- SYSTEM
- カイトが入室しました。
- SYSTEM
- アンジェが入室しました。
- カイト
- ああ
- 導入描写は受け持とう
- …
- アンジェ
- 毎度ありがたいぜ(苦手)
- カイト
- 入力欄が色が分かれてる…
- 星の標がいいか それとも別のどこかが良いか
- アンジェ
- 店でもいいしお部屋でもいいし
- カイト
- 部屋というのも面白そうだな
- 小物が…昨日増えたしな…
- アンジェ
- ガウガウ
- カイト
- うむ。。。
- では描写しよう
-
-
- アンジェ
- k
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- 星の標の2階は、冒険者達の個室になっている
- 2階以上は、というべきかもしれないが、それは置いておこう
- 外に家を持つものも居れば、より高い宿を使うもの者も居る。星の標の料金でさえ、高くて払えず外を借りるものも中には居るだろう
- ここは、ある冒険者の一室。簡素な家具がいくつか並んではいるが、他の部屋と違う部分ももちろんある
- まず、中央に見慣ない卓状の家具──ある遺跡で発見された悪魔の発明と呼ばれていた──"炬燵"と呼ばれるものが置かれている
- 壁際の机には絵本が数冊置かれているし、付箋が張られた辞書も傍らに置かれている
- アンジェ
- 普通にお互い出入りしてるよねたぶん
- カイト
- だろうな
-
- 窓は1つ。小さな棚には、この部屋の主の趣味とは思えない、デフォルメ化された海狸の人形が置かれている
- 部屋の主──カイトと呼ばれる少年は部屋の扉を開けて、ノックをしてきた相手を確認する
- カイト
- 「……」 声と足音、それでだいたいわかるようになっているので、声をかけることなく扉を開いた
- アンジェ
- 「~♪ あ、カイト」 何やら紙袋を抱えてやってきた、いつもの白い子である
- カイト
- 「ああ」 頷いて 身体を引いて部屋に招き入れる
- アンジェ
- 「出かけるところ……じゃないね」 紙袋からは赤い果実が顔を覗かせている。
- 「おじゃましまーす」
- カイト
- アンジェが部屋に入ると、扉を閉じて 「それは?」 と紙袋に興味を移す
- アンジェ
- 「うん。キャロちゃんからリンゴのおすそ分け。いっぱい貰っちゃった」
- カイト
- 「なるほど」 炬燵を勧めつつ 自分も入って
- 「……昨日は奇妙な夢を見た」 と、話題を切り出す
- アンジェ
- 「あとで剥いて食べよ」 上機嫌である。おこたの上に紙袋を置いて、すっと入った。
- 「ゆめ?」
- カイト
- 「夜、そっちの部屋に行く前。昼間に依頼を受けた」
- 「…聖人の祭りの手伝いだったはずなんだが…」
- アンジェ
- 「夢の中でも依頼なんて、カイトは熱心だね」 にこにこしつつ 「お祭りの手伝い?」
- カイト
- 「ああ。ライフォスの」頷いて
- 「……そのはずだったんだが」
- 「妖精を助けに妖精郷に行って、ジャイアントビーバーと戦った…‥ちょうど、あんな感じの」 と小さな棚を見る
- アンジェ
- 「………」ビーバーを見た「えっと、まず、あれってビーバーなの…?」じゅんすいなぎもん
- カイト
- 「……」 改めて見る
- 「……たぶん」 自信は、なさそうだ
- 「……あれも、いつの間にか部屋にあった」
- アンジェ
- 「えっ」
- 「───まあ、可愛いけど……いつの間にか……」 おぞましいものに見えてこなくもない
- カイト
- 「…‥よく覚えてないのはこれで二度目だ」
- アンジェ
- 「大丈夫?つかれてる?」
- カイト
- 「…‥いや、大丈夫だ」 きっと
- アンジェ
- 「そういうなら良いけど……無理はしちゃダメだよ?」 無理?
