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コモンルーム[V]

20200202V_0

SYSTEM
ユーノスが入室しました。
ユーノス
さて、では先に
時系列的には、「#721 踊る火蛍」の後、
森を包む火がまだ収まる前、
周囲に留まっている内くらいを想定しています。
場所は……どうかなあ。森の中で野営するよりは、アルノスに戻ったとしておく方がいいでしょうかね。
SYSTEM
クリムヒルトが入室しました。
クリムヒルト
そうだな
ユーノス
危険がないわけではないですし、そもそもクリムヒルトさんもルスルリアンの森には長居したくないでしょうし。
クリムヒルト
街に戻ってからがいいだろう
ユーノス
ええ。クリムヒルトさんからいらっしゃることはそうないだろうと思うので、こちらから見つける具合でよろしいですか?
クリムヒルト
いいだろう
描写はこちらで受け持った方が良いか
ユーノス
ああ、お願いできますか? 途中までは受け持って、途中からお願いしようかと思いましたがその方がスムーズだ。
クリムヒルト
よかろう
 
 
 
 
ユーノス
では、宜しくお願いします
 
 
 
 
クリムヒルト
よろしくお願いします
 
〈星の標〉で、テューネと名乗るメリアの少女の依頼を受けて、彼女の最期の旅に付き添った冒険者達
結果としては、彼女の故郷の森は彼女の妹であるマルツェラの手によって焼け、
テューネの目的を果たすために、彼女の故郷を守るために 彼女の目の前で、妹を殺す事になった
そして、テューネから更に依頼された最期の願い  炎によって芽吹いた自分の種を回収して欲しいというものを叶えるべく
冒険者達は一度最寄りの都市であるアルノスまで帰還し、森の自然鎮火を待つことになる
 
 
アルノスの城壁北側 城壁に寄りかかるように一人の人影の姿があった
巡回の兵士も、ここ2日程通ってくること、冒険者であるという事を理由に、もう誰何の声をかけてくる事はない
クリムヒルト
相棒の槍を傍らに立てかけて、フードを被り ルスルリアンの森の方を向いて黙っている
 
今日は良く晴れた日で、森から上がる黒煙が、空に伸びていた
クリムヒルト
「──」 まだ、鎮火の様子は無さそうだ 「…あと2日、3日といった所か」
クリムヒルト
こんなところでどうだ
 
