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コモンルーム[X]

20191216X_0

SYSTEM
Tが入室しました。
T
どっこいせ
SYSTEM
Tが入室しました。
T
へえ、あんたも"T"なのか
T
Tsumugi!?
T
おまたせしました
T
状況はどうするんだ
T
オズとフレどっちにするかで変わるが
どっちにしような(優柔不断 まあ偶にはオズでいいか……
さて。星の標でいい? どこでもよいけれど
T
よいわよ
T
では
 
 
 
T
あれ
発言するとAoEが出る
――王都イルスファール、〈星の標〉。
T
新規発言多少わかりやすいようにと……
この日の夜風は普段よりも強かった。窓を鳴らしてみたり、酒場入り口の扉を揺らしてみたり。
気温自体はそう低くはないようではあったが、そんな風のせいか、酒場へとやって来る者は皆一様に身体を震わせている。
この時の店内はやや人が多く、空席も少なく――というよりは、ほぼほぼ満席に近い状態だ。
オズヴァルド
――……」 大柄な体と、生来の人相の悪さと愛想の無さからか、周囲の人間を寄せ付けづらいこの男の周囲を除いて。
丁度カウンター席の端に座る男の左隣は空席で、何度か座ろうかと来るものはいるものの――
やはり、居心地の悪さからかすぐに席を立つ者が多い。そんな男を眺めるキャロラインも、困った様子で笑っている。
男の右隣にある壁には、2m前後だろうか。長い包みが二つ立てかけられている。冒険者の集う酒場では不釣り合いなものではないが、それでもやはり、目を惹くものだ。
―――ふわり、と。そんな空席に、白い影が、こともなげに着席する。
オズヴァルド
手元の皿から、サラダを一口運んだ所で。やってきたその影を一瞥する。
―――あら。オズヴァルド、久しぶりね?」
 隣席の(きみ)を見て、白い影が云う。その甘くふわふわとした声音に、恐らくは覚えがあるだろう。
オーア
「ふふ。確か―――そう、迷彩(とうめい)な遺跡に行った時以来?」
オズヴァルド
「……」 一瞥すると頷いて見せて、サラダを嚥下する。
「オーア、だったな。……ああ」 同意をする言葉は、どこか曖昧そうに続けて
オーア
「あら。思い出すのに少し時間がかかった? 三度もいっしょに仕事をしたのに」
 少し(わざ)とらしく、拗ねたような口調で。
オズヴァルド
「む」 拗ねた様な、そんな仕草をされると少し言葉を詰まらせる。眉間に皺を寄せて、少し不満そうにして
「……取り繕う必要もないな。ああ、その通りだ」
オーア
「ふふ、正直なのね。でもほんとうはべつに怒ってはいないわ? すこしいじわるをしてしまったかしら」
オズヴァルド
小さく口を開いて、少女(エミリゼット)の様子と重ねた意識を払う様に緩く頭を振る。白い少女の言葉を否定するようにも見える事だろうか。
「構わん。……続けているのか、この稼業は」
オーア
 そんな様子にくすりと微笑みつつ。
「ええ、そう。続いているわ、あれからもずっと」
 オズヴァルドに答えつつ、店員(キャロライン)に声を掛けて食事を注文する。
オズヴァルド
「……無駄に死ぬ事もあるだろうに」 こんな仕事を続けていればいずれはな、と続けて、既に冷えた紅茶を啜る。
オーア
「あら、それは生きていれば、何であれそうでしょう?」
オズヴァルド
「無論だ、しかしな……」 危険に飛び込む様なものだろう。とは続けずに
――いや。理解せずに飛び込む様な阿呆ではないか」
オーア
 肯定するように、微笑み返し。
「病に飢え、事故や事件。冒険者でなくても、老いるより前に死んでしまうことは珍しいことではないわ」
「それに―――老い(じゅみょう)で死んだとしても、或いはそれも無駄に死んだ、というひとも居るかも」
オズヴァルド
