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コモンルーム[X]

20200105X_1

SYSTEM
わんにゃが入室しました。
SYSTEM
ぐろが入室しました。
ぐろ
しょうがないにゃあ
わんにゃ
赤い!?
ぐろ
昼にシリカで入ってたからさ
わんにゃ
なんかここのキャッシュの残りかた独特な気がする
ぐろ
そうかしら
わんにゃ
ノートでは居る時何故かいつも初期にミレイユの名前が入ってる…謎
ぐろ
なぞだな……
わんにゃ
ちゃんえなでお家でも決めるか、姉様に恋の行方()を聞きたそうにするか、どんぐりでも集めるか…
ぐろ
どれでもかかかってこい
2時位にねれるやつでな……
わんにゃ
ゆゆう('ω')
ぐろ
やったあ
わんにゃ
('ω')。oo(ゆゆうですぎる)
ぐろ
( ˘ω˘)
エナ
わたしよ
 
 
シン
君か。
 
 
 
 
王都イルスファール、商業街。二重の城壁に囲まれた文字通りの街の中心、一等地である。
王城前の広場に面した一角、瀟洒なカフェがある。昼前で日差しはあるものの、肌寒いこの季節である。テラス席には誰もいない。
亜麻色の髪をした少女が、店内の窓際の席に陣取って二枚の書類をテーブルに並べて何やら悩んでいる。
エナ
ヴィエナ・バーベンベルグは葛藤する。二枚の書類、即ち新居の物件情報だ。いろいろ検討して候補を二つまで絞り込んだが決めかねていた。
シン
「そろそろ決まりそうかい」 そんな少女の席に、トレイを2つ手にやってくるのは、灰褐色の肌と白髪の青年。
エナ
「むむむ…」一つは街の北西、ティダン神殿の傍だ。マリヤ達の住まいや〈星の標〉にも近い。利便性は非常に高い。手狭な物件ゆえに賃料もそれほど高くはないのが実に魅力的だ。
シン
それぞれの注文の品の乗ったトレイをテーブルに置くと、少女の対面ではなく、敢えて隣に椅子を動かして座り込んだ。
エナ
「……」青年の声が聞こえているのかいないのか、書類とにらめっこしている。
自分はティダン神殿とは少々折り合いが悪い。親友のマリヤが近くに居るというのは心強いのだが、だからこそ彼女に迷惑をかける恐れがある。そこが一番のネックなのだ。
シン
「……」 どうやら自分の言葉も耳に入らないくらい真剣に考え込んでいるらしい。正直、住居らしい住居を持ったことがない自分からすると、どちらでも構わないというのが本音だ。
それ故、一緒に住む彼女が納得の行くまで考えて出した結論に従うのが、一番いいと思っている。
エナ
「…むむむ」そしてもう一つ、こちらは街の北側、キルヒア神殿の近くの物件だ。魔術師ギルドにも近く調べ物には向いている。老齢の賢者が田舎に引っ越すことになったとかで空いた家で、築は古いが家具や一部の蔵書が置いていかれるのだ。ただし、少々お高い。
神殿の傍という条件だけは外せない。外せなくなってしまった。いざという時の為に〈守りの剣〉の結界により近い場所を選ぶ必要がある。
「」
シン
唸りながら真剣に悩む少女の横顔を見ながら、苦めのコーヒーを啜る。
エナ
「むむ………あ」眉間に皺を寄せて書類を矯めつ眇めつ見つめていたが、コーヒーを啜る音にハッと顔をあげた
シン
「答えは決まりそうかい」
エナ
「あー…ごめん、ありがと」運んできてくれたのであろうティーポットとカップを見つけて、気付かなかった事への詫びと感謝を口にした。
珍しく(?)殊勝なのは、決めかねている事への詫びも含むのだろう。
シン
「おや、てっきり昨日の夜の悪戯に怒っていて、わざと無視されているのかと思っていたよ」
しれっと言いつつ、コーヒーをさらに一口啜る。
昨夜、別に何か特別をしたというわけではない。ただ自分のした行動の中で、彼女がどれに反応を示すのかを楽しみたいだけだ。
エナ