- カイト
- 「……分かった」 素直に頷いて
- 「でも、無理はしてない」
- 「その前の仕事は、サーカスの団員を助けるものだった」 話したかもしれないが、と 話題を切り替える様に
- アンジェ
- 「うん?うん」
- カイト
- 「大陸を巡っているらしい。まだ近くにいるらしいから、今度、観に行こう」
- アンジェ
- 「あ、うん。いいなぁって思ってたんだ。見てみたい」
- カイト
- 最近、前に比べて饒舌で、静かに見えて、どこか落ち着いてない そんな様子が、見て取れるかもしれない
- 「……」 頷いて 視線を炬燵の中心に
- アンジェ
- 「どこか行こうってカイトが誘ってくれるの、珍しいね。嬉しいな」 ぬくぬくしながらふんわり微笑む
- カイト
- 「……ああ」 少し間を置いて返事をして
- アンジェ
- 「うーん?」 なんかいつもと違う様子に、じっと顔を見つめる
- カイト
- 「……」 見られていることに気がついて 視線を合わせて── 前は、だいたいそのままアンジェが逸らすか笑いかけるまでぼーっと眺められるだけだったのだが
- 「……」 カイトの方から、視線を外した
- アンジェ
- 「カイト、どうかした?」 首を傾げ
- カイト
- 「……いや、何でもない」
- アンジェ
- 「なんかいつもと様子が違う気がするけど…」
- カイト
- 「……」 相手の部屋だと、まだ大丈夫だった。ただ自分の部屋に相手がいるという状況は、セレストからのおまじないがあってから初めてだった。余計に……相手を意識してしまう
- 「……祭りの、せいかもしれない」
- 咄嗟に、そう切り替えして
- アンジェ
- 「お祭りの?」 なんのことだろう
- カイト
- 「外で、神殿で、」 「聖人の生誕祭、やってるらしい」どうにか、話題を繋ぐ
- 「さっき言った依頼の手伝いも、それの手伝いだった」
- アンジェ
- 「さっきカイトが言ってたやつだねぇ。街がざわついてるのはそれのせいだっけ。私はあんまり知らなくて」
- カイト
- 「……」頷いて
- アンジェ
- 「でも、カイトとどう関係あるの?」
- カイト
- 「……」 固まる
- 「……」アンジェなら、お祭りってだけで興味を引きそうと思った のが、甘かったのかもしれない
- 「……いや、」 困った表情で
- アンジェ
- 「ふふ、変なカイト」
- カイト
- 「…‥」 困った表情のまま、頬をかいて 「…そう言う日もある」
- アンジェ
- 「あ、ひょっとして熱があるとか」 こたつの向こうから身を乗り出して、額に手を当てる
- カイト
- 前は不動だったはずだ。 怪訝そうな表情をアンジェに見せて 説明を求められたことだろう
- そんな彼が
- 「……っ」 びくっと、身体を震わせて 少し引いた
- アンジェ
- 「あれ
- カイト
- 額に当てられた手が感じ取る体温は、平熱より少し高いか平熱かくらいの体温だった
- アンジェ
- 」
- カイト
- 「‥熱は、ない。大丈夫だ」
- アンジェ
- 「うん……熱は無いみたいだけど」 後ろに引かれた… 「触られるの、嫌だった?ごめんね…?」
- カイト
- 「……いや、」
- 「……そうじゃない…」
- 「……」そうじゃないけど、説明が難しい 気がした 難易度の問題ではなく、言い難いという意味合いを少年は初めて意味を知ると共に感じた
- アンジェ
- 「うーん?」 どうしたというのだろう。普段となんとなく違う距離感に首を傾げるばかり
- カイト
- 「……」 アンジェを見つめて どう説明したら良いのだろう フレーズとしては、難しい発音でもなければ、知らない言葉でもない
- 何より、目の前の人物から直接言われている単語だ
- アンジェ
- 「ふむふむ?」 とはいえ、こういう反応は初めてなだけに、何を考えているのだろう、とか、観察するのは嫌いじゃない
- カイト
- 「……」口を開きかけて やっぱり噤む
- どこか、落ち着かない様子で 何かに困っている様子を示す
- 「……難しい」 ようやく出て来た単語は、その一語で
- アンジェ
- 「難しいの?」
- カイト
- 「……一言、のはずだ、でも…難しいんだ」
- アンジェ
- 「なんだろう。カイトになら、何を言われても怒らないよ?」
- カイト
- 「……そうか」
- 少しほっとしながら、でもどこか恐れる様な でも何に対して恐れているのかは自分では把握してないのだろう
- アンジェ
- 「うん、でも、難しいっていうなら、また今度でもいいんじゃないかな」
- カイト
- 「………そうか」 一瞬固まりかけた決意が霧散したのを感じる
- アンジェ
- 「カイトが話したくなった時っていうのが一番だと思うよ」
- カイト
- 「‥…」小さく、頷いて
- 「……でも」
- アンジェ
- 「うん?」
- カイト
- 「………」言わないままにした方が苦しい気がする
- 「………」でも、このままいっていいのだろうか
- 「……」分からない、と少し頭が揺れて
- アンジェ
- 「………」 大丈夫じゃなさそうだなぁ、と不安げに見ている
- カイト
- 「……俺は」 絞り出すような声で
- 様々な引っ掛かりがある。失われた仲間たちの声、気恥ずかしさという感じたことがない感情、そしてそれを上回る気持ち
- どれもこれも、おまじないのせいだと、それだけは分かる
- アンジェ
- 「ん……」 居住まいを正して、正面から見つめる
- カイト
- 「……アンジェが、……」
- 「……‥好きだ」 言い切ってから 呼吸を止めたように、固まる
- アンジェ
- 「わたしが?」 オウム返しに 「好き?」
- カイト
- 「…………」
- 俯いて
- アンジェ
- 「うん。そっかぁ。ありが、と…………?」 はて
- 「好き?」 うん?
