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コモンルーム[V]

20200116V_0

SYSTEM
シリカが入室しました。
SYSTEM
ベアトリスが入室しました。
シリカ
うむ。
ベアトリス
うん。
シリカは先にベッドに向かっちゃった様だし
皆が部屋に来る前に2人のタイミングでということでいいのだろうか
シリカ
それでよかろう。
ベアトリス
おk
シリカ
では適当に始めよう。
ベアトリス
お願いします
シリカ
 
 
とある探し屋を通じて依頼された、“奈落の魔域”の破壊の依頼。
その魔域の中には、古代魔法文明時代に栄えたアムネウス帝国を再現した光景が広がっていた。
シリカ
あ。すまん、ちょっと仕事の電話
ベアトリス
OK
シリカ
よしOK
ベアトリス
おk
シリカ
冒険者たちが訪れたのは――あくまで、現地の人間から聞いた限りでしかないが――その帝国の最後の都市。
流行り病に、蛮族たちの襲撃など、いくつもの事情が重なり、帝国は窮地に立たされているのだという。
帝国に仕える騎士の一人から一通り事情を聞いた後、冒険者たちは頭を整理し、どう動くべきかを考えるためにしばしの時間を得る。
その冒険者の一人――シリカは、いち早く用意された部屋へと向かい、装備を外してベッドに転がっていた。
「…………」 部屋の入り口に背を向ける形で横になり、シーツを被る。完全な協力者だと思われていないゆえに当然といえば当然だが、ベッドは普段イルスファールで利用しているものよりもやや硬い。
ベアトリス
「なんだ。まだ他は来ていないのか」 イオンとかいう娘?に通された部屋に入ると、中を一瞥し呟いた
シリカ
さっきまで目を閉じてはいたが、まだ眠るには少し早い。誰がやってきたのかは声ですぐに分かったが、反応は示さず、微かに身動ぎした。
ベアトリス
「うん。そこな角娘はもう寝たか?」 隣のベッドに腰を降ろし、旅装を解きつつ言葉を投げかける
シリカ
「もう眠っている」 ふん、と鼻を鳴らして不機嫌そうな声を返した。
ベアトリス
「寝言にしては良く通る。随分機嫌が悪いな」 さして気にした風でもなく、背伸びしつつ
シリカ
「あの部屋を出る前に言った通りだ。下らん話題に、下らん言葉を重ねたせいでひどく気分が悪い、とな」
ベアトリス
「確かに聞いたが、真意が分からん。このまま明日を迎えて、まだどうするかという話を続けるのは御免だ」
シリカ
「核を探すのならば、強い方に付いた方が早い。私の意見はそれだけだ」
身を起こし、ゆっくりと移動してベッドの端に腰掛ける。
ベアトリス
「うん。一理ある。どうせ魔域の中、終われば無かったことになるなら、どちらについても解決すれば一緒だ」
外套を脱ぎ、そちらに顔を向ける
シリカ
「だがどうせ、貴様たちは蛮族側に与するのは嫌だと言うのだろう」
ベアトリス
「さて、他の者がどう考えているかは分からん」
「私はお前の言う通りで出来るなら構わんが、実際難しいだろう」
シリカ
「人族側に味方してこの逆境を覆す方が困難だと思うが?」
ベアトリス
「うーん。そうは言うが、蛮族側とどうやって繋ぎをつける?」
「あちらに味方すると言って信用される方が難しいと思うのだが」
シリカ
「蛮族共の間に、信用、信頼といった概念は基本的に無い」
「私たちが“使える”ことを示せば、奴らは招き入れるだろう。使える間はな」
ベアトリス
「なるほど。例えば奴らにとって厄介な奴の首を挙げる、とかか」
シリカ
「都市の内部の情報も、一応は持っているわけだからな」
ベアトリス
「ま、確かに。皆が賛成に回れば可能性はあるな。そこが第一の問題だが……まあそこは置いておこう」
シリカ
「ありえんだろうな。まあ、アヤメ辺りはあっさりと肯くだろうが」
ベアトリス
「うん。それより私が危惧しているのは、空の上のなんちゃらに核があった場合の問題だ」
シリカ
「この国を滅ぼせば、空を飛ぶ船も手に入れられる。それを使って捜索に出れば済む」
ベアトリス
「それを手に入れられるか?動かせぬでは話にならんぞ」
シリカ
