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- ニルツェが入室しました
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- ネフィーが入室しました
- ネフィー
- これもレアだよ
- ニルツェ
- ネフィー見えないよ(名前が
- ネフィー
- わかる
- ネフィー
- このへんでどうだ
- ニルツェ
- ギリみえる
- ネフィー
- もうちょっとあげました
- ニルツェ
- OK
- 酒場でいいかな……
- ネフィー
- ええで
- ニルツェ
- ではでは
- #
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- 〈星の標〉の、とある日の、とある夜。
- 日が沈み、一日が終わって、店の中は一仕事を終えてきた冒険者たちでにぎわっている。
- テーブルのあちらこちらで乾杯の音頭が、これまでしてきた自慢の冒険譚が、他愛のない猥談が、花を咲かせる。
- ニルツェ
- ニルはあとからはいるよ
- ネフィー
- お
- ネフィー
- 「――で、勇んで行ったら見事に返り討ちにされちゃって、それっきりになっちゃったんだってさ。いや~カワイソーだねぇ」 それらに紛れて、どこかから帰ってきただろう一団の内で話をしている。
- 冒険者
- 同じテーブルを囲む冒険者たちは、「ぶはは、そりゃひでえ」と膝をたたいて大盛り上がりだ。すでに結構なお酒が入っている。
- ネフィー
- 皿にのっている揚げられたポテトを指で掴み、会話にあわせてぷらぷらと揺らしたり、口に放り込みつつ、次に誰かが別の猥談を始めたろう。それをへぇーふうーんと笑いながら頷いたり聞いていなかったりしている。
- #
- と――
- ニルツェ
- 店の扉が開き、風の音が一段大きくなる。中に入って来たのは、外套を纏った小柄な人影であった。
- 扉を閉め、フードを下げて、ぷはっと一息。
- 「……」ここは相変わらずだな――と少し笑む。いや、少し空けていたうちに、さらに人が増えたんだろうか?
- ネフィー
- そのうちだれてきて、頬杖をついて適当に聞き流している。そんな時に風が扉に引かれ、ちらりとそちらを見やった。
- 「……なんかどっかで見たことあるっけ?」 話したことないので知らないっちゃ知らないけど、何か見たことある。などとして覚えがあったようで、テーブルでまた盛り上がりつつある話をよそに、ニルツェの動向をじーっと不躾に見ていた。
- ニルツェ
- 少女は、賑わう店内をするすると歩いていくと、カウンターで店主と何事か談笑しはじめた。
- しばらくして―― 通りすがった客たちが視界を塞ぎ、再びカウンターが見えた時には、娘の姿はいつの間にか見えなくなっている。
- ネフィー
- 「あ、小柄だから見えなくなっちゃった」 他と比べ体格は小さかった。 「胸はおっきかったけど」
- 冒険者
- そのあいだに、同じテーブルの冒険者たちの話題は、蛮族退治の冒険自慢に移行している。
- ニルツェ
- と、ネフィーの背中をつんつんとつつく感触。
- 「――何か用?」
- いつの間にか後ろにいて、気さくな感じで笑み、「ん?」と首を傾げる娘の姿。
- ネフィー
- 「んん~……」 ポテトを口に加えてぷらぷらしてた。
- ら、いつの間にか背後を取られていた。「ぉあ???」 ポテトを口から落っことしながら、後ろを振り向いて目を大きく瞬かせた。
- 「あ、やっぱりでかい」 思ったより
- ニルツェ
- 「自意識過剰ってやつだったら恥ずかしいんだけどさ、さっきからずっとこっちを見てた気がして、気になっちゃって」
- 「ニルに何か用だった?」
- 冒険者
- 「おい……」と、何人かはニルツェのことに気づいて、猥談をフェードアウトさせて、二人のやり取りに耳をそばだてているようだ。
- ネフィー
- 「ううん、なにもない! けどなんか、どっかで見たことある気がして引っかかったからずっと見ちゃったわけ。ごめーん☆」
- 冒険者
- 駆け出しの頃はいざ知らず、いまとなっては彼女をちんちくりん扱いする者はほとんどいないのだ。その傾向は、この店が長いものほどはっきりとしている。
- ネフィー
- 「これたべる?」 さっと皿からポテトをかっさらってはい、とニルツェに差し出した。
- ニルツェ
- 「何だ、そっか。ごめん、楽しくやってるとこ邪魔しちゃったね」
- ひらひら手を振って去ろうとした所で、先手を打って差し出されたポテト。「う、うん……?」と、戸惑いがちに一つ取る。
- ネフィー
- 「大丈夫大丈夫適当に聞き流してるだk……あ、思い出した!」 と唐突に人差し指を立てて、
- 「結構な数の魔域潰してるって話のある子だ! えーとランクはどうだっけ……名剣……」 目をうろうろと人の居ないところに彷徨わせ、くるくると人差し指をまわしている。
- 「なまえ……と……トラ……」 かすりもしない。
- ニルツェ
- 「――……いやまあ、」ポテトをぱくり、もぐもぐ、「ふぇつにひほりえやっはんじゃないひ」
- 「なりゆきだよ、なりゆき」
- 否定はしないが、さりとて誇るでもない。
- ネフィー
- 「そーでもなかったらトラノコって呼ばれないんじゃない? ……あ、これ二つ名の方だった」
- ニルツェ
- 「――それ、止めて欲しいんだけどなぁ。誰が言い出したかしんないけど」
- 「ガルバの秘蔵っ子って訳でもないんだし、特別可愛がられてるつもりもない……あ、もう一つもらい」ポテトをもぐもぐ。
- ネフィー
- 「ガルバの隠し子だったらさすがの私もびっくりするよ」 へいおかわり皿ごと! と持って渡した。どうせもう数少ない!
