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コモンルーム[V]

20200214V_0

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ルトヴィークが入室しました。
!SYSTEM
アウラが入室しました。
アウラ
はい
ルトヴィーク
えっと
神殿にいればいい? 酒場にいればいい?
アウラ
そうですね…渡しに来てほしいですか、それとも来たときに受け取りたいですか?
ルトヴィーク
来てくれるの?
アウラ
たまたま用事があっただけのことです。ついでです。ついで
ルトヴィーク
……そっか。
じゃあ、酒場にいるよ
アウラ
では描写致しましょうか 途中からは投げますわね
よろしくて?
ルトヴィーク
わかった。お願い
 
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方イルスファール王国〈星の標〉
ここは、国内でも有数の冒険者ギルド支店として、その名を輝かしいものとしている
数多くの冒険者を取り揃え、高い依頼達成率を誇り
国の内外で様々な組織から依頼が舞い込む名店だ
今日も賑やかな朝を超え、指名依頼の午前中を終え、駆け込みの午後を超えて、ゆったりとした夕方頃
店内は、いつもであれば宵の口に向けての閑散な時期になるのだが
今日は、そこそこ人がいる というのも、今日は各神殿が定めたあるイベントがあるためだ
聖人の祭りと似た、いつの頃からかはわからない風習 神殿が定めている地域もあれば、商家が物を売るために大々的にしている場所もあるだろう
ともかく、イルスファールにも 神殿か、商家かはわからないが、今日は女性から男性へ 来月の同じ日は男性から女性へと物を送る風習が伝わっていた
そのイベントのためか、店は多少、ざわついていた
アウラ
こんなところでしょうか
ルトヴィーク
アウラ
私が入店したところまでは
描いたほうがいいですか?
ルトヴィーク
いや、いいよ。大丈夫
ルトヴィーク
「……」 そんなざわついた店内の隅に、青年は座っていた。
こういう音は、気分が良くない。これまでであれば、外に出て行くなり、部屋に籠っていたり――していたのだが。
この日は店に留まり、どこからか買ってきたのだろうか。飾りに使えそうなものを店の灯りに透かして、じっと眺めている。
角や骨を用いた飾り物であれば、物を選ぶ事もそれなりに満足行く程度には出来る――正確には以前は出来た――のだが、
「……」 話に聞いたのだ。女性はどうやら、こういった金属を好むのだとか。
以前に渡した御守りがある以上、別に作る必要も無いだろうとは思う。が、
「…………」 何故だか、作ってもいいかと思えた。何故かはわからない。
部屋の灯りではなく、店の灯りを用いている理由も やはり、何故だかはわからなかった。
ルトヴィーク
俺はこれくらいかな。他の奴に声をかけられててもいいけど。
アウラ
では
 
人の出入りも多い中、からんからんと 入店してくる 青い神官服姿の少女は、まっすぐにカウンターへと向かった
アウラ
「──はい、はい。申請の方は…一応して参りましたが、いつ面接になって申請が降りるかは分かりませんわ」
ルトヴィーク
喧騒の中に、微かに聞こえた声に
それまでの物音や声では上げなかった顔をふっと持ち上げる。
アウラ
ガルバと2,3言葉を交わし 一つお辞儀すると 二階の方へと続く階段へと視線を向けて
ルトヴィーク
カウンターで話をしているのを見ると、机の上に広げていた品々をゆっくりと片付け始めて 荷物を纏める。
そのまま席を立とうとして、階段を眺める様子に小さく首を傾げ
「アウローラ」 聴こうと思っていなければ、喧騒の中に消えてしまう程度の声量で、少女の名を呼んだ。
アウラ
「…‥」仕事で出てしまっているかも知れない 少女の手には手提げ袋が1つ下げられていて
行くだけ行ってみましょうか。と自分の中で決めると ゆっくりと階段を上がっていく。 当然声には気が付かない
ルトヴィーク
「……」 階段を昇り始めた少女を追う様に、ゆっくりと歩を進め その背を追っていく。
別の人間を訪ねていたら、とは考えついていなかった。ただ声を掛けよう、聴こう、というだけでその背を追い
階段を昇って行く。
アウラ
階段を登りきり、廊下を進み、そしてルトヴィークの部屋の前に止まる
