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- オーアが入室しました
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- ウールヴルーンが入室しました
- ウールヴルーン
- うむ
- オーア
- はい
- ウールヴルーン
- 導入どうする?
- オーア
- お店がいいかしらそれ以外がいいかしら
- ウールヴルーン
- いつも通り店でも、たまには店以外でもどちらでもいぞ
- オーア
- よそでばったりとか?
- ウールヴルーン
- ではそうするか
- オーア
- はあい
- どのあたりだと都合がいいかしら
- ウールヴルーン
- まあ実は神殿の手伝いで警らとかしてるからどこにでも現れる
- そっちの要望があれば合わせる
- オーア
- こちらはとくにないのよ
- こちらも割とどこにでも顕れるので……
- ウールヴルーン
- 顕れる。
- オーア
- 現れる。
- ウールヴルーン
- じゃあ意外性をもって花街にしよう
- オーア
- ただの表記ぶれよ??
- はあい
- ウールヴルーン
- 本当か?
- では花街で適当に描写するか
- オーア
- はい
- イルスファール王都 南東部
- そこには花街と呼ばれる一角がある
- 読んで字の如く、花の集まる場所。即ち歓楽街だ。
- この場所が一番活気を見せるのは勿論夜であるが、昼間といえど遊びを求める人で賑わっている。
- そんなところに、とてもではないが似つかわしくない女が一人。
- 甲冑を着込み、大盾と斧を背負って通りの中央を堂々と歩く。
- 遊びを目的に着た客は、その姿を見るとぎょっとして一歩引いたりもするが
- 逆に、この場を勤めとする者は慣れた様子だ。
- 些かガラの悪い若者が「シャッス、オツカレサッス」 などと声をかけて頭を下げ、昼間から呼び込みなどしている女が、「少しうちで休んでいったらぁ?」などと気楽に声をかけている
- ウールヴルーン
- 「うん。お疲れ様だ」 「ありがとう。また今度寄らせてもらう。店主によろしく」 などと、それらに声を返しつつ、異常がないかを見ながら歩いていく
- まあ、ここは遺跡ギルドの縄張りだ。そういう世界の治安維持は奴らめの仕事ではあるが、本音と建前を飲み込めぬ程子供でもない。
- ――さて、そうして警邏を行っていると、視界の端に、ちらりと見覚えのある影が過るかもしれない。
- ウールヴルーン
- 「ふむ、あとは星屑にでも寄るか……ん?」 ちらりと視界の端に映った白い影に目線が向く
- 白い……そう、衣服も、髪も、肌も白い、小柄な――といってもドワーフであるウールヴルーンよりは背丈があるが――少女。
- ウールヴルーン
- 「オーア」 周囲を見、一人であることを確認して、見知った少女に声をかけた。
- オーア
- ひらり、と。視線の先にいた誰かに手を振っていたように見えた、かもしれない。
振り返ると、
「ああ―――ウールヴルーン」
- ウールヴルーン
- 「ん……ああ、もう少し待つべきであったな」 悪いな、と続け
- オーア
- 「気にすることはないわ。ちょうど、姿が見えなくなったところだったから」
ええ、だからだいじょうぶ、と薄く微笑む。
- 「こんにちは。珍しいところで会うものね」
- ウールヴルーン
- 「ん、そうか」 この娘はそういう仕事をしていた筈だ。最初知った時は大分情けないところを見せたが 「ああ──こんにちは。なに、神殿の巡回警らの手伝いだ。最近はここに来ることも多い」
- オーア
- 「ああ……そう、最近はウールヴルーンがこの辺りを担当しているのね」
- ウールヴルーン
- 「最初は面食らったが、今は慣れたものだ」 不文律とかあるからな
- オーア
- 「ふふ、わたしのこともずいぶん驚いていたものね」
- ウールヴルーン
- 「──う。言うなよ。考えてしまう」 顔を赤らめた。先程の様子だと客を取った直後なのだろう。
- オーア
- 「ごめんなさい。いじわるだったわね」
言いつつも、くすりと笑い。
- ウールヴルーン
