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コモンルーム[W]

20191225W_0

SYSTEM
カイトが入室しました。
SYSTEM
アンジェが入室しました。
カイト
ああ
導入描写は受け持とう
アンジェ
毎度ありがたいぜ(苦手)
カイト
入力欄が色が分かれてる…
星の標がいいか それとも別のどこかが良いか
アンジェ
店でもいいしお部屋でもいいし
カイト
部屋というのも面白そうだな
小物が…昨日増えたしな…
アンジェ
ガウガウ
カイト
うむ。。。
では描写しよう
 
 
アンジェ
 
 
 
 
 
 
 
星の標の2階は、冒険者達の個室になっている
2階以上は、というべきかもしれないが、それは置いておこう
外に家を持つものも居れば、より高い宿を使うもの者も居る。星の標の料金でさえ、高くて払えず外を借りるものも中には居るだろう
ここは、ある冒険者の一室。簡素な家具がいくつか並んではいるが、他の部屋と違う部分ももちろんある
まず、中央に見慣ない卓状の家具──ある遺跡で発見された悪魔の発明と呼ばれていた──"炬燵"と呼ばれるものが置かれている
壁際の机には絵本が数冊置かれているし、付箋が張られた辞書も傍らに置かれている
アンジェ
普通にお互い出入りしてるよねたぶん
カイト
だろうな
 
窓は1つ。小さな棚には、この部屋の主の趣味とは思えない、デフォルメ化された海狸の人形が置かれている
部屋の主──カイトと呼ばれる少年は部屋の扉を開けて、ノックをしてきた相手を確認する
カイト
「……」 声と足音、それでだいたいわかるようになっているので、声をかけることなく扉を開いた
アンジェ
「~♪ あ、カイト」 何やら紙袋を抱えてやってきた、いつもの白い子である
カイト
「ああ」 頷いて 身体を引いて部屋に招き入れる
アンジェ
「出かけるところ……じゃないね」 紙袋からは赤い果実が顔を覗かせている。
「おじゃましまーす」
カイト
アンジェが部屋に入ると、扉を閉じて 「それは?」 と紙袋に興味を移す
アンジェ
「うん。キャロちゃんからリンゴのおすそ分け。いっぱい貰っちゃった」
カイト
「なるほど」 炬燵を勧めつつ 自分も入って
「……昨日は奇妙な夢を見た」 と、話題を切り出す
アンジェ
「あとで剥いて食べよ」 上機嫌である。おこたの上に紙袋を置いて、すっと入った。
「ゆめ?」
カイト
「夜、そっちの部屋に行く前。昼間に依頼を受けた」
「…聖人の祭りの手伝いだったはずなんだが…」
アンジェ
「夢の中でも依頼なんて、カイトは熱心だね」 にこにこしつつ 「お祭りの手伝い?」
カイト
「ああ。ライフォスの」頷いて
「……そのはずだったんだが」
「妖精を助けに妖精郷に行って、ジャイアントビーバーと戦った…‥ちょうど、あんな感じの」 と小さな棚を見る
アンジェ
「………」ビーバーを見た「えっと、まず、あれってビーバーなの…?」じゅんすいなぎもん
カイト
「……」 改めて見る
「……たぶん」 自信は、なさそうだ
「……あれも、いつの間にか部屋にあった」
アンジェ
「えっ」
「───まあ、可愛いけど……いつの間にか……」 おぞましいものに見えてこなくもない
カイト
「…‥よく覚えてないのはこれで二度目だ」
アンジェ
「大丈夫?つかれてる?」
カイト
「…‥いや、大丈夫だ」 きっと
アンジェ
「そういうなら良いけど……無理はしちゃダメだよ?」 無理?