- カイト
- 「………」
- 「海で……聞いてから、」
- 「どう、すればいいか、分からなくて……」
- 「……俺は、どう思っているか、分からなくて…」
- アンジェ
- 「え、えええ、ちょっと、ちょっとまって?」 急にそわそわして、ぶんぶんと首を振ったり、頭を手で抑えたり、落ち着かない
- カイト
- 「……この前、それが……分かった……」
- 「……」 待てと言われて 口を閉ざして
- アンジェ
- 「分かったって、なに? っていうか、その、好きってどういう意味で??」 わたわた、なんか顔が赤い
- カイト
- 「……完全に、分かった訳じゃないんだ」 絞り出すように続けて
- 「…俺にとって、ずっとここにいて欲しくて…‥」自分の胸元に手を置いて
- 「……忘れられたくない、もの」
- 「……最初は、冬の路地裏で死んだ、仲間たちが浮かんだ」
- 「次に……星の標の仲間たちが、浮かんだ」
- 「……でも、一番、居て欲しくて、忘れられたくない……と思ったのは」
- アンジェ
- 「…………」 驚いた様に、口元に手を当てて黙り込んで
- カイト
- 「……アンジェだった」
- 「…それが、"すき"、だと……教えて貰った」
- 「…アンジェの事は、嫌いじゃなかった」
- アンジェ
- 「………………」
- カイト
- 「……でも、すきと、嫌いじゃないの、違いが、わからなかった」
- 「……それが、…分かったんだ…少しだけ」
- アンジェ
- 「あ……」 胸元に両手をやり、口をぱくぱくとさせたかと思うと、次第に瞳が潤み
- カイト
- 「……答えに、なってる…のか、分からないけど…」
- 「‥…アンジェ?」
- アンジェ
- 「うん、うん」目の端から溢れた涙が頬を伝う
- カイト
- 「……どうした」 先ほどまでの苦しそうな様子から一変して 心配そうな表情に色を変えて
- アンジェ
- 「え?あれ、どうしたんだろうね、わたし」 尋ねられて、初めて気付いたというように、指で涙を掬い
- カイト
- 今度はこちらが身を乗り出して、涙を拭えるように頬に触れる
- アンジェ
- 「あ……」触れられて瞼を閉じた「なんか、なんだろ。カイトから、そう言ってもらえるって思ってなくて、びっくりして」
- 「すごく嬉しくて、なんかね、胸の方からぐって」
- カイト
- 「……いや、だったか」 アンジェの好きと、自分の好きは、色が違ったのかもしれない、と ようやく思い至って
- 「……」 「……そうか」
- 涙を指で拭うと 身体を戻して
- アンジェ
- 「嫌じゃない。いやじゃないよ。うれしいの。うれしくっても、涙って出るんだね」 微笑み 「あ…」
- カイト
- 「……言い難くて、どうすればいいかわからなかった」
- 「…けど」
- 「……嬉しいと言って貰えて、」 表情がようやく緩んで 「‥すごく、ほっとした」
- アンジェ
- 「……うん。そっか」 ほうと息を吐き 「わたしが、カイトを好きって言ってたのも、特別な好きだったんだね」
- カイト
- 「……特別と、特別じゃないのがあるのか」
- 「……好きは特別だと思っていた」難しいな言葉
- 「使った事、無かったのもあるけど」
- 「‥…難しいな」 少し、困った表情をして
- アンジェ
- 「うん。えっと……言葉にすると難しいけど、他の人の好きと違って、カイトへの好きは、えっと…すっごく好き」
- カイト
- 「……」びくっと 身体が震えた 胸元を抑える 「……?」 急に、跳ねた気がするんだ
- アンジェ
- 「いま、カイトに好きって言われてそう思ったんだ。ほかの誰よりもカイトが好き。カイトにも、他の誰より好きって思われたい」
- カイト
- 「……」頷いて 「アンジェが、一番。……だと思う」うん、ともう一度頷いて
- 「本当に、忘れられたくないって思ったとき……浮かんだのが」