- 「この程度も流せる様にはなりたいが、仕方ないだろう。私は男を知らんのだ」
- オーア
- 「いいんじゃないかしら。そういうところが、愛らしいと思うひとは多いと思うわ?」
- ウールヴルーン
- 「そう思うのは女どもばかりの様だがな。男に声などかけられん」 嘆息し
- オーア
- 「そう? 以前勧めた服なんか着て歩けば、きっと男の人も目を向けると思うけれど」
こう。ひらひらした感じの。
- ウールヴルーン
- 「ああ、あれか。うん。ちゃんと着ているぞ。確かに男も見てくるが、あれはなんというか」 可愛い子どもを見る目だな
- 「……こほん、まあ、立ち話もなんだ。近くのカフェでも行くか?」
- オーア
- 「そう? うーん、お化粧とかも考えた方がいいかしら」
まじまじ。
- 「……あら、いいの? お仕事中ではないの?」
- ウールヴルーン
- 「一通り回り終えた。あとはドヴォスの所でもいって世間話でもするかと考えていたところだ」 ドヴォス=遺跡(盗賊)ギルド長
- 「あ、それとも風呂でも行く所だったか…?」 配慮が足りなかった
- オーア
- 「ああ、それはだいじょうぶだけれど」
- ウールヴルーン
- 「ん……では行くか。奢ろう」
- オーア
- 「けど、そう、アロイスのところ。ふふ、わたしも知らない顔ではないけれど、そこまで着いていくと、何しにきたのかと言われてしまいそう」
- ウールヴルーン
- 「うん。それは後回しにする。特に話題がある訳ではないしな」 暴力団担当の警察官がヤクザの事務所に顔出しに行くようなものだよ
- がしゃがしゃと歩きだしつつ 「しかし、相変わらず細いな。ちゃんと食べているか?」
- オーア
- ついでに昔面倒を見たウリをしている子を伴っていくとなると、何かやらかしたのかと勘違いされそうである。
- ウールヴルーン
- そうだね…
- オーア
- 「食べていないつもりはないのだけれど」
- 「そんなに頼りない風体に見えるかしら」
- ウールヴルーン
- 「まあ体質もあろうがな。それだけ細いと、折れてしまいそうで不安になる。儚げで美しい、と評するのかも知れんが」 などなど話しているうちに、界隈では真っ当なカフェについた。
- オーア
- 「これでも、以前よりは肉付きが良くなったと言われはしたのだけど」
主に目敏い常連客などにだ。
- ウールヴルーン
- 「ん。そうか。なら良い」 オーアが寒くないように店の中のシート席へ。何度か訪れた事があるので、店員も慣れたものだった、一人ではないことに少々驚かれたかも知れないが
- 「この辺りの巡回の時はここで食事をすることにしている。ホットサンドが美味しいぞ」
- オーア
- 「わたしは初めて来たかも。じゃあ、それを頂こうかしら」
- ウールヴルーン
- 「うん。じゃあそれで」 やってきた店員にホットサンドと飲み物を注文した
- 「ふむ。さっきの話ではないが、また服でも買いに行くか」 注文が終わると、少し力を抜いてリラックス
- オーア
- 「そうね。以前のは子供っぽく見られるみたいだったから……もう少し、大人の女性らしいものを選びましょう?」
ふふ。
- ウールヴルーン
- 「体格もあると思うがな……まあ、その時はオーアに任せよう。我はどういうのが合うか自分では分からん」
- オーア
- 「どうしても小柄だものね。……ドワーフの男性から見ると、どうなのかしら」
- ウールヴルーン
- 「同族からすれば普通に大人の女だとは思うぞ」 その筈だ。たぶん、きっと
- オーア
- 「そうよね。見目もよいと思うのだけれど」
- ウールヴルーン
- 「ん、そうかな……ありがとう」 照れる 「まあ、なんだ。声がかからない理由はなんとなく分かる」
- 「我はこの通りの性格だからな。どうも近付きがたいのだろう」
- オーア
- 「ふふ」
こういうところを見れば男性も心を擽られると思うのだけれど。
「うーん、別に、悪い性格、というわけではないのだし」
- ウールヴルーン
- 「戦士として生きてきたからな。男らしい性格、と評されるし、事実そうであろうと思う」
- オーア
- 「そうなのでしょうけれど、そうね、もう少し―――」