カイト
「……分かった」 素直に頷いて
「でも、無理はしてない」
「その前の仕事は、サーカスの団員を助けるものだった」 話したかもしれないが、と 話題を切り替える様に
アンジェ
「うん?うん」
カイト
「大陸を巡っているらしい。まだ近くにいるらしいから、今度、観に行こう」
アンジェ
「あ、うん。いいなぁって思ってたんだ。見てみたい」
カイト
最近、前に比べて饒舌で、静かに見えて、どこか落ち着いてない そんな様子が、見て取れるかもしれない
「……」 頷いて 視線を炬燵の中心に
アンジェ
「どこか行こうってカイトが誘ってくれるの、珍しいね。嬉しいな」 ぬくぬくしながらふんわり微笑む
カイト
「……ああ」 少し間を置いて返事をして
アンジェ
「うーん?」 なんかいつもと違う様子に、じっと顔を見つめる
カイト
「……」 見られていることに気がついて 視線を合わせて── 前は、だいたいそのままアンジェが逸らすか笑いかけるまでぼーっと眺められるだけだったのだが
「……」 カイトの方から、視線を外した
アンジェ
「カイト、どうかした?」 首を傾げ
カイト
「……いや、何でもない」
アンジェ
「なんかいつもと様子が違う気がするけど…」
カイト
「……」 相手の部屋だと、まだ大丈夫だった。ただ自分の部屋に相手がいるという状況は、セレストからのおまじないがあってから初めてだった。余計に……相手を意識してしまう
「……祭りの、せいかもしれない」 
咄嗟に、そう切り替えして
アンジェ
「お祭りの?」 なんのことだろう
カイト
「外で、神殿で、」 「聖人の生誕祭、やってるらしい」どうにか、話題を繋ぐ
「さっき言った依頼の手伝いも、それの手伝いだった」
アンジェ
「さっきカイトが言ってたやつだねぇ。街がざわついてるのはそれのせいだっけ。私はあんまり知らなくて」
カイト
「……」頷いて
アンジェ
「でも、カイトとどう関係あるの?」
カイト
「……」 固まる
「……」アンジェなら、お祭りってだけで興味を引きそうと思った のが、甘かったのかもしれない
「……いや、」 困った表情で
アンジェ
「ふふ、変なカイト」
カイト
「…‥」 困った表情のまま、頬をかいて 「…そう言う日もある」
アンジェ
「あ、ひょっとして熱があるとか」 こたつの向こうから身を乗り出して、額に手を当てる
カイト
前は不動だったはずだ。 怪訝そうな表情をアンジェに見せて 説明を求められたことだろう
そんな彼が
「……っ」 びくっと、身体を震わせて 少し引いた
アンジェ
「あれ
カイト
額に当てられた手が感じ取る体温は、平熱より少し高いか平熱かくらいの体温だった
アンジェ
カイト
「‥熱は、ない。大丈夫だ」
アンジェ
「うん……熱は無いみたいだけど」 後ろに引かれた… 「触られるの、嫌だった?ごめんね…?」
カイト
「……いや、」
「……そうじゃない…」
「……」そうじゃないけど、説明が難しい 気がした 難易度の問題ではなく、言い難いという意味合いを少年は初めて意味を知ると共に感じた
アンジェ
「うーん?」 どうしたというのだろう。普段となんとなく違う距離感に首を傾げるばかり
カイト
「……」 アンジェを見つめて どう説明したら良いのだろう フレーズとしては、難しい発音でもなければ、知らない言葉でもない
何より、目の前の人物から直接言われている単語だ
アンジェ
「ふむふむ?」 とはいえ、こういう反応は初めてなだけに、何を考えているのだろう、とか、観察するのは嫌いじゃない
カイト
「……」口を開きかけて やっぱり噤む
どこか、落ち着かない様子で 何かに困っている様子を示す
「……難しい」 ようやく出て来た単語は、その一語で
アンジェ
「難しいの?」
カイト
「……一言、のはずだ、でも…難しいんだ」
アンジェ
「なんだろう。カイトになら、何を言われても怒らないよ?」
カイト
「……そうか」
少しほっとしながら、でもどこか恐れる様な でも何に対して恐れているのかは自分では把握してないのだろう
アンジェ
「うん、でも、難しいっていうなら、また今度でもいいんじゃないかな」
カイト
「………そうか」 一瞬固まりかけた決意が霧散したのを感じる 
アンジェ
「カイトが話したくなった時っていうのが一番だと思うよ」
カイト
「‥…」小さく、頷いて
「……でも」
アンジェ
「うん?」
カイト
「………」言わないままにした方が苦しい気がする
「………」でも、このままいっていいのだろうか
「……」分からない、と少し頭が揺れて
アンジェ
「………」 大丈夫じゃなさそうだなぁ、と不安げに見ている
カイト
「……俺は」 絞り出すような声で
様々な引っ掛かりがある。失われた仲間たちの声、気恥ずかしさという感じたことがない感情、そしてそれを上回る気持ち
どれもこれも、おまじないのせいだと、それだけは分かる
アンジェ
「ん……」 居住まいを正して、正面から見つめる
カイト
「……アンジェが、……」
「……‥好きだ」 言い切ってから 呼吸を止めたように、固まる
アンジェ
「わたしが?」 オウム返しに 「好き?」
カイト
「…………」
俯いて
アンジェ
「うん。そっかぁ。ありが、と…………?」 はて
「好き?」 うん?
