- SYSTEM
- メルクが入室しました。
- SYSTEM
- ネーベルが入室しました。
- メルク
- 僕はこんなに防護点が上がっていたのか‥
- ネーベル
- 学んだわ。
- メルク
- えらい
- ネーベル
- 随分頑丈ね?
- メルク
- うん。守りはだいぶ
- さて、と
- ネーベル
- ええ。どのように?
- メルク
- 設定のぶつけ合いになるはずだ
- 回想という形でやっていきたいところだね
- 最終的な結果は、動かない
- ネーベル
- 勿論。致命的な事になりかねない時はこちらで相談を。
- メルク
- 僕は君を盗んで、イルスファールにやってきた
- その間、何があったかは自由で良いと思うんだ
- それは勿論。予防線を張るために
- あくまでもディストラ帝国の一領地、ロッカーラ王国としての描写にする
- https://sw.tale.blue/p/?world/mael-region
- 帝国は、ディストラ帝国という大きい括りに
- 都市ごとに王が居る
- つまり、ディストラ帝国〇〇(都市名)王国という形になるのだろうと思っている
- ネーベル
- そうね。その王を統べる皇帝がいる、という話ね。
- メルク
- プレシーナ、レビエッラ、ジェノーネ、スピアーノ、ロッカーラ、バーリ、そして首都ディストラ
- 今回の話は、その内のロッカーラ。僕の故郷でのお話だ
- ネーベル
- 帝国領の南の果て、碧蛇海に面した国ね。
- メルク
- うん。最初の舞台は、"星の標"にしようと思う
- という訳で、描写を始めるね。ネーベル
- ネーベル
- そこから回想、ね。ええ、わかったわ。よろしくお願いね、マスター?
-
-
-
-
-
- リアン地方、イルスファール王国 "星の標"
- ここは国内でも有数の冒険者ギルド支店としてその名を輝かせている
- 高い依頼成功率、優秀な冒険者達 その店のブランドは、数多くの組織に親しまれ、個人の依頼もやってくる
- ただ、常に依頼で溢れているわけではない
- メルク
- 最初から一緒が良いかい?それとも、後から登場が良いかな
- ネーベル
- 合わせるけれど、貴方から離れる理由がないのなら隣にいるんじゃないかしら。
- メルク
- わかった
-
- じっとりとした雨の日。人もまばらな午後の店内は、がらんとしている
- 窓際のテーブル席の1つ。ジャケットにシャツ、チェック柄のズボンに濃い茶色の革靴を履いた少年が、座っている
- 対面の席には、首輪をつけたメイド服の少女が座っていて、テーブルには湯気が上がるカップが二つ
- メルク
- 「……雨ですね」 お茶に誘ったはいいが、話題を用意してこなかった少年は、困ったように口を開いた
- ネーベル
- 「――……」 静かに、姿勢正しく対面の席に座る少女の眼は、じっと少年を見据えている。
- 「ええ、雨ね。……」 視線はすい、と窓を一瞥して
- メルク
- 「あの時も確か……雨でしたね」同じく窓に視線を向けて
- ネーベル
- 「そうね。思う所でもあった?」 首を小さく傾げて、少年の眼を無機質な瞳で眺める。
- メルク
- 「いえ……」視線をネーベルに戻して 「少し前のことなのに、もうだいぶ昔に感じられて」
- 「…なんだか、懐かしい気持ちになっただけです」
- ネーベル
- 「あら、」 懐かしい、と形容したメルクに、首輪から伸びる鎖を一つ揺らして見せて
- 「もう、遠くまで来たと思うの?」
- メルク
- 「なんだかんだで、ずいぶん遠くに来ましたよ。これでも」 笑うではなく、曖昧な表情で頷いて
- ネーベル
- 静かにその様子を見て そう、と頷いてみせる。
- メルク
- 「……今でも、しっかりと思い出せます」
- ネーベル
- 「……」 本当に、本当に僅かに口元を噛み メルクの言葉の続きを待つ。
- メルク
- さて、ここから回想に入るよ
- ネーベル
- ええ、どうぞ。
-
- 少年は記憶を掘り起こしていく
-
-
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-
-
