このログにはBGMが含まれています。
音量設定をONにしますか?
(後からでもメニューから設定変更できます)

コモンルーム[X]

20200105X_0

SYSTEM
シリカが入室しました。
シリカ
うむ。
SYSTEM
フランシアが入室しました。
フランシア
はい
シリカ
ちょっとFルームを掃除してくるか、ログがまだ形成されていない
あれ、Fは未使用だな
フランシア
ログの編集を間違っている…とか?
シリカ
ああ
フランシア
シートの日付が2019になっている。
フランシア
ああ…
シリカ
この前のCCとセッション両方。
フランシア
失礼しました(いそいそ
これで大丈夫です
シリカ
うむ。
ではやるか。開幕は受け持とう。
フランシア
ご指摘ありがとうございます
はい。お願いします
シリカ
 
 
王都イルスファール、リンザー邸。主家の娘であるフランシアと彼女の友人であるシリカは、現在此処で暮らしている。
長い間主家の者が不在であった此処に彼女たちがやってきて、それなりの時間が経つ。
使用人たちもすっかりと外部の人間であるシリカに慣れており、また当人も使用人たちからこの家に暮らす人間だという扱いを違和感なく受け入れるようになっていた。
今日も二人は冒険者としての依頼から戻ってきて、使用人たちに出迎えられるのだが――
「いや、後で良い。少しこいつと話がある」
いつもならば、すぐに食事か風呂かどちらかに飛びつくシリカだが、その日はフランシアの腕を無理やり引っ張って、乱暴に自分の部屋へと連れ込んだ。
 
