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コモンルーム[V]

20191207V_0

SYSTEM
レンが入室しました。
SYSTEM
アウラが入室しました。
レン
うむ。
アウラ
おじゃましますわ あら
フォントが微妙に違うような…
入力する時と出力する時
レン
そんな気がする。
アウラ
入力する時とても字が丸いですわ‥
レン
入室前のその他の設定でその辺りも変えられるのだろうか。
あ、今もできるか
特に入力との区別はないな……
まあそこまで問題はない。
アウラ
出力のみ変えられそうですわね
レイアウトもだいぶ変わりましたわね…
レン
まあ適当に始めるか。
アウラ
はい
レン
 
 
王都イルスファール〈星の標〉には、様々な冒険者が集う。
依頼を受け、自分の名を上げたり、報酬を得たりすることに躍起になっている者も居れば、最低限の生活が出来れば良いと、そこまで積極的に大きな依頼を請けることがない者もいる。
人気のない店内のテーブル席で、あまりこの辺りでは見掛けない小さな器で酒を飲んでいる小柄な人物は、後者だ。
白銀の長髪に、黒毛混じりの尖った狐のような耳。その耳を微かに揺らしながら、一人静かな時間を過ごしている。
「……」 器に酒がなくなれば、その横に置いてある首が細く、下部が太くなっている容器から注ぎ、またちびちびと飲む。
 
からん、とドアベルが鳴る
レン
ぴくりと耳が動き、視線がドアの方へと向けられる。
アウラ
短い金髪に空色の瞳。青と白を基調とした神官服に身を包み、両手には楽器ケースを携えた人間の少女が入店してくる
店員に声をかけようと視線を彷徨わせていると
人気のない店内。見知った顔が居れば 「あら……」と声をあげる
レン
声は返さず、目礼で応えた。
アウラ
「レン様」 テーブルまで近づいて 「お久しぶりです」 一礼する
レン
「ああ」 壮健だったか、などとは問わない。そこまで親しい間柄でもないし、そうなろうとも思っていないからだ。
アウラ
「お元気でしたか」 そんな小柄な人物の気を知ってか知らずか、少女の方は言葉を続けて
レン
「見ての通りだ。変わりはない」
「……」 返しながら、アウラの衣服と手にした楽器ケースを交互に見た。
アウラ
「ああ…これから少し場所をお借りしようかと思って」 「着替えていると、時間が無くなってしまいそうでしたのでお仕事の後そのまま来たのですわ」
「今度、常勤ではないのですが、神殿から司祭位を頂きまして……」溜息をついて
レン
「……」 辺りを見回す。店内は既に人は殆ど捌けてしまっている。彼女のことを考えると、楽器の演奏でも始めるのだろうかと考えを巡らせて居たところで、続く言葉が耳に入る。 「そうか。それは、めでたいこと――……か?」
アウラ
「ええ、喜ばしい事なのでしょうけれど……」
「やんわりと断っていた矢先に、名剣(フェイマス)ランク取得と同時というのが……」
「……いえ、ここで言い始めても仕方ないですわね」
レン
「神殿の事情は知らないが、神官としても、冒険者としても、出世は色々としがらみが増えそうだな」
「何処で口にしようと変わるまい」
アウラ
「これ以上柵が増えるのであれば、いっそ還俗しても・・・と思わなくもないですわ」困ったように笑って
「それを分かっているから、常勤にはしなかったのでしょうけれど」
レン
「……神官がそう簡単に信仰を棄てても良いのか?」
アウラ
「信仰を捨てるわけではありませんわ。神官という立場を捨てるだけで。私が女神アステリアを信ずる事をやめるわけではありませんから」
「あ、今のは秘密ですわ」ふふ、と笑って
レン
「地位を棄てても、奇跡の代行者としての力が失われぬのであれば、周囲の人間はお前を神官として見ることは変わるまい」
「心配せずとも、他人の事情を口外する趣味はない」
アウラとは違い、真顔のまま口にして、再び酒を呷る。
アウラ
「手厳しいですわね」ふふ、と笑って 「…さてと、」周囲を見て
レン
「手厳しいのではなく、世間はそういうものだというだけだ」
アウラ
「その事実を口に出して来ることが、ですわ」 困ったように 「レン様、よろしければ席を移られませんか」
レン
「築き上げた地位を失うのは一瞬だが、それがまるきり無かった事にはならない」
アウラ
古いピアノの置いてある方を示して
レン
「……」 酒を注ごうとしていた手を止めて。 「私に聴けというのか」
アウラ
「人が居ないからここで、とも思わなくはないのですが、ルールを破らず演奏しないと私以外が困りそうなのです」
「かといって、離れてしまうとお話が出来ないと思いまして」
