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コモンルーム[W]

20200105W_0

SYSTEM
ニオが入室しました。
SYSTEM
フェルが入室しました。
ニオ
ええ
フェル
エロい子だ
ニオ
お互い様じゃない?それは
フェル
はい
ニオ
場所の希望が無ければ
お部屋にお邪魔するわ
フェル
来るといいわ
ニオ
では、描写するわね
 
 
 
 
 
 
 
リアン地方、イルスファール王国、〈星の標〉
フェル
いつもすいませんねぇ(ふごふご
 
ここは国内でも有数の冒険者ギルド支店として知られている
ニオ
いいのよ。楽しいし
 
冒険者達は1階で依頼を取り、食事を摂り、時間を潰す事が多い
2階から上はというと、主に冒険者達の部屋になっており
在籍する冒険者達があまり広くはないが1人で過ごすには十分な部屋で暮らしている
大人数の部屋から一人の個室まであり、
間取りは、1人部屋はだいたいはベッドや机などがあり、クローゼットも小さいものがあるだろう
時間帯は、夜。新年になってから数日した、そんな日
フェルは部屋に戻って来たところでも、過ごして居るところでも良い
フェル
「────」 私は部屋にいる。入居した頃から全く変化のない、備え付けのもののみ最低限ある。そんな部屋だ
私物はクローゼットに収まる程度の量しかない。装備に関してはベッド脇にあるが、調度品はそれくらいのものである
格好はというと、冬だというのに、素肌の上にシャツを纏っただけ。長年これであるので、変えようとも思わない
 
殺風景な部屋で過ごして居るところに、こんこん と音が鳴る
それは、扉からのものではなく、備え付けられている窓の方から鳴る音だった
フェル
「───そっちは開いてますよ」 ベッドに腰掛け、虚ろに宙を見上げたまま声を出した。そういうことする相手など一人しか心当たりはないし、その人物ならば聞こえるだろう
 