- 「アンジェの、笑顔だった……から」
- また胸元が跳ねる気がした 心なしか、頬が熱くて 自分の頬に触れてみる
- アンジェ
- 「あ……う。わ、わたしね、カイトとずっと一緒にいたいし、くっつきたい。ぎゅっとされたい。いま、すっごくそういう感じ」 堪えるように両手で身を抱き
- カイト
- 「……」少し間を置いて、無造作に立ち上がって アンジェの傍までやってくる
- 膝をついて 両腕をアンジェの方に伸ばして
- 「‥…」やはり少し間を置いて 躊躇を押しのける様に アンジェを抱きしめた
- 「……」 頬が熱い。頭も、なんだかぼーっとする
- アンジェ
- 「あ………」 カイトの腕に抱きしめられて顔を真赤にして硬直するが 「………」 ややあって、此方も腕をカイトの背中に回して、抱きついた
- カイト
- 「……」 これで良いんだろうか。でも、こうしたくなったのは事実で………と考えて行くが、思考が真っ白になっていくのを感じる
- ただ、心地よい。相手が、自分の腕の中に居て、自分が相手の腕の中にいる、それが、心地よくて
- アンジェ
- 「……なんか、気持ちいい。ずっとこうしてたい」 ただ抱きついているだけなのに、こうしていることが、本来あるべき形な気がして
- カイト
- 「……アンジェ」 自分の中にある、今の気持ちを表す言葉はそれだけしかなくて 「……」アンジェの言葉に、黙って頷いて
- アンジェ
- 「うん……カイト、好き」 今日だけで何度も言った言葉を、また再び繰り返す 「すき」
- カイト
- 「……俺も、好きだ」 もう、怖くない 口に出せる 「……好きだ」 抱きしめる力を少し強くして
- アンジェ
- 「うん……うん」また涙を零しつつ微笑んで 「しあわせってこういう事かな」 えへへ
- カイト
- 「……また、分からない言葉だ」
- 「…‥でも、分かるよ…分かる…」
- 「……言いたいことは、言葉じゃなくても……今のは、分かった…」
- アンジェ
- 「うん、うん。たぶん、こういうことなんだろうね」
- 「あとね、えっと」
- カイト
- 「……」アンジェの言葉に耳を傾けて
- アンジェ
- 「あ、いや、えっと」 幸せな気分のまま言葉を紡ごうとして、自分が何を言おうとしたか気付いて赤くなり、もごもご
- カイト
- 「……?」 少しだけ腕を緩めて 至近距離でアンジェの顔を眺めるようにして 「どうした」
- アンジェ
- 「あ」 目があってさらに顔が真っ赤に 「え、ええとね……キスとかって、どういう時にしたくなるんだろうって思ってたんだけど……こういう気分の時なんだね……って」
- 恥ずかしそうに目線を逸した
- カイト
- 「……」 頬が熱くなったのを自覚して
- 腕をアンジェの背中から戻して
- アンジェの顎に触れて、軽く上げさせる
- 脳裏に、一瞬映ったのは、そうしてくる大人の男で その素振りは、顔を思いきり掴むもので
- アンジェ
- 「………」 自然と自分の腕も離れ、「っ」顎を持ち上げられて、目の前にカイトの顔。どくんと一拍、心臓の鼓動が聞こえた気がした
- カイト
- とても、苦しかった…… そうした思いを、振り払う様に目を閉じて
- おまじないは、もうある 心の中でそう呟いて アンジェに口づける
- アンジェ
- 「……」そっと自らも顔を近づけ、唇を重ねた
- カイト
- 触れ合ったのも数秒で 離す
- 「………」 ふい、と目をそらして 「……急に、して、悪かった」
- アンジェ
- 「…………えっと」 「カイト」 呼びかけ
- カイト
- 「‥‥」 視線を戻して
- アンジェ
- 「……ん」 視線が戻ったタイミングで、此方から再び口付け、目を閉じる
- カイト
- 「……っ」 驚いて そして、再び目を閉じる
- アンジェ
- 数秒して離れ 「えへへ」 はにかんだ笑みを見せる
