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ゲームルーム[N]

20200226_1

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フェルが入室しました
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ニオが入室しました
ニオ
いいわよね。いつもの場所で
ようこそ、ニオのへやへ
フェル
ニオの部屋。
いつもの場所ってわたしの部屋じゃなかったんですか(困惑
ニオ
そうよ
フェル
はい。
ニオ
ここはげーむるーむN
つまりニオの部屋よ
フェル
なるほど?
ニオ
じゃ、フェルのなかのひとがキャラシ更新をしてる間に
描写しておくわ、ね
 
 
 
 
フェル
ありがとう
 
 
 
 
リアン地方、イルスファール王国〈星の標〉
ここは国内でも有数の冒険者ギルド支店であり、多数の冒険者が在籍している
2階より上の階は冒険者たちの部屋になっており
個室から相部屋まで様々だ
そのうちの一つ 長剣(ロングソード)級冒険者の部屋である個室は、人知れず来客があることが、ある
殺風景な部屋 そこに君は一人で宙を眺めて時を潰している
フェル
「─────」 何かあって宙を眺めている訳ではない。他にすることがないから、眠気が来るのを待っているだけである。
つまりは、宙を眺めているわけでもないのだ。
ちなみにこの間、ほぼ無我の境地である。苦行を積む神官が見たら感動するかも知れない。
 
どれくらい時間が経ったかはわからないが、外は徐々に陽が傾いている。冬の昼は短く、窓の外の空は、黄昏色を帯びている
こんこんと、がノックされる
フェル
「──?」 ふ、と目に光が戻る
「はい」ベッドから降りて扉の前に立つ。この部屋を訪れる者は殆ど居ない。心当たりのあるものはいつもは別の入口から入ってくるのだが
 