軽く身を乗り出し、ウールヴルーンに手を伸ばす。
- ウールヴルーン
- 「む、む?」 怪訝な顔をして所作を見守る
- オーア
- つい、と細指がウールヴルーンの眉間を撫ぜる。
「この辺りの力が、普段から抜ければよいのだけれど」
- ウールヴルーン
- 「ん──そうだなぁ。しかし、仕事中はどうしても力が入ってしまう」 苦笑しよう
- 「それにな、環境も良くない」
- オーア
- 「環境?」
- ウールヴルーン
- 「うん。我の周りには、格好良い女が多すぎるのだ」 誰かを思い浮かべながら苦笑を続け 「奴らより格好良い男でなければ、眼中に入rないぞ。ハードルが上がりすぎたな」
- オーア
- 「あら。男性の魅力、というのは、格好良さだけではないと思うのだけれど」
- ウールヴルーン
- 「うん。まあ、優しさとか、包容力とかもあるのだろう。我の場合はまず心が強く、肉体も強い、というのが好み、というだけだ」
- そうこうしてる間に来た料理に手を付けよう
- オーア
- 「強い、というのが前提条件なのね。ううん、それは確かにむつかしいかも」
- ウールヴルーン
- 「いやまあ」
- オーア
- やってきたホットサンドを食みつつ。あらおいしい。
「?」
- ウールヴルーン
- 「好みであって、惚れさせてくれる者が現れれば、それで良いとは思うのだが──」 「実際、経験が無いから、口だけだなぁ」
- オーア
- 「ううん、そうね」
- ウールヴルーン
- 「ふふ。これではまるで恋に恋するなんとやらの様だな」
- オーア
- 「……ふふ、たしかにそうね?」
- 「今、誰か好きな人がいるわけではないけれど。でも、恋に興味はある」
- ウールヴルーン
- 「うん。そうだな。憧れるところはある」目を閉じ 「認め、愛する者の傍に立ちたいと──うん。それで戦場を想像するのが駄目なところなのだろうが」
- オーア
- 「恋をしているから欲するのではなく、恋そのものを欲しているのね、ウールヴルーンは」
- まさしく恋に恋する、ね。と笑う。
- ウールヴルーン
- 「欲するという程かどうか、分からないがな。今言った様に、憧れというものだろう」
- 「愛する者が出来たとて、実際に一緒に過ごすところとかは全く想像が出来ぬ」
- オーア
- 「ウールヴルーンは……」
- ウールヴルーン
- 「うん?」 もぐ
- オーア
- 「言ってしまえば、自分と同じようなひとがいいのね」
- 「自分と同じように、強く、対等であるひと」
- ウールヴルーン
- 「───ああ、そうか、そうなるのだな」 きょとんとした顔してから、納得した顔で頷いた
- オーア
- 「ええ、でもそれは自然なこと。多くのひとは、自分と同じ趣味、志向を持つひとを求めるもの」
- ウールヴルーン
- 「まあ、我が家庭に入るところなど想像出来ぬからな。今のままの我を受け入れ、一緒に居てくれる、となると──まあ、必然的に戦士になろう」
- オーア
- 「けれど、身も心も強いひとが、同じようなひとを求めるのは、他のひとのそれよりもたいへんかも」
- 「単純に、身も心も、両方がウールヴルーン以上に強いというひとが少ないというのもあるし――」
- 「身も心も強いひと、というのは、一人で完成してしまっているもの」
- ウールヴルーン
- 「そういうつもりは、無いのだがなぁ」 頬を掻く
- 「うん、まあ、言わんとすることは分かった」
- オーア
- 「ふふ、ウールヴルーンは、そこまで超人的ではないと思うけれど」
- ウールヴルーン
- 「うん。我は理想が高いのだな」 参った、と笑う
- オーア
- 「人と人が寄り添うのは、欠けているものを埋め合わせたいからだとおもうの」
- ウールヴルーン
- 「足りない部分、か」
- オーア
- 「だから、足りているひとが、意図して恋をしようとするのは、難しいのかも―――ああ」
- 「ウールヴルーン。もしかして、自分にはまだ強さが足りない、と思っているのではないかしら」
- ウールヴルーン
- 「ん──それはそうだ。求める強さには程遠い」
- オーア
- 「だから、相手にも強さを求めてしまうのかも」
- ウールヴルーン
- 「──なるほどな。しっくり来た」
