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コモンルーム[Y]

20200208Y_0

SYSTEM
ルトヴィークが入室しました。
SYSTEM
アウラが入室しました。
アウラ
お待たせしました
ルトヴィーク
……頑固だもんな
アウラ
なにか?
ルトヴィーク
なにも。
じゃあ、前の続きか、別の日か決めよう。
アウラ
どちらでも良いですわ やりたいことがあるなら別日でも
ルトヴィーク
じゃあ、そうだな
数日後、くらいでぼかしておくけど
始めるね
アウラ
お願いします
 
 
 
 
 
 
――もう、こんなことをするとは思っていなかった。
骨細工は兄さん達から教わった。一つくらいはらしい事は覚えておけ、って。
不思議と嫌じゃなかったし、形を残すのも、そんなに抵抗はなかった。
 
角を伸ばして、圧し折る。こういう時、痛いっていうのが解らなくて――後から聞いたら、他のナイトメア(やつ)も角は痛くないらしいけど――良かったと思う。
こんな事を言ってたら、また怒らせてしまいそうだから
伝えはしないけど。 ――これでいいか、と思えるものが、二つ出来た所で
また、腹の上、胸の下辺りが暖かくなったことは、覚えている。
 
 
アウラ
少し席を外します
ルトヴィーク
わかった
 
王都イルスファール、〈星の標〉――から、アウラのもとへ一つ、手紙が届く。
差出人は、「ルトヴィーク」。印象とは異なるだろうか、記された文字自体はそう拙くはない。
アウラ
もどりました
 
手紙の中身は、渡したいものがあるから、〈星の標〉まで来て欲しい……というものである。
普段であれば、何も言わずにアステリア神殿を訪れる事が多く
呼び付ける、という事自体は、これがはじめての事だったかもしれない。
ルトヴィーク
おかえり。
 
手紙からは、微かに月下香の匂いが漂ってくる。彼の文字を見た事がないのであれば、それも君に差出人が本人である事の裏付けになるだろう。
ルトヴィーク
とりあえずこれくらいで。届いた、までが導入にさせてほしい。
アウラ
「……」手紙を確認してから、折りたたんで 私信を貰うのはいつぶりだろうか 封筒に手紙を入れ直して 引き出しの中にしまう
今日も幸い、休みの日だ。 ベージュ色のハイネックのニット・セーター。黒のロングスカート。ストッキングなどを身に着けて
一人部屋を後にする 「それにしても…‥」 着替え終わってからひとりごちるように
「彼から、渡したいもの。ですか」
ちょっとイメージが、つかなかった
頭を切り替えるようにドアに視線を向けて 白いコートとマフラーを手に取ると 黒いブーツを履いて出発する
 
 
アウラが〈星の標〉を訪れてみれば――昼下がりの店内は、穏やかな時間が流れていた。
争奪戦は既に終わり、出立も済んでいるのだろう。
純粋に昼食を摂りにきた者達と、残りの敗残兵、
それから、人を待つ者が店内には集まっていた。
 
