- SYSTEM
- ニオが入室しました。
- SYSTEM
- フェルが入室しました。
- ニオ
- ええ
- フェル
- エロい子だ
- ニオ
- お互い様じゃない?それは
- フェル
- ひ
- はい
- ニオ
- 場所の希望が無ければ
- お部屋にお邪魔するわ
- フェル
- 来るといいわ
- ニオ
- では、描写するわね
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- リアン地方、イルスファール王国、〈星の標〉
- フェル
- いつもすいませんねぇ(ふごふご
-
- ここは国内でも有数の冒険者ギルド支店として知られている
- ニオ
- いいのよ。楽しいし
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- 冒険者達は1階で依頼を取り、食事を摂り、時間を潰す事が多い
- 2階から上はというと、主に冒険者達の部屋になっており
- 在籍する冒険者達があまり広くはないが1人で過ごすには十分な部屋で暮らしている
- 大人数の部屋から一人の個室まであり、
- 間取りは、1人部屋はだいたいはベッドや机などがあり、クローゼットも小さいものがあるだろう
- 時間帯は、夜。新年になってから数日した、そんな日
- フェルは部屋に戻って来たところでも、過ごして居るところでも良い
- フェル
- 「────」 私は部屋にいる。入居した頃から全く変化のない、備え付けのもののみ最低限ある。そんな部屋だ
- 私物はクローゼットに収まる程度の量しかない。装備に関してはベッド脇にあるが、調度品はそれくらいのものである
- 格好はというと、冬だというのに、素肌の上にシャツを纏っただけ。長年これであるので、変えようとも思わない
-
- 殺風景な部屋で過ごして居るところに、こんこん と音が鳴る
- それは、扉からのものではなく、備え付けられている窓の方から鳴る音だった
- フェル
- 「───そっちは開いてますよ」 ベッドに腰掛け、虚ろに宙を見上げたまま声を出した。そういうことする相手など一人しか心当たりはないし、その人物ならば聞こえるだろう
-
- 両開きの窓が開くと 小柄な影が部屋へと侵入してくる
- フェル
- 「前もいいましたけど、普通に来ては?」 そこで初めてそちらに目を向けた
- ニオ
- 「良い夜、ね」 冬だというのにノースリーブの黒い丈の短いワンピースドレスに 飾り帽、赤い靴の人形めいた顔の少女だ
- 「普通よ、これも」 するっと入ると 窓を閉じて
- フェル
- 「窓から部屋に入られた私は、そうですね、と返すべきなのでしょうか」
- フェル
- 部屋着は裸Yシャツのフェル
- ニオ
- 素敵ね
- フェル
- 「まあ、いらっしゃい。特に持て成すものもありませんけれど」
- ニオ
- 「お邪魔するわ」
- 勝手を知ったる様子で 椅子の1つに勝手に腰かける 「良かったわ。居てくれて」
- フェル
- 「邪魔されるほどのこともしていませんでしたよ」 定型文に対し 「どうかしましたか?」
- ニオ
- 「楽だから、あなたと居るのは」
- フェル
- 「なるほど。都合が良い女という訳で」
- ニオ
- 「そうね。嫌?」
- フェル
- 「いいえ、私も楽ですから」 こくりと頷き
- ニオ
- 「ニオの方こそ、都合がいいと思っていたけれど」 脚をぱたぱたさせつつ 色の違う瞳で見つめて
- 「あなたから見ても、そうなら、良かったわ」
- 「その方がもっと都合が良いもの」
- フェル
- 「………まあ、そうでしょうね」
- ニオ
- 「……どういう関係なのかしら、あなたとニオは」
- フェル
- 「───はて」 首を傾げ
- ニオ
- 「……ううん、なんでもないわ」
- 「考えたくない、そういうのも」 頭を振って
- フェル
- 「言葉にして定義するのは難しいでしょう。こんな感じの関係、でいいのでは」
- ニオ
- 「…そうね」
- フェル
- 「なにかありました?」
- ニオ
- 「……ともだち、って、わかる?」
- フェル
- 「ええ。分かりますよ。私にもいた事くらいはあります」
- ニオ
- 「……そう」
- どこか、ぼーっとした目をして
- フェル
- 「まあ、私の認識と、世間一般の認識では違うかもしれませんけど」
- 「随分、手ひどくやられましたね」
- ニオ
- 「?」 小首を傾げて 「やられた?」
- フェル
- 「いつもと雰囲気違いますし、何か揺らされたんじゃないですか」
- ニオ
- 「……分からないわ」
- 「……なりましょうって言われたの。でも、そうなったら」
- 「ニオはお人形じゃなくなっちゃうから……」
- 「断ったの。でも、」
- フェル
- 「ふむ」
- ニオ
- 「……なりましょうって」
- フェル
- 「なるほど」
- 「揺らいだ時点でダメだと思いますけどね」
- 「友達になるならないが、ではなく」
- 「今までのあなたを維持するのが、という意味で」
- ニオ
- 「……そうね」
- フェル
- 「どうしても、あなたが人形でいたいのなら」
- 「その言葉を言った相手を、切り捨てるべきですよ。文字通りの意味で」
- ニオ
- 「……」 ぱたつかせる足を止めて
- 「……そうね。それが、いいの」
- 「それで良いの……」
- フェル
- 「でもsおうしたくは無いんですね」
- ニオ
- 「……したく、ない?」 言われて、初めて気がついたような そんな表情で
- フェル
- 誤字ィ!