「な……っ!? こ、こんなとこで何言ってんのよ、そ、そんな訳ないでしょっ」しかし、反応は劇的だ。何度からかわれても乗せられてしまう。しかも何やら彼女にとっては公衆の面前では憚られる話題という認識のようだ。想像力が逞しいことである。
シン
「はは、騒がなければ誰にも聞こえないよ。周りの会話に一々聞き耳を立てる程、皆暇じゃないさ」
満足げに微笑みつつ、またコーヒーを一口。
エナ
「うぅ…」紅茶を啜りながら、湯気越しに恨めしそうな視線を向ける。片手で二枚の書類を手繰り寄せると青年の方へと押しやった。
シン
「おや、最終決定は君に一任すると、昨日も伝えたはずだが」 押しやられた書類のうち片方を手に取り、改めて眺める。
エナ
「あんたも少しは意見出しなさいよ……関係あることなんだから」
どちらの物件も間取りや家賃を、利便性を厳選したものだ。近所付き合いがどうなるか、までは流石にわかりようがないが、そもそも冒険者稼業をしている以上、留守にする機会も多かろうからあまり考慮する必要は無いのかもしれない。
シン
「そうだね。どちらかといえば、趣味に合うのはキルヒア神殿に近い方だ。冒険者以外の君の趣味のための活動にも適しているし、ほら、俺はこんな種族だから太陽神とは少し折り合いが悪くてね」
「先日のラヒ文明の魔域の後に君が決意したことを考えても、そちらの方がいいと思っていた。が」
「これからもあんな無理を続けようとするのなら、万が一に備えて太陽神の神殿の傍の家の方がいい」
エナ
「……」悩んでいる理由の一つを後押ししてくれるような発言にジトリとした目を向ける。忖度に違いない。そう思っていたら
シン
「俺が常に傍に居られるのならば、別に何処だろうと構わないけどね。残念ながら、こんな稼業だ。数日、下手をすれば数週間以上一緒に居られない時だってあるだろう」
エナ
「む、無理って……ほら、あれは、特殊な状況で、でも、裏付けが、その」雲行きの怪しい方向に話が進んだのを感じ取って目が泳いだ。
シン
「仲間のために無理をしようという君の姿勢は嫌いじゃない」
「でもね。せっかく君が残してくれた80年という時間を、自分から縮めるような行為には、心穏やかではいられないよ」
エナ
「あ、あの時は別に新しい取引を持ち掛けられたわけじゃないって言ったじゃない。 縮まったとは限らないわ…」
シン
「寿命は縮まっていないかもしれないけど、ね。次に何か起こるまでの猶予は、確実に短くなっているだろう」
「……そもそも」
コーヒーカップを置いて、腕と足を組み、目を細めた。分かりづらいが、ほんの少し眉が寄っている。
「あの眼の色は、好きじゃないな。君の本来の色の方が、ずっと美しい」
エナ
「……」この話題になるといつもの舌鋒も長くは持たない。自らの寿命を引き換えにした取引を行ったのを彼に黙って交わしてしまったのは自分なのだから。
「え……」
シン
「何かおかしなことを言ったかい」
エナ
「あ、え? えっと」そこはかとない不機嫌な様子に臆病で後ろ向きな気持ちがもたげかけたところに虚を突かれた。
シン
「……」 椅子に深く腰を掛けて。
「正直に言えばね」
「不死者になるだとか、寿命がどうだとか、一族としての使命をさておけば、個人的にはどうだっていいんだ」
エナ
「そ、そんなに…違う、かしら」吸血鬼(アリスノート)との取引以来、少しずつ、自分に生じ始めた変化の兆しがあった。いつのまにか覚えてしまった言語、見知らぬ記憶、そして赤みを帯びていく瞳の色。
シン
「君が、俺の好きなヴィエナのままで居られるのなら、なんだってね」
エナ
「ど、どうだってって、そんな」
「わ、私は……私よ」あれ以来、半ば無意識的に鏡を見るのを厭うようになっている。そこに自分以外の姿が映るのではという恐れからだ。
シン
「変化というものは、自分で気付きやすいものと、自分では気付けない、気付きにくいものがある」
「君がそう思っていたって、周りの人間がそう思うとは限らないよ」
エナ