「ああ。奪われる事も、落とす事も珍しい事ではないし――」 同意しようとして、続いた言葉には訝しむ様に眼を細めて
言い表す事の出来ない違和感を目の前の少女に覚えながら、そうだな、と頷いた。
オーア
「逆に、冒険の末に死んだのを、意義のある死と評されることもあるでしょう?」
「もちろん、仕事(いきかた)で危険の多寡はあるけれど」
オズヴァルド
「意義のある死、ね」
オーア
「その死が無駄かどうかというのは、ひとくくりに言えることではないわ?」
オズヴァルド
無駄に死ぬこともある。そう口にしたのは紛れもない自分ではあるが、意義のある――と言われてしまえば。そんなものがある筈がない、と口を衝いてしまいそうになる。
「……ああ。それに、死に意味を持たせるのも、或いは奪うのも……後の者のやる事だったな」
オーア
「ふふ、そう。意味、意義というのは、誰かが持たせるから存在するもの」
「だから、誰かがそれをするまで、あらゆるものに意味はないし、逆に、あらゆるものは意味、意義を持ち得るわ?」
オズヴァルド
「哲学的な話だな。……頭が痛くなるものだ」 頭を振り、逃げる様に紅茶へと手を伸ばす。
啜りながら、自分から始めたものだろうに、と心中で吐き出しつつカップを置く。
オーア
「だからね、オズヴァルド。無駄な死、と先に決めてしまうのは、すこしつまらないことだと思うわ? ―――ふふ、少しややこしかったかしら」
オズヴァルド
「その類の話をするのならば、適役は他にいるな。……私から始めたものだがな」
自嘲気味に喉を鳴らして、少女の瞳を覗く。
オーア
「それじゃあ、もう少しわかりやすい意見を。
 ―――そう言って止めても、きっと殆どのひとに“自分は無駄に死んだりはしない”と言われるだけだと思うわ? もしくはそう、“承知の上だ”、とか」
オズヴァルド
――く、はは」
オーアの言葉に思わず笑いが込み上げ――それを噛み殺す事も出来ずに、そのまま吐き出す。
「ああ。……ああ、そうだな。私もそうであったよ。承知の上であり、無駄に死ぬことはない、ともな」
オーア
「過去形なのね」
 今は違うの?と聞き返すように、赤い瞳がオズヴァルドを見る。
オズヴァルド
「いや……過去形にしては嘘になるか。」
言われて気付いた様に、表情を消して
「今も変わらんさ。無為に死ぬつもりはないが、その可能性は承知の上だとも」
オーア
「それじゃあ、ひとにそれがダメだというのは、すこしずるいわね」
 くすりと笑う。
オズヴァルド
「大人とはそういうものだ。……だが」
お前は"大人"ではないだろう、とでも言いたげに目を細めて、少女を見やる。
オーア
「あら、―――
 オズヴァルドの目を見、少し考える様子。
オズヴァルド
視線は逸らさずに、探る様に返す。
オーア
―――ううん。残念だけれど。
 わたしはわたしよ?」
オズヴァルド
――は」 「何故、それを伝えようと?」
オーア
子供をお望みなら、そのように振る舞っても良かったのだけれど」
オズヴァルド
「冗談はよせ。私は子供が嫌いなんだ」
オーア
「そうかしら。そうは思えないけれど」
「本当に子供が嫌いなひとはね、オズヴァルド―――子供にも大人を求めるものよ?」
オズヴァルド
――……」
小さく息を漏らして、視線を外す。そのまま、カップを手に取ればそれを煽り
「賢しい子供だ。……、厭になる」 オーアの言葉には返す言葉もないのか、そんな風に肩を落としてみせる。
オーア
「子供らしい子供のように振る舞っても―――星の標(ここ)で働いていれば、すぐにばれてしまうもの」
「そうしたら、それを求めていたはずの人にとっては、より残酷でしょう?」
「だから、ごめんなさい? あなたの期待には、応えてあげられないの」
オズヴァルド
――わたしはわたし、と言ったな」
オーア
「ええ」
オズヴァルド
「だが、今の話を聞けば……お前はどうも、他者の望む願望(わたし)であろうとする、様に見えるが」 私の期待に応えられない、と言葉にしていたりな、と続けて