- ニオ
- 大丈夫よ
- フェル
- 「こういう会話をしている時点で、そういうことです」
- 「あなたが誰かの人形として、邪魔な事だと思ったなら、今までならそうしていたのでは」
- ニオ
- 「……やっとなの。それまでは、誰かのお人形じゃなかった」
- フェル
- 「実際に斬るかどうかは別として、近づかない方が良いと判断して、離れたのではと思いますが──おや、前提からして違ったのですか」
- ニオ
- 「……」 余計な事を言ってしまった 口をつぐんで
- 「……ダメね」
- 「だめに、なってるみたい」
- フェル
- 「みたいですね」
- 「ただ、まあ」
- 「誰かを想っている時点で、ただの人形であることは難しいと思いますよ」
- ニオ
- 「……」 席を立って ベッドに座るフェルの隣にやってくる
- フェル
- 「あなたは人形ではなく、人形という役割を演じているだけの人間。ああ、失礼、ナイトメア」
- 「主張するのは結構ですが、それを自覚しないと、そのうち壊れますよ」 近づいてくるニオに赤い目を向けた
- ニオ
- すと、と 腰かけて 「楽がいいの。人形は、楽なの」
- フェル
- 「そうですね。誰かの指示する通りにすればいいのは、とても楽です」 視線を外してまた宙を見つめ
- ニオ
- 「…‥考えたく、ないわ」
- 「……ねぇ」
- フェル
- 「はい」
- ニオ
- 「忘れさせて、くれる?」 色の違う瞳が、フェルを再び見つめて
- フェル
- 「良いですけど、それはきっと、一時のことですよ」
- ニオ
- 「それでいいわ……一度、戻らないと」
- フェル
- 「わたしも、貴女も、終わらなければ、先は永いんですから」 小さく嘆息しつつ、髪を撫でる
- ニオ
- 「……」撫でられるままに 首をかしげてフェルの肩に頭を載せる
- フェル
- 「今日は、あなたが甘える側ですね」
- ニオ
- 「いや?」
- フェル
- 「いいえ、嫌いではないですよ」
- ニオ
- 「……」 ゆっくりと目をつぶって
- 「……楽だわ」
- 「そうだったのかしら。お客様も」
- フェル
- 「どうでしょう。客を取ったことはないので」
- 「でも、お金を出してまで求めるということは、そうなのかも知れません」
- 「閨事は、何も考えなくなるには一番でしょうから」そっと抱きしめ
- ニオ
- 「……」 身体を捻って 腕をフェルの背に回して
- 「血も」
- 「貰っていい?」 耳元で囁いて
- フェル
- 「今日は程々にして下さいね。私に甘えたいのでしょう」
- ニオ
- 小さく頷くように首を動かして
- 少し力を込めて 倒れ込むようにしてフェルを押し倒す
- フェル
- 「────」 されるがまま倒されて 「でも」
- 「いいんでしょうか。私の前でも、あなたは人形に成りきれていませんよ」
- ニオ
- 「……そうね、壊れてるの…」
- 「直して貰わないと、いけないわ」
- フェル
- 「邪魔なものとして、吸い殺してしまえば、治るかもしれませんが」
- ニオ
- 「だけど……すぐには、戻れないから」 首筋に牙が近づいて 唾液が糸を引いて そして空中に霧散する
- フェル
- 「まあ……今のままだと、余計に壊れそうですしね」
- ニオ
- 「………そうね、全部、啜ってしまえばいいの」
- 「ニオは、そう言う生き物なんだから」
- 牙が肌に降りる
- ニオ
- 暗転させてもいい?