「……私、変わった……おかしいところ、ある…?」あの時は威勢よく啖呵を切ったものの、首筋に冷たい手が添えられているような感覚は常に付きまとっている。
シン
「今の所は大丈夫だよ。瞳の色以外は、君が自覚している限りだろう」
エナ
「……」先日、マリヤに吐露した時の心情が蘇る。 https://sw.tale.blue/chat/?mode=logs&log=20191227W_0
彼には、自分の自覚している変化のことは話たことが無かった。言えば心配をかけると思ったから。だが、この様子ではお見通しのようだ。
シン
ふう、と大きなため息が出た。彼女は聡明で優しい人間だが、それ故に抜けてしまうところがある。
エナ
「……その、ね。 ゆ、夢を…見るのよ。 たぶん、あいつ(アリスノート)の記憶か、何か…それで、えっと、」結局、自分から白状する事を選んだようだ。伺うように隣の青年を見つめ、ため息にびくりと肩を震わせた
シン
「こういう時、感情に任せて喧嘩のひとつやふたつでも出来れば、あるいは楽だったのかもしれないな」 自分にか、目の前の少女にか、憤りとまでは言わずとも、不満を覚えたのは確かだ。けれど、それを感情的に表に出すことは、どうやらしようと思っても出来ない性分らしい。
「知っているよ。時々、うなされているようだからね」
エナ
「それで、あいつらの言葉を、いつの間にか……だ、黙ってて、ごめんなさ…えぇ!?」
「も、もしかして、ね、寝言、とかも……?」
シン
「まあ、確かに寝言で普段使わない言葉を使っていることもあるな。別にそれがなくても、簡単に推測できることだけどね」
「変化が起きるのが、瞳の色だけだなんて事もないだろう」
「君の場合はそれを人に話すのを躊躇うだろうからと、日常生活で君の様子を観察していたら、すぐに分かったよ」
エナ
「……ごめん。本当に……馬鹿みたいだわ、私…」
シン
「今頃気付いたのかい。君は聡明だが、自分が思っている以上に馬鹿だよ」
エナ
「うぅ……」返す言葉も無いとはこの事だ。
シン
「普通、恋人ならもっと頼れとかすぐに話せとか言うんだろうけどね」
「別にそういう事を思わないわけではないが、やはり俺は性格が悪いんだろう」
「こうやって明かした時に、君がそうやって恥ずかしがったりする様を見るのが好きらしい」
エナ
「…私、あなたの支えになれてないもの…いつも頼ってばっかり……だから、その…うぇ…!?」
明かすまいと思っていた恋人への負い目をつい零してしまったが、彼のいうところの”性格の悪さ”に目を白黒させ
シン
「変化というのは、自分では気付きにくいものもあると、さっき言ったね」
エナ
次いで、耳まで赤く染まった。
今、口を開くと余計な事を口走ってしまいそうな気がしたのでコクコクと頷き
シン
「今の君は、あのヴァイオレットの事件までと比べたら、ずっと頼りになるようになったよ。勿論、まだまだ危ういところもあるが、これは本当だ」
「君が居てくれるおかげで、俺も取り繕わずに過ごす事ができるようにもなったし」
「信頼の証拠に、少しずつ君の前で自分の出自を話すようになっただろう?」
エナ
「……」頼りになるようになった、と言われて嬉しい気持ちが湧き起こる一方で、当時、どれだけ頼りなかったのかとか、話してくれるといっても全部ではないじゃないか、という不満や、寂寥感がある
シン
「不満そうだね」 片手で頬杖をついて、エナの顔に浮かんでいる表情を口にした。
エナ
「……そりゃあ、だって…」隠し事をされたままというのは信頼されていないようで、と言いたいところだが、自分も同じことを結局してしまった・
「はぁ…」ため息を一つ、冷めて渋みを増した紅茶をぐいと、あまり優雅ではない所作で飲み干した。
シン
「一族の話はともかく、俺の知っている限りを全部話してもいいんだが……使命に関しては、半分以上はただの伝聞だし、不確かなところも多いんだ」
