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コモンルーム[V]

20191204V_0

SYSTEM
シリカが入室しました。
SYSTEM
フランシアが入室しました。
シリカ
うむ
名前色がクラすぎた
フランシア
はい
どうしましょうか。前回の続きをやるか、新規でやるか
 
イルスファール王国王都イルスファール
城壁に囲まれたこの街が、暗く染まっていく
夜の帳が降り、家々に明りが灯り、夕餉の煙が立ち上る
ここ、リンザー家王都邸も例外ではなく、淡い月明りに照らされていた
シリカは結局、結局招かれた後、長湯をしたり家を案内されたりで、早い夕餉まで共にして部屋まで提供されていた
フランシア
結局が多かったです…
 
今は、与えられた部屋の一室で静かにしているところだろう 部屋にはランプ…ではなく 魔動機による灯りが用意されており、昼間と変わらぬ視界が確保されている
シリカ
うむ。戻った、
 
窓からは、王都の夜景も見ることができ、王城が遠目にだが見える
シリカ
「……」 与えられた部屋のベッドの上に座り、窓越しに王都を見やる。
シリカ
見える景色は育った場所とは当然大きく違えば、イルスファールに来て以後いくつかの宿から見たものとも異なる。
 
1人で使うには広いベッド、机と椅子が2脚。ワードロープ、本棚、壁には絵などがかかっており、花瓶なども置いてある
フランシア
おかえりなさい
シリカ
これだけ街を広く見渡せる場所に、複数階層の建物を建てられる者など、ごく一部の権力者だけだ。改めて、この家の主のイルスファールにおける地位の高さを認識する。
景色をしばらく眺めた後は、改めて部屋の中を見回してみる。今まで利用していた宿との差が激しく、逆に困惑してしまうくらいの広さだ。
 
