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コモンルーム[V]

20200121V_0

SYSTEM
シリカが入室しました。
シリカ
うむ。
SYSTEM
フランシアが入室しました。
フランシア
はい
ちょっとしたリハビリになりそうです
シリカ
うむ。
開幕はどうする。
フランシア
時系列的にはシリカが魔域に旅立つ前で
私が受け持ちましょう<開幕
シリカ
では任せよう
フランシア
昨日のセッションは時系列的には
どう言った扱いになるでしょうか
シリカ
昨日→これ→魔域出発くらいが一番スマートか。
フランシア
と、すみません。ちょとはずします
シリカ
うむ。
フランシア
お待たせしました
了解です。では
シリカ
うむ、おかえり。
 
リアン地方イルスファール王国 王都イルスファール
〈星の標〉や王城が位置するこの街は、平穏な冬の日を満喫していた
冬にしては気温が高く、良く晴れた日で
フランシアの部屋で眠っていたシリカは、穏やかな陽の光が顔にあたるのを感じるだろう
シリカ
「……ん…………」 顔に当たる日差しに、微かに顔を動かし、身動ぎする。
フランシア
「……おはようございます。シリカ」 カーテンを開いた部屋の主は、ベージュ色のハイネックセーター。黒いスカート姿だった
シリカ
元々は夜間に行動することも多く、朝日が昇る時間に眠ることも少なくはなかったが、この屋敷に居る間はこうして人族の言う規則正しい時間に寝起きすることが多い。
平時であれば、眠っている間も気を休めることはない。何かがあれば即座に目覚め、近くに置いてある剣に手を伸ばすのが普通だ。
しかし、目の前に居る人間の前だけでは、少し眠りが深くなる。 「……ああ……」 ぼうっとする思考をどうにか動かしながら、ゆっくりと身を起こした。
フランシア
「とてもいい天気です」 微笑んで 窓の外を確認して
すぐに手を自分の腰の後ろに回して シリカに言葉を続ける
「この前のお礼と、少しお話がしたいので、着替えたらサンルームまで来てください」
シリカ
「日差しがあまり強いのは好かん……」 目をしっかり開こうとするが、どうにも瞼が重い。まだこの日差しには慣れないのだ。
「というか、何故貴様が私の部屋にいる……」
そう呟きながら、昨夜のことを思い起こす。
そういえば、暇(という名目)でフランシアの部屋にやってきて、ベッドに座って話をしていた気がする。
「……」 気を抜きすぎだ。自分に呆れつつも、遅れて彼女の言葉を認識して。 「この前の礼……? いつのだ」
 
「……ここは私の部屋ですよ」 ふふ、と笑って訂正して 「クッキーの……お礼です」
フランシア
こっちです
シリカ
「まったく……私が此処で眠ってしまっていたのなら起こせばいいものを」
「……随分前の話だな。別に私は礼を求めてくれてやったわけではないぞ」
フランシア
「とてもよく眠っていらっしゃったのを起こすのも悪いと思いまして……それに、昨日は1人は少し怖かったので」
「私がしたいんです……いけませんか?」
シリカ
「……ふん、まるで子供だな」 鼻を鳴らして答え、立ち上がる。 「好きにしろ。私に害がないのであれば、止める理由もない」
フランシア
「ありがとうございます。シリカ」 また笑って 「では、着替えたらサンルームまで来てくださいね。待ってますから」
シリカ
「分かった。少し時間が掛かるぞ。あいつを呼び付けて髪も整えさせねばならん」 あいつとは、半ば専属になっている使用人の一人だ。
身だしなみを整えずに出歩こうとすると、すぐに咎められてしまうのだ。
フランシア
「構いません。準備もしておきますから」 頷いて
「では、また後で」 いつも以上にどこか楽し気に フランシアは部屋を出て行った
シリカ
「やれやれ……」 何をするつもりなのか。あの娘は意外と意地が悪い。肩を竦めて部屋を後にすると、自分の部屋へと戻って身支度を整えた。
 
