- SYSTEM
- フェルが入室しました。
- フェル
- どっこいしょー
- SYSTEM
- オーアが入室しました。
- オーア
- よいしょー
- フェル
- ノープランですが
- オーア
- はい
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- 星の標
- イルスファールでも有数の冒険者ギルド支部として名を馳せる店であるが、依頼の場であると同時に、酒場、食事処を兼ねる
- 料理の評判もなかなかのものであり、ピーク時には満席になることも珍しくはない
- だが、そういう時間帯を外せば、基本的には静かな時間が流れている
- 今は、夕食のピークを過ぎて数時間、静かな時間帯
- 時間に合わせて照明もやや控えめで、店内は人も疎らだ
- 敢えてその時間帯を狙ってくる常連を除いては、夕食の時間がずれてしまった者くらいだろう
-
-
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- フェル
- 「…………」 その一人が私なのですが
- 目の前にはこれでもかという程に料理が並べられている
- 小柄な体格の少女ながら、異常な程の大食いなのはそれなりに知られている
- 故に見る人が見ればいつもの光景ではあるが、手に持つ匙はあまり動いておらず、どこかぼーっとしている
-
- ―――ひら、と。
その目の前に、白い手が揺れる。
- フェル
- 「………ん」 何回かまばたきをしてから、その手に焦点を合わせ、次いでその手の主に視線を向けた
- オーア
- 視線を向けると、真っ白な少女が少し悪戯っぽい微笑みを浮かべている。
- 「ずいぶんぼうっとしているのね? フェル」
- フェル
- 「ああ、ええと」 数秒固まってから 「オーア」
- オーア
- 「ええ。こんばんは」
- お隣、いい? と、聞きつつも着席する。
- フェル
- 「どうぞ。ついでにみんな食べてもいいですよ」 新しいスプーンフォーク差し出し
- オーア
- 「あら、いいの?」
受け取りつつ。
- フェル
- 「ええ、どうぞ。いつもより食欲がないみたいで。食べられはしますけど、こんなにいらなかったというか」
- オーア
- 「そうなの。それじゃあ、遠慮なく、料理を減らすのに協力しようかしら」
わたしじゃあそう対して減らないけれど、と笑いつつ。
- フェル
- 「はい。オーアは細いですから、もっと食べたほうがいいですよ」
- オーア
- 「わたしのほうが心配されてしまったわ? ううん。そんなに食べていないつもりはないのだけれど」
- フェル
- 「そうでしたか。雰囲気が食べて無さそうな感じなので」
- 「あと、私がぼうっとしているのはいつもの事ですよ」 最初の質問に今更答える
- オーア
- 「あら、そう? 食事の手が止まっていたようだし、調子が悪いのではない?」
- 食欲がないと先ほど自分で言っていたし、と。
- フェル
- 「調子が悪い。普段からすれば、そうかも知れませんが、まあ、病気ではないので」 こくり
- オーア
- 「では、気持ちの問題ということかしら。――レノアのこと?」
- フェル
- 名前にぴくりと反応し 「それもありますかね」
- オーア
- 「きっと大丈夫よ。―――というのは無責任かしら?」
言いつつ、責任などあまり気にしていなさそうな口ぶりだが。
- フェル
- 「そうですね。いえ、そう思わないと、諦める言い訳になってしまうので」
- オーア
- 「実際に、可能性はゼロではないわ?」
- フェル
- 「大丈夫です。ゼロだと思っているなら、気を向けることもありませんよ」 ゆっくり食事を再開した
- オーア
- 「ふふ、そう。それなら良かった」
- 「それなら、その希望の後押しに。実際に実例を知っている、と言っておくわ?」
- フェル
- 「実例というと、魔域の出口が閉じた後、別の場所で放り出された、とかでしょうか」
- オーア
- 「ええ」
- フェル
- 「既に例があったんですね。図書館で探しても、そういうこともあるかもしれない、くらいにしか書かれていなかったのですけど」
- オーア
- 「実を言うと、わたしの体験談なのだけれど」
- フェル
- 「オーアが?」 きょとん
- オーア
- 「ええ、わたしが」 ふふ。
- フェル
- 「はあ、それは、大変でしたね?」
- オーア
- 「もとはオルトラントのほうに居たはずだったのだけれど」
- 「気がついたら、このあたりにいたの」
おどろきね? ふふ。
- フェル
- 「オルトラント」 …… 「ああ」 北東の方向の
- 「まあ、私も似たようなものなのですけど」 もぐもぐ
- オーア
- 「だから、レノアもどこか遠くに出て、今ごろはこちらに向かう最中なのかも」
- フェル
- 「ん。そうですね」
- 「……励まそうとしてます?」 首かしげ
- オーア
- 「そのつもりだったのだけれど」 小首かしげ