エナ
胸中に渦巻く将来への不安や、恋人の支えに慣れないでいる自分への憤り、そうした苦いものを纏めて飲み込んだ。
シン
「自分の中でさえ不確かなものを、あたかも真実のように語るというのは好きじゃなくてね」
エナ
「それって、此処に居て、何かしなきゃいけない事なの? そのくらいは、教えてくれたっていいわよね? 私にだって関りがある事なんだから」
シン
「ああ。この大陸で、動向を見守り続けなければいけない」
「この前言ったように、在るべきでない存在によって、世界が歪められる事のないように、ね」
エナ
「在るべきでない、ね……それって、噂になってる浸蝕型の魔域とか、その手の類? ラヒの魔域はちょっと違ったみたいだけど」
シン
「ああ。そういう魔域を造り出す〈奈落の剣〉や、その奥にあるものだ。それを取り巻く人々や、彼らが紡いできた歴史を観測、監視するのが俺の役目なんだ」
「だから、それに関する知識は他の人間よりは多少持っているだろう」
エナ
「……個人の手には余るんじゃないの……ああ、一族ぐるみ、一族っていうか組織? でも、こっちに他に誰か……」
「……ねえ、思ったんだけど」
シン
「観測者や監視者、その協力者に従っているのが、俺の一族でね。だから、俺以外にも誰かしらは来ているだろうが――何だい?」
エナ
「あんた、私なんかに関わってる場合じゃ無かったんじゃない…?」深く関わるつもりは無かった、と言っていたのは彼自身だ。
シン
「それについては以前も言った通りだ」
エナ
「ど、動向を見守るとか言って、こ、こっちばっか見てるんじゃないわよ…仕事しなさいよ…」
シン
「役目の事を考えれば、傭兵としてあまり他人と深い関わりは持たずに過ごしているのが一番良かった」
エナ
思いついて、口にしてみて、少し自意識が過ぎるのではないかと途中で恥ずかしくなってしまった。
シン
「そう言われてもね。俺も人間だ。顔には出難いだけで、人並みに感情の動きはある」
「人を好きになる事くらいあるし、欲しい女性の一人くらい出来たっておかしくないだろう?」
エナ
「そうよ、割と最初の頃から真面目に仕事してなかったわよね? 護衛役なんか引き受けたり」
「ふぁ…っ」ストレートな表現に素っ頓狂な声が出た
シン
「あれは君に貸しを作っておくのは有益だし、可愛らしい君を見るのが面白かったというのもあったが」
「別に役目とまったく関わりがなかったわけではないよ」
エナ
「……臆病者の小娘の被害妄想に付き合うお遊びが仕事になるなんて良い御身分ね」両手で半分顔を隠しつつ、内側でもごもごと悪態を吐いた
「…まさかあの女(シア)が関係者とか言い出すんじゃないでしょうね……」
シン
「推定加害者の彼女は、どうやら何かしら――なんだ、分かっているんじゃないか」
エナ
「えっ」よく口にする、根拠に欠ける推論というか妄言の類のつもりだったのだ
シン
「〈剣〉か、その奥にある存在に、何かしら関わっているだろうということは、あの時から推測出来ていたからね」
エナ
「た、確かに、なんか危ない感じはしたけど…えぇ……大丈夫なの、ここのギルド…」
シン
「さてね。何処にいったって、危険は潜んでいるものさ。イルスファールのギルドに潜んでいるのも、あの娘だけじゃないだろう」
「まあ、そういうわけで、案外真面目に個人的な仕事もしているというわけさ」
エナ
「はぁ……なんだか自分の事ばっかで悩んでるのが馬鹿らしくなってきた…その辺中、危険だらけで備えもへったくれもないじゃない…」諦めと、良い意味での脱力の入り混じった笑みを浮かべ
シン
「おや、そんな気の抜けた様子でいいのかい」
エナ
「…こんな事で悩んでる暇なんてないわね、時間がもったいないわ」テーブルの上の書類に目を向け
シン
「君にとっての一番の危険は、すぐ目の前に居るんだよ」
エナ
「ずっと気を張ってたら疲れちゃうもの」
