので。少し肩の荷はおりました」
- エナ
- 「空気読めないところありそう……というかそういうところしかないわね…? 昔からああなの?」失礼な事を言いながら、トレイにティーポットとカップを2つ載せて戻ってきた。
- エレナ
- 「はい。昔からああです。そして、魔術以外に関しては何もできません」
- 「掃除、洗濯、家事、料理は当然。不器用だし、ガメルの使い方も良く分かってないですし……はぁ……」と、ジト目になる。ガメルに関しては自分も人の事を言えないが…
- エナ
- 「役立たずとは随分な事を言ってくれるものね。第五階梯まで使える人間がどんだけいると思ってんのかしら」
- エレナ
- 「頂きます」と、紅茶はお礼して頂きます。
- 「そういった家系ですので。それに兄が13階梯に到達したのも影響しているのでしょうね……」と、目を閉じて答える。以前はこういったことに関して答えるときは自信なさげではあったが、今回は比較的冷静だ。
- エナ
- 「そういうあんたも家事なんて出来るわけ? 不器用よね? 手先っていうよりは性格的に。あと、お金の使い方も荒いというか無計画というか」
- エレナ
- 「うっ……」
- 「りょ、料理は人並みには……」
- 「多分……」
- 「……」
- 「お金は……」初任務を思い出し
- エナ
- 「ま、私も自分でこなさなきゃいけなくなるまではそんなもんだったわ」
- エレナ
- 「……うう」
- 「私もせめて自炊くらいはできるようにならないと──」
- エナ
- 「練習あるのみね。旅の途中の保存食のアレンジが利くようになるだけでも、冒険者としては十分だろうけど」
- エレナ
- 「そうですね。私もまた1人暮らしがはじまるので頑張ってみたいと思います」
- 「そういえばですが──私がいない間に。何か面白い依頼とかありましたか? 最近のイルスファール事情も知りたいのもあって」
- 「南の方は相変わらず逼迫した状況が続いていることは耳にしていますが」
- エナ
- 「練習して、良い材料を使って、それでもお店で食べる味には及ばないのよねぇ…」紅茶を一口啜りながら愚痴を漏らす。
- エレナ
- 「それこそプロですからね……」紅茶を啜りながら愚痴をきこう
- エナ
- 「情勢が不安定なのはまぁいつも通りね、南の連中はある意味平常運転だし、魔域絡みが妙なのも日常的」
- 「……いやな日常だわ」
- エレナ
- 「なるほど──いやな日常ですね……」と被ってしまった。
- エナ
- 「そうね、あんたにも関係がありそうなところで言うと…星座絡みの一件、覚えてるわよね? スノウホワイトの」
- エレナ
- 「ええ。はい。あの童話のような世界でしたね。確か、アクエリアス──でしたか」
- エナ
- 「あれと同系統の星座の魔神絡みの魔域に潜って来たわ。これがまたとびきり妙なところでね」
- エレナ
- 「私がいない間に──」目をぱちくりさせ
- エナ
- 「ラヒ文明、って聞いたことあるかしら?」
- エレナ
- 「ラヒ文明──」思考してみる。
- 2D6 → 11[6,5] +7 = 18
- エナ
- 知ってそう・・・w
- エレナ
- 「ああ──あの、オカルト的な砂漠の古代都市のことですね。はい。知っていますよ。実際にあるかどうかは分かりませんが、魔法文明時は珍しい議会制度を取り入れた国で交易が盛んだったとか。滅びた理由は不明ですが、交易が流通していて独自の文化が──」
- 「ハッ!」
- エナ
- 「あんたの好きなオカルト……知ってるわよね、ええ…」
- エレナ