- カイト
- 「……」 その笑顔を見て 頬を赤くして 目を逸らす
- 「……ずるい」
- 反則だ、その顔は
- アンジェ
- 「ずるいって」 なにそれ、と笑う
- カイト
- 「……もっと慌てられると、思った」 頬をかいて
- アンジェ
- 「なんか、そうするのが、自然な感じだったから」 「あ、でも、わたしも、すごく恥ずかしいよ?」
- カイト
- 「……そうか」
- 「……アンジェに会えて、本当に良かった」
- アンジェ
- 「うん、わたしも、カイトに会えてよかった」そういって、もう一度抱きつく
- カイト
- 「……急には…驚く」 支える様に抱きしめ返して
- アンジェ
- 「これからはいっぱいこうするよ」
- カイト
- 「……俺も、そうしたい」
- アンジェ
- 「えへへ。うれしい。わたし達、恋人だね」
- カイト
- 「…‥そうか、そう、なるのか」
- アンジェ
- 「うん。たぶん、そうなるんだと思うよ」
- カイト
- 「…‥こいびと、か」
- アンジェ
- 「なんか、改めて言葉にすると、恥ずかしいね」 顔を胸に擦り寄せ
- カイト
- 「……」アンジェの頭を撫でる様にして 「…‥・言葉は難しい」
- 「でも、こうしたいって思うのは、たぶん」
- 「アンジェだけだから……きっとそうなんだな」
- 「……これでいい。仲間でも恋人でも。こうできれば……それで」
- 「…それでいい…」
- アンジェ
- 「うん。そうだね。こうできてれば、うれしい」
- カイト
- 「……うん」
- 「…‥年明けに」 話題を切り出して
- 「渡したいものがある」
- アンジェ
- 「……うん?渡したい、もの?」
- カイト
- 「…もう用意はしてある。けど、」
- 「渡すのは、……年明けが良い」
- アンジェ
- 「そっか。良かった」
- カイト
- 「?」
- アンジェ
- 「いま渡されたら、お返し用意できてないもん」
- カイト
- 「……」渡すだけを考えていたから、その言葉にきょとんとした表情を見せて
- アンジェ
- 「ふふ。わたしも、何かあげたいなって」
- カイト
- 「……」少し困った顔をした
- アンジェ
- 「ん、どうしたの?」
- カイト
- む、飲まれたかな
- カイト
- 「……高いものじゃないんだ」 何しろ手作りだ
- アンジェ
- ちょっと重たくなったかな
- アンジェ
- 「ううん。高いとか高くないとかは、どうでもいいよ。うれしい」
- 「楽しみにしておくね」 にっこりと微笑み
- カイト
- 「……」口元に笑みを載せて 頷いた
- アンジェ
- 「カイト、あのね、お願いがあるんだけど」
- カイト
- 「……ん」
- アンジェ
- 「今日は、このまま一緒に寝て欲しいなって……離れたくないなって」 上目遣いに 「だめ?」
- カイト
- 「……寝る…だけなら」
- アンジェ
- 「うん」 嬉しそうに笑った
- 「……?……だけって、他になにかあるの?」 はて、と首を傾げ
- カイト
- 「……」
- 「……これも」
- 「……話しておこうと思う」
- 「……聞いてて、気分がいいものじゃないかもしれない」
- アンジェ
- 「カイトが、話しておきたいことなら、聞くよ」
- カイト
- 「……」頷いて
- 「……娼婦は、分かるか」
- アンジェ
- 「娼婦……あ、うん。分かる」 こくり
- カイト
- 「俺は……それだった」
- アンジェ
- 「えっと、娼婦って……男の人もいるの…?」
- カイト
- 「……だから、寝ると聞くと、普通に寝るという意味と、それ以外の意味、どっちにも取れる」
- 「男もいる。男娼だったか。女の人を相手にする事もあるらしい、けど」
- 「俺は、…女装させられて、主に男を相手にしていた」
- アンジェ