身支度を整えたシリカは、サンルームへと向かう
シリカ
部屋に戻って使用人を呼び付け、あれやこれやと世話をされ、しばらく後――
すっかりと歩き慣れた廊下を通って、サンルームへとやってくる。
 
すると、冬場だと主な住人がいる間はあまり感じないであろう、風を、サンルームの方から感じる
シリカ
「……む」
 
入れば、ガラス戸が開かれて 庭へと空気の通り道が開いていて
庭にはフランシアが居て すぐそばの芝生の上に敷物が敷かれ、バスケットや食器類が並べられている
フランシア
「──今日はいい天気になると予報が出ていたので」 シリカの気配を感じ取ると微笑んでそちらを向く
シリカ
部屋の中に居るかと見回すまでもなく、庭の娘の姿が目に入る。
「確かに、この時期にしては暖かいな」 メイドも、それほど厚着をする必要はないといっていた。
フランシア
「ピクニックにしては距離が近すぎますが‥似たような事をやろうと思ったのです」
シリカ
元々、身体を鍛えているからか寒さにはそれなりに強い方だ。 
フランシア
靴を脱いで、敷物の上へと足を載せると座って 「こちらへどうぞ、シリカ」
シリカ
「うむ」 頷くと、後ろでひとつにまとめられた髪を尾のように揺らしながら、庭へと出ていく。
オフショルダーの厚手の黒のシャツに、同じく黒のフード付きのジャケット。白いベルトに同じく黒のホットパンツにタイツと、全身をモノクロで染めているのは、メイドの新しい趣味というか、開拓精神というものらしい。
ブーツを脱ぎ、敷物の上へと腰を下ろす。
フランシア
シリカが座るのを確認すると、ポットからお茶を注ぎ、ソーサーと共にシリカの膝の前へと置く
続いて、バスケットを手に取り蓋を開くと── そこには色取り取りの小さなサンドイッチがぎっしりと詰まっていた
シリカ
「先程妙に楽しげだったのはこのせいか」 置かれたカップを手に取り、暖かな茶を啜る。
茶を飲みながら、視線はバスケット――の中のサンドイッチへと。
フランシア
「はい」 嬉しそうに笑って 「お口に合うと良いのですが」
シリカ
「貴様が作ったのか?」
フランシア
「手伝って貰いながらですが、基本的には私が」頷いて 「シリカは沢山食べるので、大変でした」
「練習もしましたし、概ね好評でした。後はシリカの評価だけです」 どこか期待に満ちた表情でシリカを見て
シリカ
「食える時に食っておかねばならんからな」 自分のために用意したのなら、遠慮は要るまい。断りを入れることなく、サンドイッチをひとつ手に取り、ぱくりと一口で食べる。
フランシア
味付けはありふれたものだ 特別美味しい と感じるかは個人の感性によるだろう ただ
素材1つ1つに対して取られた丁寧な処理から、食べるものへの気遣いが伺える
シリカ
普段よりも、ややしっかりと味わう。多分、人には気付かれない――それどころか、自分でも気付かない程度の変化しかないだろうが。
フランシア
「……いかがでしょうか」
シリカ
「……」 美味い。いや、味だけで言うのならば、メイドたちの作ったものの方が上だ。だがどうしてか、それと同等以上に美味に感じられる。少し首を傾げながら、さらに味わってから、ゆっくりと飲み込む。
――……」 うまい、といつものように口にしようと顔を上げたところで、フランシアの期待に満ちた顔が見えた。
「ふん……まあまあだな」 そこから目を逸らすようにバスケットの中へと視線を落とすと、感想を漏らしながら次のサンドイッチを手に取った。
フランシア
「……良かった」 ふふ、と笑って
「普段作らないものですから…」 付け合わせのサラダを取り分けながら
「特別美味しいと言われたら、気を遣わせてしまったんじゃないかと思ってしまうところでした」
シリカ
「まあまあ、としか言っていないぞ」 言いつつ、次のサンドイッチをまた口の中に放り込んで。
フランシア
「食べて頂けるだけで、嬉しいんです」
「どんどんめしあがってください」
シリカ