「動かせる人間は生かしておくだけだ」
ベアトリス
「それが上手くいくかが問題だな」
シリカ
「上手くいくかどうか、は議論に値しない」
「どちらについても、上手くいく保証などないのだからな」
ベアトリス
「まあ人族についたところで上手くいくかどうかは分からんが」
頷き
シリカ
「……それで? その上で貴様は私に何を求め、言葉を交わそうとしている」
ベアトリス
「うん。お前に妥協して欲しいから落とし所を探している」
「とりあえず人族の方は、蛮族側を打倒し、雲を消して空の上に至ろうとしている。戦を除いて乗っかろうと思えばその方が楽だ」
シリカ
ふう、とこれみよがしにため息をついた。 「それも先程話しただろう。貴様らはどうせ人族側に付きたいというだろうから、それに肯ける理由を探していた、と」
ベアトリス
「分かっているよ。そこは」 嘆息し
シリカ
「だったら、それ以上言葉を交わす必要はあるまい」
ベアトリス
「交わさぬままで、ではどうするというのだ」
シリカ
「協力はしてやる。余程不快な事が起きぬ限りはな」
ベアトリス
「…………は?」
シリカ
「……? 何だ」
ベアトリス
「なんだ。協力する気があったのかお前」
シリカ
「そうでなければ、わざわざ此方に付いてやる理由を探ることなどしない」
「まあ、平民共がただ皇帝の傀儡として使われているだけであったのならば、私は一人ででも蛮族側に付いただろうがな」
ベアトリス
「おい。私が馬鹿みたいではないか」
シリカ
「実際馬鹿ではないのか?」
ベアトリス
「おい」
シリカ
「何だ」
ベアトリス
「……いや、頭を下げる前で良かった」
シリカ
「ふん、私が協力しないと言った場合、頭を下げるつもりでいたのか?」
ベアトリス
「最大戦力が欠けた状態でこんな依頼やってられるか。お前がそれで良しとすれば下げてやるつもりでいた」
シリカ
「意外だな。貴様は他人にへりくだるのを嫌うタイプかと思っていた」
ベアトリス
「勿論嫌いだ」
シリカ
「まあ、貴様が頭を下げたところで私の意見が変わることはなかっただろうがな」 両手を後ろでついて、ベッドにより深く体重を預け、足を組む。
ベアトリス
「私の頭は高いのだぞ」 むすっとし
「まあそれは良い」
シリカ
「私にとっては大した価値はない」
ベアトリス
「ふん。ではやはり下げる前で良かった」
「だがまあ、私とて下げるべき時は下げる」
「お前の言う様に、今回は蛮族についても攻略の可能性はある」
シリカ
「私はさっさとこの魔域を破壊して、依頼を済ませたいというのが第一なのでな」
「蛮族側に与した方が可能性が高そうであれば、そちらに付くべきだというのが基本的な考えだ」
「元々蛮族なのだから、あちらに味方し、人族を殺すことに何の躊躇いもないしな」
ベアトリス
「お前という存在がいることを承知でパーティを組んだのだ」
「だからまあ、人族か蛮族かの判断が最終的に感情面でしかないというなら、そこは頼むしかなかろう」
「それでお前が頷くかはともかくとして、それが私の考えだった」
シリカ
「付き合いが浅い故当然ではあるが、貴様は私を誤解しているな」
「好み――まあ、感情か。それも判断の基準のひとつにはするが、それで重要な決断を下す決定打にすることはない」
「戦神の教えを、貴様はどの程度知っている」
ベアトリス
「さてな、神は然程に詳しくないが」
シリカ
「戦神の使徒は、敗北を最も忌み嫌う」
ベアトリス
「力とそれによる破壊、それによりしがらみを絶ち、真の姿を手にいれる、だったか?」
シリカ
「より高位の、真面目な神官共はそういう事も考えているかもしれんが、私のようなしがない一神官は、そんな大それた事は考えん」
「私が戦神を信仰しているのは、生きるためだ。何を以て敗北とするかは、信者の間でも解釈は異なるが……」
ベアトリス
「まあそんな感じはするがな」
シリカ
「私の場合、最も忌避するのは死だ」
「死ねば何も残らん。その先には何もない。それ以上の敗北はないだろう」
ベアトリス
「それは意外だったな」 少しきょとんとした
「ま、言わんとすることは分かる」
シリカ