また、ノックが響く まるで、居るのはもう分かっているかのように
フェル
「………」 ああ、この感じは、そのいつものの様だ 「開けましたよ」 宣言通り鍵を開け、一歩引く
ニオ
「ありがとう」 ドアノブが回って いつもの姿、いつもの髪型 人形めいた顔の少女が薄い笑みを浮かべて入室してくる
「こんばんは、フェル」
フェル
「こんばんは。ニオ。どうかしました?いつもの方なら、鍵は開けているのに」 と、一瞬首を傾げ 「ニオですよね?」
ニオ
「ええ。そうよ」
「この前、ね」 ドアを閉めて 「違う人にも、言われちゃったから。今日はこっち(ドア)から来たの」
よく見れば 銀髪よりも黒髪の比率が、増していて
フェル
「………ふぅん」 違う人にもそういうことしてるんですね。まあ、そうでしょう。 ベッドに腰掛け
「あれ」
ニオ
「?」
フェル
「髪、どうかしたんですか」 いつもと違う比率に気付いて、首を傾げた
ニオ
「あ、」
フェル
「あ?」
ニオ
「まだ、残ってるの、ね」 「お仕事で、つけたの。黒髪」
ベッドの方に歩いていって 隣に腰掛ける
フェル
「ああ、一時的に染めた感じですか」 足をぷらんぷらん
ニオ
「……ちょっと長いお仕事だったわ、ね」
フェル
「なんだか疲れてます?」
ニオ
「ええ、そういう感じ」
「疲れ…?」
フェル
「なんとなく」 こくり
ニオ
「ニオは、殆ど何もしてなかったけど…そうね」
「からだは一緒だから」
「疲れは残ってるかも」 ベッドに倒れて ちゃらり、と言う 普段つけている鎖の音とは異なる 軽い金属音が首から鳴った
フェル
「不思議な身体ですね」 自分も寝転んでその首元を見た
ニオ
細かく細い金属製の鎖が 何かを吊るしている居るように首にかかっている
「ニオからすれば、」
「あたりまえよ、これが」
フェル
「……んー、それもそうですね」 わたしも人とは違うと散々言われたしそういう扱いだった。であればそういうものだろう。
「それも仕事で?」話題を変える。他の格好はいつもと同じでもそこだけ違う、というのに違和感を覚えた
ニオ
「……これ?」
首元に視線が行っているのを見て
「……これは、ね。鍵」
フェル
「鍵」
ニオ
「今度はこれを使って、いつでも来ていいって‥…"わたし"が渡された、鍵」
「……持ってるの、"わたし"がニオの好きにしていいっていうから」
フェル
「───」少し目が細まった──すぐ閉じられ、再び目を開けるといつも通りであるが
ニオ
どこか、嬉しいという感情と、困ったような感情 薄い表情からは読み取りにくいが、声音からはそれが明確に感じ取れる
「…‥また、お仕事」
「今度も長そう、ね」
フェル
「なんだか、あまり乗り気じゃ無さそうですけど」
ニオ
「長い仕事って、ニオはだいたい、外に出れないから」
「窮屈なの。とっても」
フェル
「そうでしたか」 ニオの頬を優しく撫でる 「それなら、ニオだけここに残ってくれれば良いのに」
ニオ
「そう、ね。それができたら、素敵」
フェルの手を自分の手で上から重ねて
フェル
「最近、ニオが来ないと退屈です」 じっと目を見つめ 「退屈なら、ぼーっとしてるだけですけど、それよりは、ニオが居たほうがいいです」
ニオ
黒と灰色の瞳が見つめ返して 「フェルは、ニオが欲しいの?」
フェル
「──」 空いた片手で髪を撫でようとした動きが止まり 「そう、かも知れませんね」 
ニオ
「ニオのものになってくれないのに、」
「ニオをものにしたいの、ね?」
フェル
「ん」 言われて、少し考え込んだ 「んん……所有したい、とかいうのとは違うんですけど」
ニオ
「違うの?」
フェル
「──まあ、こうしていられれば、良いですよ」 誤魔化す様に少し視線を逸した
ニオ
「──、ふぅん」 今度はこちらからフェルの頬に触れて
「どこに違いがあるのかしら、ね」
「ニオには、よくわからないわ」
「相手を好きにしたいなら‥…ものにしたほうが、早いでしょう?」
「……」 言った直後に何かを思い出したかのように
目線を下げて
フェル
「好きにしつつ、ものにされたいというのもありますよ。たぶん」 視線を追う
ニオ
「‥…やっぱりニオには分からない」
「……だって、ものにするか、されるか、でしょう?」
フェル
「私も、それを教えるだけの何かがあるわけじゃありませんしね」もぞもぞと動いて抱きついた
ニオ
「……」 腕を背中に回して
抱きしめ返しながら 「……結局これが、一番」
「らくだわ、とっても」
フェル
「……ええ、そうですね」 どこか諦める様な口調
ニオ
「‥フェル?」
フェル