カイト
「………」
「海で……聞いてから、」
「どう、すればいいか、分からなくて……」
「……俺は、どう思っているか、分からなくて…」
アンジェ
「え、えええ、ちょっと、ちょっとまって?」 急にそわそわして、ぶんぶんと首を振ったり、頭を手で抑えたり、落ち着かない
カイト
「……この前、それが……分かった……」
「……」 待てと言われて 口を閉ざして
アンジェ
「分かったって、なに? っていうか、その、好きってどういう意味で??」 わたわた、なんか顔が赤い
カイト
「……完全に、分かった訳じゃないんだ」 絞り出すように続けて
「…俺にとって、ずっとここにいて欲しくて…‥」自分の胸元に手を置いて
「……忘れられたくない、もの」
「……最初は、冬の路地裏で死んだ、仲間たちが浮かんだ」
「次に……星の標(ここ)の仲間たちが、浮かんだ」
「……でも、一番、居て欲しくて、忘れられたくない……と思ったのは」
アンジェ
「…………」 驚いた様に、口元に手を当てて黙り込んで
カイト
「……アンジェだった」
「…それが、"すき"、だと……教えて貰った」
「…アンジェの事は、嫌いじゃなかった」
アンジェ
「………………」
カイト
「……でも、すきと、嫌いじゃないの、違いが、わからなかった」
「……それが、…分かったんだ…少しだけ」
アンジェ
「あ……」 胸元に両手をやり、口をぱくぱくとさせたかと思うと、次第に瞳が潤み
カイト
「……答えに、なってる…のか、分からないけど…」
「‥…アンジェ?」
アンジェ
「うん、うん」目の端から溢れた涙が頬を伝う
カイト
「……どうした」 先ほどまでの苦しそうな様子から一変して 心配そうな表情に色を変えて
アンジェ
「え?あれ、どうしたんだろうね、わたし」 尋ねられて、初めて気付いたというように、指で涙を掬い
カイト
今度はこちらが身を乗り出して、涙を拭えるように頬に触れる
アンジェ
「あ……」触れられて瞼を閉じた「なんか、なんだろ。カイトから、そう言ってもらえるって思ってなくて、びっくりして」
「すごく嬉しくて、なんかね、胸の方からぐって」
カイト
「……いや、だったか」 アンジェの好きと、自分の好きは、色が違ったのかもしれない、と ようやく思い至って
「……」 「……そうか」
涙を指で拭うと 身体を戻して
アンジェ
「嫌じゃない。いやじゃないよ。うれしいの。うれしくっても、涙って出るんだね」 微笑み 「あ…」
カイト
「……言い難くて、どうすればいいかわからなかった」
「…けど」
「……嬉しいと言って貰えて、」 表情がようやく緩んで 「‥すごく、ほっとした」
アンジェ
「……うん。そっか」 ほうと息を吐き 「わたしが、カイトを好きって言ってたのも、特別な好きだったんだね」
カイト
「……特別と、特別じゃないのがあるのか」
「……好きは特別だと思っていた」難しいな言葉
「使った事、無かったのもあるけど」
「‥…難しいな」 少し、困った表情をして
アンジェ
「うん。えっと……言葉にすると難しいけど、他の人の好きと違って、カイトへの好きは、えっと…すっごく好き」
カイト
「……」びくっと 身体が震えた 胸元を抑える 「……?」 急に、跳ねた気がするんだ
アンジェ
「いま、カイトに好きって言われてそう思ったんだ。ほかの誰よりもカイトが好き。カイトにも、他の誰より好きって思われたい」
カイト
「……」頷いて 「アンジェが、一番。……だと思う」うん、ともう一度頷いて