- フェル
- 「……仕方ないですね。暫くは都合の良い女でいてあげましょう」 牙を突き立てられながら、ニオのスカートの中に手を差し入れ
- フェル
- いーよ
-
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-
-
-
-
-
- 早朝、太陽が昇る前
- もぞり、とフェルの隣でニオが動いた
- フェル
- 「……ん……もう、朝ですか?」 目を閉じたまま、小さく問いかけ
-
- 「……起こしちゃった?」 耳元で囁くように
- ニオ
- 暗がりで色の違う瞳が体を少し起こして フェルを見つめていた
- フェル
- 「起こしてくれていいですよ。目を開けたら誰もいないのは、そこはかとなく寂寥感があります」 薄く目を開いた
- ニオ
- 「…ん」 フェルの頬に口づけると 「延長して貰うか、次も指名して貰えるわ。こうして起こすと」
- フェル
- 「今日はあなたがお客さんですけどね。延長しますか?」
- ニオ
- 「……今度は甘えて貰えるようにするわ。フェルは上客だもの」
- 薄く笑って
- フェル
- 「対価は払って……ああ、血でしたね」
- ニオ
- 「ええ」
- フェル
- 「それだと今日は、私は相手をした側なのに払ったことになりますけど……まあどうでもいいですね」
- ニオ
- 「……気になる?」
- フェル
- 「はて、何がでしょう」
- ニオ
- 「対価……欲しいなら、払うわ」
- フェル
- 「一応聞いておきましょうか」
- ニオ
- 「……答えられる事なら」 再び身体をベッドに横たえて フェルの方を見る
- フェル
- 「ああ、何を払う気なのか聞こうと想ったのですが、なるほど、質問に対する答えというのも対価にはなりますか」
- ニオ
- 「ええ。欲しいものが分からないと、払えないし」
- フェル
- 「良いですよ。一応、と言ったでしょう。実はもう貰っています」
- ニオ
- 「なにを?」
- フェル
- 「血を吸われること。好きなんですよ。あの感覚」 だから払っていて貰っている
- ニオ
- 「……やっぱり都合が良いわね。ニオたちって」 頬に触れて 薄く笑う
- フェル
- 「あと、抱くこと、抱かれること。擬似的なものだとしても、愛されることは素敵です」
- ニオ
- 「可愛いわ、フェルは……今日は違うフェルが見れたけれど」
- フェル
- 「ニオも可愛いですよ」
- 「それで、調子は少しは戻りましたか」
- ニオ
- 「ええ……少しは」
- 「調整は、必要だろうけど」
- フェル
- 「じゃあ、今日はもう少しゆっくりしていっては」
- ニオ
- 「……じゃあ、今度はフェルの番、ね」
- フェル
- 「はい?」
- ニオ
- 「甘えさせてもらったから……」
- 「甘えて貰えたら素敵だと思って」
- フェル
- 「………分かりました。今日のところは、とことん都合よく居てあげます」 寝転んだまま脚を絡ませ
- ニオ
- 「その方が楽でしょう?」 誘う様に手で両頬に触れて 「まだ日は出てないわ」
- 「……ん」
- 「……ありがとう、フェル」
- されるがまま、というより 自分を差し出すように フェルの動きに合わせて
- フェル
- 「どういたしまして」 この娘はいずれにせよ、今の形を保ったままということは難しいだろう
- 逃げ場所として自分を選んだなら、その場所であることに否やはない。自分で何かを決めるまでは、都合の良い存在でいよう
- 「可愛がってくださいね」 耳元で告げて、薄く吐息を漏らした
- ニオ
- 「ええ…」 頷きを返して
-
- 朝を越えて、昼頃に休み そうした事はなくてもただ、ぼーっと過ごすように 次の日の夕刻になるまで、ニオは部屋を出なかった
- 夜になってようやく、動き出して またね と一言言うと 窓を開けて 身体を闇に踊らせて消えていった
- フェル
- 「────」 ひらひらと手を振り見送ったあと、ふと思う
- こういうの、どこかで……
- 「ああ」 何時だったか、手慰みに読んだ本の展開にあった気がする。
- 主人公が、ヒロインを気になりはじめるが、柄じゃないとか、相応しくないだとか、そういう話を、馴染みの娼婦にベッドの中で話すシーンだ
- 「なるほど」 まさしく都合の良い女だ
- 「しかし、そうなると、ヒロインは誰なんでしょうね」 などと呟きつつ
- 疲れを自覚して、静かに目を閉じベッドの中に
- ニオ
- こんなところかしら
- 思った以上に、調子を崩していたわ
- フェル
- 「…誰か」 娼婦をヒロインにしてくれないかな と、落ちる間際にふと思ったが、再び目覚める頃には忘れていた
- フェル
- おつかれさまでした
- ニオ
- お疲れさま
- フェル
- しかし色々とギリギリすぎるCCね?
- ニオ
- ニオたちがやるといつもこんな感じね
- 血が絡むとどうしても色気が出るから
- 仕方ないわね
- フェル
- しかたないわね
- さてありがとう。お疲れ様でした
- ニオ
- また遊んで頂戴。もしかしたら、その時はこんな余裕はないかもしれないけど
- ありがとう。またね
- フェル
- はい
- ニオ
- )))
- SYSTEM
- フェルが退室しました。
- SYSTEM
- ニオが退室しました。