「私は生きるために人族社会へと逃げて来た。……そして、まだそこを離れ、独りで生きていける程の力を得てもいない」
ベアトリス
「…………」 目を閉じて考え込み
シリカ
「この魔域においては、貴様たちと袂を分かてば無事に抜け出せる可能性は著しく低くなる」
ベアトリス
「そこに理を置いたか」
シリカ
「万一、分かれて私だけ無事に出られたとしても、王都へ戻れば真偽に関わらず、様々な嫌疑を掛けられることだろう」
「ならば、貴様たちと行動を共にするのは理に適っている」
「……平民たちの生活はどうだとあの騎士に問うたのは、それこそ、個人的な感情だ」
ベアトリス
「なるほど、確かに誤解していた様だ」
シリカ
「幻であれ、既に死んでいるような奴らを助けるために動くのは、気分が悪いからな」
ベアトリス
「そこまで考えて決めているなら、今後はこの様なことは言うまい」
「正直もっと馬鹿だと思っていた」
シリカ
人族(貴様たち)よりは、余程合理的なつもりだ」
ベアトリス
「侮っていたことは謝ろう、が、気分が悪い」
シリカ
「別にそれは謝らずともよい。他人に何と思われおうと、どうでもいいからな」
「剣を向けられたのならば殺す。それだけだ」
「気分が悪いと言われても、私は理由は聞いてやらんぞ。話したければ勝手に話せ」
ベアトリス
「そこまで考えていたなら先にそう話せ。さっき言ったようにああだこうだ理由をつけて説得しようとした私が一人相撲になるだろうが」
シリカ
「何故私がそこまで貴様たちを思いやってやらねばならん」
ベアトリス
「私の労力を減らすためだ」
シリカ
「私に利がないな」
ベアトリス
「私の労力を減らした、という利があるぞ」
シリカ
「私は得していない」
ベアトリス
「私を思いやったという得がある」
シリカ
「私の得に繋がらん」
ベアトリス
「褒めてやってもか?」
シリカ
「貴様に褒められて私に何の得があるというのだ……」
ベアトリス
「私に褒められたという栄誉」
シリカ
「ただの一冒険者に褒められて何の栄誉が得られる……」 呆れ果てたように、ころんとベッドに上半身を横たえた。
ベアトリス
「道理の分からぬヤツめ」 同じく寝転がり 「まあ良い、お前の事が少し分かったということを収穫としよう」
シリカ
「分かっていないのは貴様だろう……。どんな出自かは知らんが、今の貴様には何の権力もないだろうに」
ベアトリス
「権力が無かろうと私は私だ。相手が誰であろうと私らしく振る舞う」
シリカ
「阿呆だな」
「……まあ、その姿勢は嫌いではないが」
ベアトリス
「まあ、賢くはあるまいが──」 天井をぼんやり眺め 「まあ、私もお前の考えは嫌いではない」
シリカ
「……ふん、貴様に好かれた所で嬉しくもなければ、得もないがな」 ふ、と口元に微かに笑みを浮かべて。
ベアトリス
「はぁ?……馬鹿め。考えが嫌いでないと言っただけでお前を好きだと言った訳ではない」
シリカ
「言葉の綾だ。貴様に好かれたなどとは思っていない」
ベアトリス
「ふん。まあ別にそう思っても構わんがな」
シリカ
「……いや、思わんが」
ベアトリス
「思えよ」 布団にもぐりもぐり 「もう良いだろう。寝るぞ寝る。明日からまた面倒臭い」
シリカ
「……人が眠るのを邪魔しておいて、勝手な奴だ」 やれやれと言った様子で、此方も布団にもぐる。
「……人が眠るのを邪魔しておいて、勝手な奴だ」 やれやれと言った様子で、此方も布団にもぐる。
「精々、良い夢を見て万全の状態で明日を迎えられるようにしておけ」
それだけ言って、目を瞑った。
ベアトリス
「お前を椅子にする夢でも見るとする」 
憎まれ口を叩いてから目をつぶり
暫くして規則正しい寝息を経て始めた
シリカ
こんなところか。
ベアトリス
こんなところね
ありがとうございました
シリカ
うむ。お疲れ様だ。
ありがとうございました。
ベアトリス
お疲れ様だ
シリカ
また明日の本編で会おう。
ベアトリス
うむ
シリカ
)))
SYSTEM
シリカが退室しました。
ベアトリス
))))))
SYSTEM
ベアトリスが退室しました。
背景
BGM