こんこん、と扉をノックする音が響く
シリカ
――蛮族領域に居た頃に暮らしていた部屋に比べると、広さに差はない。が、調度品の質の高さと内装の品の良さが、何処か落ち着かない気持ちを抱かせる。
「ああ」 ノックの音に、ベッドから立ち上がる事はなく短く応えた。
フランシア
「失礼します」 静かに扉を開けて 白のナイトガウンに寝間着姿の少女が現れる 
後ろにメイドでも控えていたのか、盆を受け取ると そこにはティーセットと幾つかのお茶請けが並んでいた
「よければ寝る前のお茶にしませんか。シリカ」 部屋の臨時の主となっている女性に 笑顔で声をかけて
シリカ
「至れり尽くせりだな」 片足を投げて座っていた状態からベッドの端に移動し、鼻を鳴らした。入浴を終えてからは、屋敷で借りた目の前の少女とよく似た衣服を身に着けている。 「構わん。好きにしろ」
フランシア
「ありがとう、もういいわ」 メイドにそう言うと扉を閉じさせて 室内を歩いて行く
「お客様ですから」ふふ、と笑って
シリカ
「蛮族などを招いて、挙げ句部屋に住まわせていると知られたら、貴様の父親は卒倒するのではないか?」
フランシア
机の上に盆を置くと、慣れた手つきでお茶などを用意していく
シリカ
泊まらせて、だな。
フランシア
「どうでしょう……お友達をお招きする事はよくありましたし、」
「意外と、気にされないかもしれません。驚きはすると思いますが」
「ただ、お小言は降ってきそうです」困ったように笑って
シリカ
「ならば何故部屋まで用意した。風呂だけ入らせて、さっさと帰せばよかったものを」
フランシア
「…次はいつお招きできるか分かりませんし、出来るだけ、ゆっくりして頂きたかったので」
「‥ご迷惑だったでしょうか‥」
シリカ
「迷惑ではない。食事も美味かったし、久しぶりに心を落ち着けて過ごす事が出来た」
フランシア
「それなら良かったです」心の底からそう思っているかのような朗らかな笑みで
シリカ
「人族の召使い共に世話をさせるというのも、久しぶりだったからな」 ベッドから立ち上がり、テーブル傍の椅子を引いてそこに腰掛ける。
フランシア
湯気が立ち上り、紅茶につけられた薔薇の香りが部屋を淡く包む 「どうぞ」 ソーサーを置いて 対面の席に座る
シリカ
「うむ」 足を組み、カップへと手を伸ばす。 「……」 カップを手にすると、それを顔に近付け、すんすんと匂いを嗅ぐ。
フランシア
「…‥バルバロスも私達のような暮らしをするとは伺った事がありますが、」きっとそう言った経験を言っているのだろうな、と
シリカ
「ああ。奴隷として人族を召し抱え、自分たちの世話をさせる。そこは貴様たちと変わらんな」
フランシア
「彼らは奴隷ではありません、大事な家族の一員です」 たぶん言った側の認識ではそうではないのだとしても、そう補足してしまう
シリカ
「ふん、扱いは何も変わらないというのに、人族は取り繕うのが好きだな」
フランシア
「取り繕っているわけでは…‥」
困ったように表情を変えて 「ただ、シリカのお家と遜色ないという事であれば、良かったです」
シリカ
「何らかの対価を与える代わりに奉仕させる。奴隷か家族か、どちらの呼称でも何も変わるまい」
「まあ、私の家の人族奴隷の扱い方は蛮族社会の中では一般的ではなかったかもしれんがな」
フランシア
「どう違ったのですか?」 ソーサーからカップを持ち上げて口元に運ぼうとするのを止めて 首を傾げる
シリカ
紅茶を一口啜り、ほう、と息を吐いて。 「私たちの奴隷の扱いは、此処とよく似ている。身の回りの世話をさせる代わりに、社会における生活を保障する。給金ではなく、文字通り命の保障という意味でな」
フランシア
カップを口元に持っていって一口飲む カップを置いて シリカに相槌をうつ
シリカ
「奴らが戦う力を持たぬ事は言うまでもないことだ。有事の際にはまず奴らを優先して安全な場所へと避難させる。食事も与えるし、力のみで押さえつける事はしない」
「奴らの言い分もある程度は聞いてやっていた。武術以外に関しては、私に教育を施していたのは人族の奴隷だったしな」
フランシア
「なるほど……自由もある程度保証されていて、発言も許されている」
「確かに、私たちが伝え聞く蛮族が人族に対して行う仕打ちの中では、例外というべきものかもしれません」
「ただ、」
「やはり奴隷と家族では決定的な違いがあります」
シリカ
「?」 カップに口をつけたまま、目でフランシアを見た。
フランシア
「私達は彼らの生殺与奪を持たないという事。貴方達は奴隷たちの生殺与奪を握っているという事です」
「大きな差があると、思われませんか」
シリカ
「……いや?」
首を横に振り、カップをソーサーに置いた。 「貴様たちは、召使い共に何を対価として与えているのだ」