 
「座れ」 部屋に入るなり、フランシアに椅子でもベッドの端でもいいからと、顎で着席を促す。
フランシア
「……」 友人の不機嫌な様子に、こちらも空気が伝播したように少し悪い気分になりつつ、藤色の瞳を一度瞑って
「…失礼します」 金髪を揺らして、椅子に着席した
シリカ
「……うむ、この辺りに置くか」 フランシアが座るまでの間、部屋に置かれたチェストの上を見て、顎に手を当てながら何かを考えていた。彼女が着席すると、そちらへと向き直り。 「脱げ」 ぶっきらぼうに指示を出した。
フランシア
「え…」
シリカ
「鎧だ。そのままでは怪我の具合も確かめられん」
フランシア
「……分かりました」 一つ息をついて ガントレットを外し、サバトンを脱ぎ
肩甲を外して、マントと、サーコートメイルを脱ぎ、床に並べて行く
シリカ
「うむ」 指示に従った様子を見て頷く。
フランシアに近付く前に、部屋のカーテンを全て閉めてから、自分の手で鎧下も脱がせ、傷痕が残っていないかをつぶさに観察し始めた。
フランシア
「‥……」ともに風呂にも入っている仲ではあるが、こうした状況で見られると少し、恥ずかしい 必要な事だとは思うけれど
何より脱がされるという状況が、余計にそう感じさせたのかもしれない
シリカ
「……」 フランシアとは対照的に、真剣な表情で身体の様子を確かめて回る。身体の色々な箇所に触れて、相手がくすぐったがろうが痛がろうが、お構いなしに身体検査を進めて、
「……まあ、これならば痕は残らんか」 一通り調べ終えると、大きく息を吐いた。 「もういいぞ」
フランシア
「……はい」 ようやく解放されて 鎧下を再び身に着けて行く 黒い上半身を覆う長袖のものと、ショートパンツ、それから足の腿までを覆うソックスタイプのものだ
シリカ
「……」 フランシアの対面に座ると、腕を組み、むすっとした表情を浮かべたまま、無言でフランシアを見た。
フランシア
「……」 不機嫌な理由は分かっている 戦闘時のふるまいについてだろう
シリカ
「何か言うことは」 しばらく睨むように見つめ続けていたが、互いに言葉がない状態が続くと、口を開いた。
フランシア
「……私は、間違った行動をしたとは思っていません」
「……ご心配は、かけたとは思いますが」
シリカ
「ガンによる攻撃の1,2発程度ならば、私でも十分耐えられる。一度目はともかく、二度目は素直に私が受けるのが最善だった」
「……心配を掛けたという自覚はあるのか」
フランシア
「…シリカの様子を見て、心配されてないと思うほど、不心得者ではありません」
「……」 再び考える 確かに、シリカなら受け切れただろう。でも、なら何故自分は守ろうとしてしまったのだろうか
シリカ
「……ふん」 心配しているという言葉を、以前ならば言葉で否定していただろう。代わりに鼻を鳴らして、 「貴様は、自分の事を盾だと言ったな」
フランシア
「……はい」
シリカ
「貴様にとっての自分が盾ならば、貴様にとっての私は何だ」
フランシア
「シリカは‥‥剣です」
シリカ
「…………」 明らかに不愉快そうな表情になる。 「貴様は馬鹿だ。何も変わっていないし、何も分かっていない」
フランシア
「……私は」
「‥…私は…」
シリカ
「……」 膝の上で指を組み、言葉が紡がれる口にじっと視線を注ぐ。
フランシア
「………私はもう、友を失いたくなくて…」
脳裏にちらついていたのは、恐らく傷だらけのシリカで あの時身体を動かしたのもきっと、その姿を見た後ちらついていたからで
「手が届くうちは…‥体が動いてしまったんだと思います…」
シリカ
「……」 立ち上がり、鎧と一緒に置かれた〈灰の誓約〉を拾い上げて、フランシアの眼の前に突き出した。 「誰のために」
フランシア
「……」誰のために その言葉を自問する シリカのため?いや、これはきっと──
「……私のためだと思います」 俯いて、絞り出すような声で 音を形にした
シリカ
「……ふん。それが分かっている事のならば、前よりは少しだけは進歩しているらしいな」 突き出した剣を手元に引いて、椅子に座り直した。
シリカ
事、はいらん。
フランシア
「……」自覚して 少しだけ声が震える 「……ごめんなさい。シリカ」
シリカ
「……何に対しての謝罪だ」
フランシア
「私の我儘に、巻き込んでしまった事、ご迷惑をかけた事に対してです」
「アヤメさんにも言われましたが……もう少し、周りを見ます」
シリカ
「迷惑など掛かっていない。私はあの場を傷を負うことなくやり過ごせたのだからな」 言葉とは裏腹に、語調は酷く不機嫌で。 「戦神の使徒であれば、過程も結果にも、何の不満を覚えるはずもない」
「……周りを見る、か」
それは確かに、手段としては正しいもののひとつだろう。だが、その言葉だけで憤りが収まる程、自分の中では話は単純ではない。
フランシア
「……それから」 もう1点、思い至る事がある
シリカ
「……」 目の前の娘は、自分の下手な言葉で伝えて納得するだろうか。言葉で伝わらなければ、行動で伝える他はない。どうすべきかを考えていたところに、続く言葉が耳に入った。 「何だ」
フランシア
「……いえ」 うまく言葉にしようとすると、それは霧散して行って
自分はそう言うつもりはないが、これは相手を軽んじた行動になるのだろうか 判断が難しくて…口に出すのは憚られて
シリカ
「出会ったばかりの頃にした、強さとはどういうことかについての話は覚えているか」
フランシア
「‥‥はい」
シリカ
「貴様が命を賭けて誰かを守った先の事を問うた時、貴様は分からない、と答えたな」
「私はあの時、第三者の視点から、先も分からぬのに誰かに後を託し、他者を守って死ぬのは無責任だと言った」
フランシア
「……」頷いて
シリカ
「その考えは今も変わっていない。が、……今は、別の答えも見えてきた」
「……当事者の視点だ」
「貴様が命を賭けて私を守り、私が生き長らえた時、其処には何があるのか。帰路を行く間、ずっと考えていた」
「……そうなった場合、私には何が残されると思う」
フランシア
「……」 それを聞いて 少女は再び俯いた
シリカ
「おそらく、コルネリアと同じだ。私は貴様を酷く恨むことだろう」
「……貴様の言った通り、命を擲ってまで誰かを守ろうとするのはただの我侭だ」
「命が助かったと感謝する者も居るかもしれん。だが、同時に貴様を恨む者も生じる」
――ああ、くそ……」 自分の前髪の一部をくしゃくしゃと乱した。 「何故私がこんな事を言わねばならん」
