- SYSTEM
- Tが入室しました。
- T
- どっこいせ
- SYSTEM
- Tが入室しました。
- T
- へえ、あんたも"T"なのか
- T
- Tsumugi!?
- T
- おまたせしました
- T
- 状況はどうするんだ
- T
- オズとフレどっちにするかで変わるが
- どっちにしような(優柔不断 まあ偶にはオズでいいか……
- さて。星の標でいい? どこでもよいけれど
- T
- よいわよ
- T
- では
-
-
-
-
- T
- あれ
- 発言するとAoEが出る
-
- ――王都イルスファール、〈星の標〉。
- T
- 新規発言多少わかりやすいようにと……
-
- この日の夜風は普段よりも強かった。窓を鳴らしてみたり、酒場入り口の扉を揺らしてみたり。
- 気温自体はそう低くはないようではあったが、そんな風のせいか、酒場へとやって来る者は皆一様に身体を震わせている。
- この時の店内はやや人が多く、空席も少なく――というよりは、ほぼほぼ満席に近い状態だ。
- オズヴァルド
- 「――……」 大柄な体と、生来の人相の悪さと愛想の無さからか、周囲の人間を寄せ付けづらいこの男の周囲を除いて。
- 丁度カウンター席の端に座る男の左隣は空席で、何度か座ろうかと来るものはいるものの――
- やはり、居心地の悪さからかすぐに席を立つ者が多い。そんな男を眺めるキャロラインも、困った様子で笑っている。
- 男の右隣にある壁には、2m前後だろうか。長い包みが二つ立てかけられている。冒険者の集う酒場では不釣り合いなものではないが、それでもやはり、目を惹くものだ。
-
- ―――ふわり、と。そんな空席に、白い影が、こともなげに着席する。
- オズヴァルド
- 手元の皿から、サラダを一口運んだ所で。やってきたその影を一瞥する。
-
- 「―――あら。オズヴァルド、久しぶりね?」
隣席の男を見て、白い影が云う。その甘くふわふわとした声音に、恐らくは覚えがあるだろう。
- オーア
- 「ふふ。確か―――そう、迷彩な遺跡に行った時以来?」
- オズヴァルド
- 「……」 一瞥すると頷いて見せて、サラダを嚥下する。
- 「オーア、だったな。……ああ」 同意をする言葉は、どこか曖昧そうに続けて
- オーア
- 「あら。思い出すのに少し時間がかかった? 三度もいっしょに仕事をしたのに」
少し態とらしく、拗ねたような口調で。
- オズヴァルド
- 「む」 拗ねた様な、そんな仕草をされると少し言葉を詰まらせる。眉間に皺を寄せて、少し不満そうにして
- 「……取り繕う必要もないな。ああ、その通りだ」
- オーア
- 「ふふ、正直なのね。でもほんとうはべつに怒ってはいないわ? すこしいじわるをしてしまったかしら」
- オズヴァルド
- 小さく口を開いて、少女の様子と重ねた意識を払う様に緩く頭を振る。白い少女の言葉を否定するようにも見える事だろうか。
- 「構わん。……続けているのか、この稼業は」
- オーア
- そんな様子にくすりと微笑みつつ。
「ええ、そう。続いているわ、あれからもずっと」
- オズヴァルドに答えつつ、店員に声を掛けて食事を注文する。
- オズヴァルド
- 「……無駄に死ぬ事もあるだろうに」 こんな仕事を続けていればいずれはな、と続けて、既に冷えた紅茶を啜る。
- オーア
- 「あら、それは生きていれば、何であれそうでしょう?」
- オズヴァルド
- 「無論だ、しかしな……」 危険に飛び込む様なものだろう。とは続けずに
- 「――いや。理解せずに飛び込む様な阿呆ではないか」
- オーア
- 肯定するように、微笑み返し。
「病に飢え、事故や事件。冒険者でなくても、老いるより前に死んでしまうことは珍しいことではないわ」
- 「それに―――老いで死んだとしても、或いはそれも無駄に死んだ、というひとも居るかも」
- オズヴァルド
- 「ああ。奪われる事も、落とす事も珍しい事ではないし――」 同意しようとして、続いた言葉には訝しむ様に眼を細めて
- 言い表す事の出来ない違和感を目の前の少女に覚えながら、そうだな、と頷いた。