ルトヴィーク
それはアウラへの手紙の差出人も同じ事で、ぼうっと店の外を窓から眺めながらじっとしていた。
ただ、窓の外の者からの視線を集中させている理由がひとつある。
普段よりも青白い肌、それから側頭部から伸びる一対の角――[異貌]状態にあった。
右側の角は根元に近い位置からへし折られており、それも相まっているのだろう。
「……あ」 入口の扉に近い窓を、選んで見ていたからか
やってきたアウラの姿も確認できたようだ。小さく口を開いて、ぼうっとしていた視線がそちらへと向けられる。
アウラ
からんからんというドアベルの音と共に  冬の装いの少女が入店する
店内を見回して そして気がつく
一度通り過ぎてから また視線が戻るようにして
「……ルトヴィーク…?」
ルトヴィーク
「うん」 声を掛けられると頷いて 普段通りの、抑揚のない声で返した。
アウラ
窓際の席へと移動していって 「…ごきげんよう。どうされたのですか、その角は」
ルトヴィーク
やってきたアウラに、自分も席を立とうとして
「あれ」 両手で側頭部をぺたりと触れて
――ああ、仕舞い忘れてた」 ずるずると[異貌]を解除すると、肌色は少し人に近づき、角は瘤へと戻っていく。
アウラ
「……」 もしかして、彼女の真似を‥・? と一人の女性の姿が脳裏に浮かぶ
「……街中でその姿はあまり褒められたものではありませんわ」
ルトヴィーク
「……うん。いや、何回か使ったから」 これ、と瘤を擦り
アウラ
「使う…?」 怪訝そうにしつつ
ルトヴィーク
「うん。……上、行こう」 席を立ち、アウラへと手を差し伸べる。
「渡したいものがあるんだ、アウローラに」
アウラ
「……分かりました」 追求は後にしましょう、と決めて 頷いてルトヴィークの手に重ねる
ルトヴィーク
重ねられた手を見ると、極々僅かにそれを握り返す。
ふと気づいたようにその手を自分の両手を重ねて包むと、ゆっくりと引いて二階の自室へと招いた。
 
 
ルトヴィークの部屋は、以前来た時とは様相が異なっていた。
以前は、ろくにものが無かったのだが――この日は違う。
広く空いていたスペースには、細々とした機材が広がっている。
知識があるのであれば、何かの飾り物を用意しようとしていた、様に見えるかもしれない。
散らばっている何かの破片は、先程伸びていたルトヴィークの角の様にも思える。
ルトヴィーク
――はい」 部屋に入るなり、以前と同じ椅子を引いて持ってくると
アウラへと座る様にそれを示して見せる。
アウラ
「……」 周囲を確認するようにして ハンガーにコートとマフラーをかけると
「……ええと」 これはどう見ても角の破片。折れていた右の角 そして装飾品を作るための道具の数々
ひとまずコメントは差し控えて 着席する
ルトヴィーク
「……? 何」 座ったアウラに首を傾げながら、
以前来た時と同じように その肩に掛布団をかける。
アウラ
「ありがとうございます‥…渡したいものというのは」
ルトヴィーク
「ああ、うん」 机の上に置かれていた包みを一つ手に取って、
それをそのまま、アウラへと渡す。特に何でもないもののように、取ってと言われたものを渡すように、当然だとばかりに。
アウラ
包みを少しためらいがちに受け取って 「……開けてみてもいいですか?」
ルトヴィーク
「うん。その為に造ったから」
 
封自体は簡素なもので、
最低限、包むことで贈り物として見えるか……というくらいだ。
アウラ
袋を開けて、中身を確認すると、手のひらに落として見る
 
とはいえ、それはあくまでも素材自体がそうであるというくらいで 包む作業自体は、プロのそれとは程遠いが、しっかりと気にかけて造られたと察せられる。
手のひらに落ちて来るのは、一つの首飾りだ。
圧し折った角の根元は綺麗に整えられており、角自体もしっかりと削られ、
ある程度の加工は済まされている。――こちらもではあるが、あくまでもアマチュアのそれであり
店に売られている様な、立派な出来には届かない。
ルトヴィーク
印象としては、これくらいまで角を削って小さくしてから首飾りにしたもの、って思ってくれたらいい。
https://pds.exblog.jp/pds/1/201009/17/25/d0164425_236148.jpg
アウラ
なるほど
ルトヴィーク
角部分は黒、通しているネックレス部分は白の紐、かな。
 