「……」 ノックしようと拳を固めると 3回ノックして 「ルトヴィーク。居ますか?」
ルトヴィーク
ああ、と頷くと ゆっくりと歩きながら、その小さな背に声をかける。
「何」 普段と変わらないトーンで、少女に声をかけた。
アウラ
「……っ」 明らかに驚いた様子で背筋を震わせて 「えっ…」
ルトヴィーク
「……?」 「下にいたんだ。上がっていくのが見えたから」
アウラ
「……驚きました」
顔を声の方に向けると 胸に手を当てて 息をつく
ルトヴィーク
「……ごめん?」 頷きながら、歩を進めて
アウラ
「…‥ごきげんよう、ルトヴィーク」 改めて名前を呼んで 微笑んで
ルトヴィーク
「ん」 頷きながら、傍までやって来ると扉を示した。 「用事なら入る?」
アウラ
「ああ…どうしましょうか」
ルトヴィーク
「……? 仕事? さっき、おっさんと話してたけど」
アウラ
「……そのことも含めて少しお話しましょうか」
ルトヴィーク
「……」 アウラの様子を眺めよう。嬉しそうであったり、言い辛そうだったりはするかな。
アウラ
特段、困った様子もなく 嬉しそうな様子でもない 一歩後ろに下がると 扉が開くのを待つ
ルトヴィーク
「……わかった」 その様子に頷きながら、扉を開いて 
以前アウラが見たままの、殺風景な部屋が顔を見せる。
 
 
だが、以前と異なる点が、いくつかある。
装飾具に使うようなものが机に広がっていること。アウラが気にした、ミコトという女性が使っていたというアクセサリーが無い事。
それから、グラスがふたつ。夜明けの空を思わせる深い藍のグラスと、透き通る様な空色のグラスだ。
殺風景な部屋である事は変わりはないが、そんなものがちらほらと置かれて、或いは仕舞われていた。
ルトヴィーク
「……いいよ」 扉を開きながら、アウラへと視線を向けて 小さく頷いた。
アウラ
「お邪魔いたします」 頷いて 入室する
ルトヴィーク
アウラが入室したのを見て、後ろ手に扉を閉める。
――」 いつもの様に椅子をごそごそと動かして 掛け布団を持ち上げる。
さあ、とでも言うように、椅子の後ろで掛布団を持って立ち アウラに視線を向ける。
アウラ
「大丈夫です。今日は暖かったので」 掛け布団については固辞して また微笑んだ
ルトヴィーク
「ん」 ぴくっと手を止めて それを寝台に戻すと、自分も寝台に腰かけた。
アウラ
「……素敵なグラスですわね」 机に載せられた2つのグラスを眺めて 口にする
ルトヴィーク
「うん。……これ、探してる時に見つけて」 手に持っていた、装飾具が幾つか入った袋を見せて
「良いな、って思ったんだ」
アウラ
「……」 その言葉にまた微笑んで 「先程のお話でしたわね」
ルトヴィーク
「うん。……何かあったの」
アウラ
「もう一つ上のランクを申請してみないか、というお話がありまして」
「そのやり取りが済んだ旨の報告をしていたのです」
ルトヴィーク
「ランク」 「……剣、とかだっけ」
アウラ
「ええ。まあ、」
「取れなくてもいいのですが…」 苦笑して 「大方、神殿からの働きかけですから」
「困ったものです」
ルトヴィーク
「……前も言ってたな」 頷いて
「したの?」
アウラ
「申請だけは。面接がどのタイミングになるかは分かりませんが……まあやるだけはやります」
ルトヴィーク
「嫌なんじゃなかったの」 首を傾げて
アウラ
「だしにされるのはいい気分ではありませんわね」 頷いて
「ただ、それはそれとして」
ルトヴィーク
「だし? ……うん」
アウラ
「神殿がこのような司祭を抱えていることを示すための道具としての私、ということですわ」
「それをだしにされる、という形で表現したのです」
「…ただ、それはそれとして。冒険者として身を立てれば、いつでも外に出ていけることに気がついたのです」
ルトヴィーク
「……道具か」 そういうのは、アウローラは特別嫌がりそうだ。小さく溜息をついて
「外? ……神殿の?」
アウラ
「ええ」 頷いて
ルトヴィーク
「……」 じ、っと少女の瞳を覗く。
アウラ
「……ルトヴィーク?」 こちらを見つめるようにしている青年に首を傾げて
ルトヴィーク
「アウローラは、神殿を出て」
「どうしたいんだ。……どこかに行きたいの?」
アウラ
「……そうですわね、出たところで生活はそれ程変わらないかもしれません」
「ただ、自分の好きなものでもないものに束縛されるのが、嫌なのです」