- 「そんだけ活躍したってことじゃん? いいじゃんじゃん」
- 冒険者
- その二つ名には、別の由来がある。「………」冒険者の目がいくのは、娘の腰の特製ホルスターに収められた何かだ。そこに収められた爪を身に着けるや、魔神でも何でも殴り飛ばしてしまうのだとかなんとか…… ネフィーごしに送られる、興味津々、あるいは戦々恐々とした視線。
- ニルツェ
- あは、と笑って、「そりゃあキャロラインが可哀そうだ」
- 「いやいや、もう充分だよ。ごちそうさま」 と、ポテトと、首を突っ込んだことへの礼を込めて手を振り、店の隅っこのあいた席の方へ去っていく。
- ネフィー
- 「え~」 口を尖らせてニルツェを見送る。とんと皿をテーブルに戻して、共にいた仲間へ適当に別れを告げて追いかけようと思ったが、なんだか色んな意味合いを含んだ視線を持っている仕事仲間が気になった。
- 「なんかおかしなことあったー?」
- ニルツェ
- 「やっほー、キャロライン、久しぶり! お酒とおつまみ、あそこのテーブルにお願い」 表にはおくびも出さないが、他人行儀な視線を気にせずに、久しぶりの馴染みの店で羽根を伸ばしたかったのだ。
- 冒険者
- 「実際見るとちいさいな」「ちいさい」「ちいさいが……でかい」
- ネフィー
- 「だよね。私も思った」 完全同意だった。
- 冒険者
- 身体特徴の話から、性的嗜好の話になり、
- 彼らの話はくだらない会話へと移っていく。
- ネフィー
- そんじゃばいばいと同じこと思っていた仲間たちに手を振って別れたら、隅っこへ行ったニルツェにわかりやすく、無遠慮にずいと近づいた。
- 「おっ邪魔~」 隣の席から生えてくるように。
- ニルツェ
- 「――あれっ」
- 「さっきの人。どうしたの」
- ネフィー
- 「ネフィーでーす」 両手の人差し指を頬に当て、首を傾げて笑む。いわゆるわかりやすいぶりっ子なポーズ。
- ニルツェ
- 「ネフィー」 ヘンな子だ、と屈託なく笑いながらグラスを傾けて、
- 「ニルだよ。ニルツェ」
- ネフィー
- 「やべえ名前かすりもしてない。ウケる」
- ニルツェ
- 「あっちの友達は良いの?」
- ネフィー
- 「いいのいいの、もう大分どーでもいい話ばっかだから」 全く気にしてない風に笑って、
- 床を指差して、 「ここってさぁ、というかどこもだけど、なんか指名で人集めて依頼したりすんじゃん」
- ニルツェ
- 「――ん」先ほどのお礼の意味で、つまみにしていた、焼いた腸詰めの皿と、余っていたフォークをセットにしてネフィーの方へ押しやりながら、
- 「そーだね、ある程度力量が分かってる人じゃないと任せられないって事情もあるだろうし」
- ネフィー
- 「ありがとーございまーす」 それでは早速とフォークをウィンナーに突き刺して頬張った。にくじるが口の中であふれる。
- 「そんで耳にした噂なんだけど、最近ディニス方面へ向けて行った冒険者がいるって聞いてさー」
- ニルツェ
- うん、と頷いて先を促す。ここしばらくの話なら、自分の知らない情報だ。
- ネフィー
- 「大体わざわざ遠方からの依頼って、結構実力ある人達が集められて行くわけじゃん。あれ、ニルツェ行ってなかったんだねー」
- ニルツェ
- 「最近の話っていうコトなら、別のシゴトがあったりして、店を開けてたからね」
- 「ま、頼りになる人はたくさんいるし大丈夫――……ちなみに、ディニスに行ったのって誰だかは知ってるの? ネフィー」
- ネフィー
- 「なるほど~」 冒険者でそれ以外のことをしてる人は割と居るし自分もそうなので、そうなのかと頷いた。
- 「えっとねー、結構な顔ぶれだったかな~」
- 「剣狼でしょ、紅蓮旋風でしょ、気合と根性でしょ」
- ニルツェ
- どれも知った名前と顔だ。一つ一つ頷いていく。気合と根性はどうなのと思いはするが。