フランシア
「給金です。それに衣食住を提供してます」
シリカ
「では、同じではないか」
フランシア
「……」首を横に振って 「彼らは我が家でなくとも、場所を変え自分で生きていくことが出来ます」
「その職能を用いてもしかしたら我が家で働くよりも良い暮らしをすることが出来るかもしれません」
シリカ
かもしれない、か」
「であれば、貴様の家から見放されれば路頭に迷い、そのまま死んでいく者も居るかもしれんぞ」
フランシア
「そうはなりません…技術も知識もある方々ですから。それに、万が一そうした場合は、次の仕事の斡旋もします」
「少なくとも選ぶことは出来るのです。それが、違いであると私は思います」
シリカ
「詭弁だな。貴様がそう言えるのは、上に立っているからだろう」
フランシア
「……私の立場は勿論関係していると思います」
「ただ、これは紛れもない事実です。詭弁ではなく」
シリカ
そんな様子に、腕を組んでくつくつと小さく喉を鳴らして笑った。 「少々意地が悪かったな」
「貴様が真面目に考えすぎるものだから、つい遊んでしまった」
フランシア
「………」かぁ、っと顔に朱がさす 「か、からかっていたのですか…」
シリカ
「いくら私の家における奴隷の扱いが特殊とはいえ、人族共と同じなはずがなかろう?」
フランシア
「……」俯いて 「それは……」 うう
シリカ
「折角香りの良い茶も茶菓子もある場で、そんな下らん話をいつまでも真面目に続ける程、私の気は長くない」
「クク、私という相手をまだまだ理解出来ていないな」 狙い通りに行った事に満足したのか、楽しげに紅茶を啜った。
フランシア
「酷いです、シリカ……」俯いたまま上目遣いで睨んで
シリカ
「そう思うのならば、いつでも報復するがいい。受けて立とう」
フランシア
「私がそうした事をしないと知ったうえでやったとしたら、より悪辣です……」むくれたように紅茶に手を伸ばして
シリカ
「当然だ。戦神の神官であり、蛮族なのだからな」 悪辣であるという言葉を、笑ったまま肯定する。
フランシア
「……」むむむ 「まあ、はい…上級生の方にはそうしてからかわれたことは何度もあります。久しぶりでしたから…あんな反応でしたが」
シリカ
「だろうな。貴様はからかい甲斐がある」
フランシア
「お代わりはいかがですか」 ティーポットを持ち上げて
シリカ
「貰おう」 空になったカップを置いて、ソーサーごと差し出した。
フランシア
「シリカ」 もう と ソーサーを受け取って お茶を注いでから ポットを置いて両手でソーサーを渡した
シリカ
ああ、と頷いてそれを受け取り、カップに手をつけ、水面に視線を落として少しの間動きを止めた。
フランシア
「…そうした相手は、」 南にも居ましたか、と続けようとして 「どうされました?」
シリカ
「ああ、いや」 小さく頭を振り、カップを口元に運んで一口。 「このように落ち着いた時間を過ごすのは、実に久しいと思っただけだ」
フランシア
「…戦士と言えども、いえ」
「戦士だからこそ、充実した休息は必要です」微笑んで
シリカ
「様々な物を失ってからは、このような時間は無かったからな。もう二度と無いとも思っていた故、これほど早くその機会を得られたのは、少々意外だ」
フランシア
「……代わりにはなれませんが」
「いつでもいらしてください。この部屋は、空けておきます」
シリカ
ふう、と大きなため息を漏らす。 「蛮族相手に、そういう事を言うものではない」
フランシア
「私は、」
「たかが種族の違いで友人を選んだりしません」
「あなただから、申し上げているんです」
シリカ
「……ふん」 腕を組み、不機嫌そうに鼻を鳴らす。 「勘当されても知らんぞ」
フランシア
「一人娘ですから…そうも言っていられないでしょう」困ったように笑って 「他所の家に押し付けられる事はまあ、完全に無いとは言えませんが」
「きょうだいが居れば良かったのですが…母は私を産んですぐに亡くなったそうです」
シリカ
「一人娘だからこそ、この馬鹿さか」 何となく得心がいったと一人頷く。
「そうか。まあ珍しい事でもあるまい」
フランシア
「どういう納得なのでしょうか…」心無い事言われた後に頷かれてしまった
シリカ
「さてな。まあ、安心しろ。勘当された時は私が喰ってやる」
フランシア
「く・・・?」 聞き間違いだろうか
シリカ
「何だ?」
フランシア
「‥今何と?」
シリカ
「喰ってやる、と」
フランシア
聞き間違いかもしれない、という事から 恐る恐ると
「……人族の肉は好きではないと仰っていませんでしたか」
シリカ
フランシアとは対照的に、しれっと同じ言葉を繰り返した。
「ああ、不味いからな。好かん」