「音楽家として生きていく覚悟も無ければ、信仰を捨てる覚悟もありませんし」
「私は……どうしたいと言われても明確になる答えは、無いかもしれません。以前は、」
「お答えしたことがあるとは思いますが、自然とともに生きていけたらな、と思っていましたが」
「今は……」 と言葉を止めて
ルトヴィーク
「アウローラ」
言葉を遮る様に口を開いて、首を横に振る。
アウラ
「…」 話の腰を折られるのは好きではないが、その様子に自然と言葉が止まる
ルトヴィーク
「……」 口をついて出てしまっただけのように 次の言葉には、すこし詰まって
アウラ
「……やり方は様々、進むべき道も様々」
「それで良いのだと思っています」
ルトヴィーク
「……後悔、しない?」
アウラ
「……まだ受かると決まったわけでもありませんし」 ふふ、と笑って 「そうなったらの話ですわ」
ルトヴィーク
「俺は、」
「……アウローラがいなくなるのは、嫌だな」 視線を合わせたまま口にして
アウラ
「……そう、ですか」 言葉が一瞬不自然に詰まる
ルトヴィーク
「だから、アウローラがどこかに行くなら、俺もついていってもいい?」
アウラ
「……ああ、」 ふふ、と笑って 「当分はイルスファールにいるつもりです。大丈夫」
「もし、どこかに行くときは、そうですわね」
ルトヴィーク
「……」 当分、と聞いて やはり少し不満そうにして
アウラ
「ついてきて頂けたなら、心強いですわ」
ルトヴィーク
続いた言葉にも、少し不満そうな雰囲気を見せながら待っていたが
「……」 その言葉に、より不満そうにする。
怒っているというよりも、むくれている――が、正しいかもしれない。
アウラ
「……?」
ルトヴィーク
「……アウローラが呼ぶなら、どこにだって行くって」
「言った」 怒ったり、不快そうに吐き棄てる事はこれまでにいくつもあったが、この日は拗ねた様に そうつぶやいた。
忘れたのか、とでも言うような、恨めしそうな視線を向けて じっとアウラを眺めている。
アウラ
「……」 その言葉と表情に 少し肩が震えて 「…いえ、そうですわね」 声に笑いが交じる
「……勿論お呼びいたしますわ」 笑みの波動を少し抑えて 耳に優しい声で 
「ルトヴィークを」
ルトヴィーク
――、」 眼を伏せて、その(こえ)に耳を澄ませて
「……ああ」 ゆっくりと瞳を上げて、頷いた。
アウラ
「……お詫び、というわけではないのですが」
手提げ袋から 上等な紙で包装されている小包を1つ、取り出して置いた
ルトヴィーク
「……?」 包みを見て、首を傾げて
アウラ
「受け取って頂けますか?こちら(リアン)でも、似たような風習があると伺ったものですから」
ルトヴィーク
「……なにこれ」 首を傾げたまま、アウラへと視線を向けて
アウラ
「開けてみてください」 
ルトヴィーク
「何の風習なの」
アウラ
「贈り物を贈る風習ですわ」
ルトヴィーク
「……」 頷いて、ゆっくりと包みを開く。……ああ、この匂いは知っている。
「チョコ?」
アウラ
「はい。全部で8個入っていて、……お酒は大丈夫でしたでしょうか」
ルトヴィーク
「多分」 あんまり飲まないけど
開かれたチョコレートを眺めながら、その匂いを嗅いで目を伏せる。
アウラ
「中にお酒が入っていますわ。味見はしました」
ルトヴィーク
「……」 チョコレートはわかった。わかったが、
「何で?」
ルトヴィーク
一旦中断するなら、
このくらいがいいかな。時間がそう無いけど
アウラ
「そういう風習だから、ではいけませんか?」
「それとも、お嫌いでしたか、チョコレート」
ルトヴィーク
「別に。あんまり、そういうのはないから」 好き嫌い、という意味で
「……教えてくれないのか」 どういう風習なのかは。
アウラ
「親しい相手に、贈り物を送ったりするものでしたわ。私の地域では」
ルトヴィーク
「……」 んん、と首を傾げて
アウラ
そうですわね
ルトヴィーク
「じゃあ、」 アウラの瞳と同じ、空色のグラスを拾いあげて
「俺も、あげる。……包めてないけど」 それを、そっとアウラへと差し出した。
ルトヴィーク
じゃあ、一旦ここまでにしよう。あと10分だ
アウラ
「……私に、ですか?」
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トピックを変更 by アウラ
中断中です。お掃除は待ってくださいな