サイズについては調節出来る様、結び目は少し緩くなされている。
ルトヴィーク
――えっと」 手のひらに落としたアウラを見て、少し困った様に言葉を選んで
「前、その。部屋にあった飾りを気にしてたみたいだったから」 
アウラ
「……角飾り、ですわね」 呟くように 少量の戸惑いが音にはのっていた 
「……」 その言葉を聞いて ぎゅ、と手のひらで包むように角飾りを握って
ルトヴィーク
「アウローラに渡そうと思って作ったんだけど」 
「久しぶりだから、巧く出来なかった。……でも、それがちょっとだけ巧くいったんだ」
アウラ
「……そうですか」 それこそ、上手くいくまで 作ったのだろう。その痕跡が部屋の様子から見ては取れる
ルトヴィーク
「あんまり、良い出来じゃないかもしれないけど」 アウラの部屋にあった、いくつかの装飾品を思い返して
「またアウローラの為に造るから、次はもう少し、巧くやるから……今はそれで貰ってくれる?」 頭を掻いて、締まらない様子で首を傾げてみせた。
アウラ
「……」 胸中は複雑そのもので 何も知らない誰かからの贈り物なら、間違いなく突き返していただろう
「…‥ありがとうございます。ルトヴィーク」 ルトの言葉に頷くようにして 少女は受け取りを許諾した
「……ただ、一つ約束をしていただいてもいいですか?」
ルトヴィーク
「……」 沈黙に、何も感じなかった訳ではないが やがて頷いたアウラに、小さく頷いた。
「約束?」
アウラ
「このネックレスの素材は、貴方の角。それは間違いありませんわね?」
ルトヴィーク
「うん、そうだけど」 頷いて、瘤を示してみせた。
アウラ
「これを作るために、貴方は何回自分を傷つけました?」
ルトヴィーク
「え、っと」
ひとつ、ふたつ。みっつよっつ、とぱたぱたと指を折って
――7回、かな。それと、もう一つ残ってるのがあるけど」
アウラ
「次また、作っていただけるなら」
ルトヴィーク
「元の大きさが、それとは違うから」 首飾りを示しながら、瘤を叩き
アウラ
「今度は違う素材で作ってみてください」
「私は、貴方が自分を傷つけて作ったものを頂いても、困ってしまいますわ」
ルトヴィーク
「……でも、これが一番」
「御守りって奴に、なると思ったんだ。傭兵時代(むかし)、聞いた覚えがあって」
アウラ
「お守り…ですか」
ルトヴィーク
頷いて 「……違う?」
アウラ
「いえ、角飾りは確かに‥」 違いません、と
「……ただ、やっぱり」
「角を折ったりすることはしてほしくはありませんわ」
ルトヴィーク
「……」 「痛いとか、そういうのはないけど」
アウラ
「痛みがないのは、…知っていますが」
「例えば、私が自分の髪で編んだなにかを貴方に渡したとしましょう」
ルトヴィーク
「嫌だ」
アウラ
「何かが損なわれると‥…それと同じですわ」
ルトヴィーク
言い終える前に答えると、少し解った様にして
「……それは嫌だから、それなら」
「もうしない。……」 例え話ではあるが、だからそっちもするなよ、と言いたげだ。
アウラ
「…‥分かっていただけて嬉しいですわ」 ようやく笑って
ルトヴィーク
「ん。……貰ってくれて、ありがとう」 
アウラ
手のひらの中に収まる角飾りを見て 改めて眺める 「…お守り、というからには」
「身に着けねば意味がありませんわね」 ルトヴィークの方に角飾りを載せた手を伸ばして 「着けていただいてもよろしいですか?」
ルトヴィーク
「……俺が、つけるの?」 その手に首を傾げて
アウラ
「私に着けていただきたいのです。貴方の手で」
ルトヴィーク
「……」 わからない、というように頭を掻いて ゆっくりと頷くと、角飾りを受け取りながら、背後へと回っていく。