両開きの窓が開くと 小柄な影が部屋へと侵入してくる
フェル
「前もいいましたけど、普通に来ては?」 そこで初めてそちらに目を向けた
ニオ
「良い夜、ね」 冬だというのにノースリーブの黒い丈の短いワンピースドレスに 飾り帽、赤い靴の人形めいた顔の少女だ
「普通よ、これも」 するっと入ると 窓を閉じて
フェル
「窓から部屋に入られた私は、そうですね、と返すべきなのでしょうか」
フェル
部屋着は裸Yシャツのフェル
ニオ
素敵ね
フェル
「まあ、いらっしゃい。特に持て成すものもありませんけれど」
ニオ
「お邪魔するわ」
勝手を知ったる様子で 椅子の1つに勝手に腰かける 「良かったわ。居てくれて」
フェル
「邪魔されるほどのこともしていませんでしたよ」 定型文に対し 「どうかしましたか?」
ニオ
「楽だから、あなたと居るのは」
フェル
「なるほど。都合が良い女という訳で」
ニオ
「そうね。嫌?」
フェル
「いいえ、私も楽ですから」 こくりと頷き
ニオ
「ニオの方こそ、都合がいいと思っていたけれど」 脚をぱたぱたさせつつ 色の違う瞳で見つめて
「あなたから見ても、そうなら、良かったわ」
「その方がもっと都合が良いもの」
フェル
「………まあ、そうでしょうね」
ニオ
「……どういう関係なのかしら、あなたとニオは」
フェル
「───はて」 首を傾げ
ニオ
「……ううん、なんでもないわ」
「考えたくない、そういうのも」 頭を振って
フェル
「言葉にして定義するのは難しいでしょう。こんな感じの関係、でいいのでは」
ニオ
「…そうね」
フェル
「なにかありました?」
ニオ
「……ともだち、って、わかる?」
フェル
「ええ。分かりますよ。私にもいた事くらいはあります」
ニオ
「……そう」
どこか、ぼーっとした目をして
フェル
「まあ、私の認識と、世間一般の認識では違うかもしれませんけど」
「随分、手ひどくやられましたね」
ニオ
「?」 小首を傾げて 「やられた?」
フェル
「いつもと雰囲気違いますし、何か揺らされたんじゃないですか」
ニオ
「……分からないわ」 
「……なりましょうって言われたの。でも、そうなったら」
「ニオはお人形じゃなくなっちゃうから……」
「断ったの。でも、」
フェル
「ふむ」
ニオ
「……なりましょうって」
フェル
「なるほど」
「揺らいだ時点でダメだと思いますけどね」
「友達になるならないが、ではなく」
「今までのあなたを維持するのが、という意味で」
ニオ
「……そうね」
フェル
「どうしても、あなたが人形でいたいのなら」
「その言葉を言った相手を、切り捨てるべきですよ。文字通りの意味で」
ニオ
「……」 ぱたつかせる足を止めて
「……そうね。それが、いいの」
「それで良いの……」
フェル
「でもsおうしたくは無いんですね」
ニオ
「……したく、ない?」 言われて、初めて気がついたような そんな表情で
フェル
誤字ィ!
ニオ
大丈夫よ
フェル
「こういう会話をしている時点で、そういうことです」
「あなたが誰かの人形として、邪魔な事だと思ったなら、今までならそうしていたのでは」
ニオ
「……やっとなの。それまでは、誰かのお人形じゃなかった」
フェル
「実際に斬るかどうかは別として、近づかない方が良いと判断して、離れたのではと思いますが──おや、前提からして違ったのですか」
ニオ
「……」 余計な事を言ってしまった 口をつぐんで
「……ダメね」
「だめに、なってるみたい」
フェル
「みたいですね」
「ただ、まあ」
「誰かを想っている時点で、ただの人形であることは難しいと思いますよ」
ニオ
「……」 席を立って ベッドに座るフェルの隣にやってくる
フェル
「あなたは人形ではなく、人形という役割(ロール)を演じているだけの人間。ああ、失礼、ナイトメア」
「主張するのは結構ですが、それを自覚しないと、そのうち壊れますよ」 近づいてくるニオに赤い目を向けた
ニオ
すと、と 腰かけて 「楽がいいの。人形は、楽なの」
フェル
「そうですね。誰かの指示する通りにすればいいのは、とても楽です」 視線を外してまた宙を見つめ
ニオ
「…‥考えたく、ないわ」
「……ねぇ」
フェル
「はい」
ニオ
「忘れさせて、くれる?」 色の違う瞳が、フェルを再び見つめて
フェル
「良いですけど、それはきっと、一時のことですよ」
ニオ
「それでいいわ……一度、戻らないと」
フェル
「わたしも、貴女も、終わらなければ、先は永いんですから」 小さく嘆息しつつ、髪を撫でる
ニオ
「……」撫でられるままに 首をかしげてフェルの肩に頭を載せる
フェル
「今日は、あなたが甘える側ですね」
ニオ
「いや?」
フェル
「いいえ、嫌いではないですよ」
ニオ
「……」 ゆっくりと目をつぶって
「……楽だわ」
「そうだったのかしら。お客様も」
フェル
「どうでしょう。客を取ったことはないので」
「でも、お金を出してまで求めるということは、そうなのかも知れません」
「閨事は、何も考えなくなるには一番でしょうから」そっと抱きしめ
ニオ
「……」 身体を捻って 腕をフェルの背に回して
「血も」
「貰っていい?」 耳元で囁いて
フェル
「今日は程々にして下さいね。私に甘えたいのでしょう」
ニオ
小さく頷くように首を動かして
少し力を込めて 倒れ込むようにしてフェルを押し倒す
フェル
「────」 されるがまま倒されて 「でも」
「いいんでしょうか。私の前でも、あなたは人形に成りきれていませんよ」
ニオ
「……そうね、壊れてるの…」
「直して貰わないと、いけないわ」
フェル
「邪魔なものとして、吸い殺してしまえば、治るかもしれませんが」
ニオ
「だけど……すぐには、戻れないから」 首筋に牙が近づいて 唾液が糸を引いて そして空中に霧散する
フェル
「まあ……今のままだと、余計に壊れそうですしね」
ニオ
「………そうね、全部、啜ってしまえばいいの」
「ニオは、そう言う生き物なんだから」
牙が肌に降りる
ニオ
暗転させてもいい?
フェル
「……仕方ないですね。暫くは都合の良い女でいてあげましょう」 牙を突き立てられながら、ニオのスカートの中に手を差し入れ
フェル
いーよ
 
 
 
 

 
 