「本当に、忘れられたくないって思ったとき……浮かんだのが」
「アンジェの、笑顔だった……から」
また胸元が跳ねる気がした 心なしか、頬が熱くて 自分の頬に触れてみる
アンジェ
「あ……う。わ、わたしね、カイトとずっと一緒にいたいし、くっつきたい。ぎゅっとされたい。いま、すっごくそういう感じ」 堪えるように両手で身を抱き
カイト
「……」少し間を置いて、無造作に立ち上がって アンジェの傍までやってくる
膝をついて 両腕をアンジェの方に伸ばして
「‥…」やはり少し間を置いて 躊躇を押しのける様に アンジェを抱きしめた
「……」 頬が熱い。頭も、なんだかぼーっとする
アンジェ
「あ………」 カイトの腕に抱きしめられて顔を真赤にして硬直するが 「………」 ややあって、此方も腕をカイトの背中に回して、抱きついた
カイト
「……」 これで良いんだろうか。でも、こうしたくなったのは事実で………と考えて行くが、思考が真っ白になっていくのを感じる
ただ、心地よい。相手が、自分の腕の中に居て、自分が相手の腕の中にいる、それが、心地よくて
アンジェ
「……なんか、気持ちいい。ずっとこうしてたい」 ただ抱きついているだけなのに、こうしていることが、本来あるべき形な気がして
カイト
「……アンジェ」 自分の中にある、今の気持ちを表す言葉はそれだけしかなくて 「……」アンジェの言葉に、黙って頷いて
アンジェ
「うん……カイト、好き」 今日だけで何度も言った言葉を、また再び繰り返す 「すき」
カイト
「……俺も、好きだ」 もう、怖くない 口に出せる 「……好きだ」 抱きしめる力を少し強くして
アンジェ
「うん……うん」また涙を零しつつ微笑んで 「しあわせってこういう事かな」 えへへ
カイト
「……また、分からない言葉だ」
「…‥でも、分かるよ…分かる…」
「……言いたいことは、言葉じゃなくても……今のは、分かった…」
アンジェ
「うん、うん。たぶん、こういうことなんだろうね」 
「あとね、えっと」
カイト
「……」アンジェの言葉に耳を傾けて
アンジェ
「あ、いや、えっと」 幸せな気分のまま言葉を紡ごうとして、自分が何を言おうとしたか気付いて赤くなり、もごもご
カイト
「……?」 少しだけ腕を緩めて 至近距離でアンジェの顔を眺めるようにして 「どうした」
アンジェ
「あ」 目があってさらに顔が真っ赤に 「え、ええとね……キスとかって、どういう時にしたくなるんだろうって思ってたんだけど……こういう気分の時なんだね……って」
恥ずかしそうに目線を逸した
カイト
「……」 頬が熱くなったのを自覚して
腕をアンジェの背中から戻して
アンジェの顎に触れて、軽く上げさせる
脳裏に、一瞬映ったのは、そうしてくる大人の男で その素振りは、顔を思いきり掴むもので
アンジェ
「………」 自然と自分の腕も離れ、「っ」顎を持ち上げられて、目の前にカイトの顔。どくんと一拍、心臓の鼓動が聞こえた気がした
カイト
とても、苦しかった…… そうした思いを、振り払う様に目を閉じて
おまじないは、もうある 心の中でそう呟いて アンジェに口づける
アンジェ
「……」そっと自らも顔を近づけ、唇を重ねた
カイト
触れ合ったのも数秒で 離す
「………」 ふい、と目をそらして 「……急に、して、悪かった」
アンジェ
「…………えっと」 「カイト」 呼びかけ
カイト
「‥‥」 視線を戻して
アンジェ
「……ん」 視線が戻ったタイミングで、此方から再び口付け、目を閉じる