一度結び目を解いて、首に回そうと手を伸ばして 「触っていい?」
アウラ
「ええ」
ルトヴィーク
ゆっくりと角飾りを首に回して、逐一苦しくないか、と確認を取りながら
柔く結ぶと、正面へと戻ってくる。
「……こんな感じ、かな」
アウラ
ルトヴィークに任せるように 聞かれれば答えるが、彼が最適と思うところを決めるまでは決して口に出さない
「……ええ、」 頷いて 「ありがとうございます」
ルトヴィーク
首を横に振りながら、アウラの胸に手を伸ばし 角飾りを指先で掴む。
アウラ
反射的に ぱし、と軽く叩いて 「…あ」
ルトヴィーク
――……ん」
アウラ
「…‥ごめんなさい」
ルトヴィーク
「……」 何で叩かれたのかも、何で謝られたのかもわからない。
「え、っと」 「なんで?」
アウラ
「……あまり、無遠慮に胸元に手を伸ばしてはいけません。それはそれとして、勘違いで叩いてしまいましたから」
ルトヴィーク
「……」 んー、と小さく唸りながら、わかった、と声に出して頷いて 「それ、触っていい?」
角飾りを示しつつ。
アウラ
「ええ」
ルトヴィーク
頷いて、酷くゆっくりと手を伸ばして
「……前みたいなのはもう嫌だから。代わりに、お願い」 角飾りに手を触れ、小さく呟いた。
アウラ
「……伺いましょう」 
ルトヴィーク
「俺を呼んで。俺が行くまでは――多分、こいつがアウローラを守るから」
「……呼ぶって言ってくれてたけど、俺が着くまでの御守り」 
アウラ
「…分かりました」 ふふ、と笑ってみせてから頷いて 「大丈夫です」
ルトヴィーク
「……俺も、」
躊躇いがちに言うと、口にするつもりはなかったのか、少し言葉は詰まらせて
「アウローラを、呼んでも良い?」
アウラ
「…ええ」 その言葉に 「勿論ですわ」 優しい笑みが浮かんで
「届かせます。貴方の居るところまで祈り(おと)を」
ルトヴィーク
「うん。俺も、ちゃんと帰ってくる」
「アウローラの声が、また聴きたいから」
アウラ
「……」 少し目を閉じて
「……今日は、どうしましょうか」
ルトヴィーク
「……そう、だな」 頭を掻いて
思案する。何をするか、したいか。
暫く考えて、 「――アウローラの声が聞こえたら、それでいい」
アウラ
「では、少し付き合って頂いてもよろしいですか?」
「貴方の服を選びに行きましょう」
ルトヴィーク
「? うん、いいけど――、」 ああ、そういえば。
「……任せる」 よくわからないし。
アウラ
「ええ。行きましょう…昼食を摂ってから、がいいですわね」
ルトヴィーク
「下で良い? 人、少なかったし」
アウラ
「ええ」
ルトヴィーク
「じゃあ、行こう」 席を立って、座ったままのアウラに手を差し伸べる。
アウラ
「コートとマフラーを取らせてくださいね」 手はすぐには取らずに立ち上がって
ハンガーから下ろすと改めて手を重ねる
ルトヴィーク
その手を、少しだけ嬉しそうに取って
そのまま階下へと歩いて行った。
ルトヴィーク
これくらい。
アウラ
ええ
危うく。声が聞きたいと言われて
もう一度言ってくださいと
いいそうになるのをこらえる私でした
ルトヴィーク
言いなさい、なら
素直に言いそうなのにね。
アウラ
もっと深い関係になったらお願いじゃなくなりますわ
ルトヴィーク
そういうところは
いいや。怒られそうだし戻るね。
アウラ
では、キャラクターシートの方に記載しておきますわ
なにか?
ルトヴィーク
わかった。今は普通のフレーバーだよ。
なにもないよ。
アウラ
ではお付き合いありがとうございました
ルトヴィーク
うん、ありがとう。
)))
アウラ
)))
SYSTEM
アウラが退室しました。
SYSTEM
ルトヴィークが退室しました。
背景
BGM