-
-
- ミール地方 ディストラ帝国 属領 ロッカーラ王国
- 碧蛇海を面する、ディストラ帝国最南端の都市であり、首都から離れていることもあり、様々なしがらみがある土地だ
- 主な産業は漁業であるが、レストリノ王国を牽制するために海軍の軍港がある事も特徴の1つとして挙がるだろう
- 整然としたレンガ造りの街並みに、水の街としての側面も持つこの土地は 海運を司る商人たちの街でもあった
- 権力を持つ軍人、財力を持つ商人の癒着などは珍しい事もなく、平穏な街並みの下には、黒っぽい形が見えそうなほど、陰謀なども張り巡らされている、そうした場所だ
- メルクーア・リュッケは、そんな街の出身であり、軍人であった父の影響もあって一時軍に居た
- 従卒として成人前に訓練を受けて、兵士としての技能を身につけると、独り立ちをするべく、別の仕事に就くことになった
- というのも、彼の家庭は彼が生まれた時に1人欠けており、父はそれ以来仕事にかかりきりで、彼は父方の祖父母によって養育されていたからだ
- ただ、軍人として生きていくなら問題なく生活で来ただろうが、父を思うとそうも言っていられなかった
- 兵士としての技能を用いつつ、何かしら食べる事が出来る職業…結局、彼が選んだのは、──冒険者と呼ばれる職業だ
- ミール地方、加えてディストラ帝国内において、冒険者とは、あまり褒められた職業ではない
- というのも、軍の力が強く、問題ごとの多くを軍人がこなし、税制度が厳しい帝国において、冒険者ギルドは羽振りがあまり良くない為だ
- 依頼料は税金とギルドからの天引きにあい、ギルドに所属している冒険者は日々を生きて行くのに精一杯で、
- 遺跡を狙った一攫千金というよりも、軍のおこぼれに何とか預からないと暮らしていけない事の方が多かった
- そうした風潮がある為か、冒険者の中でもギルドに所属せず、直接依頼人と交渉することで依頼料を受け取ろうというものも多数存在した
- そうした存在は犯罪すれすれの事を平気でやるうえに、中には犯罪者も居たためか、後ろ暗い仕事人という印象を人々に与えて冒険者の地位は更に落ちていた
- ギルドに縛られて生きていくか。ギルドから離れて自由を得るか。 メルクーアは前者を選び、苦しい日々を生きていた
- 〈海獅子の浜〉と呼ばれる冒険者ギルドの支店に所属して、決まったパーティには所属せず、ヘルプとして仕事に混ぜて貰う事の方が多かったのは、彼がナイトメアと呼ばれる種族だった事に自分なりの引け目があった為だろう
- その時も、4人の集まりに1人で混ざって、前衛を務めることになっていた
- メルク
- さてと、ここから相談しながら進行だ
- ネーベル
- ええ。館の様子については此方でした方が良さそうね。
- メルク
- 蒐集品の回収という依頼で
- そちらに伺う形で良いかな
- ネーベル
- 回収に屋敷へ、という形?
- メルク
- 回収したものを屋敷へ持っていく という形かな
- それか 譲り渡す予定のものを
- 届けるという形で
- 屋敷に向かうでも良い
- ネーベル
- では、そうね。回収したものを持っていくとして、その品物については
- およそ普通の屋敷に必要のない筈の拘束具、としましょうか。
- メルク
- 遺跡からの発掘品にしようか
- ただの荷運びでもいいけれど
- ネーベル
- いいんじゃないかしら。冒険者に頼む様な依頼だもの。
- >遺跡からの
- メルク
- じゃあ描写していこう
- 適当に仲間の冒険者のロールとかも頼んでもいいかい
- ネーベル
- ええ、構わないわ。
-
- 遺跡に潜る依頼で、獲得物は直接依頼人に届けるもの
- 報酬は相場より高く設定されており、その点に関しては不満を持つものは居なかった
- ある程度の危険はあったが、遺跡から目的のものを回収する。箱に詰められたそれは、──、恐らく人に対して使用するであろう拘束具
- 顔を見合わせる様にして 冒険者達は困惑した
- 拳闘士
- 「――はー。なんだこりゃ、シュミ悪ぃ……」 それを見ると、うげ、と顔を歪めたのは青年の拳闘士だ。メルクよりも5つほど上だろうか。