カイト
「……っ」 驚いて そして、再び目を閉じる
アンジェ
数秒して離れ 「えへへ」 はにかんだ笑みを見せる
カイト
「……」 その笑顔を見て 頬を赤くして 目を逸らす
「……ずるい」
反則だ、その顔は
アンジェ
「ずるいって」 なにそれ、と笑う
カイト
「……もっと慌てられると、思った」 頬をかいて
アンジェ
「なんか、そうするのが、自然な感じだったから」 「あ、でも、わたしも、すごく恥ずかしいよ?」
カイト
「……そうか」
「……アンジェに会えて、本当に良かった」
アンジェ
「うん、わたしも、カイトに会えてよかった」そういって、もう一度抱きつく
カイト
「……急には…驚く」 支える様に抱きしめ返して
アンジェ
「これからはいっぱいこうするよ」
カイト
「……俺も、そうしたい」
アンジェ
「えへへ。うれしい。わたし達、恋人だね」
カイト
「…‥そうか、そう、なるのか」
アンジェ
「うん。たぶん、そうなるんだと思うよ」
カイト
「…‥こいびと、か」
アンジェ
「なんか、改めて言葉にすると、恥ずかしいね」 顔を胸に擦り寄せ
カイト
「……」アンジェの頭を撫でる様にして 「…‥・言葉は難しい」
「でも、こうしたいって思うのは、たぶん」
「アンジェだけだから……きっとそうなんだな」
「……これでいい。仲間でも恋人でも。こうできれば……それで」
「…それでいい…」
アンジェ
「うん。そうだね。こうできてれば、うれしい」
カイト
「……うん」
「…‥年明けに」 話題を切り出して
「渡したいものがある」
アンジェ
「……うん?渡したい、もの?」
カイト
「…もう用意はしてある。けど、」
「渡すのは、……年明けが良い」
アンジェ
「そっか。良かった」
カイト
「?」
アンジェ
「いま渡されたら、お返し用意できてないもん」
カイト
「……」渡すだけを考えていたから、その言葉にきょとんとした表情を見せて
アンジェ
「ふふ。わたしも、何かあげたいなって」
カイト
「……」少し困った顔をした
アンジェ
「ん、どうしたの?」
カイト
む、飲まれたかな
カイト
「……高いものじゃないんだ」 何しろ手作りだ
アンジェ
ちょっと重たくなったかな
アンジェ
「ううん。高いとか高くないとかは、どうでもいいよ。うれしい」
「楽しみにしておくね」 にっこりと微笑み
カイト
「……」口元に笑みを載せて 頷いた
アンジェ
「カイト、あのね、お願いがあるんだけど」
カイト
「……ん」
アンジェ
「今日は、このまま一緒に寝て欲しいなって……離れたくないなって」 上目遣いに 「だめ?」
カイト
「……寝る…だけなら」
アンジェ
「うん」 嬉しそうに笑った
「……?……だけって、他になにかあるの?」 はて、と首を傾げ
カイト
「……」 
「……これも」
「……話しておこうと思う」
「……聞いてて、気分がいいものじゃないかもしれない」
アンジェ
「カイトが、話しておきたいことなら、聞くよ」
カイト
「……」頷いて
「……娼婦は、分かるか」
アンジェ
「娼婦……あ、うん。分かる」 こくり
カイト
「俺は……それだった」
アンジェ
「えっと、娼婦って……男の人もいるの…?」
カイト
「……だから、寝ると聞くと、普通に寝るという意味と、それ以外の意味、どっちにも取れる」
「男もいる。男娼だったか。女の人を相手にする事もあるらしい、けど」
「俺は、…女装させられて、主に男を相手にしていた」
アンジェ