「果たして、それは本当にお前(わたし)であると呼べるのか?」
オーア
「そうね。あなたの言う通り、そうとは呼べないかもしれないわ?」
「でも、少なくとも―――あなたが重ねて見ている子供では、ないわ?」
オズヴァルド
意趣返しとも思えるその言葉に、は、と苦笑を零して
「当然だな。おまえおまえなのだから」
「彼女とは、似ても似つかんよ」
オーア
「ほんとうにどうしても、あなたが望むのなら」
「あなたの理想像の、“こうあって欲しい子供”のように振る舞っても良いのだけれど――
 どうする?と問うように、赤い瞳が見る。
オズヴァルド
「いいや」
短く、きっぱりと。左手を制する様に示す。
オーア
「そう」
オズヴァルド
「低く見るつもりは無いが――お前では成れない
エミリゼット(あれ)には、決してな」
オーア
「力不足を指摘されてしまったわね」
 冗談めかして笑う。
オズヴァルド
「相性というものだろう」
その笑みには鼻を鳴らして
「……星の標(ここ)はどうも、厭な子供が多いものだ」 ニムロドの時の彼女らといい、眼前の少女(なにか)といい。
オーア
「ひとはね、何でも自分の中にある枠に物事や他人をあてはめて、単純化して呑み込んでいくものだけれど」
「その枠が、自分で思っているよりも小さいのに、なんでも放り込んでいくと、上手く嵌められなくて、飲み込めなくなるの」
オズヴァルド
その言葉を聞きながら、意図を掴み損ねているのか少し訝しむ様に首を傾げる。
オーア
「例えば、“男”という枠があるとするでしょう?」
オズヴァルド
頷いて、紅茶を一口啜る。
オーア
「とても大きな枠組みに思えるけれど、ほんとうはみんなの、個々人の中では“こうあるべき男”というものがあるの」
オズヴァルド
「だろうな。……幅の広い括りではあるが、その境界は曖昧なものだ」
オーア
「そして、その自分のなかの“こうあるべき”から外れたものを見たとき、ひとはそれを“変な男”とか、“厭な男”とか、そういうふうに云うの」
オズヴァルド
「無論だ。己の範疇を超えたものを、大半の人間は許容出来ん」
T
1時くらいには離脱せねば明日が死ぬ――
オーア
「ええ。けれど、そうして枠組みばかりで見るのって、相手の“実際”を見誤ることになりかねないから、気をつけたほうがいいわ?」
オズヴァルド
――、枠組み、か」 
オーア
「もちろん、すべての人を“個”として見るのは、とても大変だから―――浅い付き合いなら、それで良いとおもうけれど」
オズヴァルド
目を伏せると、しばし思案する様に唸って。ゆっくりと、小さく頷いて見せる。
「今更になって、まさか諭される日が来るとは思いもよらなかったが」
オーア
「誰かの生き方を変えようとするほど関わるのなら、枠組みを取り払って見なくてはだめよ?」
オズヴァルド
「記憶しておこう。……"次"があるとは、思えんが」
オーア
「ふふ。さあ、どうかしら」
T
ぼちぼちおわろう
オズヴァルド
肩を竦めてみせて、席を立ち。傍らに立てかけていた包みを手に取る。
――最後に一つ、いいか」
オーア
「なあに?」
オズヴァルド
「お前は(なん)だ?」
視線も寄越さずに、ただそれだけ問い掛けて
歩を止めずに、答えも待っていない様な様子で、扉へと向かう。
オーア
 問いかけには答えず、微笑みだけ返す。
オズヴァルド
その様子を一瞥して、ハ、と呆れたように笑みを零し。
扉を開き、強い風が吹き荒れる夜に消えて行った。
オーア
―――あら。すこし、お話しすぎてしまったかしら」
「スープ、冷めてしまったわね?」
 オズヴァルドを見送った後、そんなふうにひとりごちたのであった。
T
おわり
T
おつかれさままま
よし、では撤収をば
)))
T
撤収!
SYSTEM
Tが退室しました。
Tが退室しました。
背景
BGM