- オーア
- 「逆に、冒険の末に死んだのを、意義のある死と評されることもあるでしょう?」
- 「もちろん、仕事で危険の多寡はあるけれど」
- オズヴァルド
- 「意義のある死、ね」
- オーア
- 「その死が無駄かどうかというのは、ひとくくりに言えることではないわ?」
- オズヴァルド
- 無駄に死ぬこともある。そう口にしたのは紛れもない自分ではあるが、意義のある――と言われてしまえば。そんなものがある筈がない、と口を衝いてしまいそうになる。
- 「……ああ。それに、死に意味を持たせるのも、或いは奪うのも……後の者のやる事だったな」
- オーア
- 「ふふ、そう。意味、意義というのは、誰かが持たせるから存在するもの」
- 「だから、誰かがそれをするまで、あらゆるものに意味はないし、逆に、あらゆるものは意味、意義を持ち得るわ?」
- オズヴァルド
- 「哲学的な話だな。……頭が痛くなるものだ」 頭を振り、逃げる様に紅茶へと手を伸ばす。
- 啜りながら、自分から始めたものだろうに、と心中で吐き出しつつカップを置く。
- オーア
- 「だからね、オズヴァルド。無駄な死、と先に決めてしまうのは、すこしつまらないことだと思うわ? ―――ふふ、少しややこしかったかしら」
- オズヴァルド
- 「その類の話をするのならば、適役は他にいるな。……私から始めたものだがな」
- 自嘲気味に喉を鳴らして、少女の瞳を覗く。
- オーア
- 「それじゃあ、もう少しわかりやすい意見を。
―――そう言って止めても、きっと殆どのひとに“自分は無駄に死んだりはしない”と言われるだけだと思うわ? もしくはそう、“承知の上だ”、とか」
- オズヴァルド
- 「――く、はは」
- オーアの言葉に思わず笑いが込み上げ――それを噛み殺す事も出来ずに、そのまま吐き出す。
- 「ああ。……ああ、そうだな。私もそうであったよ。承知の上であり、無駄に死ぬことはない、ともな」
- オーア
- 「過去形なのね」
- 今は違うの?と聞き返すように、赤い瞳がオズヴァルドを見る。
- オズヴァルド
- 「いや……過去形にしては嘘になるか。」
- 言われて気付いた様に、表情を消して
- 「今も変わらんさ。無為に死ぬつもりはないが、その可能性は承知の上だとも」
- オーア
- 「それじゃあ、ひとにそれがダメだというのは、すこしずるいわね」
くすりと笑う。
- オズヴァルド
- 「大人とはそういうものだ。……だが」
- お前は"大人"ではないだろう、とでも言いたげに目を細めて、少女を見やる。
- オーア
- 「あら、―――」
オズヴァルドの目を見、少し考える様子。
- オズヴァルド
- 視線は逸らさずに、探る様に返す。
- オーア
- 「―――ううん。残念だけれど。
わたしはわたしよ?」
- オズヴァルド
- 「――は」 「何故、それを伝えようと?」
- オーア
- 「子供をお望みなら、そのように振る舞っても良かったのだけれど」
- オズヴァルド
- 「冗談はよせ。私は子供が嫌いなんだ」
- オーア
- 「そうかしら。そうは思えないけれど」
- 「本当に子供が嫌いなひとはね、オズヴァルド―――子供にも大人を求めるものよ?」
- オズヴァルド
- 「――……」
- 小さく息を漏らして、視線を外す。そのまま、カップを手に取ればそれを煽り
- 「賢しい子供だ。……、厭になる」 オーアの言葉には返す言葉もないのか、そんな風に肩を落としてみせる。
- オーア
- 「子供らしい子供のように振る舞っても―――星の標で働いていれば、すぐにばれてしまうもの」
- 「そうしたら、それを求めていたはずの人にとっては、より残酷でしょう?」
- 「だから、ごめんなさい? あなたの期待には、応えてあげられないの」
- オズヴァルド
- 「――わたしはわたし、と言ったな」
- オーア
- 「ええ」
- オズヴァルド
- 「だが、今の話を聞けば……お前はどうも、他者の望む願望であろうとする、様に見えるが」 私の期待に応えられない、と言葉にしていたりな、と続けて
- 「果たして、それは本当にお前であると呼べるのか?」