「……ふん。普段作る必要はないからな。いきなりあいつら以上のものが作れるはずもないだろう」
「安い奴だ」 そう言いながらも、ペースは落とさず、どんどん口に入れては咀嚼し、飲み込んでいく。
フランシア
「……」それでもどんどん食べてくれる姿を見て、微笑んで 「シリカに食べて貰うために作りましたから」
「高いも安いもどちらでも」
シリカ
「……」 あっという間に一人前を食べ終えた後、茶を飲み、一呼吸を置く。 「いつも以上に早く起きていたらしいと思っていたが、このためにそうしたのか」
フランシア
「ええ、今日がいいな、と」
シリカ
「天気の問題か?」
フランシア
「冬にこういう日は貴重ですから」頷いて 「貴重な日に、貴重な友人と一緒に、こう言う時間を持ちたいと思ったのです」
「アステリア神殿まで足を伸ばしても良いかな…と思いもしたのですが」
「──どうせなら、私が一番やりたい形で、もてなしたいと思って」
シリカ
「探せばこのくらいの日はいくらでもありそうだが」 茶を飲み終えると、取り分けられたサラダを受け取って、それも勢いよく食べていく。 「妖精神の神殿は駄目だ。面倒くさい奴に会う可能性がある」
フランシア
「面倒くさい……ですか?」
シリカ
「ふん、イルスファールの名門の令嬢が、貴重な友人である蛮族を招いて屋敷の庭で手作りの朝食でもてなしか。聞く者によっては卒倒しかねんな」
「気にするな。忘れろ」
フランシア
「……」 困ったような表情で 「意地悪な言い方をなさいますね」
シリカ
「事実だからな。多少冒険者として名は知られて来たのかもしれんが、私が蛮族領の出で、戦神の神官であることは変わらん」
フランシア
「それはシリカの事実の側面でしかありません」 指を立てて 「…貴方が私の貴重な友人で、こうしてもてなすに値する人物である事も、また事実です」
「そこに立場は関係ないでしょう?」 バスケットからサンドイッチを1つとって 口に運ぶ
シリカ
「貴重な友人、か」 その言葉を繰り返して、またサンドイッチを手に取った。 「まあ、貴様がそれで構わんというのならば、私からは何も言わん」
フランシア
味見した通りの味で、ほっと一安心
シリカ
「私も、退屈はしていないからな」
フランシア
「構わない、ではなく」
「そうありたいです」
「あなたにとって、私も」 また微笑んで
シリカ
「…………」 サンドイッチを咥えたまま、しばし硬直する。 「……ふん、貴重かどうかはともかく、友人としては認識している」
恥ずかしさをごまかすように目を伏せ、サンドイッチを口の中に押し込むと、むぐむぐと口を動かして、それを飲み込み
――けほっ…………」 むせた。
フランシア
「…あ、大丈夫ですか」 カップにお茶を追加して 差し出す
シリカ
「っ…………」 胸を拳で軽く叩きながら、茶を受け取り、ぐい、と飲み干す。 「……っは、ぁ」
「貴様がいきなり妙なことを言うからだぞ……」
フランシア
「へ、変なことを言いましたか‥?」
シリカ
「これで口説いていないというのだから、貴様という人間がどういう人間かがよく分かるな……」
フランシア
「え」 「く、口説いた訳では…」
シリカ
「そういう言動は、他人を勘違いさせるぞ。私でもそのくらい分かる」
フランシア
「……」 少ししょんぼりとして 「素直な気持ちを口に出しただけなのですが‥」
シリカ
「……ふん、だからたちが悪いというのだ」 不機嫌そうに鼻を鳴らして、サンドイッチをさらに口へ放り込む。既に大半は一人で食べてしまった。
フランシア
「シリカが一番の友人であるのは、間違いないですし」
「‥‥…」たちが悪い‥
シリカ
「……やはりわざとやっているのか、フランシア」
フランシア
「口を開いてはいけない気分になりますね……」
「会話でもてなすのは、難しくなってきたので」 うん、と1人納得して頷いて 食器を片付け始める
シリカ
「ふん。私を一番の友人だと扱い続けて、後悔しても責任はとらんぞ」
フランシア