「一番の危険? どこかしら、全然見えないわ、シンディ
シン
「……このタイミングで挑発とは、なかなか肝が据わって来たね、ヴィエナ」 幼少の頃のあだ名で呼ばれ、一瞬表情を変えたが、すぐに戻って。
「あんなこと話したということは、もう君を逃がすわけにはいかないということでもあるのは、分かっているのかな」
エナ
「そっちこそ、今更放り出せるなんて思ったら大間違いよ。こっちはもうありったけ賭けてるんだからね」
シン
「そうか。ではもう遠慮は無用だね」
「そろそろ、君を大事にしたいという気持ちも伝わっただろうし、君も十分覚悟を決めるための時間があっただろう」
エナ
「え…?」
シン
すっかり冷めた苦いコーヒーを表情を微動だにすることなく飲み干し、立ち上がる。 「いこうか。引越し先を何処にするかも含めて、ゆっくり話そう」
「夜を生きる種族に喧嘩を売ったことを、後悔しないようにね」 小さく笑って言いながら、エナの手を取った。
エナ
「ちょ、ちょっと、それって…」意味が分からない訳ではない。分かるからこその反応だ
「…そ、そんなの、もう飽きるくらいしてきたわよ」掴まれた手を振り払おうとはしない
シン
「いつも頼りにしてくれているというのなら、そのくらいの褒美を求めたって良いだろう?」
エナ
「……貸しを作ったままっていうのは、気に入らない、わ」
シン
「貸し借りの話では駄目だ。君がそうしてもいい、そうしたいと思うかどうか」
「それがはっきりしないことには、俺にとっては褒美にならないな」
エナ
「……馬鹿、性悪、察しなさいよ…っていうか言わせたいわけ?そうよね、そういう奴だわ」
シン
「勿論。女性陣の間ではムッツリ性悪野郎と評判の男だからね」
エナ
「……たぶん、泣くわよ」
「……すっごく、面倒臭くなると思うわ」
シン
「どうなるか確かめるのが楽しみになってきたよ。どうであっても、きっと君は可愛らしいだろうからね」
エナ
「……趣味悪いっ、本当、最っ悪…なんで、こんな、ああ、もう……っ」
シン
「そんな風に言われるのも、もう慣れたものだな」 苦笑して、指と指を絡めるようにして手を繋いで。 「さ、行くよ。予定していた買い物を済ませたら、部屋に帰ろう」
エナ
わなわなと震え、真っ赤な顔でキッと睨みつけた後、耳元に顔を近づけ
『……だ、だいしゅき。でも、まだしゅこしこわい、やさしくして、くだしゃい』 覚えたばかりで発音の怪しいシャドウ語でそう告げた
ほら、これで満足でしょ?言ってやったわよ、とドヤ顔を浮かべているのは何かの冗談だろうか。テンパっているだけかもしれない。
シン
「…………」 耳元で囁かれた言葉に目を瞬かせて数秒硬直してから。 「……っく……ふふ……ははっ……いや、駄目だ……今のは卑怯だろう……ヴィエナ……」 片手で腹を抱え、声を抑えて笑い始めた。
エナ
「な、な、何よ、ちゃ、ちゃんと言ったじゃない! え? も、もしかして伝わってない? は、発音、違っ…!?」
シン
「……大丈夫だ、ちゃんと伝わっている」 手を腹から離して、心配しているエナを手で制すように。
エナ
「そ、そう…なら、良いんだけど……」
シン
「安心してくれ。約束しよう」 エナの頭を撫でながらそう返してから。 『少しばかりの悪戯は、するかもしれないけど、ね』 お返しとでも言いたげに、耳元で自身の種族語で囁いてから、エナの手を引いていく。
ぐろ
こっちはこれで大丈夫だから適当にしめていいぞ( ˘ω˘)
わんにゃ
K
エナ
テーブルの上に放置しかけた書類を慌ててかき集めてその場を後にしました。
そして、二人で長い夜を過ごす事になった。
数日後、ティダン神殿側の空き家に一組の男女が入居することになる。
共に冒険者をしているという若い二人の新居に、仲間たちが訪ねてくる事になるのだが、それはまた別の話――
わんにゃ
おつかれさまだよ!
SYSTEM
わんにゃが退室しました。
背景
BGM