「………」 答えず、啄むように唇を合わせた
ニオ
「……」 目を瞑って 舌を絡めて フェルの背中を撫でるように更に身体を密着させる
フェル
「ん……はぁ」 合わせて舌を絡めて、ゆっくりと口を話してから、熱い息を吐き出し
ニオ
「……」 そのまま顔を首筋に埋めて 首筋を何度か舌で舐める そこに突き立てるとフェルに教えるかのように
「……は…‥ぁ…」 荒い呼吸が首筋にかかって そのまま牙が白い肌に降りる
フェル
「──ん」 ふるり、と震え、大人しく受け入れ
ニオ
「ん…ぅ……」 ゆっくりと、ゆっくりと 喉を何度か鳴らして 血を啜る
フェル
「っ……ぁっ……は、ぁ」 痛みを伴うであろう行為にしかし、顔は上気し、瞳は蕩け、閨事の様な声を漏らす
ニオ
「……はぁ……」 満足そうな声をあげると 顔をあげ、視線を合わせて
「……ごちそうさま」
フェル
「…………おそまつさま、でした」 くたりと力の抜けた顔で、指で口の端を吊り上げ、笑みを作った
ニオ
「……こう、かしら」 真似するようにして自分の口の端を上げる
「ずるいわ、あれは」
「嫌いじゃないけど、強引なのは」
フェル
「強引、ですか?」
ニオ
「言葉にしたくないときに」
「こうやって」 フェルの唇に軽く自分のものを重ねて
「……黙らせるの」
「…あったわ。ニオもお客さん相手にやることが」
フェル
「………ん……」 目を閉じた 「そう、ですか」
「………ちゃんと、しないとだめですかね」
ニオ
「?。なにを?」
フェル
「あなたが言ったでしょう。言葉に」
ニオ
「したくないなら、しなくていい。違う?」
「言ってるもの。そうじゃなかったら」
フェル
「────」口を開いて何か言おうとして 「そうですね。だから、楽」お互いそれを許容してるから、楽なのだった
ニオ
「…へんなフェル」 頬をなでて
フェル
「よく言われます」 ふにゃっと目を細めた
ニオ
「──続きは、どうしたい?」 そのまま手を首筋に持っていって くすぐるように指を踊らせる
フェル
「聞くんですか?」 くすぐったそうに頭を擦り付け、脚を絡める
ニオ
「…いちおう、ね」
フェル
「……ん、じゃあ、甘く、優しくしてください」 甘えるようにしながら、耳元で囁いた
ニオ
「…‥してあげる、フェルがそうしてほしいなら」
フェル
「私も、今日はそうします」
ニオ
囁き返して、フェルの肩を押して上になり
自分から服を脱いでからフェルのシャツを脱がしていって──
フェル
「あ──ひとつ」まだ蕩けないうちに、言いたいことを言わないと
ニオ
「なに?」 ボタンを外す手を止めて
フェル
「私の部屋は、いつもの入り口から、いつでも、勝手に入ってください。その方が、楽ですから」 鍵を渡すのは、二番煎じで嫌だった──という自覚があるのかは分からないが
ニオ
「……次からはそうするわ」 薄く笑んで シャツを脱がせた
「吸血鬼は、ね」
「招かれないと、部屋に入れないから」
フェル
「おとぎ話的ですね」 本物は傍若無人な紳士でしたよ
ニオ
「…‥それがニオのルールなの」
一瞬、瞳が赤く光った
フェル
「───あ」 目の錯覚かな、と思ったけれど 「──」 小さく被りを振って
ニオ
「これでもう……逃げられない」 囁くように そのまま、甘やかに指先が動いて
フェル
「ん──は、ぁ」 吸血に、赤く光る眼。昔の感覚を思い出す、本当に魅了された様に、なすがままに身を任せ
 
 
 
 
月が昇り またとりとめのない話をして そしてまた肌を重ねて次の日になり くっつくようにして過ごしていれば、また夕刻
夜になりがけの空 いつもの出入り口が開く
ニオ
「また、ね」
窓から吹く微風に、黒と銀の髪が風に踊って
フェル
「───」 身を横たえたまま、ひら、と気だるげに手を振って送り
ニオ
薄く笑んだ顔を見せると するりと窓を抜けて 消えていく
フェル
「────」 気配が完全に去ってから、一言何か口の中で呟いたが
「………」 小さく歯を食いしばってから、布団を抱いて顔をうずめたのだった。
ニオ
こんなところ、ね
フェル
こんなところなのだ
じゃない。こんなところです
ニオ
ふふ
お付き合いありがとう、ね
次はたぶん
フェル
こちらこそありがとうございました
はい
ニオ
この部屋じゃないわ
フェル
謎のメーターを上昇させておきました
ニオ
いいとおもうわ
じゃあ、またね
フェル
ええ、また
ニオ
)))
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フェルが退室しました
背景
BGM