「だが、貴様は美しい。貴様ならば、喰ってもいいかもしれんと思う事がある」
フランシア
「……」流石に言葉を失って 思考が止まる 
シリカ
「……」 はて。顎に手を当てて考える。何かまずいことを言っただろうか。
フランシア
「……」思考を無理やり動かすようにかぶりを振って これは、これは
「……褒められている、のでしょうか…」
シリカ
「そうだが?」
「それ以外に何があるというのだ」
フランシア
「……」額に手をあてて、 「いえ、あの…」
「そう褒められたことが無くてと言いますか……」
シリカ
「ふむ……私としてはかなり気の利いた褒め言葉だと思ったのだが、駄目か」
フランシア
「……素直に嬉しいと思ってはいけない表現と言いますか‥」
彼女の事を考えると
恐らく、最上級の褒め言葉なのだろう
シリカ
「ではどう言えば良いのだ。教えろ」
フランシア
「美しいという言葉だけ、受け取らせて頂きます…ありがとうございます」
「ええと…私も、その」
「相手をそう褒めた事はそんなになくて……そうですね」
シリカを見つめて
シリカ
「……」 微妙に納得のいっていない様子で、じっとフランシアの視線を見つめ返す。
フランシア
「新雪を思わせる艶やかな白銀の髪に…、紅玉の如き真紅の瞳」
「白磁のような白い肌に、力強さを感じる角」
「まるで、絵画から出て来た武の女神の様な、お姿です……とか」
「……」気まずい そして恥ずかしい また顔に朱が入って
シリカ
表情が和らいだ、というよりは、意外そうに目を見開いて瞬かせて。 「……何だそれは。口説いているのか……?」 フランシアが冗談を言うとも思えず、口元に手を当てて真剣に悩み始めた。
フランシア
「いえ、そうではなく……」
「すみません…語彙が少なくて…」
シリカ
「それは私を馬鹿にしているのだな……?」 こちらなど“美しい”と“喰ってもいい”の二語でしかない。
フランシア
「というか何を言ってるんでしょう私…」
「いえ、馬鹿になんて」
「口説いてる訳ではないのですが……その何といったらいいんでしょう、とても恥ずかしいんです…」俯いて
「こう、もっとシンプルに言って良かったはずなのに…‥ああぅ」
シリカ
「柄にもない事を言ったからだろう」
フランシア
「まさにその通りです……」
シリカ
「まあ、褒められて悪い気はせん。その評価は素直に受け取っておこう」
フランシア
「・・・答えになってたでしょうか・・・」脱線させてしまった
シリカ
「……ん?」
「ああ、私の教えろという言葉に対する答えのつもりだったのか……?」
フランシア
「あ、いえ。どう褒めろ教えろとのことでしたので」あわあわ
「……はい」
「いえ」
「改めて」
シリカ
またひとつ、鼻を鳴らして口を開こうとしたが、フランシアが言葉を続けたのを見て止めた。
フランシア
「お綺麗です。シリカ」 照れたように笑って これでいいはずなのに、本当に柄でもない事を言ってしまった
シリカ
「…………」 何故改めて言うのか。言葉自体は先程よりも単純で、響きそうにないものであるというのに、繰り返されたせいで妙な居たたまれなさを覚えてしまう。
何かを返そうと口を開きかけたが、結局何も言わずに、机に手をついて立ち上がった。
「寝る。夜中に庭を借りるぞ。その時間に起きて素振りをするのが日課だ。召使い共によく言い含めておけ」
フランシア
「あ、あの…わ、分かりました」
シリカ
フランシアに目を向けることなくぶっきらぼうにそう言うと、身を翻してベッドに転がり、背中を向けた。
フランシア
「……」怒らせてしまった…
シリカ
「……それと」
背中を向けたまま声を投げる。
フランシア
「明日の朝、また呼びに来ますね……」茶器を片付け始めて 「はい」
シリカ
「今取っている宿を引き払ったら、しばらく此処に住む。今更文句は受け付けんからな」
フランシア
「…それも含めて、言っておきます」 ふふ、と笑う声がした
シリカ
それだけ言うと、それ以上反応を返す事なく目を閉じた。
フランシア
静かに部屋から退室して 灯りを消した
お父様も当分はユディスだろうし、問題はそうないだろう 改めて、また紹介しようと心に定めつつ
盆を下でメイドに渡すと 自室へと戻って行った
フランシア
こんなところでしょうか
シリカ
うむ。
フランシア
なんと住まわれることになるとは
シリカ
丁度良い宿を見つけた。
フランシア
何よりです
ではまた遊んでください
シリカ
問題を起こさなくても誰かしらから文句があって宿を転々としていたという状況だったからな。
フランシア
…良かったです。本当に
シリカ
うむ。また会おう。
フランシア
はい。では
)))
シリカ
)))
SYSTEM
フランシアが退室しました。
SYSTEM
シリカが退室しました。
背景
BGM