- オーア
- 「そうね。あなたの言う通り、そうとは呼べないかもしれないわ?」
- 「でも、少なくとも―――あなたが重ねて見ている子供では、ないわ?」
- オズヴァルド
- 意趣返しとも思えるその言葉に、は、と苦笑を零して
- 「当然だな。おまえはおまえなのだから」
- 「彼女とは、似ても似つかんよ」
- オーア
- 「ほんとうにどうしても、あなたが望むのなら」
- 「あなたの理想像の、“こうあって欲しい子供”のように振る舞っても良いのだけれど――」
- どうする?と問うように、赤い瞳が見る。
- オズヴァルド
- 「いいや」
- 短く、きっぱりと。左手を制する様に示す。
- オーア
- 「そう」
- オズヴァルド
- 「低く見るつもりは無いが――お前では成れない」
- 「エミリゼットには、決してな」
- オーア
- 「力不足を指摘されてしまったわね」
冗談めかして笑う。
- オズヴァルド
- 「相性というものだろう」
- その笑みには鼻を鳴らして
- 「……星の標はどうも、厭な子供が多いものだ」 ニムロドの時の彼女らといい、眼前の少女といい。
- オーア
- 「ひとはね、何でも自分の中にある枠に物事や他人をあてはめて、単純化して呑み込んでいくものだけれど」
- 「その枠が、自分で思っているよりも小さいのに、なんでも放り込んでいくと、上手く嵌められなくて、飲み込めなくなるの」
- オズヴァルド
- その言葉を聞きながら、意図を掴み損ねているのか少し訝しむ様に首を傾げる。
- オーア
- 「例えば、“男”という枠があるとするでしょう?」
- オズヴァルド
- 頷いて、紅茶を一口啜る。
- オーア
- 「とても大きな枠組みに思えるけれど、ほんとうはみんなの、個々人の中では“こうあるべき男”というものがあるの」
- オズヴァルド
- 「だろうな。……幅の広い括りではあるが、その境界は曖昧なものだ」
- オーア
- 「そして、その自分のなかの“こうあるべき”から外れたものを見たとき、ひとはそれを“変な男”とか、“厭な男”とか、そういうふうに云うの」
- オズヴァルド
- 「無論だ。己の範疇を超えたものを、大半の人間は許容出来ん」
- T
- 1時くらいには離脱せねば明日が死ぬ――
- オーア
- 「ええ。けれど、そうして枠組みばかりで見るのって、相手の“実際”を見誤ることになりかねないから、気をつけたほうがいいわ?」
- オズヴァルド
- 「――、枠組み、か」
- オーア
- 「もちろん、すべての人を“個”として見るのは、とても大変だから―――浅い付き合いなら、それで良いとおもうけれど」
- オズヴァルド
- 目を伏せると、しばし思案する様に唸って。ゆっくりと、小さく頷いて見せる。
- 「今更になって、まさか諭される日が来るとは思いもよらなかったが」
- オーア
- 「誰かの生き方を変えようとするほど関わるのなら、枠組みを取り払って見なくてはだめよ?」
- オズヴァルド
- 「記憶しておこう。……"次"があるとは、思えんが」
- オーア
- 「ふふ。さあ、どうかしら」
- T
- ぼちぼちおわろう
- オズヴァルド
- 肩を竦めてみせて、席を立ち。傍らに立てかけていた包みを手に取る。
- 「――最後に一つ、いいか」
- オーア
- 「なあに?」
- オズヴァルド
- 「お前は誰だ?」
- 視線も寄越さずに、ただそれだけ問い掛けて
- 歩を止めずに、答えも待っていない様な様子で、扉へと向かう。
- オーア
- 問いかけには答えず、微笑みだけ返す。
- オズヴァルド
- その様子を一瞥して、ハ、と呆れたように笑みを零し。
- 扉を開き、強い風が吹き荒れる夜に消えて行った。
- オーア
- 「―――あら。すこし、お話しすぎてしまったかしら」
- 「スープ、冷めてしまったわね?」
- オズヴァルドを見送った後、そんなふうにひとりごちたのであった。
- T
- おわり
- T
- おつかれさままま
- よし、では撤収をば
- )))
- T
- 撤収!
- SYSTEM
- Tが退室しました。
- Tが退室しました。