- SYSTEM
- リーヴェが入室しました。
- SYSTEM
- ヴァレットが入室しました。
- リーヴェ
- さて
- ヴァレット
- はい
- ヴァレット
- 登録周りをやっていきましょうかね
- リーヴェ
- ee,
- ??
- ヴァレット
- ?
- リーヴェ
- ええ。エスコートはお任せします。
- 変換が悪い!
- ヴァレット
- あくまでも従者なんですがねえ
- リーヴェ
- ではいいでしょう、さっくり明快にはじめましょう。
- ヴァレット
- ええ
-
-
-
-
-
-
- ――王都イルスファール、〈星の標〉。
- この日の王都には、酷く冷たい風が吹いていた。
- 通行人はそれぞれ寒さに震えながら、しかし確かに射し込んでくる暖かな陽射しを感じ取り
- まだまだ続く冬の寒さを感じ取っていた。
-
-
- そんな酒場に、二つの人影が歩を進めて歩いて来る。
- 迷わずに歩を進めて行く白銀の髪を持つドワーフの少女と、その後ろについて歩く黒い長髪のエルフの男性だ。
- やがて、〈星の標〉付近まで来ると少女は立ち止まり――
- リーヴェ
- 「――ここね、〈星の標〉は。……王都では名の知れた支部なのでしょう?」 絹糸の様な白銀の髪を後頭部で纏め、薄氷色の瞳を持つ少女は、そう口を開きながら背後の男性へと振り向いた。
- 纏っているのは私服だ。戦闘用に着込んでいる鎧ではなく、丈の長い濃紺のワンピースドレスに、この季節にしてはやや薄くも感じられる上着を羽織っている。
- ヴァレット
- 「ええ。王都の中でも、幾多もの依頼を解決し、その実績も多いと聞いております」全身が整った執事服に身を包み、スラリと伸びた黒髪を持つ閉じ目の男は少女に向けて答える。
- リーヴェ
- うんうん、とそれに満足気に頷いて返せば、手を後ろに回して纏め、新しい場所に遊びに来た子供の様に笑顔を浮かべ
- ヴァレット
- 「かの"魔剣"の位を持つ方も多いとか」左手には杖を持ち、右手で人差し指を立てる。
- リーヴェ
- 「"魔剣"……」 小さく鸚鵡返しにして、ふふん、と笑顔を浮かべる。 「(……ええと。"短剣"、"小剣"、"長剣"、"大剣"、"名剣"……)」 ヴァレットからは見えない様にと注意しながら、後ろに回した手をとんとん、と叩きながら順位を思い出し
- 「――まさに"英雄"達が集う宿、ということね!」 確かそれくらいだった筈よね!
- ヴァレット
- 頷いて「そういう事になります。お嬢様のお眼鏡に適うかは分かりませんが、この先、お嬢様の目指す事においては、他はないかと」
- リーヴェ
- 「ええ、不足はないわ。……」 もう一度大きく頷いて、胸元で手を合わせると、一つ息を吐いた。
- ヴァレット
- 「さて、ここで立ち話はお体が冷えてしまいます。冒険者になるには手続き等も必要と聞きますので、まずは入店いたしましょう」そう言って先に扉を開け、入店を促す。
- リーヴェ
- 「……ん」 こっそりと深呼吸をして、ぱん、と手を合わせると、開かれた扉を潜り、店内へと歩を進めた。
- リーヴェ
- さて、どうしましょうね。登録は済ませてしまう?
- ヴァレット
- 登録ロールもしておく?
- リーヴェ
- お任せするわよ、するならガルバロボとかいう奴を動かすわ。
- ヴァレット
- じゃあしちゃおうぜ
- リーヴェ
- よくってよ!
-
-
- 店内は静かなものだ。というのも、
- この日の争奪戦は既に終了しており、
- あらかた依頼も掃け、出立するものは出立していったからだ。
- 残っているのは昼食を食べに来た者と敗残者達のみ。
- はじめて訪れるには、聊か暗い雰囲気が漂っているかもしれない。
- ガルバ
- 「――ん」 二人が入店するなり、ガルバはそちらに視線を向ける。
- 慣れたものだからか、ガルバの視線はすいっとリーヴェからヴァレットへと流れて行く。
- 「いらっしゃい」 仕事も無かったのだろう。短く言うと、ガルバはヴァレットへと身体を向けた。
- リーヴェ
- 「……」 その様子にはややもって不満そうに――しそうになった所で慌てて堪えて、あくまでも淑女らしく表情は崩さない。
- ヴァレット
- 「貴方がこの店のオーナー様とお伺いします。こちら2名、冒険者登録の方をさせて頂きたいのですが──ふむ」伝えると、店内に目を向けて。
- ガルバ
- 「ああ、構わんが……」 何か続けようとしているヴァレットに頷いて
- リーヴェ
- 「……ヴァレット? どうかして?」
- ヴァレット
- 「今、店内に残っていらっしゃる方々は、些か魂が抜けたように見えますが」そんな疑問を素面で問いかける。
- リーヴェ
- 言われてみれば、と腰の後ろで手を纏めて、少し屈んで見せながら店内を一瞥する。
- 「――ええ。少し、いえ、大分暗いわ。……」 途中まではヴァレットに答えつつ、じわじわとガルバに視線を向けて行く。
- ガルバ
- 「ウチは基本的に先着順でな。あいつらは今朝の仕事にありつけなかった連中だ」
- 「ま、疲れた顔をしてる奴も多いが、火急の案件でもあればいつでも火が付くさ。
- 」
- ヴァレット