- オーア
- 「だからといって、あなた自身が心身を鍛えきってしまったら、それこそ伴侶を求めることには興味がなくなってしまうかもしれないけれど」
- 「……ええ、でもそれはないかしら」
- ウールヴルーン
- 「うーん……」
- 「いや、悩んでも仕方ない話だな、うん」
- オーア
- 「孤独に耐えられるひと、というのは、そう居るものではないのだし――ああ、でも、友人がいればそれで良い、とはなってしまうかも」
- ウールヴルーン
- 「理想は理想として別に下げる必要は無い。何が何でも欲しいという訳ではないからな」
- オーア
- 「そうね。ふふ、行き遅れになるのがいやだ、というのでなければ、何も慌てることはないと思うわ?」
- ウールヴルーン
- 「ただ、欲するなら努力はすべきだな。いざ、欲しい相手ができた時に、振り向いて貰えなければ意味がない」
- 「というか、向こうを惚れさせて、がんがん来てくれるくらいが良い」
- オーア
- 「ウールヴルーンは、男のひとに、そういう、アタックされたことは一度もないの?」
- ウールヴルーン
- 「となれば、戦士の腕だけではなく、女を磨くことも必要か」
- 「む」
- 「──うん、無いな」
- オーア
- 「……そう。ふふ」
- 案外と。ストレートに好意をぶつけてくる男が現れた時がウールヴルーンにとっても恋の始まりになるのではないかしら。などと思うのであった。
- ウールヴルーン
- 「……もう24なのだがなぁ。いや、興味無いですという風をしている我も悪いんだろうが……」
- 「こういう話をするのはオーアが初めてだ。オーアは話しやすい」
- 「さて、そろそろ出るか」
- オーア
- 「そうなの? 男性相手にも、これくらいの話が出来れば、気にかけるひとも出てくると思うのだけれど」
- ウールヴルーン
- 「それはちょっと恥ずかしい」 ウェイターを呼んでチェック
- オーア
- 「仕方がないのね」
くすくす。
- ウールヴルーン
- 「そっちの方面に関してはまるでお子様だからな……自覚はある」 立ち上がり
- 「暫くはオーアを頼るとしよう。迷惑でなければ」
- オーア
- 「そういうところが、愛らしく思われるところもあると思うわ? ええ、わるいひとにはきをつけなければいけないけれど」
- ウールヴルーン
- 「気をつけよう。悪いやつは物理的に潰す」
- オーア
- 「ふふ、いくらでも頼ってくれていいわ?」
- ウールヴルーン
- 「そうか。オーアはこれからどうする?」
- オーア
- 「特になにも用事はないの」
- ウールヴルーン
- 「では、早速だが服を買うのに付き合って貰えないだろうか」
- オーア
- 「ええ、もちろん」
- ウールヴルーン
- 「ありがとう。神殿に行って報告してから、標に戻って着替えて、となるから……どこかで待ち合わせをするか」
- 「あ、それとも一緒に行くか?」
- オーア
- 「わたしも一度自分の部屋には戻らないとだから……」
流石に買い物に出かけるにはものを持っていなさすぎなのです。
- 「それじゃあ、〈標〉で待ち合わせにしましょう?」
- ウールヴルーン
- 「ん。それで良いならお願いしよう」 店の外に出る
- オーア
- 「決まりね」
- ウールヴルーン
- 「うん。では、待たせぬ様に急ぐとしよう。また後でな」 通りを歩き、分かれる辺りでそう告げて、微笑む
- オーア
- 「ええ、また後で」
と、微笑み返し。
- ひらひら、と手を振るのであった。
- ウールヴルーン
- ずんずんと歩いていくのでした。歩く姿は凄く戦士です
- オーア
- おつかれさまでした?
- ウールヴルーン
- お洒落した時の所作も教えてもらわねばならないかも知れません──
- ウールヴルーン
- おつかれさまでしたー
- テタイ
- オーア
- 撤収
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- オーアが退室しました
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- ウールヴルーンが退室しました