「お寛ぎいただけるように静かな曲に致しましょう」
レン
「演奏したければすればいい。何も私との対話も同時に果たす必要はないだろう」
アウラ
少し悩んで 「では、感想をお聞かせ願えますか」
レン
「感想ならば他の人間に――」 見回すが、客はほぼ居ない。 「音楽には明るくないぞ。此方の楽器には、特にな」
アウラ
「一言だけでも嬉しいものですし、拍手という形ならもっと嬉しいですわ」ふふ、と笑って
「最近、耳にしたものなので、うまく再現できるかは少し悩ましいところでは在るのですが」
楽器ケースをテーブルに置いてヴァイオリンを取り出すと、ピアノの方へと歩いていく
レン
「演奏家というのは物好きなのだな。感想を求めに来たわけでもないだろうに」
アウラ
「音楽を通して、相手の感性を知ることが出来たなら、それはお話と同じです」
「今私は、レン様とそうした時間を共有したいのですわ」
楽器を構えて 弓を弦に当てて震わせていく
レン
「……剣と剣で語るのと似たようなものか」
アウラ
https://www.youtube.com/watch?v=UOIBR3OQ3lM
レン
納得すると、猪口に酒を注ぎ、口に運びながら音色に耳を傾けた。
アウラ
「剣と剣……剣士の方の考え方はよくわかりませんが」 「やはり、武人の方、なのですね」
声がよく通るためだろうか、そして耳もいいのだろう その声は離れた席であるにも関わらず会話を成立させていた
レン
「武人ではない。今はただの銃士だ」
アウラ
「──」奏で終えて
「佇まい、といいますか。雰囲気が銃士よりもやはり前線で戦う方のそれですわ」
「それこそ、貴方が剣を捨てたところで、見る人にはわかるのではありませんか?」
レン
「……」 呆れたため息をつくように、鼻から息が抜けた。 「そうだな。先程私自身が言った通りだ」
「過去の出来事が、まるきり無かった事にはならない。私からは、まだ剣が抜けきっていないのだろう」
アウラ
「抜けきる必要がありますの?」
レン
「もはや剣を取れない身だ。剣士としての誇りも、未練にしかならない」
「さっさと抜けきってくれた方が、楽に現実を生きられる」
アウラ
「レン様が、レン様でいらっしゃることには、変わらないのでしょうから」 再びテーブル席に近づいていって
「それに、本当に楽に生きたいと思っていらっしゃる方は」
「その様な目はしませんわ」
レン
「どんな目だ」 ふ、と自嘲と苦笑が混ざった声を漏らした。 「レンは銃士だ。剣士の名ではない」
アウラ
「剣を捨てても武器を取ることを止めていない。まだ、自分にはやれることがあるのではないかという、未練…いえ、可能性にかけた目ですわ」
レン
「違うな。それ以外の道を知らなかったから、まだ武器を手にしているだけだ」
アウラ
「……ただ、私の目も完全ではありません」
「それ以外の道を歩きたくない、のではなく。知らない、ですか?」
レン
「これ以上生きる事に価値や意味は見出だせない。だが、まだ生き長らえてしまっている。自ら命を断つ覚悟もなく、ただ此処に存在している」
アウラ
「武の道に生きる方は、多かれ少なかれ頑固な方ですから。自らを鍛え上げるためには、仕方のない事なのでしょうけれど」
レン
「新しく何かを学ぶ気があるわけでもない。だから、己の知る方法で怠惰に生き続けているというだけだ」
「武人ではないと言っただろう。己を鍛え上げているなど、買い被りだ」
アウラ
「そうでしょうか。完全ではないにしろ、人を見る目はあると思っているのですが」対面の席について
レン
「……」 面倒なやつに絡まれたと、今更ながらに後悔のため息を吐いた。
アウラ
「……怠惰に生きるというには、レン様は真摯な方だと思いますわ。これは、個人的な感想ではあるのですが」
レン
「私が真摯に生きているのならば、世の中の大半の人間がそう生きている事になるな」
アウラ
「まあ、世界とはそう言うものですわ」ふふ、と笑って
レン
「たとえそうだとしても、やはり私が真摯に生きているということはないな」
アウラ
「ところで、感想は頂けますか」小首をかしげて 「街角で聞いた曲のアレンジでして、確か──」
レン
アレンジで強調ワードになるという……
アウラ
まあ・・・
レン
「感想……」 そういえばそんな話だった。腕を組み、先程耳にした曲を思い出す。
アウラ
「魔域が内包している世界の…なんといいましたか」
レン
「……うん?」
アウラ
「珍しい音色だったのでつい聞き耳を立ててしまったのです。修羅…でしたか」
レン
「……そうか。馴染みのない楽器だというのに、何処か懐かしい印象を受けたのは、そのためなのだな」
アウラ
「懐かしい、ですか」
レン
この形式のルビタグの使い方を忘れてしまった