フランシア
「──ごめんなさい、……ごめんなさいシリカ」 声が震えて 膝の上に雫が落ちる
シリカ
「……謝るくらいならば、今後の行動で示せ」
フランシア
「私は……いつもそうで、相手の中の自分の価値を…‥見誤ってしまう…」
シリカ
「……だろうな。貴様は、そういうところは本当に愚鈍だ」
フランシア
「ごめんなさいシリカ……私が貴方を大事に思う様に、貴方も私を大事だと思ってくれている事に……無自覚でした」
シリカ
「……」 はっきりと他人の口から自分の感情を口にされて面食らう。 「……いや、私は別に、貴様を大事だと思っているわけでは――……ない……事もないが……」
フランシア
「‥……ここまで言っておいて、」 目元を拭って 「それはないんじゃないですか?」 少し赤くなった藤色の瞳で 見つめて
「少なくとも…私は」
「シリカに置いて行かれたと考えた時、とても悲しくなりました」
シリカ
「……私は、単に貴様を私の所有物だと思っているから、蔑ろにしたくないと思っているだけで……」 大事に思う、という感覚がいまいち分からない。だが、言葉だけで言えば、これはそれと同じ事を言っているような気もする。
フランシア
「所有…物…」
シリカ
「……私は悲しいとは言っていない。恨むと言っただけで……これは大事に思っているとは言わない……いや、言うのか……?」
フランシア
「…シリカらしいです」 少し微笑んで
「大丈夫です……私には分かりますから」
シリカ
「…………?」 反応からして、モノ扱いをするなと怒られるかと思った。予想外の反応に困惑した表情を見せる。
フランシア
「だってあなたは、人肉を食べる事を嫌いと言ったうえで、お前なら食べても良いという人ですよ?」 ふふ、と笑って
「もう、分かります……ありがとう、シリカ」
シリカ
「……」 ストレートな物言いに、目を逸らして、困ったようにため息をついた。 「……今思えば、あれは失言だったな。貴様はもう、食いたくない」
フランシア
「……貴方の癖も、分かるようになってきました」 立ち上がって逸らした目の視界に入るようにして
シリカ
「……な、何だ」 視界を塞ぐように入ってきたフランシアを反射的に見上げる。
フランシア
「恥ずかしがると、そうやって目を逸らします……最初は、ただ不機嫌なだけかと思いましたが」
シリカ
「ち、違う、これは不快に思っているだけで――」 面と向かって恥ずかしがっている事を指摘されれば、逃げ場がなくなり、白皙の肌が次第に紅潮していく。
フランシア
「私の前では、良く見せてくれる表情なので……」 ふふと笑って シリカの視線を受け止めて
「今もまた、逸らそうとしてます」 指摘してみせて 「普段、凛々しい分、とても可愛らしいと思いますよ、シリカ」 両頬を挟んで その顔をよく見る
シリカ
「…………」 何か反論しようとして口を開くも、何も言葉が出てこず、ぱくぱくと口を開いたり閉じたりするだけで。 「っ~~~~~~~~!」 居た堪れなくなり、表情で抗議するように思い切り目を瞑った。
フランシア
「……本当にありがとうシリカ」 そのまま、頭を緩やかに 自分の胸に抱くようにして
「私も貴方が大事です……だから、私は貴方が大事に思ってくれる私を、もっと大事にしようと思います」
「…これで、許してくれますか?」
シリカ
「…………」 抵抗を見せないまま、素直に抱きしめられて。
「……そうしろ」 フランシアの胸の中で小さく頭を動かして頷く。 「……私だって、好き好んで何かを失いたいわけではない」
フランシア
「……‥」もっとはっきり言ってくれてもいいのにな、と思いつつ 「はい」とだけ返して
「だから、私も同じようにシリカを思っている事を、忘れないでください」
シリカ
「…………わざとなのか、貴様」 胸により深く顔を埋めて自分の顔を隠すようにしながら、くぐもった声で不満を漏らした。きっと今は、人に見せられないくらい顔が真っ赤だ。
フランシア
「?、わざと?」
シリカ
「……何でもない」
呼吸を落ち着けてから、ゆっくり顔を離す。多分まだ顔は赤いままだろう。せめて少しでも隠せるようにと、片手を口元に当てて顔の下半分を覆うようにして。
フランシア
「……はい」 また頷いて シリカを解放する
シリカ
「……風呂に入ってくる。そろそろ、準備も出来ている頃だろう」 フランシアと視線は合わせないまま、その場を立ち上がった。
フランシア
「お付き合いします…少し待ってていただけますか?」
シリカ
「…………」 恥ずかしいから一人で入ろうと思ったが、断ったらこいつは何をしでかすか分からない。 「……分かった。早くしろよ」
フランシア
「装備を戻してこなければ」 と銀の剣と灰の誓約 サバトンとガントレットなどを一息に持って 「シリカ、すみません。鎧とマントと肩甲をお願いできますか」
「こういう時はいっそのこと同じ部屋だったら楽ですね」 苦笑して
シリカ
「……仕方がないな」 指示された通り、残りの防具を持って。しばし硬直する。 「……あ、ああ、そう……かもしれんな……」 確かに楽だし、一緒に居る時間が増える事は望ましいが、それはそれで危ない気もする。何とも微妙な返事を返した。
フランシア
「…シリカ?」
シリカ
「……何でもない」 ふるふると首を横に振った。 「行くぞ」
フランシア
「はい」
シリカ
そうして、フランシアの部屋へと一緒に鎧を戻しに行ってから、浴場へと向かうのだが――
こんな会話をした後だからか、妙にシリカの様子がぎこちなかったことにフランシアが気付いたかどうかは、本人のみが知るところだ。
 
 
シリカ
時間も丁度良いし、こんなところだろう。
フランシア
はい
シリカ
天然の人たらしめ……
フランシア
たぶん気付いてしまいますが、理由は分かってません
可愛いシリカを見られるのは私の特権ですね
シリカ
そんなものは何処にもない。
フランシア
ただまた泣いてしまいましたから
もう少し気を引き締めなければ
シリカ
泣きっ面を拝めるのは私の特権だ。
フランシア
シリカの前だから泣けます
シリカ
うむ。泣きたければ泣け
フランシア
ではお付き合いありがとうございました
シリカ
うむ、こちらこそな。
また会おう。
フランシア
今度はクッキーのお返しを
シリカ
)))
フランシア
考えておきますね
)))
シリカ
ああ……そういえばまだ受け取っていなかった。
SYSTEM
シリカが退室しました。
SYSTEM
フランシアが退室しました。
背景
BGM