「それ以外の………あ」 意味に気付いて、目に見えて狼狽える
「そっか、そうだったんだ……」
「わたし、知識でしか分からなくて、どういうものかはよく分からないけど」
「カイトは、嫌だったんだよね」
カイト
「……」頷いて
アンジェ
「そうだよね……わたしも、カイト以外の人にそういうことされたら、嫌だなって思うよ」
カイト
「……だから、可愛いって言われると、少し複雑だった」 苦笑を浮かべて 散々、言われた言葉だったから
アンジェ
「あ、そ、そっか……ごめん」しゅん
カイト
「……」首を振って 「いいんだ」
「だから、‥・俺はアンジェに、そうできないかもしれない」
「どれだけ苦しいか、痛いか、知ってるから……だから、ただ寝るだけなら…ってそう言った」
アンジェ
「あはは……」苦笑した「うん、言われるまで、考えてなかったから」
カイト
「‥……すまない」 意味を深く読み過ぎてしまった から気まずそうに
アンジェ
「うん。でも、いいよ」
「あまり良くわからないっていうのもあるけど、カイトがしたくないなら、それでいいと思うし」
カイト
「………手をつなぐ、くらいなら」
アンジェ
「うん」 ちょっと顔赤いけど、微笑み
カイト
「それ以上は……少し、怖い」 自分の心変わりも信用できない上に、アンジェを傷つける結果になるかもしれないのは、無理だ
「……聞いてくれて、ありがとう」
アンジェ
「うん。そういうの、すぐにしなければいけないものじゃないんでしょ?」 「ううん。話してくれて、ありがと」
カイト
アンジェの手を取って立ち上がって
「……」そう言えば 「寝るときってどうしてる?」
アンジェ
「ん」 手を取られて立ち上がり
カイト
「寝間着とかあるなら…」 そっちに着替えた方が良いかもしれない、と思って 「俺はだいたい下着姿だから…今日はこのまま寝る」
アンジェ
「んん……このままでいいよ。なんか、離れたくないの」 おかしいね、と笑う
カイト
「……分かった」
壁際のベッドに先に入って 毛布類を持ち上げてアンジェを引き込むようにする
「リンゴは……明日の朝で良いな」
アンジェ
「あっ……うん」 毛布に引き込まれまして、カイトの隣に寝転び
カイト
「……」 寝転ぶアンジェを眺めて 改めて、おかしいなと思って 少し笑ってしまう
「……さっきまで、すごく、悩んだのに」
アンジェ
「……えへへ」 顔を見て、釣られて、はにかみながら笑う
カイト
「……隣に居るだけで、なんだか、……うん」
穏やかな表情を見せて アンジェの手を指を絡める様にして握る
「……今はこれで」
アンジェ
「うん」指を絡めて「好きだよ。カイト」
カイト
「……アンジェが、好きだ」 告白を再現した言葉のはずだけど、先ほどよりはスムーズに出てくる様になった
「……おやすみ」 誰かにこう言って目をつぶるのは、いつぶりだったっけ
こんな風に身体を寄せて眠るのは、いつぶりだったっけ
でも、そんな事は、もう気にしなくていいんだ…
アンジェ
「うん、おやすみ」
カイト
「‥…ありがとう」 目をつぶった後、そう呟いて
アンジェ
「わたしも」 ありがとう。そう言って目を閉じ
静かに眠りにつくのでした
カイト
うむ
お付き合い感謝だ
アンジェ
ありがとうございました
カイト
また遊ぼう
アンジェ
はぁい
カイト
)))
アンジェ
ではまた遊びましょう。今宵は失礼致します
SYSTEM
カイトが退室しました。
SYSTEM
アンジェが退室しました。
背景
BGM