- 「なるほど。そういう事でしたか。どうやら、冒険者はそこから戦いが始まっているようですよ、お嬢様」
- 「あ、私は見た目相応に非力なので、頑張ってくださいね」
- リーヴェ
- 「驚いたわ、誰も彼も常在戦場の心構え、という事ね……!」 そのまま言葉を受け取って、うんうんと頷いて
- ヴァレット
- と、冗談を交えて話を続けた。
- リーヴェ
- 「お任せなさい、貴方の主たるこの私に」 ふふん、と得意気にしながら返事をすると、さて、と店主へと向き直る。
- 「御機嫌よう、オーナー様。私はリーヴェ・……、」 こほん。
- 「私はリーヴェ、と申します。貴方がこちらのオーナー、"剛腕"様であると伺っておりますわ」 つらつらと言葉を続けて行く。声は良く通り、それでいて力強く、どこか幼い。
- 「先程の通り、この〈星の標〉に私と――」 すい、とヴァレットを手で示してみせる。続け、とばかりに。
- ヴァレット
- 「私、ヴァレットと呼ばれております。この度、この店の冒険者になろうと参じました」1つ、礼をして。
- ガルバ
- 「リーヴェにヴァレットか。……ああ、では」 頷きながら、所定の用紙を二枚取り出し、それぞれに向ける。次いで、羽ペンをその横に置き
- 「埋めておいてくれ。説明はその後に続けよう」
- リーヴェ
- すい、とその用紙を受け取って、つらつらと記入していく。
- 順にさらさらと記していって、やがて蘇生についての一文を読むと筆を止める。
- ヴァレット
- 同じく、すらすらと内容を記入し──リーヴェの手が止まったのを見る。
- 「どうかなされましたか?」手を止めたリーヴェの方を見て。
- リーヴェ
- ヴァレットに視線を向けられると、少し困った様に、んんー、と漏らし
- 「……少し、考えてしまっただけ。これがどういう事なのか、……意味は解っているのよ、ええ」
- 珍しく言葉に詰まりながら、ガルバには聞こえない様にヴァレットへと口を寄せつつ。
- ヴァレット
- 手を止めた項目を見て、「ああ、なるほど。お嬢様はそういった事と無縁でしたからね。戸惑うのも仕方のない事かと思われます」
- 「ですが、冒険者とは常に死と隣り合わせ。そこを超えていかなければなりませんから」と、自分はその項目をすんなりと書き込む。
- リーヴェ
- 「……」 その言葉を受けて、普段は力の籠っている瞳を僅かに揺らして
- ふるふると首を横に振り 「――ええ、乗り越えてみせましょう。私が選んだことですもの」 ゆっくりと、やや揺れた筆で項目を書き込んだ。
- 蘇生を望む旨を書き込むと、ちらりとヴァレットの項目へと視線を落とす。
- ヴァレット
- 書類を書き終え、手を離した所で
- 『リーヴェ様の生きる限り、蘇生を望む』
- と書いてあった。
- リーヴェ
- 「……あっ」 自分の用紙を差し出しかけているところでそれを見て、小さく声を漏らすと
- 慌てて自分の用紙を引き戻そうと手に力を籠める。
- ヴァレット
- 「お嬢──どうかされましたか?」急に用紙を引き戻した様子を見て。
- リーヴェ
- 「そういう事をするのなら、事前に言いなさいな」 自身の用紙、その蘇生に関する項目へと筆を持っていくと、何やら書き込もうとする。
- ヴァレット
- 「はて……?」どんな事だろうかと、首を傾げ
- リーヴェ
- 首を傾げたヴァレットをよそに、
- 『蘇生を望まない ――但し、従者が待つ場合を除く』
- そう記し直すと、ヴァレットに読まれる前にとすいすいと前に出していく。記している内に見えたかもしれないが。
- ヴァレット
- 「では、オーナー様。こちらを」二人分の用紙が提出される。
- ガルバ
- 「……ああ」 記された文言を見ながら、軽く両者を一瞥して
- 「確かに。続きはそいつから聞いてくれ。店の名も、お前らの名も堕とす事のない様に頼むぞ」
- ヴァレット
- 「尽力いたしましょう」
- リーヴェ
- 「ええ、私の名に誓いましょう!」 続いて笑い、はたと思いついた様にヴァレットへと視線を向ける。
- 「ヴァレット、説明を聞いたらこの国を見て回りたいわ。まだ来たばかりだもの、いいでしょう?」
- ヴァレット
- 「……ああ、そうですね。これからの為にも、街のことも知っておかなくてはいけませんし。そうしましょうか」
- リーヴェ
- 嬉しそうに微笑むと、促されたキャロラインの方へと一歩進み出す。
- リーヴェ
- さて
- この辺りがキリもいい感じかしらね……?
- ヴァレット
- その様子を見て、小さく微笑み、後に付くのだった。
- ヴァレット
- そうですね
-
-
- ――この後、キャロラインからの説明を聞き終え
- 暫く星の標にて茶を飲んでいたが、
- この後の予定を纏め、店を出た所で
- リーヴェ
- 「やはり、慣れた味が一番ね」
-
- 等と呟きながら
- 王都へ足を踏み出していった。
- リーヴェ
- これくらいね。
- ヴァレット
- ええ
- リーヴェ
- では、次は卓でお会いしましょうね
- ヴァレット
- 卓で会いましょう
- リーヴェ
- )))
- SYSTEM
- リーヴェが退室しました。
- SYSTEM
- ヴァレットが退室しました。