 
早朝、太陽が昇る前
もぞり、とフェルの隣でニオが動いた
フェル
「……ん……もう、朝ですか?」 目を閉じたまま、小さく問いかけ
 
「……起こしちゃった?」 耳元で囁くように
ニオ
暗がりで色の違う瞳が体を少し起こして フェルを見つめていた
フェル
「起こしてくれていいですよ。目を開けたら誰もいないのは、そこはかとなく寂寥感があります」 薄く目を開いた
ニオ
「…ん」 フェルの頬に口づけると 「延長して貰うか、次も指名して貰えるわ。こうして起こすと」
フェル
「今日はあなたがお客さんですけどね。延長しますか?」
ニオ
「……今度は甘えて貰えるようにするわ。フェルは上客だもの」
薄く笑って
フェル
「対価は払って……ああ、血でしたね」
ニオ
「ええ」
フェル
「それだと今日は、私は相手をした側なのに払ったことになりますけど……まあどうでもいいですね」
ニオ
「……気になる?」
フェル
「はて、何がでしょう」
ニオ
「対価……欲しいなら、払うわ」
フェル
「一応聞いておきましょうか」
ニオ
「……答えられる事なら」 再び身体をベッドに横たえて フェルの方を見る
フェル
「ああ、何を払う気なのか聞こうと想ったのですが、なるほど、質問に対する答えというのも対価にはなりますか」
ニオ
「ええ。欲しいものが分からないと、払えないし」
フェル
「良いですよ。一応、と言ったでしょう。実はもう貰っています」
ニオ
「なにを?」
フェル
「血を吸われること。好きなんですよ。あの感覚」 だから払っていて貰っている
ニオ
「……やっぱり都合が良いわね。ニオたちって」 頬に触れて 薄く笑う
フェル
「あと、抱くこと、抱かれること。擬似的なものだとしても、愛されることは素敵です」
ニオ
「可愛いわ、フェルは……今日は違うフェルが見れたけれど」
フェル
「ニオも可愛いですよ」
「それで、調子は少しは戻りましたか」
ニオ
「ええ……少しは」
「調整は、必要だろうけど」
フェル
「じゃあ、今日はもう少しゆっくりしていっては」
ニオ
「……じゃあ、今度はフェルの番、ね」
フェル
「はい?」
ニオ
「甘えさせてもらったから……」
「甘えて貰えたら素敵だと思って」
フェル
「………分かりました。今日のところは、とことん都合よく居てあげます」 寝転んだまま脚を絡ませ
ニオ
「その方が楽でしょう?」 誘う様に手で両頬に触れて 「まだ日は出てないわ」
「……ん」
「……ありがとう、フェル」
されるがまま、というより 自分を差し出すように フェルの動きに合わせて
フェル
「どういたしまして」 この娘はいずれにせよ、今の形を保ったままということは難しいだろう
逃げ場所として自分を選んだなら、その場所であることに否やはない。自分で何かを決めるまでは、都合の良い存在でいよう
「可愛がってくださいね」 耳元で告げて、薄く吐息を漏らした
ニオ
「ええ…」 頷きを返して
 
朝を越えて、昼頃に休み そうした事はなくてもただ、ぼーっと過ごすように 次の日の夕刻になるまで、ニオは部屋を出なかった
夜になってようやく、動き出して またね と一言言うと 窓を開けて 身体を闇に踊らせて消えていった
フェル
「────」 ひらひらと手を振り見送ったあと、ふと思う
こういうの、どこかで……
「ああ」 何時だったか、手慰みに読んだ本の展開にあった気がする。
主人公が、ヒロインを気になりはじめるが、柄じゃないとか、相応しくないだとか、そういう話を、馴染みの娼婦にベッドの中で話すシーンだ
「なるほど」 まさしく都合の良い女だ
「しかし、そうなると、ヒロインは誰なんでしょうね」 などと呟きつつ
疲れを自覚して、静かに目を閉じベッドの中に
ニオ
こんなところかしら
思った以上に、調子を崩していたわ
フェル
「…誰か」 娼婦をヒロインにしてくれないかな と、落ちる間際にふと思ったが、再び目覚める頃には忘れていた
フェル
おつかれさまでした
ニオ
お疲れさま
フェル
しかし色々とギリギリすぎるCCね?
ニオ
ニオたちがやるといつもこんな感じね
血が絡むとどうしても色気が出るから
仕方ないわね
フェル
しかたないわね
さてありがとう。お疲れ様でした
ニオ
また遊んで頂戴。もしかしたら、その時はこんな余裕はないかもしれないけど
ありがとう。またね
フェル
はい
ニオ
)))
SYSTEM
フェルが退室しました。
SYSTEM
ニオが退室しました。
背景
BGM