そんな姿を、神官服を纏った青年が認めると 静かにその視線の先を追い――小さく目を伏せると、手近な店へと入る。
少しして、少し無理を言ったのだろうか。頭を下げながら、その飲食店のものと思われるお盆に食器を乗せて
クリムヒルトの元へと、歩を進めて来る。
クリムヒルト
「……」 ざ、ざざっ、と 普通の歩行にしてはリズムが少し違う足音 出会ってから短い付き合いとはいえなくなってきた為か、そのリズムを覚えている
ユーノス
――クリムヒルトさん」 少し遠くから声をかけ、普段よりも更にゆっくりと歩いて来る。この依頼を請ける前から眼の下に残るくまは、まだ消えていない。
クリムヒルト
「……」 フードがそちらを向く そして、また森の方に戻る
ユーノス
「お酒は、まだ陽も高いのでお持ちできませんでしたが。……暖かなものでも、口にしてくださいね」 森の方へ向いたフードにも、特段気にする事はなく 止められなければ、手で取れる距離まで近づいて来る。
クリムヒルト
「……他人を気にかける余裕があるのか」 ハスキーな声で、呟いて
ユーノス
「まだ、火は――灯っているようですね」 森を眺めて、立ち昇る黒煙にそう口を開き 思ってもいなかった問いに、首を傾げる。
「どういった意味でしょう?」
クリムヒルト
「……ふらつく神官等は、信頼に値せんぞ」
ユーノス
「脚のせいですよ」 苦笑して、お盆を差し出す。好みが解らなかった為か、その上には紅茶と珈琲、ミルクと砂糖がそれぞれ多めに乗せられている。
「どうぞ。……冷める前に頂いてください」
クリムヒルト
「……」 盆に目をやって 銀貨を2枚程置く それから、珈琲を手に取った
ユーノス
不要だ、とは思ったが口にはしなかった。 「朝食は摂られましたか」
クリムヒルト
「……普段から摂っていない」 気にするな、と言いたげに短く答えて
ユーノス
「……」 
これも口にはしなかったが、ふうん、という顔をして
長く立っているのも、片側にばかり負担がかかって疲れてしまう。少し離れた所に腰を下ろす。
「クリムヒルトさんは……彼女達の種を、どうなさるおつもりですか」 黒煙に視線を向けて
クリムヒルト
「……何の用だ」 居座るつもりのようなので 用件を聞いてやることにした 視線は向けずに、呟くように
「…む」
ユーノス
顔を見上げて、微笑んで見せた。
クリムヒルト
「……」 その表情が見もしなくても分かるためか、少し不機嫌そうになり
「……発芽の特性上、」 呟くように 「他の森にという訳にも行くまい。ルスルリアンのどこかに、依頼するしかない」
ユーノス
「仲間がいらっしゃる、という事でしたからね」 頷いて 「存外、あの火を見てきてくれているかもしれない」
クリムヒルト
「それ以上の事をするつもりはない」
「元々……届けるまでが依頼だ」
ユーノス
「それだけのことは、なさるのですね」 悪意もなければ、声色にも煽るようなものは感じられない。
クリムヒルト
「……最後のは個人指名の依頼だ、私が降りてどうする」 苛立ち交じりの声音で応じて
ユーノス
――途中、報酬の事を気になさっていたでしょう? ほら、足止めを食った時に」
クリムヒルト
「……それがどうした」
ユーノス
「いや、冒険者として当然の事ではあると思うのですが」 「それが無ければ動かないのだろうか、と思った事は事実でしたから」
クリムヒルト
「……」 答えは返さず 珈琲を啜る
ユーノス
「最期のものは、報酬と呼べるようなものは無かったはずですから。であるなら、それは貴方が彼女達の事を想ってなさるもので、」
「言葉は冷たい時もありますが、存外――」 甘い、と続けようとして 慌てて言葉を呑み込む。 
「優しい方なのだと」 「思いましたよ」
クリムヒルト
「──勘違いするなよ小僧」
マグから口を離して より冷たい声が出る
「最期の願いというものに、礼を失しない様にする……それが私の流儀というだけだ」
ユーノス
ぴり、と。刺すような声色に、怯まない筈もない。が、
「それを、優しいと。自分は思います。……少なくとも、誰にでも出来るものではない」
クリムヒルト
「……たまたま、出来る内容だったからそうしただけに過ぎん」
「無理な願いは叶えられようはずもない」
「…‥お前がそう思うのは勝手だ」
ユーノス
「死者の想いを、出来るからと応えられる人間は、そう多くはありませんから」 勝手だ、と言ったクリムヒルトの言葉には頷いて
「すみません。出過ぎた事を言いました」
クリムヒルト
「……」 再び珈琲を口にして
ユーノス
「……」 ゆっくりと、右足を庇う様に腰を上げる。
壁に背を凭れさせ、立ち上がり クリムヒルトに視線を向ける。
「何の用か、と仰られましたね。朝食について、種について――それから、自分の個人的な依頼について、お話をさせて頂きに参りました」
クリムヒルト
「……依頼?」
ユーノス
「ええ。貴女になら頼めると、先日の一撃を見て確信しました」
クリムヒルト
マグを盆に載せるように屈むと 怪訝そうな声をあげる
ユーノス
「ですが、今すぐに……という訳ではありません。いつになるかも、定かではありません」
クリムヒルト
「……」 再び壁に寄りかかる
ユーノス
「それが、また顕れた時に、貴女に討ち取って頂きたいものがあります」
クリムヒルト
「……魔神、か」
ユーノス
驚く事も無く、頷いた。 「――はい。貴女達、戦士としてはそう出会いたくない手合いではあろうと思いますが」
「いや、戦士であろうと魔神と出会いたい手合いは、冒険者にも少ないでしょうが」 自分達の様なものでもなければ。
クリムヒルト
「──いいだろう」
ユーノス
「……」 その返答には驚いたのか、小さく目を細め
「話も聞かずに、ですか」
クリムヒルト
「それが、どのような手合いであれ……魔なるものは必ず亡ぼす」
「デーモンというだけで……十分なのだ」
ユーノス