- メルク
- 「‥…これは」
- 神官
- 「全くだよ。……いやはや、仕事なのだから運びはするけれどもね」 肩を落としたところで、いやいや、と首を横に振ったのはライフォスの聖印を持つ神官だ。
- 魔法使い
- 「──なに、気にする事はないさ」ふむ、と見定め終わったのか 箱から視線を戻して呟く メンバーでも最年長の男性で、PTのリーダー的な立場だ
- 拳闘士
- 「っかしよォ……こんなもん持っていくってのも……あン?」 なんだよ、とばかりに魔法使いをみやり
- 魔法使い
- 「私達は目的のものを見つけて、届ける。報酬が高いのは確実に口止め料だ」
- 「箱は空いていなかった。私達は何も知らない……。それでいいだろう」
- 神官
- 「そうだね、まず間違いない。……」 その言葉にはむう、と頭を抱えて
- メルク
- 「……」それが彼らのやり方ならば‥と 外様は口を挟むまいと頷いて
- 拳闘士
- 「――……っけー。ま、あのオッサンの好みなんだろうけどよォ」
- 魔法使い
- 「考えてもみろ、ギルドを通してこの値段なんてそうはないんだ」
- 神官
- 「解っていますよ。気乗りしないだけで――……」 《《同じ顔》》のメイドが数人いた屋敷を思い出して溜息を吐いて
- ネーベル
- ああ……タグが変わっているのね。
- メルク
- うん。下のボタンのところを触るといいよ
- 神官
- 「解っていますよ。気乗りしないだけで――……」 同じ顔のメイドが数人いた屋敷を思い出して溜息を吐いて
- 魔法使い
- 「それに、だ」
- 「──上手くすれば、直接交渉もできるかもしれない。依頼人と、な」
- 神官
- 「交渉? ……どうするつもりですか?」
- 魔法使い
- 「決まっている。店から天引きされてる分をこっちに回してもらうのさ」
- 拳闘士
- 「ン。……金の話ならまあ、してもいいけどよォ。どう運ぶつもりだよ?」
- 魔法使い
- 「そうすれば、上手くすればもっといい仕事が回ってくるかもしれないぞ。あの依頼人からな」
- 拳闘士
- 「…………へえ」 いいねえ、と続けて、神官にも軽く笑ってみせて
- 「んじゃあ、いつも通り任せていーんだよな、コーショーとかは!」
- 魔法使い
- 「運ぶのはそうだな。ゴーレムにでもやらせるさ」杖を振るって 「ああ、前金込みでせびってやるさ」
- 神官
- 「そういうことなら。……頼りにしてますよ、リーダー」 はは、と笑ったが――
- メルク
- 「……」彼らは…店を通さずに依頼をこなそうとしている 「あ、あの」
- 神官
- メルクーアの眼には、それは歪んだものに見えたかもしれない。
- 「はい? どうしました?」
- 魔法使い
- 「──、何かな」
- 拳闘士
- 「ンだよ。どうした?」
- メルク
- 「………いえ」 3人相手は、無理だ 帰ってから報告するとしても、握りつぶされてしまうだろう
- 魔法使い
- 「──、ああ」 はは、と人の悪い笑みを浮かべて
- 拳闘士
- 「……」 その様子を見て、リーダーへと視線を一つ。
- 魔法使い
- 「大丈夫だ、ヘルプで入ったからと言って仲間外れにするつもりはないさ」
- 「君の分も込みで交渉はするつもりだ。心配はしなくていい」
- 馴れ馴れしく肩を叩くと 「さ、屋敷に向かうぞ」
- 神官
- 「勿論。貴方にも助けて頂きましたしね」 ふふ、と女性も笑んでみせて 「行きましょうか、依頼を頂きに」
- メルク
- 「……」俯いて、ただただ、無力感に浸るように歩き出す
- 拳闘士
- 「あ、ンでもよぉ」 俯いたメルクの首に手をまわして
- メルク
- 「っ」
- 拳闘士
- 「抜け駆けはナシ、だぜ」 耳元で下卑た声を響かせて なあ、と続けながら、その腕を回した首をぐい、と揺らす。
- メルク
- 「ぅ…っ」
- 拳闘士
- ひひ、と笑いながらふらりと離れて 歩調が落ちたせいだろうか、メルクをひとり離す形で歩き始める。
- メルク
- 首元をさすりながら。空いた手に握り拳を作って 押し寄せてくる感情を落ち着かせる
-
- 彼らが話す言葉は、メルクーアの胸に一つ一つが届いてくる。