- ネフィー
- 「あとなんか銀色の髪のおんなのこと~」
- 「………金髪のおんなのこと…」 なまえがでてこないようだ。
- 「むらさきいろの…どわーふ……?」
- ニルツェ
- 「………」段々適当になってきている……
- ネフィー
- 「魔剣とか宝剣とかその辺? じゃない?」
- ニルツェ
- 「紫色…… 青紫の髪色のドワーフ?」
- ネフィー
- 「名前全然わかんないけど多分そうじゃない?」
- ニルツェ
- 「――そう」
- キリーやライカたちと共に指名を受けた、青紫の髪色のドワーフとすると――
- 「……そっか」思い当たる節があるのか、小さく呟いて、うん、と頷いた。
- ネフィー
- 「お? 知り合い居るげだった?」
- ニルツェ
- 「うん」と、素直に頷いて、
- それから飲み物を一口、「……ま、みんな一緒なら大丈夫でしょ」
- それにしても、それだけの面子を揃えるとは、随分なやっかい事そうだ。後でガルバに聞いてみよう、と心に決める。
- ネフィー
- 「あっち全然行ったことないから私も気になるな~~」
- ニルツェ
- ネフィーの言葉に、ふと表情を緩めて、「行ってみればいいよ。この稼業は、自由なのがいいトコなんだからさ」 にっと笑う。
- ネフィー
- 「行ってみよっかな~、体よく仕事ついでだと楽なんだけどなぁ」
- 「ニルツェ暇なら行かない??」
- ニルツェ
- 「えっ、ニルが?」 急に水が向けられて、目を丸くするが、
- 「――……」 笑っていなすかと思いきや、考え込んでしまい、
- 「――そうだね」
- ネフィー
- 「おっ」
- ニルツェ
- 「いいかもね。ま――とりあえず、ガルバに話を聞いてからかな」
- ネフィー
- 「えーおっさんの話聞かなくても行こうよ~」
- ニルツェ
- 「あはは、そんなに焦らなくてもディニスは逃げないよ」
- 「ま、今はもうちょっと腹ごしらえ。ニル、久しぶりだからここの味恋しくてさ。――ネフィー、何か飲む? 食べる?」
- ネフィー
- 「え、奢ってくれるの? じゃあ折角だし? 飲んだり食べたりしようかな??」
- タダ飯タダ飯とうきうきしているのを全く隠さない様子でどれにしようかな~と楽しそうに考えている。
- ニルツェ
- 頬杖をついて、ふっと笑い、「いいよ、特別」
- 「キャロライン、こっちこっち。追加注文おねがーい」
- ネフィー
- 「ぃやった! じゃあねじゃあね、最近なんか入荷してみたとか言ってたお酒あるって聞いたしそれとね~」
- ニルツェ
- そうしてニルツェは、遠い土地の仲間たちを思いながら、新たな縁のグラスランナーと共に、ささやかな宴をするのだった。
- ニルツェ
- ぐびぐび
- ネフィー
- 麦茶だこれ!
- ニルツェ
- 今回はウィンナーと麦茶で優勝していくわ……
- おつかれさまでした
- ネフィー
- おつかれさまでした普通の話した
- ニルツェ
- ディニス組のことを小耳に挟めたGJ
- ネフィー
- なんでレイフェルがむこうに居るの知ってるって? 長らく居ないからきっとそっちの方面にいるんだろうっていう話が耳に入ってるんだよきっと
- ニルツェ
- まあ噂話とかはきいてそうだしネ
- ディニス組がかえってきたらいろいろきかなきゃ
- ネフィー
- いろいろきけ
- ニルツェ
- ひさびさにニル動かせてよかった。ありがと~~~
- ネフィー
- こちらこそありがとう
- 撤収
- ニルツェ
- 〆!
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- ニルツェが退室しました
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- ネフィーが退室しました