一通り片付けて 座り直すと 自分の膝を叩いて
「硬い膝ですが、お貸しします」 よし、といった表情でそう口にした 「お寛ぎ下さい、シリカ」
「後悔する理由がありませんよ?」 困ったように首をかしげて
シリカ
「は……?」 思わず、間の抜けた表情と声が出た。 「い、いや……どういう理由でそうなる……?」
フランシア
「いえ、喋ってると、シリカが不機嫌になるので……一緒に空を見るにしても、寝転がった方が見やすいですし」
シリカ
「別に不機嫌になったわけでは…………あるが……」
「それでこうなるとは……貴様の考えは時々読めん……。というか、そういうところだぞ……」 
フランシア
「そう言うところ?」
シリカ
「なんでもない」 呆れ果てたようにため息をつくと、フランシアへと身を寄せて、膝の上に頭を乗せるように寝転がった。
フランシア
「……」 ほっとしたように笑って 藤色の瞳が優し気にシリカを見つめてから、空を見上げて
シリカ
「…………」 こちらを見つめる視線から目を逸らすように、空を見上げた。
フランシア
「夜になると、星が見えますし。春だとセイム(庭師)さんが整えた花壇がとても綺麗なんです」
フランシア
獅子について聞こうとすると
時間が足りないので
シリカ
「私は、星のこともよく分からんし、花や樹がどうだのという感性は持ち合わせていないぞ」
フランシア
区切りが良いところで中断してもいいですか?
シリカ
いいぞ。
フランシア
「分からないなら、教えて差し上げますし、花や樹についても、お話できます」
「私が綺麗だなと思うものを、好きな場所を、素敵なものを」
「シリカと共有出来たらな、と思うのです」
シリカ
「……ふん、生意気だな」
フランシア
「対等なのでしょう?」 ふふ、と笑って頭を撫でるように優しく触れて
「それとも、所有物だから、こう考えてはダメですか?」
シリカ
「星も花も、その美しさも、今はまだよくわからんが――」 撫でられながらも、空を見上げて。
「こうしているのは、嫌いではない」
「……何だ、所有物だと言ったことを覚えていたのか」
フランシア
「欠かさず傷をチェックされますから。忘れる方が難しいというものです」ちょっとした抗議口調で
シリカ
「……」 膝の上で向きを変えて、背を向けるように横になる。 「……別に、所有物でなくとも傷が残っていないかどうかを確かめるくらいはするだろう」
フランシア
「シリカが大事に思って下さるから、……私もなるべく自分を大事にすることが出来ます」 いつもの癖に、くすと笑って
シリカ
「だったら……」 そっぽを向いたまま。 「次は、私のことももう少し大事にしろ」
フランシア
「……ええ、今でも大事ですが」 少し、間が空いたのは、驚いたのと、嬉しかったのと 
「もっとももっと、大事にします」
シリカ
「……ふん」 返答に対して、頷くように鼻を鳴らして。 「フランシア」 視線は上に戻さないまま、名前を呼ぶ。
フランシア
「はい」
シリカ
『……美味しかった。ありがとう』 彼女には伝わらない言葉でそう呟いてから、目を閉じる。
「……このまま少し眠る。この陽気のせいで眠気が出てきた」
フランシア
「……はい。いい天気ですから」
フランシア
目が覚めたら
獅子についてお聞きしましょう
シリカ
「重たかったら言え。退いてやる」 それだけ言って、眠りやすいように体勢を少し変えて。ややあって、小さな寝息を立て始めた。
シリカ
いいだろう。
 
冬の空が、春にも似た陽気を2人に注いでくる 風は強くなく、暖かで南から吹いてくる
シリカが次に目を覚ますのは昼頃で、フランシアは姿勢を変える事はなかった
フランシア
では今日はこの辺りで
シリカ
うむ。また会おう。
フランシア
お付き合いありがとうございました
では
シリカ
こちらこそな。
ではな。
フランシア
)))
シリカ
)))
SYSTEM
シリカが退室しました。
SYSTEM
フランシアが退室しました。
背景
BGM