アウラ
ええ
ルトヴィーク
じゃあ、また。
アウラ
では一度退室致しましょう また近いうちに
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アウラが退室しました。
ルトヴィーク
)))
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ルトヴィークが退室しました。
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アウラが入室しました。
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トピックを削除 by アウラ
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ルトヴィークが入室しました。
ルトヴィーク
じゃあ、やるね
アウラ
はい
 
 
「うん。……贈り物をする日なんでしょ?」
ルトヴィーク
「うん。……贈り物をする日なんでしょ?」
アウラ
「でもこれは……この二つでセットではないのですか?」
ルトヴィーク
「そうだよ。……だから、こっちは俺が持ってる」 深い藍色のグラスを、自分の手に持って
「二つで一つだから、失くさないでね」
アウラ
「……」 ふふ、と笑って 「ではこちらのグラスはいただきます。いただきますが」
「こちらの部屋に置いておいてもよろしいですか?」
ルトヴィーク
その言葉には、首を傾げた。 「包む?」
グラスが裸のままだから、それを気にしたのだろうか。
アウラ
「こちらにお邪魔したときに使う、ということにして」
「…離れ離れにするには、勿体ないと思いまして」
ルトヴィーク
「……アウローラが、また来てくれるなら」
アウラ
「ええ」 グラスと同色の瞳でルトヴィークを見つめて
ルトヴィーク
「それでもいい。……」 見つめられると、じっとその瞳の色を見つめ返し
アウラ
「嬉しいです。ありがとうございます」
ルトヴィーク
頷いて、開けたままのチョコに触れて 「アウローラはどれがいい」
アウラ
「そうですわね…」 選んで
「こちらを」 1つ手に取ると 頷いて
ルトヴィーク
その隣のものを一つ取って、口に含む。
「……」 酒入りのチョコレート、というよりも、そもそもあまり食事に興味もなかったからか 知らない味にひとつ、ふたつと眼を瞬かせて
アウラ
1つ口に含んで 咀嚼する 味に間違いは無い ルトヴィークの様子に笑みを深めて
ルトヴィーク
満足したように頷いて、もうひとつと手を伸ばす。落ち着いて一つ一つを味わっているというよりは、次へ次へと手を伸ばしていく子供の様だ。
「……?」 笑みを深めたアウラに首を傾げて 「どうかしたの」
アウラ
「贈ったものをこうして美味しそうに食べて頂けているので」
「嬉しいと、思ったのです」 ふふ、と
ルトヴィーク
「……」 チョコレートに目を落として もう一度アウラに視線を戻す。
「美味しいよ、アウローラ」 
表情はいつものままで、声色もそう変わらない。気持ち柔らかいくらいだ。
それでも、どこか嬉しそうに頷いてみせた。
アウラ
「またお持ちしますね。そう言えば」
「プリン…チョコ…甘いものはお好きですか?」
ルトヴィーク
「そう、かも。……あんまり、良く解らないけど」 ぱくぱくとチョコを食べながら、頷いてみせた。
アウラ
「いい事を聞けました」 頷いて
「空が好き、という他には聞けていませんでしたから」
ルトヴィーク
頷いて 「最近食べたら、気に入ったんだ。……こんなところにあったんだな、って思った」
アウラ
「あった?」
ルトヴィーク
「気に入るもの。……触ったことも食べたこともなかったから」
「空は、いつだって見えてたし」
「アウローラの(こえ)は、アウローラが教えてくれた」
「……空は自分で見つけたけど、他は教えて貰ったものばっかりだ。プリンもそう」
「前に、アウローラに色んな事を知ろう、って言われたけど」 視線を向けて
「知らないからどうでもよかったものが、知ってみたら、良いなって思えたから」 「だから、見ようとしたら、こんなところにあったんだな、って」
アウラ
「……はい」
「知れるというのは、楽しい、素晴らしいことでしょう?」
ルトヴィーク
「……それは、まだ解らないけど」
「いつか、解るといいなって思う」