- 「それ以外の………あ」 意味に気付いて、目に見えて狼狽える
- 「そっか、そうだったんだ……」
- 「わたし、知識でしか分からなくて、どういうものかはよく分からないけど」
- 「カイトは、嫌だったんだよね」
- カイト
- 「……」頷いて
- アンジェ
- 「そうだよね……わたしも、カイト以外の人にそういうことされたら、嫌だなって思うよ」
- カイト
- 「……だから、可愛いって言われると、少し複雑だった」 苦笑を浮かべて 散々、言われた言葉だったから
- アンジェ
- 「あ、そ、そっか……ごめん」しゅん
- カイト
- 「……」首を振って 「いいんだ」
- 「だから、‥・俺はアンジェに、そうできないかもしれない」
- 「どれだけ苦しいか、痛いか、知ってるから……だから、ただ寝るだけなら…ってそう言った」
- アンジェ
- 「あはは……」苦笑した「うん、言われるまで、考えてなかったから」
- カイト
- 「‥……すまない」 意味を深く読み過ぎてしまった から気まずそうに
- アンジェ
- 「うん。でも、いいよ」
- 「あまり良くわからないっていうのもあるけど、カイトがしたくないなら、それでいいと思うし」
- カイト
- 「………手をつなぐ、くらいなら」
- アンジェ
- 「うん」 ちょっと顔赤いけど、微笑み
- カイト
- 「それ以上は……少し、怖い」 自分の心変わりも信用できない上に、アンジェを傷つける結果になるかもしれないのは、無理だ
- 「……聞いてくれて、ありがとう」
- アンジェ
- 「うん。そういうの、すぐにしなければいけないものじゃないんでしょ?」 「ううん。話してくれて、ありがと」
- カイト
- アンジェの手を取って立ち上がって
- 「……」そう言えば 「寝るときってどうしてる?」
- アンジェ
- 「ん」 手を取られて立ち上がり
- カイト
- 「寝間着とかあるなら…」 そっちに着替えた方が良いかもしれない、と思って 「俺はだいたい下着姿だから…今日はこのまま寝る」
- アンジェ
- 「んん……このままでいいよ。なんか、離れたくないの」 おかしいね、と笑う
- カイト
- 「……分かった」
- 壁際のベッドに先に入って 毛布類を持ち上げてアンジェを引き込むようにする
- 「リンゴは……明日の朝で良いな」
- アンジェ
- 「あっ……うん」 毛布に引き込まれまして、カイトの隣に寝転び
- カイト
- 「……」 寝転ぶアンジェを眺めて 改めて、おかしいなと思って 少し笑ってしまう
- 「……さっきまで、すごく、悩んだのに」
- アンジェ
- 「……えへへ」 顔を見て、釣られて、はにかみながら笑う
- カイト
- 「……隣に居るだけで、なんだか、……うん」
- 穏やかな表情を見せて アンジェの手を指を絡める様にして握る
- 「……今はこれで」
- アンジェ
- 「うん」指を絡めて「好きだよ。カイト」
- カイト
- 「……アンジェが、好きだ」 告白を再現した言葉のはずだけど、先ほどよりはスムーズに出てくる様になった
- 「……おやすみ」 誰かにこう言って目をつぶるのは、いつぶりだったっけ
- こんな風に身体を寄せて眠るのは、いつぶりだったっけ
- でも、そんな事は、もう気にしなくていいんだ…
- アンジェ
- 「うん、おやすみ」
- カイト
- 「‥…ありがとう」 目をつぶった後、そう呟いて
- アンジェ
- 「わたしも」 ありがとう。そう言って目を閉じ
- 静かに眠りにつくのでした
- カイト
- うむ
- お付き合い感謝だ
- アンジェ
- ありがとうございました
- カイト
- また遊ぼう
- アンジェ
- はぁい
- カイト
- )))
- アンジェ
- ではまた遊びましょう。今宵は失礼致します
- SYSTEM
- カイトが退室しました。
- SYSTEM
- アンジェが退室しました。