- 「すみません、失礼しました」と、オカルトマニアの遍歴がでてしまった。
- エレナ
- 早口になってそう
- エナ
- 「まぁ、その遺跡が見つかったのよ。恐らく、漂着物だとは思うけれど」
- エレナ
- 「ええ、行きたかった……」少し羨まし気にしたが、魔域の件とのつながりにひっかかりを覚え
- 「ふむ」
- エナ
- 「その遺跡内に魔域が現れていて、中に入ったら滅亡する前のラヒ文明らしい王国が舞台だったってわけ」
- エレナ
- 「それは──伝説は本当だったのでしょうか……けれども。文脈を考えるに……それが星座絡みの一件だったと」
- エナ
- 「ふふん…ちょっと待ってなさい」何やら得意げな笑みを浮かべると席を立ち、家の奥へ向かったかと思うと、羊皮紙の束を持って戻ってきた。
- エレナ
- https://www.youtube.com/watch?v=owu_nh--Us0 BGM(久しぶりのヤツ)
- エナ
- 「ギルドに提出したレポートの写しよ」 羊皮紙には流麗で読みやすいエナの直筆で事件の概要からラヒ文明への考察に至る詳細なレポートが記されている。
- エレナ
- 「これは──」と、羊皮紙を受け取り中身を読んでいく。事件の概要と考察が分かりやすくまとめられており、とても分かりやすい。
- エナ
- 「あいつ(シン)も一緒だったから読ませても反応薄いし、マリヤやフューリアスも、興味の向けどころが期待してるのと違うっていうか、ねぇ」
- エレナ
- いつの間にか食い入るように見つめて読んでいる
- エナ
- 分かり易くが 二重になっているわ! 駄目な子ね!
- エレナ
- 駄目な子でした……;;
- エナ
- エレナの持って来た土産の菓子をあけて、それを摘まみ、紅茶を飲みながらレポートを読み込むエレナの邪魔をしないように待っている。
- エレナ
- 「なるほどなるほど──星座の絡みについても考察が必要ですが。こういう建築様式で──。サカロス神を祀っていて──。ふむ、ヌゥト・ゲブ、ハピ、アヌビス──。へぇ、この時代には既にそんなものが」と、分かりやすく反応を見せてくれる。
- おそらくはエナの着眼点に近いところでリアクションを見せてくれるだろう。
- エナ
- 目を閉じれば今でも思い出せる。あの乾いた砂と眩しい日差しに満ちた世界、見るものすべてが珍しいあの失われた王国での日々を。
- 「あそこまで異質だと、デュランディル文明から分けてラヒ文明って称したくなるのも分かるわ」
- エレナ
- 「なんというか……デュランディル期の文明としては本当に異色ですね。普通ならまともに取り扱ってもらえなさそうな感じではありますが──けれども、彼らが遺した遺産があれば研究者も……」
- エナ
- 「そもそも、アル=メナスとかデュランディルっていう分類の仕方自体があまりにも大雑把すぎるのよねぇ……」
- エレナ
- 「すごい。そして羨ましいです」と、ちょっとむすっとしてエナに視線を向けた。
- エナ
- 「現物があるんだから認めないわけにもいかないでしょ」
- エレナ
- 「はい。執念といいますか……私たちの文明がここにあるぞ。と言わんばかりの……」
- とても面白かったです。と、言いつつ。一通りは読み終えた。丁寧にエナに返そう。
- エナ
- 「使命依頼だったし、あんた達が丁度王都を離れてる間だったみたいなのよね」
- 「あーあ、レナが居てくれたら私ももう少し楽が出来たっていうのになぁー」
- エレナ
- 「くぅ、私も行きたかったことを分かりながらそんなことを言いますか……! 意地悪です」ふん!