アウラ
「その意気ですわ」
ルトヴィーク
「うん。それに、アウローラの事も、もっと知りたい。(こえ)だけじゃなくて、色々」
アウラ
「色々、ですか」
ルトヴィーク
「……?」 何か良くない所でもあったろうか。首を傾げて、
「うん。もっと知りたい」
アウラ
「何が知りたいですか?」
ルトヴィーク
「……」 ぴたっと固まって なに、と小さく零した。
「……好きなものとか、嫌いなもの」
アウラ
「好きな食べ物ということでしょうか」 話題の感じからすると、と
ルトヴィーク
「ううん、食べ物だけじゃなくていい」
「何が好きで、何が嫌い? ……」 何であの時怒ったかは、宿題があるから聞かない。
アウラ
「演奏することが好きで、ひどい音が嫌いです」 「こうしてお話することも好きですし、自然と戯れるのも好きです」
「食べ物は、私も甘いものは好きですし、お酒はしっかり飲もうとすると苦手でしょうか」
ルトヴィーク
ひとつひとつに、確り頷きながら耳を傾けて
「話す事が好き、なの」
アウラ
「ええ。楽しいです」 ふふ、と笑って
ルトヴィーク
「……」 それなら他の奴の方がいいんじゃないか、とぼんやり考えながら 「ん、覚えた」
アウラ
「また」
「なにか気がつけたら、教えて頂けますか?」
ルトヴィーク
「うん。……また会った時にね」
アウラ
「次はクッキーをお持ちしますわね」
ルトヴィーク
「クッキー?」 「甘いやつ?」
アウラ
「はい」 頷いて 「サクサクとした食感がして、少し堅いものもありますが」
ルトヴィーク
「じゃあ、その時はまた」
アウラ
「お茶請けにもなりますし、美味しいですわよ」
ルトヴィーク
「空を見に行こう、アウローラ。……ローラは、まだ寒いから留守番だけど」
アウラ
「そうですわね」 頷いて 「海に行きましょうか」
ルトヴィーク
「海……」 どこだったか。港があると小耳に挟んだ覚えはある。
アウラ
「青と、青……きっと綺麗です。本当は、夏が良いのでしょうけれど」
「夏にも行きましょうね」
ルトヴィーク
「……」 ふと思い浮かぶのは、先程の言葉だ。神殿を出て、当分はイルスファールにはいるが、という。
「アウローラ」
アウラ
「はい?」
ルトヴィーク
「俺は、アウローラといたいよ」 神殿を出るとしても、イルスファールを出るとしても。
「だから、いつでもいいから見に行こう。今度でも、夏でも」
アウラ
「……」 息をつまらせて 「……はい」
「行きましょう、ね」 ちょっと顔を伏せて
「……渡せるものも、お渡ししましたし」
ルトヴィーク
「うん。……アウローラ?」 体調でも悪いのか、と 心配する様にその様子を見て
アウラ
「今日はお暇しますわ」
ルトヴィーク
「でも、……大丈夫?」 
アウラ
「え、ええ」 笑みを作ると頷いて 席を立つ
ルトヴィーク
違和感は覚えてもいい?>作り笑い
アウラ
どうぞどうぞ
ルトヴィーク
「アウローラ」 もう一度名前を呼んで、寝台から腰を上げて
その手を取る。 「変だ。身体、何かあったの」
アウラ
「……なんでもありません」
「‥ですが、そうですわね…」
「‥…送っていって頂けますか?」
ルトヴィーク
少し不安そうに、心配そうに眺めた後 続いた言葉には、ゆっくりと頷いた。
「うん。……」 頷きはしたものの、気に掛ける様子は変わらない。
アウラ
「……大丈夫ですわ」 また笑みを作って
ルトヴィーク
「……その顔は」 躊躇いがちに口を開いて 「……ちょっと、いやだ」 言い辛そうに吐き出した。
アウラ
「……」笑顔が少し困ったものになった 「本当ですわ…さ、行きましょう」
ルトヴィーク
気に掛ける様に視線を向けたが、それ以上は言わずに 
傷ばかりの手が、アウラの手を取った。その手からは、以前よりも少しだけ熱が感じられる。
アウラ
その手に綺麗な手を重ねて
2人で部屋を出ていく
ルトヴィーク
俺はこれで大丈夫
アウラ
はい 私もです
ルトヴィーク
あの顔はやめて欲しいんだけど
アウラ
難しいですわね
ルトヴィーク
……
アウラ
私は、それで世を渡って来たのですから
仮面を取りたいなら
ルトヴィーク
この話は、また今度にする。
アウラ
もう少し頑張る必要があるでしょうね
ではごきげんよう
ルトヴィーク
うん、またね。
)))
アウラ
)))
!SYSTEM
アウラが退室しました。
!SYSTEM
ルトヴィークが退室しました。
背景
BGM