――、」 自分としては、願ったり叶ったりではある。
数度共に仕事をこなした中で、戦士としても、また斥候としても彼女の腕を見て、それを欲した上で声をかけ、二つ返事でそれに頷かれたのだから。
「理由を、」 しかし、 「伺っても?」
クリムヒルト
「……私が頷いた理由をか」
ユーノス
「そちらもですが、貴女が魔神(デーモン)を必ず亡ぼすと想った理由を、です。……何が、貴女の槍を向けさせるのかと」
クリムヒルト
「……それら二つは同一のものだ…」
「……だが、知る必要はないだろう」
「お前は依頼人、私はそれを請け負う。それ以上は不要だ」
ユーノス
「……ええ、そうですね。それは動かない」
「だからこれは、依頼人としてではなく……いつか、"ユーノス"としてお聞きします」
クリムヒルト
「……」 腕を組んで 「こちらも理由を聞いて良いか」
ユーノス
「ええ、依頼の……ですね?」
クリムヒルト
「それもある」
ユーノス
「……?」
クリムヒルト
「1つずつ話せ。まずは依頼を出した理由だ」
ユーノス
「指名した理由、というところですか? それとも、何故ひとつの魔神を討つのか、ですか?」
クリムヒルト
「最初に指名理由を聞こうか」
ユーノス
「これまでの貴女との仕事を鑑みて、です」
「あの一槍であれば――届く、と。そう確信したからです」
クリムヒルト
「…なるほどな」
ユーノス
「そう思えるほど、貴女の一撃が美しかったんです」 頷いて 「もう一つについては――
クリムヒルト
「……」槍でなければ届かぬか、それとも、一撃に必要以上に重たさを欲するのか…
ユーノス
――どこにでもあるものですよ。復讐、か」
「或いは、報復か」 
「私情です」 「"盾神"の神官として、宜しくはありませんが」
クリムヒルト
「──、どうしてそうなったのかまでは問わぬ」
「だが、としては、それを良しとする……使命感や、義務感から来るものよりも、余程良い」
ユーノス
変化に、小さく目を細めて 「少し、意外です」
「貴女は、それが戦士であれ、神官であれ、その在り様を重んじる方だと思っていた」
クリムヒルト
「……在りようを軽んじた訳ではない」
「ただ…そうしたものを置いてまで、果たしたい願いなのだろう」
「遂げたい想いなのだろう。違うか」
ユーノス
――……」 「ええ。そうしなければ、俺は前に進めない。この先にも、明日にも向き合えない」
「だから、何としてでも」 「……貴女を、遣ってでも」
クリムヒルト
「……ふん」 鼻を鳴らして 「余計なことまで聞いたな」
ユーノス
「……言ったのは、自分ですよ」
クリムヒルト
「最後の問いだ」
ユーノス
頷いて
クリムヒルト
「何故、お前は私に踏み込もうとしてくる……先に聞いた、復讐の道具としたいがためか?」
ユーノス
「……まず、貴女が欲しいと思った事は、否定しません」
「それは事実だ。こうして依頼を持ちかけていることからも、否定はしませんし――できません」
「それと、いつか、列車の中でお伝えしましたね。貴女が生き急いでいるようにも見えたから」
「それを見過ごしておきたくはなかった」 「……」
「……では、足りませんか? 踏み込む理由は、それだけあれば自分には十分だったのですが」
クリムヒルト
「……矛盾している様に聞こえるな」
「お前の依頼は、お前の言うところの生き急ぎを加速させるものだろう」
「──執着は持たぬことだ。依頼人」
ユーノス
「……そうですね。危険な手合いの相手を頼んでいる事に、変わりはありません」
「ですから、今一度」
クリムヒルト
「道具として扱いたいと思うなら尚更な……目的と合致している上では、力を貸してやる」
ユーノス
「貴女の槍を、支える事を許して頂きたい」
言われずとも、理解していた。道具としての依頼をしながら、人としての願いを突きつけている事が、どこまでも矛盾している事は。
クリムヒルト
「弁えろ」
「そのような中途半端さで、……遂げられると思うな」
「今の言葉は、依頼人としてなら受け取れんぞ」
ユーノス
「では、依頼人としてではなく、ユーノスとしての言葉と受け取ってくださいませんか」
「……どれだけ中途半端でも、矛盾していても、二律背反の言葉でも」
クリムヒルト
「……」 壁から身体を浮かして 包帯に覆われた腕をユーノに伸ばし 神官服の胸倉を掴み、引く
クリムヒルト
ユーノス
クリムヒルト
「お前がしたいことはなんだ」紅玉の瞳が零度を伴って輝く 「復讐か、それとも善人面か」
ユーノス
「復讐です」 灰の眼がそれを見つめ返し、僅かに見開かれる。 「――だけど、俺は人間です」
クリムヒルト
「すべてを捧げるつもりがないなら、──、その様な願いを持つでない。……お前の眼と心は、甘すぎる」
「……分かったか依頼人」 手を離して 軽く押しやる
ユーノス
ぐ、と苦しそうに眼を細めて 押されて、軽く膝を折りながら見上げ、口を開く。
「それでも、」 「それでも、何かを想う(もの)だけは、捨てません」
「貴女だって、そうであったように」 げほ、と咳き込み、小さく俯く。
クリムヒルト
「……一緒にするな」 ふん、と 傍らの槍を持ち上げて
ユーノス
咳が落ち着けば、ゆっくりと目の前の少女を見上げる。
クリムヒルト
「……」 アルノスの北側の入り口に向かって歩き出す
ユーノス
――、」 その背に向かって声を出そうとして、それを呑み込んで 小さな背を見送る。
ユーノス
何も無ければ、こちらからは以上です。
クリムヒルト
うむ。こちらも以上だ
懐かんぞ、懐かんぞ(威嚇
ユーノス
まだ早いまだ早い……
では、一先ずラウンジに戻りましょうか
クリムヒルト
ああ。
お付き合い感謝だ
ユーノス
良いお時間になってしまった。お付き合いありがとうございます。
)))
クリムヒルト
)))
SYSTEM
クリムヒルトが退室しました。
SYSTEM
ユーノスが退室しました。
背景
BGM