- 曰く、交渉が巧く運べばどこまで絞れるか、とか。
- 曰く、屋敷の同じ顔をしたメイドの気味が悪い、とか。
- それは、目的地である屋敷に至るまで、長く続き。
- 屋敷が近づくにつれて、次第に彼らの声は小さくなっていった。
- メルク
- ただ黙々と歩く。心なしか、鎧が重く感じた
- 「…‥」同じ顔の、メイド‥‥
- メルク
- 描写の続きをして大丈夫
-
- メルクーアが顔を上げれば、かの屋敷はすぐそこにあり。
- メイド
- 「――おかえりなさいませ、冒険者さま」 件のメイドのひとつが、一行を出迎えた。
- 魔法使い
- 「ああ。無事戻ったとお伝えいただきたい。依頼の品はこちらに」 ゴーレムを指して
- メイド
- 「承知致しました。お預かり致します」 小柄なメイドが歩み寄って、ゴーレムを見るとどう受け取るか少し悩むと
- 少々お待ちください。皆様は、マスターにご報告をして頂けると幸いです。 そう告げて、一度屋敷へと戻ろうとする。
- 拳闘士
- 「――おいおい見たかよ。やっぱ同じだよなあ……気味悪くねえ?」 メイドが入っていくのを見ると、ひそひそとメルクに。
- 魔法使い
- 「ああ、直接お目にかかりたいと思っているからありがたい」 とんがり帽子を掲げて見せて
- メイド
- カーテシーを一つして、それに返礼とすると
- 今度こそ、中へと戻っていった。
- メルク
- 「……」同じ顔 「姉妹とかで無ければ…」
- 神官
- 「なければ?」 行きましょうか、と中へと促しつつ
- メルク
- 「いえ、造られたみたいだな、と」
- 拳闘士
- 「ああ、ルーンフォークだって? ……どうかね、首ンとこは首輪ぶらさげてっから見えねえし」
- 魔法使い
- 「魔動人造人間」
- 「見るのは初めてかね?」
- 神官
- 「ああ。……そちらですか」 幼いものね、とメルクを見て
- 魔法使い
- 屋敷の中へと進んでいく
-
- 屋敷の中は、静かなものだ。
- メイド達は粛々と仕事を続けており、招かれる者もいないのだろうか。物音は所々聞こえるものの、静かすぎる程に静かだ。
- 魔法使い
- 流石にうそ寒そうに歩いて こころなしか帽子のつばを引っ張った
- メルク
- 「……静か過ぎませんか」
-
- 扉を開けた正面にある大階段を昇ると その正面には大広間へと続く扉がある。
- 拳闘士
- 「ま、うるさいよりはいいんじゃねえ?」
-
- 見覚えのある――そう、この屋敷の主がいる広間だ。
- 扉の前には、メイドが二人。顔立ちは、やはり似通っている。
- メイド
- 君達を視界に入れると、お辞儀をして
- 「ご用件をお伺い致します」 と。そう告げた。
- 魔法使い
- 「依頼の品をお持ちした。…メルクーア君、頼むよ」
- 顎でしゃくって、ゴーレムが持ってる箱を持たせる
- 拳闘士
- 「持てるかァ?」 子供扱いする様に笑って
- メルク
- 「……」少し間を置いて 箱をゴーレムから受け取って抱えるようにする
- 魔法使い
- 「あまり言ってやるな」 止めはしないで少し嗤った
- 拳闘士
- へへ、と笑いながら 「ほら、仕事が終わったんだ。通せよ」 お前らの主の頼みもんだぞ、と強く出て
-
- メイドはそれに何を言うでもなく頷くと、大広間へと続く扉を開く。
- ぎ、と音を立てて開いた扉の奥に見えるものは、痩せこけたこの館の主と――
- その腕の中で主からの寵愛を受ける、長い髪を持った、同じ顔の人形たちの中でも一際美しく造られたメイドの姿だった。
- ネーベル
- さて。翌日が平日だと考えると
- この辺りが妥当かしら。続ける?
- メルク
- そうですね。ここで切ろうか
- ネーベル
- 続けると少し半端になりそうだから。そうね。
- メルク
- お付き合いありがとう
- なるべく早いうちに続きをやろう
- ネーベル
- 此方こそ。また思い出しましょうね、マスター。
- メルク
- うん
- )))
- ネーベル
- )))
- SYSTEM
- メルクが退室しました。
- SYSTEM
- ネーベルが退室しました。