- フェル
- 「ああ、いえ、そうなんでしょうけど」 「そんな弱っている感じに見えましたか、という意味で」
- オーア
- 「そうね。なんとなく、だけれど」
- フェル
- 「そうですね。まあ、そう見えるのは道理なんでしょうね」 珍しくため息ついた
- 自分でも大食いの自覚があるだけに
- オーア
- 「むつかしい悩みがあるのね」
レノアのことだけではなく。
- フェル
- 「そういうのは持たない様にしていたのですけど」
- オーア
- 「しかたがないわ。悩みというのは、自分でコントロールできるものではないもの」
- フェル
- 「私が人と関わると、ろくなことがありません」
- オーア
- 「でも、誰とも関わらずに生きていくことは、できないわ?」
- 「山奥に住まう隠者でさえ、世の中と無関係ではいられないもの」
- フェル
- 「そうですね。それは理解しています。そうしなければ仕事もできませんし」
- 「結局、一人はちょっと寂しいですしね」
- オーア
- 「そうね。皆、一人は寂しいもの」
- 「だから、人との関わりで悪いことがあっても、そういうものと割り切って生きていくしかないのでしょう」
- フェル
- 「オーアって実は結構年取ってたりしますか」
- オーア
- 「あら。今年でじゅう―――」
おっと、と口元を抑える。
- フェル
- 「それなら私の方が年上ですね」
- 「内緒なんです?」
- オーア
- 「たてまえ上、言わないほうがいいみたい」
- フェル
- 「ああ、夜の仕事ですか」
- オーア
- 「でも、証を立てるものがなにもないのだから、歳というものは、あまり意味がないものだとおもうの」
- フェル
- 「そうですね……そうですか?」
- 「まあ、確かに私にはそんなに意味ありませんけど」
- オーア
- 「わたしもきっと、これからあまり見た目が変わることはないもの」
- フェル
- 「オーアもナイトメアでしたか」
- 「まあ、そうですね。ナイトメアは人間と同じくらいか、若干高いくらいが平均らしいですが──私もこんなので止まっていますしね」
- オーア
- 「体つきはもう少し変わるかもしれないけれど。
どちらにしても、年齢が大きく意味を持つ世界には、もう身をおいていないでしょう?」
- フェル
- 「ええ、そんなのは最初からでした」
- オーア
- 「大事なのは、大人として活動ができるかどうかなのだから」
- フェル
- 「それにしても大人びて見える、という意味だったのですが」
- オーア
- 「別に、もうすこしらしく振る舞っても良いのだけれど」
- 「でも、大人びて見えるくらいのほうが、皆安心するもの」
- フェル
- 「なるほど。あなたの素はどんなのなんでしょうね」
- オーア
- 「どんなものかしらね」 くすくす。
- フェル
- 「そのうち見られると良いな程度に期待しておきます」
- 会話中にももぐもぐし続けて漸く皿が空になりました
- オーア
- 「食べ切れたみたいね?」
地味にいくらかは頂いておりました。
- フェル
- 「残すのは勿体ないですから」 けぷ 「お手伝いありがとうございました」
- オーア
- 「ふふ、すこしだけだったけれど」
- フェル
- 「いえ、あとまあ、励まそうとしてくれた?ことにも感謝はしておきます。そろそろお風呂行って寝ますね」
- オーア
- 「ちゃんと食べるのは、えらいことだわ」
えらいえらい。
- 頭をよしよししてあげましょう。
- フェル
- 「はて」 褒められることでしょうか。でも撫でられるのは好きなのでされるがままです
- オーア
- 「ふふ」
ご飯をお残ししない精神は褒められることよ。子供の躾的には。
- 「それじゃあ、おやすみなさい? フェル」
- フェル
- 「…ん」 目を細めていました 「はい。おやすみなさい。オーア」 立ち上がり、お金を払って宿の2階へ去っていきましょう
- オーア
- それを見送ったらわたしも出ていきましょう。必要なだけのご飯は頂いたので。
- オーア
- おしまい!
- フェル
- オーアへの好感度が上昇しました
- オーア
- 上がっちゃった。
- フェル
- 「……不思議な感じですね」オーア
- ということでありがとうございました
- オーア
- おつかれさまでした
- SYSTEM
- オーアが退室しました。
- SYSTEM
- フェルが退室しました。
- SYSTEM
- TALEが入室しました。
- TALE
- 威力10 C値8 → 6[3+6=9>10>11:クリティカル!] + 5[5+4=9>10:クリティカル!] + 6[4+6=10>11:クリティカル!] + 4[1+6=7>8:クリティカル!] + 2[3+1=4>5] +10 = 33
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- TALEが退室しました。