テストしよう
アウラ
どうぞどうぞ
レン
<ruby><rt>あ</rt></ruby>
<ruby><rt></rt></ruby>
このままだと普通に出るのか。
アウラ
ヘルプの方に
レン
ちゃんといれなきゃならないのだな。
うむヘルプにあった。
アウラ
ええ
レン
()
こうだな。
レン
「私は修羅の魔域(そちら)の出身だからな」
アウラ
「……」一瞬驚いた表情をして 「…なるほど」
「であれば、良かったですわ」
「偶然とはいえ、レン様の故郷の音楽に近い音を奏でることが出来ました」
レン
「格好を見れば分かるだろう? あそこの出であることは、隠しているわけでもない」
「懐かしいと言っただけで、聴けてよかったとは言っていない」
アウラ
「手厳しいですわね」ふふ、と
「故郷の音と言うものは、いいものも悪いものも、ないまぜにして想起させてしまうものですから」
「懐かしさの中に苦いものが混ざっていたのなら、それは謝罪いたしましょう」
レン
「今となっては、良い思い出も全て苦くなったな」
アウラ
「良い思い出が苦くなるということは、」
「きっと、良いと思っていたことを信じていらしたのですわね」
「……やはり、真面目な方だと思うのですが」
レン
「どうだろうな。ただ私がまだ幼かっただけだろう」
「昔はそうだったかもしれない。今はそうではない」 真面目だという言葉にはそう返して、
「酒は嗜むのか」
アウラ
「舐める程度であれば。あまり強くは無いですわ」
レン
「そうか。ならばこれを勧めるのはまずいな」
言って、テーブルに手をついて立ち上がる。
アウラ
「……そちらも見慣れない容器ですわね」
レン
「修羅の魔域のものだ。中身も含めてな」
「此処しばらくで、あちらとこちらとの交流が生まれ、それに伴って様々な物品も流れて来た」
「酒を好むのならば、これを演奏の対価にと思ったが、嗜まない者には、これは少し強すぎる」
アウラ
「お水で薄めるというのはどうでしょう」提案してみて 「強いワインにはそうして対応したことがありますわ」
レン
「これ以上薄めて美味いかは分からんが、試すのは好きにすればいい」
アウラ
「せっかくいただけるのですから」
微笑んで見せて 「レン様と同じ…とはいきませんが、近いものが飲みたいです」
レン
「水で薄めるのならば、温めても良い。そちらの方が幾分か飲みやすくなるだろう」
「贈ったものをどう扱うかは、そちらの自由だ」
「後は好きにしてくれ」 アウラの方へと徳利を押して。
アウラ
店員に水を1杯頼んで お猪口に─彼女にしては─うまく配分して注ぐ事ができた
「いただきます」
レン
「ああ」 対価を渡したのだからもう用はない。ひとつ頷いて背を向けた。
アウラ
「──……喉を透き通っていく様な感じですが…甘さの後に辛さがあるというか…」
レン
「慣れればそれが美味く感じる」
アウラ
「なるほど、少量で楽しむ理由が分かった気がします……」ぱたぱたと手で扇いで
レン
「何処ぞのドワーフたちのように、風情のない呑み方をするためのものではないからな」
「静かな夜に月を眺めながらゆるりと呑むのが良い。あとは……湯に浸かりながら呑むのも悪くないな」
アウラ
「素敵な楽しみ方ですわね」
「贅沢と表現したくなるような」
「豊かな時間の過ごし方ですわ」
レン
「……そうだな。今の私には、相応しくない」
アウラ
「いいえ」
「相応しいとか、相応しくないではありませんわ」
「楽しむこと、それ自体を飾る必要はないのですから」
「そうしたいと思ったのなら、そうするほうが、なんといいますか」
「場合によっては、より怠惰なはずではありませんか?」
「真面目なところは、きっと、剣士であっても銃士であっても」
「そのどちらでもなくても、貴方の美点だと思います」
にこにこと笑って
レン
「……」 首を横に振り。 「酔いのせいか、要らないことを話しすぎた」
「酒は好きにしてくれ。私は宿に戻る」
別れを告げると、靴音を小さく響かせながら、店を後にした。
アウラ
「……またお会いしましょう」 その背に声をかけて
「……」どうしましょう、このお酒…
「──それこそ、贅沢な時間を過ごすとしましょうか」
窓際の席に移って ゆっくりと星空と王都の夜を眺めて
アウラ
こんなところでしょうか
レン
うむ。
アウラ
徳利に残った量の半分くらいで限界が来たので下げてもらいましたわ
レン
まあ無理に呑むものではない。
アウラ
お付き合いありがとうございました
またお会いする日を楽しみにしていますわ
)))
レン
こちらこそな。
ではまた。
)))
SYSTEM
アウラが退室しました。
SYSTEM
レンが退室しました。
背景
BGM