- エナ
- 半分リップサービスだが半分本音である。魔域の中では何よりも信頼できる仲間の存在が心理的にも実力でも頼りになる。
- 「ごめんごめん、ふふっ」
- エレナ
- 「はい。でも私も落ち着きましたし。それにちょっとリハビリもしなければいけませんし。また、機会があれば是非お手伝いさせてください」と、言いつつ
- 「けれども、この最後の石板の姿をした神──いえ、エナの実力は私も十分に分かっているつもりですが。よく淘汰できましたね」
- 「流石です」と、賞賛を送る。
- エナ
- 「リハビリ…? それを言うならブランク明けでしょ? ……ちょっと、まさか怪我とか病気……“声”を聞いたとかじゃないでしょうね!?」
- エレナ
- 「あ、そうですね。ブランク明けです……ごめんなさい。大丈夫です。怪我とか病気とかはしてませんので──」と言いかけて
- エナ
- 「そりゃあ、まぁ、あいつも居たし、魔剣も一人いたから、なんとかね」
- 「そんな事より、大丈夫…?」
- エレナ
- 「”声”ですか」とやはりこの言葉には真剣になって。
- 「いえ、私は大丈夫ですが。というか、今日は聞かないつもりでいたのですが──。ごめんなさい。やっぱり聞かせてください」と、エナの変色した目をじっと見つめよう。
- 「その”コレクション”とはエナの方こそどうですか。私はそれが心配です」
- エナ
- 「……」青い瞳をじっと見つめ返し、一度目を閉じて嘆息し
- 「そうね、変化はあったわ。見ての通りの部分もそうだし」
- エレナ
- 静かにエナの報告を聞こう
- エナ
- 「あいつの記憶らしい情景を夢に見ることがあるわ」
- エレナ
- 「──あ」と、ある程度予測はしていたがはっきりとそう答えられ、少し胸が苦しくなる。
- エナ
- 「それで、いつの間にかノスフェラトゥ語の会話と読み書きが出来るようになってたわ。タングやトランスレイト要らずね」
- エレナ
- 「なるほど──侵食というべきなのでしょうか」唇をかんで
- エナ
- 「牙が伸びて来たとか、日の光で火傷を負うとか、血を飲みたくなるなんて事はないから、安心して」
- エレナ
- 「はい。それを聞いて安心しました──けれども、それは私自身も向き合わなければならない問題ですから」
- エナ
- 「これだって…」白い指先で自分の瞼に触れる 「鏡を見なければ自分じゃ分からないしね」
- エレナ
- 「───」平然と言うように見せる彼女。大分は落ち着いているのだろうが、自分の体が侵食されていくこと。それが平気であるはずがない。
- エナ
- 「あなたにその時が来たら……契約を交わす前に、必ず相談して」
- エレナ
- 「はい。必ず」
- しっかりとそう答えられたが、やはりそれ以上は繋がらない。自分の無力さが悲しくなる。
- エナ
- 「……私が言うのも何なんだけどね」苦笑する。
- 「どうせ、あいつと同じで性根のねじ曲がった奴なんだろうから、あの時みたいにのっぴきならない状況で取引を持ち掛けてくると思うの」
- エレナ
- 「逃げられない状況を作って──取引を確実に遂行させる。そういった手段ですね」
- エナ
- 「手の込んだ詐欺師のやり口よね、まるで」
- 「でも、ソレイの話が本当なら、あれはあくまでも偶然」
- 「あの双子とあいつが通じ合って、私を陥れたわけじゃないって事になる」
- エレナ
- 「ノスフェラトゥ界隈にも派閥があるようなお話をされていましたよね」
- 「私たちは内部抗争に巻き込まれてしまった──そういった」
- エナ
- 「なら、隙を見せなければ良いのよ。あいつらに付け込まれないように、注意するの」
- エレナ
- 「隙を見せない──」
- エナ
- 「今にして思えば、あの屋敷に立ち入ったのは私達の失策だったわ」以前なら、私の、と言っていたところだ
- 「ヒントはいくつもあったもの……あの白黒頭との会話も迂闊だったわ」
- エレナ
- 「──虎穴に入らずんば虎子を得ずという言葉もありますが。あれはただの虎子すらいない虎穴でしたからね……」
- エナ
- 「しかも、向こうも罠にかけようとすら思っていなかったでしょうにね」
- エレナ
- 「ええ──」
- 「それに”庭”が絡んでいるのも状況は更に加速したと思います──あの組織は一体何なのでしょう……」悩まし気に
- エナ
- 「ロクでもない連中にとっての傭兵とか冒険者みたいなものなのかもしれないわね」
- エレナ
- 「なるほど──厄介ですね。私たちが知る限りでは、ノスフェラトゥとの協力関係。星座との協力関係──屹度それだけじゃないのでしょうね」
- 「強くならないと……」とこぼした
- エナ
- 「ろくでなし同士、利権を巡って潰し合ってくれればいいっていうのに、なんでそういうとこだけ協調するのよ、ほんと…」
- エレナ
- 「……ほんとうにですね」
- 「私も協力しますし。表立っては難しいかもしれませんが──兄も協力してくれるはずです。エナ。これからもお互いによろしくお願いします」
- エナ
- 「そうね。強くなって、まずは私に憑いてるあの寄生虫女を撃退してやんなきゃ」握り拳を作って不敵に笑ってみせる。例えそれが手の震えを隠すための所作に過ぎなかったとしても、負けないと啖呵を切ったからには弱みばかりを見せてはいられない。
- 「こちらこそ、よろしく頼むわ。 どっちみち、あんた達も一蓮托生なんだから今更ね」
- エレナ
- 「ふふ、そうでした。私も啖呵切っちゃいましたから。では──湿っぽい話はこれでおしまいにして」
- と、エレナの瞳が怪しく輝く
- 「エナ。最近、お洒落してますか?」異様な雰囲気だ
- エナ
- 「な、何よ…」身構えた
- エレナ
- 「実はですね……ふふ。こういうものを持ってきていて」と、鞄から何かを取り出す。リアン地方のファッション誌だ。
- エナ
- 「し、してるわよ、ちゃんと。ラル=ヴェイネの宝飾品でデザインの合うのを探すの、結構苦労したんだから」
- 「いや、ほら、あの、今は引っ越したばかりで色々物入りだしクローゼットもそんなに大きくないから、ね?」
- エレナ
- 「大丈夫です。小物を変えるだけでも変わりますから──それに折角、新居を構えたんですから、自宅でできるちょっとしたおしゃ──」と、いう感じでじりじり寄ってきていた
- エナ
- 「ただでさえ、あいつ、最近遠慮も容赦もなくなって…」お洒落をしたら、きっとそれを口実に… こくりと喉を震わせた
- エレナ
- とまあこんな感じで、お洒落暴力??やられた後、なんだかんだで他愛のない話をして終わったのかもしれない。
- エナ
- 「嫌よ、あんた、見せる系のばっかり勧めてくるじゃない!ちょっと、目がこわ…」
- エナ
- 他愛無いやり取りも出来たし真面目な話も出来た
- エレナ
- 満面の笑みであった
- エナ
- 実に良きCCであった
- エレナ
- うむ
- いっぱいしゃべった
- エレナも復帰じゃあ
- こうして、エナは。といっても流石に抵抗しただろうが、1時間程度はお洒落の犠牲になりつつ、何だかんだ他愛のない話を過ごして今日は解散したのだろう。
- 久しぶりとの友人の再会。それはヴィエナのとって、気分を高揚させるものであったが──
- エナ
- ああ、まさかこの後にあんなことに…
- 文字通り。急転直下をエナは味わうことになるの──かもしれない。
-
- エレナ
- ああ…
- 御疲れさまでした
- エナの気分「↑↑」
- エナ
- お疲れ様でした
- エレナ
- 明日のエナの気分は!?
- エナ
- すごい癒された
- 明日のエナ「すごい嫌…」
- エレナ
- 良きCCだった
- ???「やだなあ。エナ先輩。エレナ先輩と文面上は同じ丁寧語ですよ?」
- エナ
- 八十年後死ぬエナ 死ぬまであと79年
- エレナ
- ワニやめろwww
- ???「それに同じ黒髪ですね、先輩♡」
- エナ
- アミーみたいで胡散臭い!
- さて、撤収しよう
- エレナ
- うむ
- エナ
- ありがとーぅ
- エレナ
- 御疲れ様! 長時間有難う!
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- エナが退室しました
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- エレナが退室しました